JPH02501033A - 多角傾斜磁気共鳴像形成装置および方法 - Google Patents

多角傾斜磁気共鳴像形成装置および方法

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JPH02501033A JP50715587A JP50715587A JPH02501033A JP H02501033 A JPH02501033 A JP H02501033A JP 50715587 A JP50715587 A JP 50715587A JP 50715587 A JP50715587 A JP 50715587A JP H02501033 A JPH02501033 A JP H02501033A
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ウルフ・ロバート
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 多角傾斜磁気共鳴像形成装置および方法皮血丘1 本発明は、一般的には、磁気共鳴像形成(magneticresonance  imaging)に関し、より詳細には、単一の走査(single 5ca n)で、互いに異なった距離を有しかつ互−いに変位する像中心を有する、種々 の角度で配設される対象物の選択された面からNMR像データを得ることができ る方法および装置に関する。
1見呈且 従来の先行技術に係る磁気共鳴像形成装置および技術は、対象物を通る、3つの 直交する軸線の1つに対しである角度をなす面から像データを得ることができる ようにした傾斜像形成(oblique imaginglを行なうものである 。また、本技術分野の先行技術として、3つの直交する軸線の1つと直交し、互 いに均一に離隔し、かつ、像中心が全て整合されている、対象物を通る複数の平 行な面の像データを1回の走査で得ることができるマルチスライス像形成(mu lti−slice ima −ginglがある。
更に、現在実施されている磁気共鳴像形成装置として、1984年11月に開催 されたザ・ラジオロジカル・ソサイエティ・オプ・ノース・アメリカ(the  Radiolo −gical 5ociety of North Amer icalの会議での技術公開において]オナー・コーポレーション(FONAR Car −porationlが開示した、上記方法を傾斜マルチスライス技術 の中に組込んだものがある。第1図に関して説明すると、傾斜マルチスライス技 術により1回の走査で、3つの主要直交軸線の1つである軸線Yに対して角度P をなして画定された、図面を延びる参照番号1乃至7で示す面内に、対象物11 の像を得ることができル、シかしながら、所定の走査における面1乃至7は平行 であり、かつ、一定の距離りを介して画定される。更に、面1に対応する像の中 心を位置決めすることにより、面2乃至7のそれぞれに対応する像の中心が定め られる。即ち、面1に対応する像の中心が対象物11の点12にあるように選定 されると、面2乃至7の像の中心は必然的に、それぞれ点13乃至18となる。
このように、面1に対応する像の中心を点12に選定すると、その他の面2乃至 7に対応する像の中心が定められる。
従って、先行技術においては、直交する軸線の1つに対して第1の角度をなして 配設された第1の面から像を得るとともに、第2の角度をなして配設された第2 の面から像を得るためには、2回の走査が必要となる。即ち、第1の角度で配設 された第1の面に対する完全な走査を先づ行なわなければならず、次に第2の角 度で配設された第2の面に対する第2の完全な走査を行なわなければならないこ とになる。また、面と面との間の距離を変えることが所望される場合には、面間 の所望の距離ごとに、再度、数回の走査を行なうことが必要となる。更に、2つ 以上の面に対応する像の中心を、先行技術におけるように整合させることが所望 されない場合には、特定の面の像の中心を定めるために別の走査を行なうことが 必要となる1例えば、面6に対応する像の中心を対象物11の点19に定める場 合には、第1の走査では面6に対応する像の中心が面17と一致されるので、2 回目の走査が必要となる。
従って、互いに平行とはなっていない複数の面、または相互間の距離が異なる複 数の面、あるいは像の中心が整合していない複数の面から像を得るには、走査を 追加することが必要となるとともに、重要でない情報を得るために時間が費やさ れることになる。
かくして、角度および距離が異なるとともに、像中心が互いに変位している複数 の面から共鳴像を単一の走査で得ることができる装置と方法とが待望されている 。
尺1j月l示 本発明は、核磁気共鳴技術を使用して、対象物の、異なって配向された複数の面 のNMR像データを単一の走査によって得るための方法および装置に関する。
本発明に係る方法は、均質な静磁界[5tatic homoge −neou s magnetic fieldlに対象物を配置し、NMR像データを得よ うとする対象物の第1および第2の面を定める工程を備える。第1の選択された 面は、対象物の第1の位置にあり、所定の方向に対して第1の配向位置(ori entationl を有しており、第2の選択された面は対象物の第2の位置 にあり、所定の位置に対して第2の配向位置を有している。第1および第2の配 向位置は、互いに異なっている。
一対象物は、NMR励起および磁界勾配パルスからなる第1の繰返しシーケンス の複数の繰返しに曝される。第1の繰返しシーケンスの各繰返しは、励起パルス を印加する工程と、励起パルスによって生ずるNMR信号を読取る工程とを有し ている。第1の繰返しシーケンスの励起パルスは、第1の選択された面と直交し て延びる傾斜方向を有する第1の所定のスライスセレクタ磁界勾配(slice  5elector magnetic fieldgradient)の存在 の下で第1の所定の周波数(frequ −ency)で印加される。第1の所 定の周波数は、該第1の所定の周波数での励起パルスの印加が第1の選択された 面の選択された核を励起する作用だけを行なうように選択される。第1の繰返し シーケンスの複数の繰返しは、空間情報(spatial informati on)を第1の選択された面のNMR像データを表わすNMR信号の第1の集ま り(collection)にエンコードするようにして行なわれる。
対象物は、NMR励起および磁界勾配パルスからなる第2の繰返しシーケンスの 複数の繰返しを受ける。
第2の繰返しシーケンスの各繰返しは、励起パルスを印加する工程と、励起パル スによって生ずるNMR信号を読取る工程とを有している。第2の繰返しシーケ ンスの励起パルスは、第2の選択された面と直交して延びる傾斜方向を有する第 2の所定のスライスセレクタ磁界勾配の存在の下で第2の所定の周波数で印加さ れる。第2の所定の周波数は、該第2の所定の周波数での励起パルスの印加が第 2の選択された面の選択された核を励起する作用だけを行なうように選択される 。第2の所定のスライスセレクタ磁界勾配と第2の所定の周波数は、第1の所定 のスライスセレクタ磁界勾配および第1の所定の周波数とはそれぞれ異なる。
第2の繰返しシーケンスの複数の繰返しは、空間情報を第2の選択された面のN MR像データを表わすNMR信号の第2の集まりにエンコードするようにして行 なわれる。
第1と第2の複数の繰返しシーケンスはそれぞれ、対象物の単一の走査において 行なわれるとともに、単一の走査の略全体を通じて継続される。第1および第2 の繰返しシーケンスのそれぞれを繰返す繰返し時間間隔は、実質上同じである。
第2の繰返しシーケンスの各繰返しにおける励起パルスを印加する工程と、NM R信号を読取る工程は、繰返し時間間隔において、第1の繰返しシーケンスに関 する励起パルスを印加する工程とNMR信号を読取る工程とは異なる時間に行な われる。
本発明はまた、核磁気共鳴技術を利用して、2つの異なる選択された面に沿って 対象物の検査を行なう方向に関する。この方法では、対象物をNMR像形成装置 内に配置する。この装置は、磁界を発生する手段と、選択された核を励起してN MR信号を発生するとともにNMR信号を読取ってNMR像形成装置に配置され た対象物の選択された領域からNMR信号の集まりを得る手段と、傾斜磁界を印 加する手段を備えている。装置はまた、NMR信号の集まりからNMR像形成デ ータを得る手段と、NMR像形成データから像をつくるための手段とを備えてい る6本発明のこの方法はまた、NMR像形成装置を操作して、対象物の検査の部 分に関するNMR観察像(scout image)を得る工程を有している。
対象物はNMR像形成装置の中に入れたまま、観察像は、NMR像データを得よ うとする対象物の第1の面と第2の面とを選択するのに使用される。第1および 第2の面はそれぞれ、観察面を横切っており、第1の面は観察面に対して第1の 配向位置を有し、第2の面は観察面に対して第2の配向位置を有している。第1 の配向位置は、第2の配向位置とは異なる。
対象物の第1の選択された面からNMR像形成データを得るために、複数のNM Rサンプリング操作が行なわれる。第1の面に対してサンプリング操作を行なう 工程は、単一の走査において第1の時間に開始され、かつ、単一の走査の略全体 を通じてm続されて、対象物の第1の選択された面のNMR像形成データを得る 。
第1の選択された面とは異なる対象物の第2の選択された面からNMR像形成デ ータを得るために、複数のNMRサンプリング操作が行なわれる。第2の選択さ れた面に対してサンプリング操作を行なう工程は、単一の操作において、第1の 時間よりも遅いが第1の選択された面に対するサンプリング操作を行なう工程の 終了前の第2の時間に開始される。第2の選択された面に対してNMRサンプリ ング操作を行なう工程は、単一の走査の略全体を通じて継続されて、対象物の第 2の選択された面のNMR像形成データを得る。
複数のNMRサンプリング操作のぞれぞれは、NMR励起操作とNMR読取り操 作とを含む0選択された各面に対するNMR励起操作は、選択された各面の選択 された核を励起するように行なわれ、選択された各面に対するNMR読取り操作 は、空間情報を得られたNMR像形成データにエンコードするように行なわれる 。NMR励起操作およびNMR読取り操作のそれぞれは、単一の走査において、 他の各励起および読取り操作とは異なる時間に行なわれる。
対象物の、異なる角度で配設された複数の選択された面に関するNMR像データ を単一の走査において得るための本発明の装置は、−前傾斜波形(genera lgradient waveform)発生器と、選択された面をそれぞれ表 わす信号を出力するスライスポインタ(slicepointer)とを備えて いる。レベルポインタ(levelpointer)が、繰返しシーケンスの繰 返しをそれぞれ表わす信号を出力する。波形発生器と、スライスおよびレベルポ インタとに結合されたRAMが、選択された面の異なる角度に対応した乗数およ びオフセットパラメータ(multiplier and offset pa rameterslを記憶する。波形発生器とRAMとに結合された演算装置が 、−前傾斜波形を、スライスセレクタ勾配と読取り勾配とを選択された面に対応 する角度だけ回転させる波形に変換する。
本発明によれば、NMR像データを単一の走査で種々の角度の面から得ることが できる。従って、先行技術とは異なり、複数のスライスに対する全体走査を固定 した角度ごとに行ない、その後にスライスを別の所望の角度に変えて、別の走査 を行なうということは必要でなくなる。所定の走査におけるスライスは、そのと きの必要性に従って、角度をあるスライスから次のスライスへ変えることができ る。更に、単一の走査において、スライス間の距離は、先行技術とは異なり、変 えることができ、スライスに対応する像の中心は、あるスライスから次のスライ スへ変えることができる。
゛の簡 な舌日 第1図は先行技術の傾斜マルチ技術を説明する概略線図である。
第2図は、従来のNMR像形成技術に従って適用される種々の波形を伴う繰返し シーケンスの概略線図である。
第3図は、本発明の好ましい実施例において利用される一般的な傾斜波形を示す 概略線図である。
第4図は、本発明に係る角度raJだけ回転された直交スライスセレクタおよび 読取り勾配を示す線図である。
第5図は、本発明の好ましい実施例とともに利用される表示システムおよびカー ソルを示す概略線図である。
第6図は、NMR磁石における基準点から延びる直交磁界勾配と、第5図のCR Tスクリーンに表示される像に対応する面とを示す線図である。
第7図は、本発明に係る装置のブロック図である。
第8図は、回転されたスライスセレクタ勾配の方向と直交し、対象物の選択され た部分を通る面に沿って磁界強度を定める態様を示す線図である。
第9図は、マルチスライスNMR像形成技術の1回の繰返し時間間隔における1 5のスライスに関する操作のタイミングを示す概略図である。
第10図は、本発明の好ましい実施例を医学的に適用した例を示す概略線図であ る。
図面を通じて、同じ参照場号は、同じ素子を示している。
日な るだめの の汗ン態 本発明は、対象物の複数の平行ではない所定の面から、単一の走査によって、N MR像データを得るための方法および装置に関する。
第2図について説明すると、対象物の像を形成するために、現在実施されている NMR像形成装置は、一般に、像を形成しようとする対象物の特定のスライス即 ち面を選択し、かつ、対象物から得られる信号における空間情報をエンコードす るのに、磁界勾配(magnetic field gradientl を利 用している6例えば、従来の技術の一つに、対象物が、第1の方向に沿って延び る連続した均質静磁界[5tatic homogeneousfieldlと 、該静磁界と方向は同じであるが強度が勾配の方向に沿って変わる磁界素子をそ れぞれが発生する直交する磁界勾配のシーケンスのセットとを受けるようにした ものがある。この公知の技術によれば、選択された面における各スピンは、磁界 勾配の1つの存在の下で所定のRFパルスによって励起されるようになっており 、所定のRFパルスの周波数は、静磁界に印加される磁界勾配によって定められ るように、対象物の所定の面だけのラーマ−(Larmour1周波数に対応す る。印加される磁界勾配は、従来から、スライスセレクタ勾配(slice 5 elector gradient)と呼ばれている0選択された面は、かくし て、スライスセレクタ磁界勾配の傾斜方向と直交する方向へ延びることになる。
この勾配は、SS (t)として表わされる波形を、3つの直交する軸の1つに 沿って配設されたコイルに印加することにより得られる。励起を受けた選択され たスピンは、次に、読取りおよび位相コード化(phase−encoding )磁界勾配と呼ぶことができるその他の磁界勾配に、位相コード化勾配の振幅が 各繰返しごとに変化しかつ読取り勾配が発生するNMR信号の読取りの際に印加 される複数の繰返しを利用して、曝される。読取り磁界勾配は、3つの直交する 軸の2番目の軸に沿って配設されたコイルに印加される、RO(1)で示される 波形によって生ずる1位相コード磁界勾配は、PE (t)で示される波形を、 3つの直交する軸の3番目の軸に沿って配設されたコイルに印加することにより 得られる。受けられたNMR信号は、次に、従来の2次元フーリエ変換技術を利 用して変換される。読取り磁界および位相コード化磁界勾配は、選択された面に おけるNMR信号の2次元像が形成されるように、NMR信号の集まりの中に空 間情報をエンコードするように機能する。明らかなように、走査シーケンスの際 には、種々の磁気勾配は、所望の間隔で繰返し切換えられる。このような2次元 フーリエ変換像形成技術及びかかる技術のパルスシーケンスは、東京に所在する イガクショインリミテッド(Igaku−Sh。
in、 Ltd、)から1981年に発行されたニュークリア・マグネチック・ レゾナンス・イメージング・イン・メゾ シンNuclear Ma neti c Re5onance Ima 1nin Medicineと題する書籍に 記載されており、スピンワーブ像形成(spin−warp imazing) としても知られている。
更にまた、今日の数多くのNMR像形成に関する機構(scheme)は、自由 誘導減衰(free 1nduction decaylTFDI)信号ではな く、スピンエコーNMR信号の収集によるものである。FID−NMR信号は、 90度RF励起パルスを印加し、次に、得られた信号を読取ることにより得るこ とができる6本発明は、スピンエコーNMR信号または自由誘導減衰信号を使用 したNMR像形成技術とともに利用することができる。
第2図について説明すると、スピンエコー信号を利用する場合には、90度RF 励起パルスの次に、180度再位相(rephasing) RFパルスを90 度パルスの後に所定の時間間隔で印加する。これにより、180度RFパルスの 印加後に、対応する時間間隔でスピンエコーが得られる。NMR用語で、90度 励起パルス後に得られるスピンエコーNMR信号の時間は、TE(エコーの時間 )として表わされる。かくして、180度RFパルスは、90度RFパルス後に 2で除されるTEの時間間隔で印加される。
マルチスライス像形成に関する技術は、単一の走査の際に、対象物の多数の平行 な面の核を励起し、そこからNMR信号を読取ることにより、該面からNMR像 を得るために開発されたものである。即ち、マルチスライス像形成においては、 像形成ボリュームのスライス即ち面は、1つの特定の面即ちスライスの連続する 励起における励起と励起との間で整数回のスライス励起をパックする(pack )することにより、繰返しと繰返しとの間の間隔の異なる部分で互いに励起され る。
例えば、選択RF傷信号磁界勾配の存在下で印加されると、対象物の限定された 領域だけが、共鳴条件の充足により励起される2、従って、異なる周波数が対象 物の異なる部分を励起する。特定のスライスに関する繰返しシーケンスは、励起 を行なってから新しい信号を読取り、次に、回復間隔(recovery 1n terval)を置いてから、次の繰返しにおいて励起パルスを印加するもので あるから、異なる領域または面の核は1つの特定の面に関する回復間隔の際に励 起され、かくして、他の面において選択的に励起し、NMR信号を読取るのに、 回復時間間隔を効率的に利用することができる。
一般には、NMR像を得ることができる面の数は、単一の面における連続する励 起パルス間の回復時間間隔と、勾配の切換時間を加えた、1つの面におけるNM R信号の励起および読取りに必要なシーケンス間隔とに依存する0例えば、スピ ンエコー像形成シーケンスに関しては、スライス間隔は90度励起RFパルスを 印加し、180度再位相RFパルスを印加し、これにより得られるエコーを観察 し、更に適当な勾配を上げ下げするのに必要な時間に対応する。このシーケンス 時間後の繰返しシーケンスの部分の間に、別の選択された面を、異なる周波数を 利用して連続した態様でシーケンスすることができる。
NMR像に関して励起パルスを再印加する前の回復時間は、一般に、(適当な勾 配を切換えるのに必要な時間とともに)励起パルス、再位相パルスを印加し、か つ、信号を読取るのに必要な時間と比較して長いので、NMR信号を発生させ、 かつ、これを全繰返し時間間隔内で多数の面に関して読取ることができることが わかる0例えば、90度RFパルスを印加し、180度再位相RFパルスを印加 し、スピンエコー信号を読取るのに必要なシーケンス時間間隔および適当な勾配 を上げ下げするのに必要とされる時間をTSが表わすようにするのが好都合であ る。従って、像形成データを得ることができるスライス即ち面の数は、シーケン ス時間間隔TSによって繰返し時間T rapを除することにより得られる最大 の整数に等しくなる。
第9図について説明すると、第9図は、150面のそれぞれにおいて選択された 核を励起し、かつ、第2図に関して上記した繰返しシーケンスを利用して1つの 繰返し間隔に関するマルチスライス技術において対応する面から像形成データを 集めるための機構を示す概略線図である。第9図において、(水平軸に沿った) 全繰返し間隔T rapは、15の等しい時間スライス間隔TSに分割されてい る。垂直軸は、像形成データを集めようとするスライス即ち面の数を示し、15 の異なる面を示すために1乃至15の数字が付されている。かくして、対象物の 15の異なる面即ちスライスの像形成データが、各繰返しの際に得られる。また 、面の数はRFパルスの異なる周波数の数に対応するので、第9図の垂直軸はま た、周波数f+乃至fll+によって示されている。「P」は、第2図に示す間 隔1乃至4に対応して、(適宜の勾配コイルを切換える操作とともに)選択され た核を励起しかつ発生したNMR信号を読取る操作を示すのに利用される。
マルチスライス像形成シーケンスに関しては、全繰返し間隔T10.内で各スラ イス即ち面に関するP操作が、15のシーケンス時間間隔TSの対応する1つの 間隔において行なわれ、2つのP操作は同じ間隔TSにおいては行なわれない。
かくして、従来のマルチスライス像形成においては、繰返しシーケンスの第1の シーケンス間隔TSにおいて、90度RF励起パルスと180度再位相パルスが 第1の周波数f、においで印加され、得られたスピンエコー信号が次に読取られ る。このNMR信号は、第1の面におけろ核のNMR信号を示すことになる。そ の後、第1の面における励起された核の回復間隔において、90度RF励起パル ス、180度再位相パルスおよびスピンエコーNMR信号の読取りの別のシーケ ンスが、勾配の適当な切換えとともに、第2のシーケンス間隔TSにおいて行な われる。この後者の信号は、第2の面における核からのNMR信号を表わす、そ の後、最初の2つの面の励起された核がそれぞれの回復間隔においてリラックス (relax) しているときに、NMR偲号の励起、再位相および読取りの次 のシーケンスが、次のシーケンス間隔TSにおいてその他の面に対して行なわれ れる。
従って、マルチスライスNMR像形成法においては、異なる周波数におけるパル スの連続したセットと信号の読取りとを、1つの繰返し時間間隔T rapにお いて行なうことができる。特に、像形成が行なわれている対象物の種々のスライ ス即ち面が連続的にかつ適宜のシーケンス間隔で励起され、1つのスライスの全 繰返し速度は、同じスライスの連続する励起における励起と励起との間の整数回 のスライス間隔をパックするのに利用される。RF励起および再位相パルスのそ れぞれは、対象物の異なったスライス即ち面を励起するように異なる周波数で印 加される。1つの周波数が、繰返し時間間隔T rapにおいて各面に関して1 度繰返すだけである。
スライスセレクタ磁界勾配が、便宜的にZ軸として示すことができる、3つの直 交する軸線のうちの1つに沿って定められている。また、読取りおよび位相コー ド化磁界勾配は、Y軸およびX軸としてそれぞれ便宜的に定めることができる。
第3図について説明すると、スライスセレクタ勾配波形と読取り勾配波形とを生 ずる全体波形10が示されている。波形10は、−〇、5の初期値から0.5の 最大値まで上昇し、その後−1,5の最小値まで下がり、更に0.5の最大値ま で再び上昇し、最後に−0,5まで再び下がる。理想的なスライスセレクタ勾配 波形が第2図に示されているが、波形10が上方へ0.5だけ変位したものに過 ぎない、即ち、任意の時間におけるスライスセレクタ勾配波形の振幅は、単に、 波形10の振幅に0.5を加えたものに過ぎない、従って、理想的なスライスセ レクタ勾配波形は、振幅が1の2つの平坦なピークを有し、ピーク間には−1ま で下がった谷があり、時間の残りの部分はOである。また、読取り勾配波形は、 波形10の負の部分を取り、これに0.5を加えることにより、波形10から得 られる。即ち、任意の特定の時間における理想的な読取り勾配波形の振幅は、単 に、その時間における、0.5が加えられた波形lOの値の負数である。これに より、初期値が1で、0まで下がり、2へ上昇し、0まで再び下がり、最後に1 まで再度上がる理想的な読取り勾配波形が得られる1位相コード化磁界勾配波形 は、独特のものであり、一般的な波形10からは得ることができない。
理想的なスライスセレクタ勾配波形をSS (t)で示し、理想的な読取り勾配 波形なRO(t)で示し、−前渡形1oをG (t) ”C’示スト、ssm  = a(t) + 0.5およびRO(t)・−G(tl + 0.5となる。
しかしながら、実際には、利用しているNMR装置の特性により、必要とされる 間隔においてほとんど0であるスライスセレクタおよび読取り波形を一般波形1 0から得るためには、0.5きっかりのオフセット(offset)とは別の数 値のオフセットが必要となるかもしれない、かくして、より一般的には、SS  (tl ・G(t) + AおよびRO(t)= −G(t) + Aとなり、 Aは、波形が適用される装置に対して定められるオフセット項(term)であ る。
第4図について説明すると、Y軸とZ軸の双方が角度raJだけ回転されている 0回転されたZ軸がZ。
で示され、回転されたY軸がY、で示されている1種々の軸をベクトルと考える と、次の式が得られる。
Z+ =C0S(a)Z + 5IN(alYおよびY+ =−SIN(a)Z  + C05(a)Yかくして、ベクトルとして考えられる回転された各軸は、 ベクトルとして考えられるY軸およびZ軸の線形組合わせ(linear co mbination)として説明することができる。各磁界勾配は、勾配の方向 を向くベクトルとして考えることができる。Z方向のスライスセレクタ勾配をZ ■で示し、Y方向のスライスセレクタ勾配なY□で示し、かつ、Z、方向のスラ イスセレクタ勾配をZ +ssで示すと、上記式に従えば、Z、■は、COC0 5(a)2 + 5IN(a)Yssと等しくなる。また、Z方向の読取り勾配 をZll。で示し、Y方向の読取り勾配なYFIOで示し、かつ、Y、方向の読 取り勾配をYllloで示すと、上記式によれば、Y+*oは、−5IN (a l Z*o ”C03(a)Y+tOと等しいものとなる。即ち、Z1方向のス ライスセレクタ勾配は、Z方向とY方向のスライスセレクタ勾配の線形組合わせ から得ることができる。同様に、Y、方向の読取り勾配は、Z方向とY方向の読 取り勾配の線形組合わせから得ることができる。
従来のNMR像形成装置は、X、YおよびZ方向へそれぞれ磁界勾配を発生する ためのX、YおよびZコイルを備えている。2方向にスライスセレクタ勾配を発 生させるために、スライスセレクタ波形SS (t)がZコイルに印加される。
また、Y方向へスライスセレクタ勾配を発生させるために、スライスセレクタ波 形SS (t)がYコイルに印加される。Z方向の読取り勾配は、読取り波形R O(t)をZコイルに印加することにより形成され、Y方向の読取り勾配は、読 取り波形RO(t)をYコイルに印加することにより得られる。かくして、Z1 方向のスライスセレクタ勾配とY、方向の読取り勾配を発生させるためには、波 形C03(a)SS(t) −5IN(alROft)がZコイルに印加され、 波形5IN(a)SS(1+ C05(a)RO(tlがYコイルに印加される 1項ss (t)とRO(t)をそれぞれ項G (t)とAで置換えると、Zコ イルに印加される波形は、G(t)[C03(a) + 5IN(a)] +  A[C05(a) −5IN(a)]となり、Yコイルに印加される波形は、G (t)[5IN(a) −C05(a) + A[5IN(a) + C05( a)]となる。
実際には、スライスセレクタ波形SS (t)には、Casで示される定数が乗 され、得られる波形から、1インチあたりGガウスで示される所定のスライスセ レクタ勾配が得られる。また、実際には、読取り波形には定数Croが乗されて 、読取り勾配は、1インチあたりGガウスであるのが好ましい所定の値を処理す る。
従って、所定の値を有するZ、方向のスライスセレクタ勾配とY、方向の読取り 勾配を得るために、Zコイルに印加される上記波形には定数が乗され、Yコイル に印加される上記波形には定数が乗される。1インチあたりGガウスの、Z+お よびY1両方向の勾配に関しては、Zコイルに印加される波形には0.8が乗さ れ、Yコイルに印加される波形にはCreが乗される。
かくして、好ましい実施例においては、Zコイルに印加される波形は、 [G(t)[C03(a) + 5IN(all + AI(COSfa) − 5IN(a)]]C−−となり、Yコイルに印加される波形は、[G[tl[5 IN(a) −C05(a)] + A[5IN(a) + C05(alll Cr0となる。
第5図には、本発明の好ましい実施例に関して使用される表示システム70が示 されている。第6図には、YZ面と平行をなし、かつ、特定のX座標(coor −dinatelであるxoを有する面92において取られる、NMRスキャナ の対象物からの像データが、システム70に表示されている0面92の像データ は、Y軸に沿ってスライスセレクタ勾配を先づ印加することにより得られる1次 に、スライスセレクタ、読出しおよび位相コード化勾配が、それぞれ、Z、Yお よびX方向となる0表示システム70の中心90は、NMR磁石(NMRmag net)の中心91に対応する。対象物81は、システム70に表示される面9 2に現われる。
ドツトで示される中心79を有するカーソル78は、制御装置76と72を介し てシステムに位置決め自在となっている。対象物81からの像データがY軸から 角度rcJをなしてY−Z面と直交する面において必要とされる場合には、カー ソル78は、カーソル78の中心ドツト79が対象物81の所望の点82と一致 し、かつ、カーソル78が所望の角度rcJまで回転されるように位置決めされ る。カーソルをこのようにして位置決めするには、中心ドツト79が対象物の点 82のY座標と整合するまで上方へ移動させ、次に中心ドツト79が対象物の点 82のZ座標と整合するまで水平方向に沿って中心ドツト79を移動し、更にカ ーソル78を中心79を中心に角度rcJまで回転させることが必要となる。カ ーソル78によって画定される面に対応する像の中心は、対象物81の点82と 一致するようになる。第7図について説明すると、表示システム70が、対象物 の点82に関する座標および角度情報が出力されるコンピュータ71に結合され ている。即ち、コンピュータ71は、システム70から面92のX座標X、と、 システム70の中心90に対する対象物の点82のYおよびZ座標と、対象物の 点82を通る、Y−Z面と直交する所望の面の角度rcJとを受ける。これらの 座標から、NMR磁石の中心91に対する点82の位置を算出することができる 。スライスセレクタ、読取りおよび位相コードで勾配は、磁界強度が1インチあ たり所定の量でそれぞれの方向へ変化するように修正されている(calibr atedl、この変化は、各勾配に関して均一であり、かつ、1インチあたりG ガウスであるのが好ましい、特定の磁界強度と関連するのは、該特定の強度を有 する面の核を励起するのに必要な特定のRF周波数である。か(して、システム 70の考慮されている点の位置は、この点を通る傾斜面と関連した対応する周波 数に直すことができる0例えば、問題の点が6インチのZ座標を有し、更に、1 インチあたりGガウスの、Z方向に沿ったスライスセレクタ勾配がある場合には 、原点を通る6インチのZ軸と直交する面は、6G+B、の磁界強度を有するこ とになり、この場合、B、は原点における磁界の強度である。かくして、6イン チのスライスセレクタ勾配と直交するこの面の核を励起するのに必要なRFパル スの周波数を定めることができる。
スライスセレクタ勾配が角度rcJだけ回転されると、特定の対象物を通る、回 転されたスライスセレクタ勾配の方向と直交する面の磁界の強度が、角度rcJ に基づき容易に算出される。第8図について説明すると、対象物81を介して紙 面の中へ延びる面100が、読出し勾配方向Yから角度「c」をなして配設され ている1面100は、回転されたスライスセレクタ勾配Z、と直交している。即 ち、一定の磁界強度を有する、角度「c」をなして対象物81を通る面を得るた めには、スライスセレクタ勾配Zを角度rcJだけ回転して、回転されたスライ スセレクタ勾配Z1を形成する0面100の磁界強度を定めるために、面100 と直交して原点から延びる線101の長さが算出される。磁界は1インチあたり Gガウスだけ変化するので、原点から面100までの強度の変化は、線101の 長さに基づいて算出することができる0面100の磁界の強度を算出するために 、この算出された変化は、原点における磁界強度に単に加えられる。このように して、対象物81を通る1回転されたスライスセレクタ軸と直交する面の磁界強 度を得ることができ、従って、この面の核を励起するRFパルスの周波数を推断 することができる。また、回転された読取り勾配Y、と直交し、かつ、対象物8 1を通る面105の磁界強度は、回転角rcJがら得ることができる面104の 長さから算出することができる。かくして、第5および7図においては、表示シ ステム70によって出力される座標と角度のデータにより、コンピュータ71は 、問題の対象物を通る回転されたスライスセレクタ勾配と回転された読取り勾配 とに直交する面の磁界強度を算出することができる0回転されたスライスセレク タ勾配と直交する面の磁界強度から、この面の核を励起するのに必要なRFパル スの周波数を得ることができる。更に、システム70により出力されるデータか ら、コンピュータ71は、読取り期間におけるNMR信号を復調するのに必要な 周波数を算出することができる。従って、システム70からのデータは、回転さ れたスライスセレクタおよび読取り勾配に対応して対象物から出力されるNMR 信号を空間的にエンコードするのに必要なすべての情報を提供する。
コンピュータ71は、システム70が出力するデータを、像形成処理に必要な対 応する座標と周波数に変換するのに必要な全ての計算を行なう。
第7図に示すように、第5図の表示システム70は、位置カーソル78の角度r cJに関する情報を提供するようにコンピュータ71に結合されている。対象物 81の別のスライスを異なる角度で得るために、中心ドツト93を有する第2の カーソル92が所要の角度rd」で対象物81の第2の部分を介して選択的に位 置決めされる。別のカーソルを利用して、対象物81の選択された部分を介して 、所望の角度で別のスライスを取ることもできる。所望の角度は同じであっても 、異なっていてもよい、1回の走査においては、スライスは、異なった角度で対 象物81の同じ部分を介して、あるいは同じ角度で異なった部分を介して、ある いは異なる角度で異なる部分を介して、あるいはこれらの任意の組合わせを通じ て、取ることができる。即ち、単一の走査において、スライスは、所望の角度で 対象物の所望の部分を介して取ることができる。上記したように、スライスを取 る対象物の部分の位置は、その中心がスライスを取る対象物81の部分と一致す るように、カーソルを移動させることにより定めることができる。スライスに対 応する像の中心は、カーソルの中心と一致する対象物81の部分となる。システ ム70で観察されている面のX座標に関する情報は、対象物を通り、かつ、回転 されたスライスセレクタおよび読取り勾配と位相コード化勾配とに直交する面の 磁界強度を定めるのに十分なものとなる。
か(して、スライスを取る対象物81の部分に関してシステム70により得られ る座標と角度のデータは、対応するNMR像形成処理に必要な全てのパラメータ を提供する。コンピュータ71は、システム7oによって得られるデータからN MR装置の座標と対応する周波数への全ての必要な変換を行なう、このようにし て、複数のカーソルをシステム70に対して利用することにより、対象物81の 対応する部分の任意の数のスライスは、1回の走査において種々の角度で取るこ とができる。カーソルは、対応する所望の角度で対象物81の種々の選択された 部分において連続して単に位置決めされる。像情報は交差領域において損なわれ る可能性があるので、カーソルどうしは、問題の領域内では交差しないことが好 ましい。
第7図に示すように、Zコイルに印加される波形に関する上記した式は、展開す ると、−前渡形G (t)の一定の係数と一定の項を含む、 G (t)の係数 は、乗数(multiplier)として示され、[C05(a) + 5IN (allCoと等しい、一定の項は、オフセットとして示され、A[C03(a ) −5IN(a)IC,、と等しい、また、Yコイルに印加される波形は、− 前渡形G (t)の係数である乗数項を含むとともに、オフセットとして示され る一定の項を含む、Yコイルの波形の乗数は、[5IN(a)−C05(all c、、に等しく、オフセット項はA[5IN(a) +COS (a) IC, 、と等しい、ZコイルおよびYコイルに関するこれらの乗数およびオフセット項 は、システム7゜によって出力される各スライスの角度情報から、各スライスに 関してコンピュータ71によって算出される0例えば、第5図におけるカーソル 92の位置に対応するスライスに関しては、システム7oは、スライスの角度「 d」を示す信号をコンピュータ71に出力する。これに応答して、コンピュータ 71は、角度rdJを利用して、Yコイルに印加される波形に関して乗数および オフセット項を算出する。このスライスに関するこれらの値は、コンビエータ7 1によってRAM28に出力され、ここに記憶される。これは、対象物81から 取られる各スライスに関して、システム70の対応するカーソルを介して順々に 行なわれる。
更に、システム70によって出力される各スライスに関する座標および角度デー タに応答して、コンピュータ71は、各スライスに関して、スライスの角度だけ 回転されるスライスセレクタ勾配の方向と直交し、かつ、対象物の選択された部 分を通る面のRF励起周波数と、読取り期間における対応するNMR信号を復調 させるのに必要な周波数とを算出する。これら2つの周波数は、コンピュータ7 1によって周波数合成器制御器73に出力され、ここに順々に記憶される。
第7図には、本発明の装置の好ましい実施例が示されている。一般傾斜波形発生 器2oは、ディジタルの形態で記憶される一前渡形G (t)を有している。発 生器はまた、第2図に示すように、ディジタルの形態で位相コード化波形を記憶 している0発生器20は、これらの特定の波形を記憶するのが好ましいが、本発 明の目的を達成する他の波形を記憶することもできる。パルスプログラマ24は 、波形発生器20とスライスポインタ(slice pointer) 31と を制御する。コンピュータ71は、レベルポインタ35を制御する。
プログラマ24からのパルスに応答して、発生器20は、端子21から特定の軸 に対応する一語の[a wordof)記憶された波形データを出力する。同時 に、出力された波形データに対応する軸を表わす信号が端子22から出力される 。X軸に関しては、−語のディジタル記憶された位相コード化波形が出力され、 Y軸に関しては、−語のディジクル記憶された一前渡形G (t)が出力され、 Z軸に関しては、−語のディジタル記憶された一前渡形G (t)が出力される 。端子22からの出力のシーケンスにおいて、軸の順序は予め定められるが、周 期的であることは必要ではない。
即ち、端子22の出力は、必ずしも、XYZ、XYZなどあるいはこれらの固定 された順列である必要はなく、また、各軸は3つの出力ごとに現われる必要はな い、軸の正確な順序は予め定められるが、特定の状態の必要性に適合させること ができる0発生器20の2つの出力は、演算装置25に供給される6発生器20 の端子22の出力は、乗数およびオフセットパラメータRAM28に供給される 。スライスポインタ31は、パルスプログラマ24からの出力に応答して、RA M2Bと周波数合成器制御器73に対象物81のスライスのシーケンスにおいて どのスライスを取るべきかを示す信号を出力する。レベルポインタ35は、繰返 しシーケンスのどの繰返しが出る(transpire)べきかを示すとともに 、この情報を、各繰返しに関する振幅値をも記憶するRAM28に供給する。演 算装置25の出力端子は、ディジタル・アナログ変換器40.42および45に 結合されている。演算装置25の出力端子32もまた、ディジタル・アナログ変 換器40.42および45に結合されている。端子41は、特定の軸に関する波 形データを提供し、端子32はこのデータに対応する軸を指示する。ディジタル ・アナログ変換器40.42および45はそれぞれ、電源47.50および51 に結合され、これらの電源はそれぞれN M 、R装置のXコイル53、Yコイ ル57およびZコイル6oに結合されている。
操作においては、一般傾斜波形発生器2oは、プログラマ24からのパルスに応 答して、特定の軸に対応する一語の波形データを出力する。この特定の軸、例え ば、Z軸を示す信号が、端子22から提供される。
波形データと軸信号は演算装置25に供給され、軸信号は乗数およびオフセット パラメータRAM2Bに供給される。スライスポインタ31は、システム70の 像を得ようとするスライスのシーケンスから特定のスライスを示す信号をRAM 28に与える0発生器2゜からの軸を示す信号およびスライスポインタ31から のスライスを示す信号に応答して、RAM2Bは、対応する軸およびスライスに 関して上記した乗数およびオフセット項を出力する。即ち、第2のスライスを示 すスライスポインタ31からの出力と、発生器2oからのZ軸を示す入力に関し て、RAM28は、乗数IC0S(d) + 5IN(di]C,、を出力する とともに、オフセットA[COS+d) −5INTd)]C,,を出力する。
演算装置25は、−fi波形G(t)を表わすディジタルデータに乗数環を乗じ 、そしてこの式にオフセット項を加える。
Zコイルに印加されるべき波形セグメントを表わす合計が、ディジタルの形態で 端子41から出力され、対応するZ軸を示す信号が端子32から出力される。Z コイルに対応するディジタル・アナログ変換器4゜は、端子32から出力される 軸を指示する信号によりアクセスされ、端子41により出力されるディジタルデ ータは変換器40に向けられ、ここでアナログ変換される。変換器40の出力は 、電源47によって振幅が増加されてから、2コイル53に印加される。スライ スポインタ31の同じ出力に関して、同様な操作がY軸に対して行なわれ、Xコ イルに対応する波形セグメントを提供する0位相コード化勾配が得られるX軸に ついては、演算装置25は、一般位相コード化波形を表わすディジタルデータに 、レベルポインタ35によって示される繰返しに応答してRAM28が出力する 定数を乗する作用を行なうだけである。得られた量は、演算装置25の端子41 がらXコイルに出力される。
このようにして、Zコイル、XコイルおよびXコイルは、所定のシーケンスで対 応する波形を受ける。上記したように、ZコイルとXコイルに印加される波形は 、スライスポインタ31によって示されるスライスに対応する角度だけ、それぞ れZIIhおよびY軸においてスライスセレクタ勾配および読取り勾配を回転さ せる作用をなす、このようにして回転されるスライスおよび読取り勾配の方向に ついては、像データを表わす信号を引出すための従来のNMR技術が適用される 。
対象物81の対応する部分を介して種々の回転される面から像を得る方法は、波 形が第2図に示す従来のものではない場合を除き、従来のマルチスライス技術と 同様であるが、ZコイルおよびXコイルに印加される波形は、処理されているス ライスの角度の関数である。従来のマルチスライス像形成技術の場合と同様、本 発明に従って取られるスライス即ち面は、ある特定のスライス即ち面の連続する 励起における励起と励起との間の整数回のスライス励起をバックすることにより 、繰返しと繰返しとの間の間隔の異なる部分において順々に励起される。即ち、 選択RFパルスが磁界勾配の存在の下で印加されると、対象物の限られた領域だ けが、共鳴条件を充足することにより励起される。
従って、異なる周波数が対象物の異なる部分を励起することになる。特定のスラ イスの繰返しシーケンスが励起が受けた後に、得られた信号が読み取られ、励起 パルスを次の繰返しにおいて印加する前に回復間隔が得られるので、異なる領域 即ち面の核が、ある特定の面の回復間隔において励起され、従って、別の面にお いて、選択的に核を励起しかっNMR信号を読取るのに、回復時間間隔を有効に 利用することができる。一般的には、NMR像を得ることができる面の数は、単 一の面における連続する励起パルス間の回復時間間隔と、1つの面におけるNM R信号の励起および読取りに要するシーケンス間隔と、勾配の切換の時間とに依 存する。
かくして、本発明の好ましい実施例の上記した装置は、対応する磁石コイルへの 印加および対応するスライスの励起の直前に、スライスポインタ、読取りおよび 位相コード化の波形をリアルタイムで算出する。かくして、記憶のために比較的 小さなメモリが必要となるだけであり、必要に応じて多量のデータを簡単に算出 して出力することができる。
本発明によれば、対象物の多数のスライスを同じ走査において種々の角度で取る ことができる。従って、マルチスライス走査における全てのスライスを同じ角度 で位置決めし、従って、スライスを別の角度で別に走査する必要性をなくすこと ができる。
第10図では、本発明の装置が特定の医学的用途ににおいて使用されている。患 者がNMR像形成装置に入れられ、患者のを椎の観察走査が行なわれ、スクリー ン130に表示される。患者はN M R装置内に横たわっているが、オペレー タは、制御装置131および133と、中心150乃至156をそれぞれ有する カーソル140乃至146とを介して、を椎を通る対応する面から像データを得 るように位置決めする。かくして、像データは、角度がを椎160の種々の骨の 位置に対応している面から得ることができる0本発明によれば、患者が、異なっ て配向されている骨から像データを適正に得るために必要な角度に対応して走査 を繰返し受ける必要がなくなる。オペレータは、1回の走査において、を椎16 0のスライスを所要の角度で選択することができる。更に、必要とされる面間の 距離が均一である必要はなく、カーソル140乃至146に対応する像の中心を 整合させる必要もない。
即ち、カーソル140乃至146に対応する像の中心は、中心ドツト150乃至 156が整合していないにも拘らず、中心ドツト150乃至156と一致するこ とになる。
本発明の上記した実施例は、システム70にある、特定のX座標を有する面から の像データを利用しているが、これは必ずしも必要ではない0本発明は、任意の 1つの特定の軸に対して対応する角度で配設された種々の面から像データを得る のに利用することができる0例えば、第5図に示すように、システム70にある 像は、対象物の外側から取った対象物の従来のチレビジョン像であってもよい、 また、上記した実施例は、スライス間で固定された基準スライスセレクタ勾配お よび読取り勾配を回転させたスライスセレクタ勾配および読取り勾配を利用して いるが、本発明においては、これは必ずしも必要ではない、即ち、第1のスライ スは、スライスセレクタ勾配をZ軸に沿って回転させ、かつ、読取り勾配をY軸 に沿って回転させたスライスセレクタ勾配および読取り勾配に対応しているが、 第2のスライスは、X軸に沿って形成されたスライスセレクタ勾配とZ軸に沿っ た読取り勾配とを回転させたものに対応するようにしてもよい、各スライスに関 しては、本発明によれば、基準読取りおよびスライスセレクタ勾配は、これら3 つの直交する軸間で置き換えることができる。
本発明の目的を達成するためには、必要とされるものは、所望される面が通る点 のX、YおよびZ座標と、任意に選択された読取り勾配の方向に対する面の角度 または任意に選択された位相コード化勾配の方向を中心として面が回転される角 度だけである。第7図のシステム70はこの情報を提供するが、直接入力をはじ めとするこのデータの任意のソースも、本発明の目的を達成する。上記したよう に、スライスセレクタ、読取りおよび位相コード化の勾配の方向は、スライスか らスライスへの直交する座標間で置き換えるこ本発明は、スピンエコーNMR技 術、自由誘導減衰(FID)技術またはスライスセレクタ勾配を利用したNMR 技術とともに使用することができる。
本発明はまた、上記した操作に対応した方法に関するものである。
本発明をその好ましい実施例に関して説明したが、上記説明は本発明を限定する ものではなく、本発明を例示するものであり、請求の範囲の記載の範囲内におい て、本発明の範囲と精神とから逸脱することな(変更を行なうことができるもの である。
産業 の1 口 本発明は、単一の操作により、対象物の複数の選択された面からNMR像データ を得るための方法および装置に関する1本発明の方法および装置を特定の医学的 用途において使用する場合には、患者はNMR像形成装置に入れられ、患者の身 体の部分の「観察」像が、例えば、スクリーンに表示される。NMR装置内で横 たわっているが、オペレータは、それぞれが中心を有する幾つかのカーソルを、 スクリーン上の種々の位置および配向位置に位置決めする0次に、本発明の方法 と装置に従って、カーソルによって指示される位置および配向位置においてスク リーンに表示されている患者の身体の一部を横切る面から得られる0種々の選択 された面の角度は異なっていてもよく、また、種々の選択された面間の距離が異 なっていてもよく、選択された面からの種々の像の中心が異なっていてもよい。
〉− N FIG。日 補正書の翻訳文提呂書(特許法第184条の7第1項)平成1年5月12日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、特許出願の表示 PCT/US871029702、発明の名称 多角傾斜 磁気共鳴像形成装置および方法3、特許出願人 住 所 アメリカ合衆国11747ニユーヨーク、メルヴイレ、マールカス・ド ライブ110 名称 フォナル・コーポレイション 4、代理人 居 所 〒105東京都港区虎ノ門1丁目4番4号6、添付書類の目録 (1)補正書の翻訳文 1通 請 求 の 範 囲 1、(a)均質な静磁界に対象物を配置する工程と、 (b)NMR像データを得ようとする第1の選択された面を前記対象物において 定める工程を備え、前記第1の選択された面は前記対象物の第1の部分にあり、 かつ、所定の方向に対して第1の配向位置を有しており、更に (C)前記対象物をNMR励起および磁界勾配パルスからなる第1の繰返しシー ケンスの複数の繰返しに曝す工程を備え、前記第1の繰返しシーケンスの前記各 繰返しは励起パルスを印加する工程と該励起パルスによって生ずるNMR信号を 読取る工程とを有しており、前記第1の繰返しシーケンスの前記励起パルスは前 記第1の選択された面と直交して延びる傾斜方向を有する第1の所定のスライス セレクタ磁界勾配の存在の下で第1の所定の周波数で印加されるものであり、前 記第1の所定の周波数は該第1の所定の周波数での前記励起パルスの印加が前記 第1の選択された面の選択された核を励起する作用だけを行なうように選択され るものであり、前記第1の繰返しシーケンスの前記複数の繰返しは空間情報を前 記NMR信号の第1の集まりにエンコードするように行なわれるものであり、し かも該NMR信号の第1の集まりは前記第1の選択された面のNMR像データを 示すように構成されている、核磁気共鳴技術を使用して対象物の複数の選択され た面のNMR像データを単一の走査により得る方法において、 (d)NMR像データを得ようとする前記対象物の第2の選択された面を定める 工程を備え、該第2の選択された面は前記対象物の第2の部分にあり、かつ、前 記所定の方向に対して第2の配向位置を有しており、前記第1と第2の配向位置 は互いに異なるものであり、更に (e)前記対象物をNMR励起および磁界勾配パルスからなる第2の繰返しシー ケンスの複数の繰返しに曝す工程を備え、前記第2の繰返しシーケンスの前記各 繰返しは励起パルスを印加する工程と該励起パルスによって生ずるNMR信号を 読取る工程とを有しており、前記第2の繰返しシーケンスの前記励起パルスは前 記第2の選択された面と直交して延びる傾斜方向を有する第2の所定のスライス セレクタ磁界勾配の存在の下で第2の所定の周波数で印加されるものであり、前 記第2の所定の周波数は該第2の所定の周波数での前記励起パルスの印加が前記 第2の選択された面の選択された核を励起する作用だけを行なうように選択され るものであり、前記第2の所定のスライスセレクタ磁界勾配および前記第2の所 定の周波数はそれぞれ前記第1の所定のスライスセレクタ磁界勾配および前記第 1の所定の周波数と異なるものであり、前記第2の繰返しシーケンスの前記複数 の繰返しは空間情報を前記NMR信号の第2の集まりにエンコードするように行 なわれるものであり、該NMR信号の第2の集まりは前記第2の選択された面の NMR像データを示すものであり、 前記第1と第2の繰返しシーケンスの前記複数の繰返しはそれぞれ前記対象物の 単一の走査において行なわれるとともに前記単一走査の略全体を通じて継続され るものであり、前記第1および第2の核繰返しシーケンスの繰返し時間間隔は実 質上同じであり、しかも前記第2の繰返しシーケンスの各繰返しに関する励起パ ルスを印加する工程とNMR信号を読取る工程は前記繰返し時間間隔において前 記第1の繰返しシーケンスに関する励起パルスを印加する工程とNMR信号を読 取る工程とは異なる時間に行なわれることを特徴とする方法。
2、前記工程(C)は、前記第1の所定のスライスセレクタ磁界勾配と該第1の 所定のスライスセレクタ磁界勾配の方向と直交する方向を有する第1の所定の読 取り磁界勾配とを生ずる第1および第2の波形を介して第1の繰返しシーケンス の前記磁界勾配パルスを前記第1の選択された面の前記第1の配向位置に対応し て発生させるものであり、更に 前記工程(e)は、前記第2の所定のスライスセレクタ磁界勾配と該第2の所定 のスライスセレクタ磁界勾配の方向と直交する方向を有する第2の所定の読取り 磁界勾配とを生ずる第3および第4の波形を介して第2の繰返しシーケンスの前 記磁界勾配パルスを前記第2の面の前記第2の配向位置に対応して発生させるも のであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
3、第1の方向を有する第1の磁界勾配を発生する第1の手段と、前記第1の方 向と直交する方向を有する第2の磁界勾配を発生する第2の手段とを備えたNM R像形成装置を使用し、前記第1の所定のスライスセレクタ勾配の方向は第1の 角度aだけ回転された前記第1の方向であり、前記第2の所定のスライスセレク タ勾配の方向は第2の角度すだけ回転された前記第1の方向であり、更に 前記第1の繰返しシーケンスの前記磁界勾配パルスを発生させる工程は(i )  [G(t)[C03(a) + 5IN(all +A[fCO3(a) − 5IN(a)]]C−−なる式を有し、該式においてG (t)は所定の傾斜波 形であり、AとC−は定数である前記第1の波形を前記第1の手段に印加すると ともに(i i ) [G(tl[5IN(a) −C03fa)] + A[ fSIN(a)+ cos (a) ]](:r0なる式を有し、該式において Cr6は所定の定数である前記第2の波形を前記第2の手段に印加することから なり、しかも 前記第2の繰返しシーケンスの前記磁界勾配パルスを発生させる工程は(i )  [G(t) [C03(b) + 5IN(bll +g(r:os(b)  −5rN(bllIG、、なる式を有する前記第3の波形を前記第1の手段に印 加するとともに(ii)[G(t)[5IN(b) −C03fb)] + A [(SINfb) + C03(b)IICr。
なる式を有する前記第4の波形を前記第2の手段に印加することからなることを 特徴とする請求項2に記載の方法。
4、(a)Fa界を発生する手段と、NMR信号を発生するように選択された核 を励起しかつ核磁気共鳴装置に配置した対象物の選択された領域からNMR信号 の集まりを得るようにNMR信号を読取る手段と、傾斜磁界を印加する手段と、 NMR信号の前記集まりからNMR像形成データを得る手段と、該NMR像形成 データから像をつくる手段とを備えたNMR像形成装置に対象物を配置する工程 と、 (b)前記NMR像形成装置を操作して前記対象物の検査の部分のNMR観察像 を得る工程を備えた、核磁気共鳴技術を使用して対象物の検査を行なう方法にお いて、 (c)前記対象物を前記NMR像形成装置内に配置したまま、前記観察像を使用 してNMR像データを得ようとする前記対象物の第1の面と第2の面とを選択す る工程を備え、前記第1の面と第2の面はそれぞれ前記観察面を横切っており、 前記第1の面は前記観察面に対して第1の配向位置を有し、かつ、前記第2の面 は前記観察面に対して第2の配向位置を有しており、前記第1の配向位置は前記 第2の配向位置と異なるものであり、更に (d)前記対象物の前記第1の選択された面からNMR像形成データを得るよう にNMRサンプリング操作を行なう工程を備え、前記第1の面に対して前記サン プリングを行なう該工程は、単一の走査において第1の時間に開始されかつ原車 −の走査の略全体を通じて継続されて前記対象物の前記第1の選択面に関するN MR像形成データを得るものであり、更にまた(e)前記第1の選択面とは異な る前記対象物の前記第2の選択面からNMR像形成データを得るように複数のN MRサンプリング操作を行なう工程を備え、前記第2の選択面に対して前記サン プリングを行なう該工程は前記単一の走査において前記第1の時間よりも遅いが 前記第1の選択面に対して前記サンプリング操作を行なう前記工程の終了前の第 2の時間に開始され、かつ、前記第2の選択面に対する前記NMRサンプリング 操作は前記単一の走査の略全体を通じて継続されて前記第2の選択面に関するN MR像形成データを得るものであり、 前記複数のNMRサンプリング操作は、NMR励起操作とNMR読取り操作とを 含み、前記各選択面に対する前記NMR励起操作は前記各選択面の選択された核 を励起するようにして行なわれるものであり、前記各選択面に対する前記NMR 読取り操作は空間情報な前記得られたNMR像形成データにエンコードするよう にして行なわれるものであり、前記NMR励起操作および前記NMR読取り操作 はそれぞれ前記単一の走査において互いに異なる時間に行なわれるものであるこ とを特徴とする方法。
5、前記工程(d)は傾斜磁界を印加する前記手段に前記第1の面の前記第1の 配向位置に対応して第12:iよび第2の波形を印加して前記第1の面と直交す る方向を有する第1の所定のスライスセレクタ磁界勾配を得るものであり、前記 工程(e)は傾斜磁界を印加する前記手段に前記第2の面の前記第2の配向位置 に対応して第3および第4の波形を印加して前記第2の面と直交する方向を有す る第2の所定のスライスセレク6、傾斜磁界を印加する前記手段は第1の方向を 有する第1の磁界勾配を発生する第1の手段と、前記第1の方向と直交する方向 を有する第2の磁界勾配を発生する第2の手段とを備えており、 前記第1の所定のスライスセレクタ勾配の方向は第1の角度aだけ回転された前 記第1の方向であり、前記第2の所定のスライスセレクタ勾配の方向は第2の角 度すだけ回転された前記第1の方向であり、更に前記第1および第2の波形を印 加する工程は(i)[G(t)[C03fa) + 5IN(a)]+ A[( COS(a) −5IN(a)]]C,。
なる式を有し、該式においてG (t)は所定の波形であり、Aと08□は所定 の定数である前記第1の波形を前記第1の手段に印加するとともに(i i )  [Gft)[5INfal −coS(all + A[(SIN(a) +  C03(a)IIC,、なる式を有し、該式においてCreは所定の定数であ る前記第2の波形を前記第2の手段に印加することからなり、しかも 前記第3および第4の波形を印加する工程は(i)[G(t)[cos(b)  + 5INfbll+ A[(CoS(b) −5IN(b)]IIC。
なる式を有する前記第3の波形を前記第1の手段に印加するとともに(i i  ) [G(tl [5IN(bl −C05(b)] + A[fSIN(b)  + cO3(b)]]IICなる式を有する前記第4の波形を前記第2の手段 に印加することからなることを特徴とする請求項5に記載の方法。
7、一般傾斜波形を提供する手段を備え、所定の方向に対して異なる角度で配設 された対象物の複数の選択された面に関するNMR像データを単一の走査で得る 装置において、異なる角度で配設された前記複数の選択面に対してそれぞれ直交 する方向を有するスライスセレクタ磁界勾配を発生する傾斜波形を前記単一の走 査において発生するように前記提供手段に結合された発生手段を備えることを特 徴とする装置。
8、前記発生手段は前記選択面の前記異なる角度に対応する乗数およびオフセッ トパラメータを与えるように前記提供手段に結合された第1の手段と、前記一般 傾斜波形を前記乗数およびオフセットパラメータと組合わせることにより前記傾 斜波形を得るように前記提供手段と前記第1の手段とに結合された第2の手段と からなることを特徴とする請求項7に記載の装置。
9、前記第1の手段は前記異なる角度に対応するraJO値に関して乗数パラメ ータ[COS (a) +SIN (a) ](:、 、と[5IN(a) − C05(a)]C,,を与えかつ前記異なる角度に対応するraJの値に対して オフセットバラメークA[COS[al −5IN(a)3G、、とA [SI N (al + C05fallcroを提供する手段を備え、上記式において C1゜とCisは所定の定数であり、Aは所定の定数であり、更に、前記提供手 段は一般傾斜波形G (t)を提供する手段を備え、しかも前記第2の手段は前 記異なる角度に対応するraJO値に対して[G(tl[cO3fa) + 5 IN(all + A[(CO3(al −5IN(all]C,、と[G ( t] [SIN (a) −COS(all + A[(SIN(a) + C 03(al]]C,、なる式を有する波形を発生する手段を備えることを特徴と する請求項8に記載の装置。
10、対象物の複数の選択された面のNMR像データを単一の走査において得る ように一般傾斜波形G(1)を発生する発生器に結合されるように適合され、か つ、前記複数の選択面をそれぞれ表わす信号を発生するスライスポインタ手段を 備えた装置において、異なる角度で配設された前記複数の選択面に対してそれぞ れ直交する方向を有するスライスセレクタ磁界勾配を生ずる傾斜波形を前記単一 の走査において発生するように前記スライスポインタ手段に結合された手段を備 え、前記発生手段は前記選択面の前記異なる角度に対応する乗数およびオフセッ トパラメータを与えるように前記スライスポインタ手段に結合されておりかつ前 記発生手段に結合されるようになっている第1の手段と、前記波形G (t)を 前記乗数およびオフセットパラメータと組合わせることにより前記傾斜波形を得 るように前記第1の手段に結合されておりかつ前記発生手段に結合されるように なっている第2の手段とからなることを特徴とする装置。
11、前記第1の手段は前記異なる角度に対応するraJの値に関して乗数パラ メータ[CO3(a) +5IN(a)]C−−と[SIN (a) −COS  fal ]C,0を与えるとともに、前記異なる角度に対応するraJの値に 対してオフセットバラメークA [COS fa) −SIN [a) ]C: 、、とA[5IN(al + C03(a)IC,。を提供する手段を備え、上 記式においてCtoとC−は所定の定数であり、Aは所定の定数であり、更に、 前記第2の手段は前記異なる角度に対応するraJの値に対して[G[t)[C 03fa) + 5IN(a)] + A[(CO3fa) −SIN[all ]C,、と[G (t) [SIN (a) −COS(a)] +A[fSI N(a) + C05(a)]]IICなる式を有する波形を発生する手段を備 えることを特徴とする請求項10に記載の装置。
12、対象物の複数の選択された面からNMR像データを得る装置において、 (a)磁界を対象物に印加する手段と、(b)無線周波数励起パルスを対象物に 印加する工程と、 (c)(1)第1の周波数の第1のRF励起パルスと付随して第1の方向の第1 のスライスセレクタ磁界勾配を含むとともに空間情報を第1(7)NMR信号に エンコードするように作用する少なくとも1つのコード化磁界勾配を含む第1の シーケンスを印加して前記第1の方向と直交する第1の面の核だけを励起するこ とにより、前記第1のNMR信号を前記第1の面の核だけから放出させ、 (2)前記第1の周波数とは異なる第2の周波数の第2のRF励起パルスと付随 して前記第1の方向とは異なる第2の方向の第2のスライスセレクタ磁界勾配を 含むとともに空間情報を第2のNMR信号にエンコードするように作用する少な くとも1つのコード化磁界勾配を含む第2のシーケンスを印加して前記第2の方 向と直交する第2の面の核だけを励起することにより、前記第2のNMR信号を 前記第2の面の核だけから放出させ、しかも (3)各繰返しにおいて前記各シーケンスの少な(とも1つのコード化勾配を変 えながら、前記第1および第2の面の核を交互に励起しかつ前記第1および第2 のNMR信号を交互に生ずるように単一の走査において前記第1および第2のシ ーケンスを複数回繰返すように。
前記磁界印加手段と前記無線周波数印加手段とを作動させかつ制御する手段と、 (d)前記第1および第2のNMR信号を受けるとともに、該第1および第2の NMR信号から前記第1および第2の面のNMR像を再構成する手段とを備える ことを特徴とする装置。
補正書の翻訳文提出書(特許法第184条の8)平成1年5月12日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、特許出願の表示 PCT/US 871029702、発明の名称 多角傾 斜磁気共鳴像形成装置および方法3、特許出願人 住 所 アメリカ合衆国11747ニユーヨーク、メルヴイレ、マールカス・ド ライブ110 名称 フォナル・コーポレイション 4、代理人 居 所 〒105東京都港区虎ノ門1丁目4番4号6、添付書類の目録 (1)補正書の翻訳文 1通 (2)図面翻訳文 1通 これは、対象物81から取られる各スライスに関して、システム70の対応する カーソルを介して順々に行なわれる。
更に、システム70によって出力される各スライスに関する座標および角度デー タに応答して、コンピュータ71は、各スライスに関して、スライスの角度だけ 回転されるスライスセレクタ勾配の方向と直交し、かつ、対象物の選択された部 分を通る面のRF励起周波数と、読取り期間における対応するNMR信号を復調 させるのに必要な周波数とを算出する。゛これら2つの周波数は、コンピュータ 71によって周波数合成器制御器73に出力され、ここに順々に記憶される。N MR装置において広く使用されているタイプの従来の無線周波数即ちrRFJ送 受信装置77は、周波数合成器制御器73とコンピユーラダ71とに接続されて いる。RF送受信装置77は、周波数合成器制御器73によって供給される励起 および復調周波数を使用する。RF送受信装置は、RF励起パルスを対象物81 に印加するとともに対応するNMR信号を復調する。
通常の態様で、RF送受信装置は、像の形成のために、復調されたNMR信号か らコンピュータ71へ情報を通す。
第7図には、本発明の装置の好ましい実施例が示されている。一般傾斜波形発生 器20は、ディジタルの形態で記憶される一M波形G (t)を有している0発 生器はまた、第2図に示すように、ディジタルの形態で位相コード化波形を記憶 している0発生器20は、これらの特定の波形を記憶するのが好ましいが、本発 明の目的を達成する他の波形を記憶することもできる。パルスプログラマ24は 、波形発生器20とスライスポインタ(slice pointer) 31と を制御する。コンピュータ71は、レベルポインタ35を制御する。
プログラマ24からのパルスに応答して、発生器20は、端子21から特定の軸 に対応する一語の(a wordofl記憶された波形データを出力する。同時 に、出力された波形データに対応する軸を表わす信号が端子22から出力される 。X軸に関しては、−語のディジタル記憶された位相コード化波形が出力され、 Y軸に関しては、−語のディジクル記憶された一前渡形G(t)が出力され、Z 軸に関しては、−語のディジタル記憶された一前渡形G (t)が出力される。
端子22からの出力のシーケンスにおいて、軸の順序は予め定められるが、周期 的であることは必要ではない。
即ち、端子22の出力は、必ずしも、xyz、xyzなとあるいはこれらの固定 された順列である必要はなく、また、各軸は3つの出力ごとに現われる必要はな い。
スライスポインタ31は、像を得ようとするスライスのシーケンスから特定のス ライスを示す信号をRAM28に与える9発生器20からの軸を示す信号および スライスポインタ31からのスライスを示す信号に応答して、RAM28は、対 応する軸およびスライスに関して上記した乗数およびオフセット項を出力する。
即ち、第2のスライスを示すスライスポインタ31からの出力と、発生器20か らのZ軸を示す入力に関して、RAM28は、乗数[COS[dl + SIN [dllG−を出力するとともに、オフセットA[C03(d) −5IN(d llG−を出力する。演算装置25は、−前渡形G (t)を表わすディジタル データに乗数環を乗じ、そしてこの式にオフセット項を加える。2コイルに印加 されるべき波形セグメントを表わす合計が、ディジクルの形態で端子41から出 力され、対応するZ軸を示す信号が端子32から出力される。Zコイルに対応す るディジクル・アナログ変換器40は、端子32から出力される軸を指示する信 号によりアクセスされ、端子41により出力されるディジタルデータは変換器4 0に向けられ、ここでアナログ変換される。変換器40の出力は、電源47によ って振幅が増加されてから、2コイル53に印加される。スライスポインタ31 の同じ出力に関して、同様な操作がY軸に対して行なわれ、Xコイルに対応する 波形セグメントを提供する1位相コード化勾配が得られるX軸については、演算 装置25は、−穀位相コード化波形を表わすディジタルデータに、レベルポイン タ35によって示される繰返しに応答してRAM28が出力する定数を乗する作 用を行なうだけである。得られた量は、演算装置25の端子41からXコイルに 出力される。
このようにして、Zコイル、XコイルおよびXコイルは、所定のシーケンスで対 応する波形を受ける。
国際調査報告

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.(a)均質な静磁界に対象物を配置する工程と、 (b)NMR像データを得ようとする第1の選択された面を前記対象物において 定める工程を備え、前記第1の選択された面は前記対象物の第1の部分にあり、 かつ、所定の方向に対して第1の配向位置を有しており、更に (c)前記対象物をNMR励起および磁界勾配パルスからなる第1の繰返しシー ケンスの複数の繰返しに曝す工程を備え、前記第1の繰返しシーケンスの前記各 繰返しは励起パルスを印加する工程と該励起パルスによって生ずるNMR信号を 読取る工程とを有しており、前記第1の繰返しシーケンスの前記励起パルスは前 記第1の選択された面と直交して延びる傾斜方向を有する第1の所定のスライス セレクタ磁界勾配の存在の下で第1の所定の周波数で印加されるものであり、前 記第1の所定の周波数は該第1の所定の周波数での前記励起パルスの印加が前記 第1の選択された面の選択された核を励起する作用だけを行なうように選択され るものであり、前記第1の繰返しシーケンスの前記複数の繰返しは空間情報を前 記NMR信号の第1の集まりにエンコードするように行なわれるものであり、し かも該NMR信号の第1の集まりは前記第1の選択された面のNMR像データを 示すように構成されている、核磁気共鳴技術を使用して対象物の複数の選択され た面のNMR象データを単一の走査により得る方法において、 (d)NMR像データを得ようとする前記対象物の第2の選択された面を定める 工程を備え、該第2の選択された面は前記対象物の第2の部分にあり、かつ、前 記所定の方向に対して第2の配向位置を有しており、前記第1と第2の配向位置 は互いに異なるものであり、更に (e)前記対象物をNMR励起および磁界勾配パルスからなる第2の繰返しシー ケンスの複数の繰返しに曝す工程を備え、前記第2の繰返しシーケンスの前記各 繰返しは励起パルスを印加する工程と該励起パルスによって生ずるNMR信号を 読取る工程とを有しており、前記第2の繰返しシーケンスの前記励起パルスは前 記第2の選択された面と直交して延びる傾斜方向を有する第2の所定のスライス セレクタ磁界勾配の存在の下で第2の所定の周波数で印加されるものであり、前 記第2の所定の周波数は該第2の所定の周波数での前記励起パルスの印加が前記 第2の選択された面の選択された核を励起する作用だけを行なうように選択され るものであり、前記第2の所定のスライスセレクタ磁界勾配および前記第2の所 定の周波数はそれぞれ前記第1の所定のスライスセレクタ磁界勾配および前記第 1の所定の周波数と異なるものであり、前記第2の繰返しシーケンスの前記複数 の繰返しは空間情報を前記NMR信号の第2の集まりにエンコードするように行 なわれるものであり、該NMR信号の第2の集まりは前記第2の選択された面の NMR像データを示すものであり、 前記第1と第2の繰返しシーケンスの前記複数の繰返しはそれぞれ前記対象物の 単一の走査において行なわれるとともに前記単一走査の略全体を通じて継続され るものであり、前記第1および第2の核繰返しシーケンスの繰返し時間間隔は実 質上同じであり、しかも前記第2の繰返しシーケンスの各繰返しに関する励起パ ルスを印加する工程とNMR信号を読取る工程は前記繰返し時間間隔において前 記第1の繰返しシーケンスに関する励起パルスを印加する工程とNMR信号を読 取る工程とは異なる時間に行なわれることを特徴とする方法。
  2. 2.前記工程(c)は、前記第1の所定のスライスセレクタ磁界勾配と該第1の 所定のスライスセレクタ磁界勾配の方向と直交する方向を有する第1の所定の読 取り磁界勾配とを生ずる第1および第2の波形を介して第1の繰返しシーケンス の前記磁界勾配パルスを前記第1の選択された面の前記第1の配向位置に対応し て発生させるものであり、更に 前記工程(e)は、前記第2の所定のスライスセレクタ磁界勾配と該第2の所定 のスライスセレクタ磁界勾配の方向と直交する方向を有する第2の所定の読取り 磁界勾配とを生ずる第3および第4の波形を介して第2の繰返しシーケンスの前 記磁界勾配パルスを前記第2の面の前記第2の配向位置に対応して発生させるも のであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 3.第1の方向を有する第1の磁界勾配を発生する第1の手段と、前記第1の方 向と直交する方向を有する第2の磁界勾配を発生する第2の手段とを備えたNM R像形成装置を使用し、前記第1の所定のスライスセレクタ勾配の方向は第1の 角度aだけ回転された前記第1の方向であり、前記第2の所定のスライスセレク タ勾配の方向は第2の角度bだけ回転された前記第1の方向であり、更に 前記第1の繰返しシーケンスの前記磁界勾配パルスを発生させる工程は(i)[ G(t)[COS(a)+SIN(a)]+A[(COS(a)−SIN(a) ]]Cggなる式を有し、該式においてG(t)は所定の傾斜波形であり、Aと Cggは定数である前記第1の波形を前記第1の手段に印加するとともに(ii 〕[G(t)[SIN(a)−COS(a)]+A[(SIN(a)+COS( a)]]Croなる式を有し、該式においてCroは所定の定数である前記第2 の波形を前記第2の手段に印加することからなり、しかも 前記第2の繰返しシーケンスの前記磁界勾配パルスを発生させる工程は(i)[ G(t)[COS(b)+SIN(b)+A[(COS(b)−SIN(b)] ]Cggなる式を有する前記第3の波形を前記第1の手段に印加するとともに( ii)[G(t)[SIN(b)−COS(b)]+A[(SIN(b)+CO S(b)]]Croなる式を有する前記第4の波形を前記第2の手段に印加する ことからなることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 4.(a)磁界を発生する手段と、NMR信号を発生するように選択された核を 励起しかつ核磁気共鳴装置に配置した対象物の選択された領域からNMR信号の 集まりを得るようにNMR信号を読取る手段と、傾斜磁界を印加する手段と、N MR信号の前記集まりからNMR像形成データを得る手段と、該NMR像形成デ ータから像をつくる手段とを備えたNMR像形成装置に対象物を配置する工程と 、 (b)前記NMR像形成装置を操作して前記対象物の検査の部分のNMR観察像 を得る工程を備えた、核磁気共鳴技術を使用して対象物の検査を行なう方法にお いて、 (c)前記対象物を前記NMR像形成装置内に配置したまま、前記観察像を使用 してNMR像データを得ようとする前記対象物の第1の面と第2の面とを選択す る工程を備え、前記第1の面と第2の面はそれぞれ前記観察面を横切っており、 前記第1の面は前記観察面に対して第1の配向位置を有し、かつ、前記第2の面 は前記複数▽に対して第2の配向位置を有しており、前記第1の配向位置は前記 第2の配向位置と異なるものであり、更に (d)前記対象物の前記第1の選択された面からNMR像形成データを得るよう にNMRサンプリング操作を行なう工程を備え、前記第1の面に対して前記サン プリングを行なう該工程は、単一の走査において第1の時間に開始されかつ該単 一の走査の略全体を通じて継続されて前記対象物の前記第1の選択面に関するN MR像形成データを得るものであり、更にまた(e)前記第1の選択面とは異な る前記対象物の前記第2の選択面からNMR像形成データを得るように複数のN MRサンプリング操作を行なう工程を備え、前記第2の選択面に対して前記サン プリングを行なう該工程は前記単一の走査において前記第1の時間よりも遅いが 前記第1の選択面に対して前記サンプリング操作を行なう前記工程の終了前の第 2の時間に開始され、かつ、前記第2の選択面に対する前記NMRサンプリング 操作は前記単一の走査の略全体を通じて継続されて前記第2の選択面に関するN MR像形成データを得るものであり、 前記複数のNMRサンプリング操作は、NMR励起操作とNMR読取り操作とを 含み、前記各選択面に対する前記NMR励起操作は前記各選択面の選択された核 を励起するようにして行なわれるものであり、前記各選択面に対する前記NMR 読取り操作は空間情報を前記得られたNMR像形成データにエンコードするよう にして行なわれるものであり、前記NMR励起操作および前記NMR読取り操作 はそれぞれ前記単一の走査において互いに異なる時間に行なわれるものであるこ とを特徴とする方法。
  5. 5.前記工程(d)は傾斜磁界を印加する前記手段に前記第1の面の前記第1の 配向位置に対応して第1および第2の波形を印加して前記第1の面と直交する方 向を有する第1の所定のスライスセレクタ磁界勾配を得るものであり、前記工程 (e)は傾斜磁界を印加する前記手段に前記第2の面の前記第2の配向位置に対 応して第3および第4の波形を印加して前記第2の面と直交する方向を有する第 2の所定のスライスセレクタ磁界勾配を得ることを特徴とする請求項4に記載の 方法。
  6. 6.傾斜磁界を印加する前記手段は第1の方向を有する第1の磁界勾配を発生す る第1の手段と、前記第1の方向と直交する方向を有する第2の磁界勾配を発生 する第2の手段とを備えており、 前記第1の所定のスライスセレクタ勾配の方向は第1の角度aだけ回転された前 記第1の方向であり、前記第2の所定のスライスセレクタ勾配の方向は第2の角 度bだけ回転された前記第1の方向であり、更に前記第1および第2の波形を印 加する工程は(i)[G(t)[COS(a)+SIN(a)]+[(COS) (a)−SIN(a)]]Cggなる式を有し、該式においてG(t)は所定の 波形であり、AとCggは所定の定数である前記第1の波形を前記第1の手段に 印加するとともに(ii)[G(t)[SIN(a)−COS(a)]+A[( SIN(a)+COS(a)]]Croなる式を有し、該式においてCroは所 定の定数である前記第2の波形を前記第2の手段に印加することからなり、しか も 前記第3および第4の波形を印加する工程は(i)[G(t)[COS(b)+ SIN(b)]+A[COS(b)−SIN(b)]]Cggなる式を有する前 記第3の波形を前記第1の手段に印加するとともに(ii)[G(t)[SIN (b)−COS(b)]+A[(SIN(b)+COS(b)]]Croなる式 を有する前記第4の波形を前記第2の手段に印加することからなることを特徴と する請求項5に記載の方法。
  7. 7.一般傾斜波形を提供する手段を備え、所定の方向に対して異なる角度で配設 された対象物の複数の選択された面に関するNMR像データを単一の走査で得る 装置において、異なる角度で配設された前記複数の選択面に対してそれぞれ直交 する方向を有するスライスセレクタ磁界勾配を発生する傾斜波形を前記単一の走 査において発生するように前記提供手段に結合された発生手段を備えることを特 徴とする装置。
  8. 8.前記発生手段は前記選択面の前記異なる角度に対応する乗数およびオフセッ トパラメータを与えるように前記提供手段に結合された第1の手段と、前記一般 傾斜波形を前記乗数およびオフセットパラメータと組合わせることにより前記傾 斜波形を得るように前記提供手段と前記第1の手段とに結合された第2の手段と からなることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 9.前記第1の手段は前記異なる角度に対応する「a」の値に関して乗数パラメ ータ[COS(a)+SIN(a)Cggと[SIN(a)−COS(a)]C roを与えかつ前記異なる角度に対応する「a」の値に対してオフセットパラメ ータA[COS(a)−SIN(a)CggとA[SIN(a)+COS(a) ]Croを提供する手段を備え、上記式においてCroとCggは所定の定数で あり、Aは所定の定数であり、更に、前記提供手段は一般傾斜波形G(t)を提 供する手段を備え、しかも前記第2の手段は前記異なる角度に対応する「a」の 値に対して[G(t)[COS(a)+SIN(a)]+A[(COS(a)− SIN(a)]]Cggと[G(t)[SIN(a)−COS(a)]+A[( SIN(a)+COS(a)]]Croなる式を有する波形を発生する手段を備 えることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 10.対象物の複数の選択された面のNMR像データを単一の走査において得る ように一般傾斜波形G(t)を発生する発生器に結合されるように適合され、か つ、前記複数の選択面をそれぞれ表わす信号を発生するスライスポインタ手段を 備えた装置において、異なる角度で配設された前記複数の選択面に対してそれぞ れ直交する方向を有するスライスセレクタ磁界勾配を生ずる傾斜波形を前記単一 の走査において発生するように前記スライスポインタ手段に結合された手段を備 えることを特徴とする装置。
  11. 11.前記発生手段は前記選択面の前記異なる角度に対応する乗数およびオフセ ットパラメータを与えるように前記スライスポインタ手段に結合されておりかつ 前記発生手段に結合されるようになっている第1の手段と、前記波形G(t)を 前記乗数およびオフセットパラメータと組合わせることにより前記傾斜波形を得 るように前記第1の手段に結合されておりかつ前記発生手段に結合されるように なっている第2の手段とからなることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 12.前記第1の手段は前記異なる角度に対応する「a」の値に関して乗数パラ メータ[COS(a)+SIN(a)Cggと[SIN(a)−COS(a)] ]Croを与えるとともに、前記異なる角度に対応する「a」の値に対してオフ セットパラメータA[COS(a)−SIN(a)CggとA[SIN(a)+ COS(a)Croを提供する手段を備え、上記式においてCroとCggは所 定の定数であり、Aは所定の定数であり、更に、前記第2の手段は前記異なる角 度に対応する「a」の値に対して[G(t)[COS(a)+SIN(a)]+ A[(COS(a)−SIN(a)]]Cggと[G(t)[SIN(a)−C OS(a)]+A[(SIN(a)+COS(a)]]Croなる式を有する波 形を発生する手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 13.第1、第2および第3の互いに直交する軸に沿って磁界を提供するように 第1、第2および第3の手段を有する装置を使用して対象物の複数の選択された 面のNMR像データを単一の走査において得るための方法であって、 (a)実質上均質な静磁界に対象物を配置する工程と、′ (b)第1の中心を有する第1の面を選択する工程を備え、該第1の面は前記第 1および第2の軸によって形成される面内にあり、かつ、前記第3の軸を中心に 第1の角度だけ前記第1および第2の軸を回転させることにより定められる方向 を有する、前記第1の面と直交する直交線を有しており、更に (c)前記対象物を、前記第1、第2および第3の軸に沿った磁界勾配を有する NMR励起および磁界勾配パルスからなる第1の繰返しシーケンスの複数の繰返 しに曝す工程を備え、前記第1の繰返しシーケンスの前記各繰返しは励起パルス を印加する工程と該励起パルスによって生ずるNMR信号を読取る工程とを有し ており、前記第1の繰返しシーケンスの前記励起パルスは前記第1の面と直交す 傾斜方向を有する第1の所定のスライスセレクタ磁界勾配の存在の下で第1の所 定の周波数で印加されるものであり、前記第1の所定の周波数は前記第1の所定 の周波数での前記励起パルスの印加が前記第1の面の選択された核を励起する作 用だけを行なうように選択されるものであり、前記第1の繰返しシーケンスの前 記複数の繰返しは空間情報を前記NMR信号の第1の集まりにエンコードするよ うに行なわれるものであり、しかも該NMR信号の第1の集まりは前記第1の選 択された面のNMR像データを示すように構成された方法において、(d)第2 の中心を有する第2の面を選択する工程を備え、該第2の面は前記第1、第2お よび第3の軸のいずれか2つによって形成される面内にあり、かつ、前記2つの 軸を残りの軸を中心に第2の角度だけ回転させることにより定められる方向を有 する、前記第2の面と直交する直交線を有しており、前記第1の中心の少なくと も位置は前記第2の中心の位置と異なりまたは前記第1の角度は前記第の角度と 異なるものであり、更に、 (e)前記対象物を前記第1、第2および第3の軸に沿った磁界勾配を有するN MR励起および磁界勾配パルスからなる第2の繰返しシーケンスの複数の繰返し に曝す工程を備え、前記第2の繰返しシーケンスの前記各繰返しは励起パルスを 印加する工程と該励起パルスによって生ずるNMR信号を読取る工程とを有して おり、前記第2の繰返しシーケンスの前記励起パルスは前記第2の面に対する直 交線に沿った傾斜方向を有する第2の所定のスライスセレクタ磁界勾配の存在の 下で第2の所定の周波数で印加されるものであり、前記第2の所定の周波数は前 記第2の所定の周波数での前記励起パルスの印加が前記第2の面の選択された核 を励起する作用だけを行なうように選択されるものであり、前記第2の繰返しシ ーケンスの前記複数の繰返しは空間情報をNMR信号の第2の集まりにエンコー ドするように行なわれるものであり、該NMR信号の第2の集まりは前記第2の 面のNMR像データを示すものであることを特徴とする方法。
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