JPH02502992A - 組み付け支持リブを備えた貯蔵タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 組み付は支持リブを備えた貯蔵タンク 技術分野 この発明は、主として、外側に支持リブを備えた単一の壁からなるプラスチック 製貯蔵タンク、及び壁間に支持リブを備えた二重壁からなるプラスチック製貯蔵 タンクに関する。より詳しくは、この発明は、貯蔵タンク用の支持リブの改良、 及び二重壁からなるタンク構造体の改良に関する。

背景技術 タンク用の補強リブは、工業的には、リブが適当な厚さになるまでタンクの壁の 外部に固定した中空のリブ形成部に樹脂含浸ガラスフィラメントを巻くことによ り形成していた。アメリカ合衆国特許第３８１８９５０号明細書には、このガラ スフィラメントの巻き付けをねじれ角を設けることなく行うことが開示されてい る。また、アメリカ合衆国特許第３６６１２９４号及び同第３７００５１２号明 細書には、ガラスフィラメントなリブ形成部の周りに交差させながら巻き付ける ことによってリブを形成することが開示されている。更に、アメリカ合衆国特許 第３１４２８９１号明細書には、補強プラスチック貯蔵タンクに外部リブを形成 する幾つかの方法が記載されている。これらの特許明細書では、ガラスフィラメ ントを中空のリブ形成部の周りに巻く直前に、熱硬化性樹脂を用いてガラスフィ ラメントを含浸させることが記載されている。リブが適当な厚さになったならば 、ガラスフィラメントの巻き付けを停止し、熱を加えて樹脂を硬化させる。

リブ構造体に熱硬化性樹脂を含浸させたガラスフィラメントを用いることは、極 めて時間のかかることであり、そのため経済的でなかった。適当な厚さと強さと を備えたリブを得るには、ガラスフィラメントをかなりた（さんの回数巻く必要 がある。一旦、巻き付は工程が終了しても、積み重ねたもの（ｌａｙ−ｕｐ）を 硬化させるにはかなりの時間がかかる。二重壁タンクの場合には、リブが完全に 硬化するまで、リブの上に外側壁を形成するのを待たなければならない、アメリ カ合衆国特許第４６７６０９３号明細書には、内側壁と外側壁とに結合されこれ らを接続する環状のリブを備えた二重壁タンクが開示されている。

発明の開示 本発明は、補強プラスチックタンクの改良、及びこれを製造するのにマンドレル を使用した新規の方法に関する。

本願発明は一面において、外側支持リブ、及びこれを製造する方法に関する０本 願発明によれば、リブは、タンクの外側面に固定された中空のリブ形成部に、弾 性網状体及び糸とを用いて形成される。リブの形成は、チョツプドファイバと、 硬化するのに外部熱源を必要としない樹脂とを用いて行う、形成材料を供給しな がら、タンクにリブ形成部を固定したままタンクを回転させる。リブ形成部に、 網状体と糸とを供給して、これらをリブ積み重ね部（ｒｉｂ　１ａｙ−ｕｐ）の 周りに巻き付け、リブ積み重ね部が硬化するまで同じ場所に保持する。

本願発明はまた、新規なリブを組み込んだ二重壁タンクの製造に関する１本願発 明によれば、リブを、少なくともべとつく状態になるまで硬化させてから、パネ ルをリブの上に置き、巻物（ｗｒａｉｐ）によりそのままの場所に保持する。パ ネルは、各リブの頂部の一部が隣接するパネル間で露出する°ように、リブの中 心間の距離よりも小である幅を備えるようにする。外側端面キャップ体は、タン クの両側に位置付けて、外側タンク壁を、パネルと露出したリブの頂部と外側端 面キャップ体の上に組み付けることにより、二重壁タンクの外側壁を形成する。

図面の簡単な説明 本願発明を、次の添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。

第１図は、本願発明に従って形成された二重壁地下タンクの一部断両立面図であ り。

第２図は、第１図の線２−２における拡大断面図であり、 第３図は、タンク形成マンドレルに内側壁を積み重ねた後におけるマンドレルと これと連動するタンク形成装置の端面図であり、 第４図は、第３図に対応する図であって、内側壁の外側にリブ形成部を取り付け る場合を示す図であり、第５図は、第３゛図及び第４図に対応する図であって、 リブ形成部にリブを積み重ねている場合の図であり、第６図は、内側タンクの側 壁に固定したリブ形成部を示す拡大部分断面図であり、 第７図は、第６図に対応する図であ；て、リブ形成部に設けたリブの積み重ね体 を示す図であり、第８図は、第６図及び第７図に対応する図であって、リブの側 壁にフローチューブを差し込んだところを示す図であり、 第９図は、第６図、第７図及び第８図に対応する図であって、外側壁のベースパ ネルをリブ上に置いたところを示す図であり、 第１０図は、第６図、第７図、第８図及び第９図に対応する図であって、ベース パネルの上にできた外側壁の積み重ね体を示す図である。

発明を実施するための最良の形態 添付図面を参照しながら説明すると、本願発明によれば、第１図に示すように、 タンク１０は、主として繊維強化プラスチックから形成される。タンク１０の主 構成要素は、内側タンク１２と、複数個の環状の軸線方向に間を開けて設けられ た補強リブ１４とである。内側タンク１２は、内側端面キャップ１８に一体的に 接合した内側側壁１６からなる一体構造である０本願発明に従った二重壁構造に した場合には、タンク１０は、更に、外側側壁２２と外側端面キャップ２４とか らなる外側壁２０を備える。

複数個のリブ１４の隣接する隙間には、一対の通気装置２６を設けて、タンク１ ０の外部と内側タンク１２の内部間との連通を行う０通気装置の位置は、符号２ ８で示す箇所でもよい、タンクｌＯには、アメリカ合衆国特許第４６７６０９３ 号明細書に示されているような漏れ検知機構（図示せず）を設けてもよい、更に 、タンクｌＯには、アメリカ合衆国特許第４６３９１６４号明細書に記載されて いる排水配管装置を取り付けてもよい。

本願発明は、リブ１４の新規な構造に関するものであり、二重壁構造の場合には 、外側側壁２２の新規な構造に関する。タンク１０は、別々に形成してから、符 号３０で示す箇所で一体的に接合または溶接する２個の実質的に同一の円筒形ハ ーフから形成される。タンク１０の構造の詳細については、第３図及び１０図を 参照しながら説明する。

まず、内側側壁１６と内側端面キャップ１８とを形成する。内側側壁１６は、好 ましくは、アメリカ合衆国特許第４２３３０２０号明細書に開示されたような回 転自在の折りたためるマンドレルで形成する。端面キャップ１８は、好ましくは 、アメリカ合衆国特許第４２３３０２０号明細書に開示されたように、マンドレ ルに支持した端面キャップ金型で、内側側壁１６と一体的に形成する。しかしな がら、端面キャップ金型は、アメリカ合衆国特許第４０７１１６１号明細書に開 示されたような、すなわち、円錐台形の周囲部に変わっていく球状の中央部を備 えた端面キャップ金型に似た形状にするとよい、内側タンク１２のハーフを形成 する工程は、アメリカ合衆国特許第３７００５１２号明細書、同第３６６１２９ ４号明細書、同第３４１２８９１号明細書及び同第３８１８９５０号明細書等の 先行技術特許に開示された工程の一つを用いてもよい、内側タンクの八−フを形 成する工程は、基本的には、チョツプドグラスファイバと硬化性液体樹脂、それ に好ましくは、砂充填剤とからなる混合体からおおむね円筒形状に形成した壁を 作り上げるものである。好ましくは、内側側壁は、硬化性液状樹脂とチョツプド グラスファイバの薄い層と、表面マットとからなる第１層の上に形成される。好 ましくは、内側タンク１２内に、樹脂が過剰な内外層を設けてもよい、チョツプ ドグラスファイバをすっかり湿潤させることが好ましく、このような湿潤は、当 業界において周知のように、樹脂とグラスファイバと砂との混合体をロールで伸 ばすことにより行える。内側側壁１６と内側端面キャップ１８とを形成した後で 、熱を加えることにより、または時間の経過により樹脂を硬化させる。

内側側壁１６と内側端面キャップ１８とを形成し、硬化させてゲル状態にし、す なわち表面が固くなりべとべとした後、内側側壁１６の外側に、軸線方向に間を 開けて環状のリブを取り付ける。第３図は、ゲル状に硬化した側壁１６を載せた 側壁マンドレル３４を示すものである。このマンドレル３４に近接して、弾性ナ イロン網状体３８からなる供給ロール３６を、軸線４０を中心として回転可能に 設ける。複数個のスプール４４からは、ポリエステル製糸４２を供給する。マン ドレル３４に覆い被さるように、注入ヘッダ４６を設け、この注入ヘッダ４６は 、液状硬化樹脂を供給するポンプ４８を備えた機構に接続する。注入ヘッダ４６ に近接し、更にマンドレル３４に覆い被さるように、粗糸（ｒｏｖｉｎｇ）　５ ２を裁断してチョツプドファイバにするチョッパ５０を設ける。

供給ロール３６と、スプール４４と、注入へラダ４６と、チョッパ５０とは、往 復台５４に支持され、この往復台は、マンドレル３４の軸線と平行な通路に沿っ て移動可能な機構（図示せず）により支持される。マンドレル３４に対する往復 台５４の移動と位置を制御する位置合わせ機構（図示せず）を設ける。リブ形成 工程は、往復台５４を第１のリブ形成位置に位置付けることにより始まる。

網状体３８の自由端は、内側側壁１６の表面に接着テープで貼り付ける等して固 定する。ポリエステル製糸４２の各々の自由端も、内側側壁１６の表面に同様に して固定する。リブ１４の各々を形成するには、９本の糸４２を用いるのが好ま しい、この場合、マンドレル３４と、これに伴う内側側壁１６とは、第３図にお いて時計回り方向に回転する。糸４２と網状体３８とは、スプール４４とロール ３６とから巻き戻されて、側壁１６の表面の周りに巻き付く。

１回転が終るまで、リブ形成部５６（第４図）を網状体３８と側壁１６との間に 供給しながら、マンドレル３４を回転させ続ける。好ましくは、第５図に示すよ うに、リブ形成部５６が、側壁１６の全周にわたって伸びるまで、複数個のリブ 形成部５６を、網状体３８と側壁１６との間で端面同士を接しさせながら連続し て供給する。網状体３８は、リブ形成部５６を側壁１６の表面に弾性的に押し付 けて保持する役目を果たす、糸４２もまた、リブ形成部５６を側壁１６に押し付 けて保持するのに役立つが、この機能は二次的なものである。

第６図は、リブ形成工程中のこの段階におけるリブ形成部５６を示すものである 。１層の網状体３８が、リブ形成部５６に載っており、５本の糸が、リブ形成部 ５６の周囲にわたって巻き付けられている。一対の糸が、リブ形成部５６の両側 の各々の箇所で内側側壁１６の周囲に直接巻き付けられている。糸の間隔は、適 当な糸ガイド〔図示せず）を用いて維持できる。

リブ形成部５６は、ボール紙、プラスチック、その他適切な材料を用いて形成し てよい、ボール紙で形成する場合、リブ形成部５６は、アメリカ合衆国特許第３ ４１２８９１号明細書に記載されたものと同様のもの、すなわち断面形状が、斜 辺が上辺に対して約１３５°の内角をなす台形の上辺と２つの斜辺とからなるよ うにしてよい、このアメリカ合衆国特許明細書には、リブ形成部の両側斜辺にス ロットを形成することにより、形状を円形にすることが開示されている。このア メリカ合衆国特許明細書にはまた。

この円形の形状を維持できるように対応した断面形状を有するブロックを用いる ことが開示されている。第６図ないし第１０図に示したリブ形成部５６は、二重 壁タンクの製造に用いるのに特に適した３辺からなるプラスチック製リブ形成部 である。

マンドレル３４の２回目の回転が終るまで、マンドレルを回転させ続け、樹脂を 、注入ヘッダ４６に送りここから、回転中のリブ形成部５６と側壁１６の隣接す る表面の一部に重力の作用で樹脂を落下させる。注入ヘッダ４６は、複数個の穴 が開いたチューブであり、これらの穴を通じて、樹脂を分布する。すでに述べた ように、樹脂は、自己硬化性を有し、硬化するのに外部からの加熱を必要としな いものが好ましい。

３回目の回転が終了するまでの間、マンドレルを回転させ続け、チョッパ５０を 作動させて、チョツプドファイバ５８を作り、これを、リブ形成部５６の表面と 側壁１６の表面の隣接する部分に重力の作用で落下させる。マンドレル３４が回 転しているため、落下したばかりのチョツプドファイバ５８は、注入ヘッダ４６ の下の位置に進み、チョツプドファイバ５８に樹脂が付与される。このとき、重 力と、樹脂によりもたらされる粘着力とにより、樹脂で湿潤したチョツプドファ イバ５８がリブ形成部５６の上に保持される。マンドレル３４の回転を続けると 、樹脂で湿潤したチョツプドファイバ５８は、複数本の糸４２の下を通り、この 糸により次の２つの作用を受ける。糸４２により、樹脂によるチョツプドファイ バ５８の湿潤化を更に促進する。更に、糸がマンドレル３４の下側に位置する場 合には、重力の作用に抗してリブ形成部５６に樹脂で湿潤したチョツプドファイ バを保持する。糸４２のこれら２つの機能はまた、チョツプドファイバ５８を施 しながら供給を続ける網状体３８により助長される。第７図は、リブ形成工程に おけるこの段階のリブ形成部５６を示すものである。チョツプドファイバ５８と 樹脂とからなる層が、リブ形成部５６の外面で網状体３８と糸４２とからなる２ つの層の間に°挾まれる。

フないし８回の回転を終えたら、樹脂とチョツプドファイバの分布を停止し、約 １％回転分回転を継続して、網状体３８と糸４２による張りにより樹脂とチョッ プトストラせて、次のリブ形成部５６に網状体３８と糸４２とを進める。このよ うにして、本発明のよる単一壁の形成の場合の１個のリブ１４の形成を終える。

二重壁の場合には、各リブ１４に、フロー機構（ｆｌｏｗ　ｍｅａｎｓｌを設け 、リブ１４の各々の内側と外側間をその側壁を通じて連通できるようにするとよ い、アメリカ合衆国特許第４６７６０９３号明細書には、形成したばかりのリブ の硬化前にその側壁に穴をうがつ穴開は工具を用いることが開示されている。こ の穴開は工具は、柄の先端が尖った棒体である。リブが硬化した後で、この穴開 は工具を取り除くことにより、リブの側壁に恒久的な穴が残ることになる。

本願発明によるフローインサート（ｆｌｏｗ　１ｎｓｅｒｔｌ　６０からなる新 規なフロー機構（第８図参照）を用いるのが好ましい、リブの形成を終えた後で 、複数個のフローインサート６０を、リブの側壁に押し込む、アメリカ合衆国特 許第４６７６０９３号明細書に開示した穴開は工具と異なり。

フローインサー）６０は、積み重ねによりできたリブが硬化した後で、フローイ ンサート６０を取り除く必要はない、したがって、フローインサート６０は、プ ラスチックその他安価な材料で形成するのがよい、フローインサート６０は、中 空の管状部６２と、重ね合わせにより形成された硬化していないリブに穴を開け るのに適するように尖った先端６４とからなる。リブの各々には、４対のフロー インサート６０を差し込む、各対のフローインサートは、リブの両側壁を貫通し て差し込まれ、４対のフローインサートは、リブの全周にわたって９０°の角度 で間隔をあけて設ける。

第１のリブ１４を形成したら、往復台５４を軸線方向に動かして次のリブ形成位 置に合わせ、上述した工程を繰り返す、第１図に示すリブ１４の数は、単なる例 示であって、リブの数は、作ろうとするタンクの目的とする容量及び大きさに応 じて増やしまたは減らしてよい、タンクが二重壁構造の場合には、仮のりブな１ 本形成し、後でこれを取り除く、この仮のリブは、外側側壁２２の形成に当って 支持機能を果たし、外側側壁を、内側側壁１６に対しほぼ平行な関係に維持する 。

次に第９図を参照しながら、外側側壁の形成につし）で説明する０作り上げたリ ブが全て少なくともゲル状態まで硬化したら、すなわちリブの表面が固くなりべ とつくようになったら、複数個のリブ１４の周りに複数枚のベースパネル７０を 巻き付け、例えば、ベースパネル７ｏの外面の周囲に２，３回巻き付けた比較的 幅の狭いガラス繊維の網状体のバンド（図示せず）を用いて、リブに固定する。

ベースパネル７０は、各リブの中心線間の距離よりも若干狭い、薄くてたわみや すいガラス繊維強化シートである。

例えば、厚さが０．０１５２センチメートル（１０００分の６インチ）で幅が２ ２．８６センチメードル（９インチ）であるパネルを、中心間が２９．２１セン チメートル（１１陣インチ）で離れたリブな備えたタンクに連続して用いた１寸 法をこのようにすると、隣り合うパネル７０の端部間の軸線方向のギャップ７２ は、６．３５センチメートル（２％インチ）となる、パネル７０は、それ自体の 力で支え、すなわち、大幅な変形をきたすことなく隣り合うリブ１４間でそれ自 体の重量を支持する。

この点が、外側壁の積み重ね体用のベースシートとしてたわみやすい多孔性のス クリムを用いる従来の方法と異っている。アメリカ合衆国特許第４６７６０９３ 号明細書には、複数個のリブの周りに重なり合いながら巻き付けられたスクリム からなる複数枚のベースシートの上に、外側壁が広がる二重壁タンクが開示され ている。外側壁を広げる前に、スクリムに樹脂をスプレーし硬化させてスクリム を固める。この方法は、ガラス繊維製スクリムの価格が高く、樹脂が染み込んだ スクリムの硬化に要する時間がかかるので、費用が高くしかも時間のかかる方法 である。

ギャップ７２のところで露出したリブ５６の部分とパネル７０との上に、外側壁 ２２を形成する前に、タンクハーフの閉塞端に、外側端面キャップ体（図示せず ）を位置づける。パネル７０と端面キャップ体とを所定の位置に位置付けた後、 外側壁の形成を開始する。好ましくは、外側壁の形成は、従来のように、樹脂と 、チョツプドガラスストランドと、供給した砂とを用いて行われる。第１０図に 示すように、外側壁２２を形成することにより、パネル７０間のギャップ７２の 各々を埋める。このため、ギャップ７２と一致するほぼ全域にわたってリブ１４ の各々の頂部に、外側壁２２が直接接合できる。その結果、タンク１０は、全体 として、外側壁２２の構造体が硬化した後では、優れた一体性を持つことになる 。

上述した方法により作った二重壁タンクハーフ相互を結合して、タンク１０を形 成する。タンクハーフの各々の開口端の一部を、仮リブごと、タンクハーフの長 さ方向軸線に対し垂直な方向にタンクハーフを鋸で引くことにより取り除く、タ ンクハーフの一方には、作業用の入りロア４を設けて（第１図参照）ハーフ同士 を接合する工程を容易化する。基本的には、２個のタンクハーフ同士を、アメリ カ合衆国特許第４６７６０９３号明細書に開示され図示された方法に従って、内 側の重ね合わせ体と外側の重ね合わせ体とを溶接することにより結合する。こう してできたものは、内側側壁１６と外側側壁２２とが複数個のリブ１４と一体的 に結合して接合したタンク１０となる。内側側壁１６と内側端面キャップ１８、 更に、外側側壁２２と外側端面キャップ２４との間に空隙が形成される。この空 隙の連続性は、完成したタンク１０の所定の箇所に残っているフローインサート ６０によりリブ１４を通じてもたらされる。このように、アメリカ合衆国特許第 ４６７６０９３号明細書に開示されたような漏れ検知装置と、アメリカ合衆国特 許第４６３９１６４号明細書に開示されたような排水バイブ装置とを備えるのに 適したものである。

第３図ないし第５図に示したタンク形成装置には、網状体３８を供給する張力を 一定に保つ機構を設ける。この機構には、往復台５４に回転自在に支持されたテ ンションバー７４を備える。供給ロール３６から繰り出される網状体３８は、テ ンションロール７４により支持された上部ローラ７６と下部ローラ７８の周りを 通る。好ましくは、テンションバー７４により網状体３８に加えられるテンショ ンは、その一定性と連続性とを電気的に制御するのが好ましい、適当な制御器（ 図示せず）は、ｒＵＣＰ９／ＴＡ−１０／ＴＬＤ−Ｉ　Ｌ／ＡＩ　ＲＪという名 でクリーブランド・キラグー／クリーブランド・マシンコントロールズ・インコ ボーレテツド（Ｃ１ｅｖｅｌａｎｄ　Ｋｉｄｄｅｒ／Ｃ１ｅｖｅｌａｎｄＭａｃ ｈｉｎｅ　Ｃｏｎｔｒｏｌｓ、　Ｉｎｃ、）から市販されている。この制御器は 、同じ会社のモデルＴｌＸ−１／ＴＡＩＯ増幅器とＭ８４６−０２１６０タイプ Ｓテンシヨントランジユーサ（図示せず）と組み合わせることにより網状体３８ をマンドレルに供給しながら適当なテンションを維持することができる。この場 合の適当なテンションとは、（ａ）最小テンションが、網状体３８が破けてしま う、またはそれ以上率であるとリブ形成部５６が平らになってしまうような値と 、（ｂ）最大テンションが、チョツプドストランドの湿潤を不適切なものにし、 またはそれ以上大であると、リブ１４の形成中リブ形成部５６を所定の場所に網 状体により保持できない値との間の範囲にあるものとする。網状体のテンション を適当なものに維持できるその他の適切な機構を用いてもよい、同様なテンショ ン制御機構（図示せず）ローラ８２と下部ローラ８４とが回転自在に取り付けら れる。テンションバー８０とこれと組み合わせた制御器とにより、糸４２のテン ションを制御して、糸４２が破断する最低テンション以下であって、糸がリブ形 成部５６の上に積み重ねられながらチョツプドストランドの湿潤に貢献するのに 十分な大きさのテンションに糸のテンションを位置する。

産業上の利用可能性 本願発明は、壁間に支持リブを備えた二重壁プラスチック製貯蔵タンクに外側支 持リブを設けた単一壁プラスチック製貯蔵タンクに応用できる。詳述すると、本 発明による貯蔵タンク用の改良された支持リブと、改良された二重壁タンク構造 とは、ガソリンタンクに有益である。

特表千２−５Ｑ：２う１：）ｚ（７） 国際調査報告

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．円筒形に形成した側壁と、 この側壁と一体的に接合される１対の向かい合う端部キヤツブであって、側壁と ともに内側タンクを構成する端部キヤツプと、 この側壁の外側面に一体的に接合されて支持される環状の補強リブであって、側 壁に弾性的に支持された中空のリブ形成部を覆うように連続して作られる層状に なったチヨツブドフアイバと液状硬化樹脂とからなる硬化構造体で構成される補 強リブとからなるプラスチツク製繊維補強貯蔵タンク。
2. ２．前記補強リブの外側面に結合されて接合する、円筒形に形成した側壁からな る外側タンクを備える、請求項第１項に記載のタンク。
3. ３．前記補強リブの各々内の中空部、並びに補強リブ間及び前記外側円筒壁と内 側円筒壁間の空隙とを連通するフロー機構を備える、請求項第２項に記載のタン ク。
4. ４．長さ方向軸線を持つおおむね円筒形に形成した側壁と、この側壁の外側面に 結合されて支持される複数個の環状の補強リブとを備えた内側タンクからなる繊 維強化貯蔵タンクを製造する方法において、 形成マンドレル、その他適切な部材上で、チヨツブドフアイバと液状硬化樹脂と を混合して内側タンクを作る工程と、 側壁の外側面に環状の中空リブ形成部を弾性的な巻き付け方で支持する工程と、 リブ形成部を内側タンクに支持したまま、この内側タンクを側壁の長さ方向軸線 を中心として回転する工程と、側壁を回転しながら、チヨツブドフアイバと樹脂 とからなる硬化性混合物をリブ形成部と側壁の隣接部とに置く工程と、 チヨツブドフアイバと樹脂とをリブ形成部に保持する機構をリブ形成部に付ける 工程と、 以上三つの工程を、リブが適当な厚さになるまで続ける工程と、 以上五つの工程を、所望数のリブができるまで繰り返す工程とからなる、繊維強 化貯蔵タンクを製造する方法。
5. ５．前記チヨツブドフアイバと樹脂とをリブ形成部に保持する機構は、前記側壁 の長さ方向軸線の上方に位置付けたスプールから供給する糸からなる、請求項第 ４項に記載の繊維強化貯蔵タンクを製造する方法。
6. ６．長さ方向軸線を持つおおむね円筒形に形成された側壁と、この側壁の外側面 に接合されて支持された複数個の環状の補強リブとを備えた内側タンクと、これ らのリブに接合されて支持されたおおむね円筒形に形成された側壁を備えた外側 タンクとからなる二重壁繊維補強貯蔵タンクを製造する方法において、 形成マンドレル、その他適切な部材上で、チヨツブドフアイバと液状硬化樹脂と を混合して内側タンクを作る工程と、 内側タンクの側壁の外側面に環状の中空リブ形成部を弾性的な巻き付け方で支持 する工程と、 リブ形成部を内側タンクに支持したまま、この内側タンクを側壁の長さ方向軸線 を中心として回転する工程と、側壁を回転しながら、チヨツブドフアイバと樹脂 とからなる硬化性混合物をリブ形成部と側壁の隣接部とに置く工程と、 チヨツブドフアイバと樹脂とをリブ形成部に保持する機構をリブ形成部に供給す る工程と、 以上三つの工程を、リブが適当な厚さになるまで続ける工程と、 以上五つの工程を、所望数のリブができるまで繰り返す工程と ベースパネルであって、隣接するベースパネル間でリブの外側面の一部が露出す るようにリブの中心間の距離よりも小である幅を有するベースパネルを、複数枚 、内側タンクにリブの周囲で支持する工程と、 ベースパネルと、リブの外側面の露出部とに外側タンクの側壁を形成する工程と からなる、二重壁繊維補強貯蔵タンクを製造する方法。
7. ７．前記チヨツブドフアイバと樹脂とをリブ形成部に保持する機構は、側壁の長 さ方向軸線の上に位置付けたスプールから供給される糸からなる、請求項第６項 に記載の二重壁繊維補強貯蔵タンクを製造する方法。
8. ８．前記チヨツブドフアイバと樹脂とからなる硬化性混合体は、硬化するのに外 部からの熱源を必要としない、請求項第６項に記載の二重壁繊維補強貯蔵タンク を製造する方法。
9. ９．長さ方向軸線を持つおおむね円筒形に形成された側壁と、この側壁の外側面 に接合されて支持された複数個の環状の補強リブとを備えた内側タンクと、これ らのリブに接合されて支持されたおおむね円筒形に形成された側壁を備えた外側 タンクとからなる二重壁繊維補強貯蔵タンクを製造する方法において、 内側タンクを形成する工程と、 内側タンクの側壁の外側面に環状の中空リブ形成部を弾性的な巻き付け方で支持 する工程と、 リブ形成部を内側タンクに支持したまま、この内側タンクを側壁の長さ方同軸線 を中心として回転する工程と、側壁を回転しながら、チヨツブドフアイバと樹脂 とからなる硬化性混合体であって硬化するのに外部から熱源を必要としない硬化 性混合体をリブ形成部と側壁の隣接部とに置く工程と、 チヨツブドフアイバと樹脂とをリブ形成部に保持する機構をリブ形成部に供給す る工程と、 以上三つの工程を、リブが適当な厚さになるまで続ける工程と、 以上五つの工程を、所望数のリブができるまで繰り返す工程と ベースパネルであって、隣接するベースパネル間でリブの外側面の一部が露出す るようにリブの中心間の距離よりも小である幅を有するベースパネルを、複数枚 、内側タンクにリブの周囲で支持する工程と、 ベースパネルと、リブの外側面の露出部とに外側タンクの側壁を形成する工程と からなる、二重壁繊維補強貯蔵タンクを製造する方法。
10. １０．おおむね円筒形に形成された壁の外側面にリブを形成する方法において、 所定の幅を持つ弾性網状体からなるロールの自由端を、この壁の外側面に固定す る工程と、 複数本のスプールの糸の自由端を、この壁の外側面に固定する工程と、 この壁をその長さ方向軸線を中心として回転することにより、弾性網状体と糸と をこれらのロールとスプールとから巻き戻し、これらを壁の周囲に巻き付ける工 程と、中空リブ形成部を壁に保持するのに十分であり、かつリブ形成部が実質的 に変形しない程度のテンシヨンを網状体に維持しつつ、壁を回転させながら、網 状体と壁間にこの中空リブ形成部を形成する工程と、 チヨツブドフアイバと、樹脂とからなる硬化性混合体を、リブ形成部と、壁の隣 接部とに置き、かつ複数本の糸を壁の回りに巻き付けることによりリブ形成部と 壁の隣接部とにこの硬化性混合体を保持しながら、壁にリブ形成部を保持したま ま、壁を回転する工程と、この硬化性混合体を硬化させる工程とからなる、おお むね円筒形に形成された壁の外側面にリブを形成する方法。