JPH02500658A - 金属線条の製造方法およびその方法を実施する装置 - Google Patents

金属線条の製造方法およびその方法を実施する装置

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JPH02500658A JP63506800A JP50680088A JPH02500658A JP H02500658 A JPH02500658 A JP H02500658A JP 63506800 A JP63506800 A JP 63506800A JP 50680088 A JP50680088 A JP 50680088A JP H02500658 A JPH02500658 A JP H02500658A
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ステパネンコ,アレキサンドル バシリエビチ
ベレスチャギン,ミハイル ニコラエビチ
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シェレグ,バレリー コンスタンチノビチ
カプツェビチ,フヤチェスラフ ミハイロビチ
ゴルノフ,バレリー エフィモビチ
ラピツキー,エフゲニ アレキサンドロビチ
カストルノフ,アナトリー グリゴリエビチ
ホロメエフ,アレキサンドル フラディミロビチ
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ゴメルスキ ポリテフニチェスキ インスティテュト
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 金属線条の製造方法およびその方法を実施する装置技術分野 本発明は、移動可能な壁部を有し、例えば、板、円胴、円板、帯などの形状であ る鋳型によって、長さに限度のない製品を製造するのに通した、金属の連続鋳造 に関し、特に金属線条製造の方法と、その方法を実施する装置に関する。
本発明の範囲内においては、用語「金属線条(metal fila−ment )」は、長さに対して横寸法が十分に小さい、細長い金属体をいう。
従って、線条は、横断面が一定か、または変化するようなリボン、帯(stri pe)、薄板(sheet) 、およびM(hire)の物体である。
従来技術 従来技術のひとつとして周知の、金属線条製造方法(米国特許第4.154,2 83号)においては、溶融された金属が、不断に移動する急冷面上に連続的に注 がれ、そこで形成された金属線条は急冷面から分離され、巻き取られる。
この従来技術による方法は、真っ直ぐな縁でかつ特殊な組織、例えば非晶質構造 の金属線条の製造に用いられる。この方法においては、金属は溶融され、その溶 融源から、円形または長方形の断面をもつ連続流として、所定の速度で、移動急 冷面に送られる。溶融金属は急冷面に当った衝撃で、流れの断面直径、また溶融 金属流れが長方形の断面を有するときはその幅よりも大きい幅を持つプール(た まり)となって拡がる。
溶融金属のプールは、急冷面が冷却を行ない、急冷面と溶融金属の接触する場所 から、溶融金属の下部層を、連続する線条の形で引き出す間、その安定さを維持 する。溶融された金属の大きな表面張力によって、その形状は維持されるが、プ ールは実際上、安定状態に達するまでは、溶融金属の上流に向って高くなること が知られている。
また線条の太さは、急冷面ムこおける溶融金属プールの長さに沿って真等にかつ 、セ、冷面の移動速度に反比例して変化して形成されることが知られている。金 属線条の幅は溶融金属のプールの幅に等しく形成されるため、この従来技術によ る方法は、断面が長方形の線条を作るのに通している。しかしこの方法では、断 面が正方形の線条は形成できない。
線条の鋳造は、真空中で行なわれる。
真空でない場合は、境界ガス層と呼ばれる薄いガス層が、急冷面と、それをとり かこみ、このガス層の中を、急冷面と、同じ速度で移動するガスの分子間に形成 される。ガス層の元来の特性と、金属線条が絶えず引き出されて行く溶融金属の プールとガス層の相互作用のあり方とによって、金属線条の縁面は不規則に盛り 上がる。急冷面に直接接触する薄いガス層だけが、プールの幅に影響する。例え ば平坦な縁面を持つリボン状の金属線条は、境界ガス層のレイノルズ数が、ある 臨界値以下の場合にのみ、形成されることが可能である。レイノルズ数が臨界値 を起えると、金属のプール近くのガスに生じる乱流が、リボンの縁を不規則にす る。真空中であると、境界ガス層は形成されず、それ故縁面の不規則性は現われ ない。
金属線条を真空中で鋳造する場合、金属が急冷面に接触している期間を、冷却ガ ス流の圧力のために、伸ばすることはができない。大気圧下での線条の引き抜き に比べると、はるかに複雑で、取扱いの面倒な装置が必要である。
この従来技術による方法では、厚さは一定しているが、幅が長さにつれて次第に 細くなる金属線条を製造することはできない。前に指摘した通り、線条の幅は溶 融金属のプールの幅で決まり、この溶融金属のプールの幅は、溶融金属の流れの 断面の大きさ、例えばその直径と、流れの速度によって制御される。この従来方 法は、線条引抜き工程中に、溶融金属流の断面を変えることを許さない。この方 法を実現化する装置の設計に、・・・それはその場合としては妥当な設計なのだ が・・・、断面を変更する特別な装置が組み込まれていないからである。
この従来技術による方法は、閉鎖された冷却表面を有する、溶融金属から金属線 条を形成する手段と、閉鎖された冷却表面に送るために溶融金属を分ける手段と 、溶融金属を閉鎖された冷却表面上に射出する送り出し装置と、冷却表面上に形 成された線条を巻き取る手段を備えた装置(米国特許第4.154,283号) の補足によって具体化される。この装置は真空室中で操作される。
この金属線条形成手段は、周知の種類の回転駆動装置に継手結合された軸上を回 動する装置に取付けられた、中空の水冷式円筒より成る。円筒の側面は急冷表面 である。
送り出し装置は、溶融された金属を、加熱ハウジング内に収容され、基部の断面 が例えば円形であるオリフィスのついてノズルを有するるつぼで構成された円筒 の、側面上に射出する。
しかしながら、この従来技術装置は、太さがノズルオリフィスの直径よりも小さ い線条を製造することができる。送り出し装置のノズルから射出された溶融金属 は、直径がノズルオリフィスの直径に等しい断面を持つ流れとなって、円筒の冷 却表面に当って、オリフィスの直径を超える幅をもったプールを形成する。線条 の幅は、円筒の表面上の溶融金属のプールの幅によって決まる。
従って、この従来技術装置は、その長方形断面の幅が溶融金属たまりの幅によっ て決まり、その厚さが、円筒の側面の速度によって変化する線条の製造に適する 。
線条の幅は、送り出し装置のノズルオリフィスの直径を減することによって小さ くすることが可能である。送り出し装置から出てくる溶融金属流の断面の直径は 、従って明確に減少し、それによって、プールの幅も減り、それから形成される 線条の幅も減少する。
しかし、例えば毛管のような小型オリフィスを持った送り出し装置ノズルは、溶 融金属の流れに対し、大きな抵抗を与える。特に溶融金属の粘性が高いときに著 しい。毛管型オリフィスを通過する溶融金属流に対する抵抗に打ち勝つには、る つぼの中のガス圧をかなりな過剰圧にあげなければならず、かつ、溶融金属を、 その粘性を最小にするために、溶融点をはるかに超えた温度ままで加熱しなけれ ばならない。それでもなお、溶融金属の粘性は、温度が上昇する程には速やかに 下るわけではなく、ガス過圧も、るつぼ材の強度によって制限され、特に、金属 の融点が1800にのように高い場合には問題である。従って、幅が100μ以 下の、鉄ベースの金属線条の鋳造は、事実上、従来技術装置にとっては難事であ る。固形の含有物・・・るつぼの中でできる溶融金属の酸化物や、異物粒子など ・・・によって、毛管オリフィスがつまる可能性もないわけではない。
この従来技術の装置の場合、溶融金属は装置の冷却表面に当って拡がり、プール になるので、断面が長方形である線条だけが、製造される製品である。断面が正 方形の、すなわち、幅と厚さが等しい線条は、この装置では製造できない。鋳造 の工程中線条の幅を制御するノズルオリフィスの直径を変更する手段が欠けてい るので、厚さは一定だが幅が連続的に減少する金属線条(いわゆるテーバオフ線 条)を製造することはできない。
同様の理由により、ノズルの吐出口の幅よりも小さい、可変幅の線条の鋳造もで きない。これが、同一の送り出し装置の使用を妨げ、線条の幅を小さくしようと する度に、他の寸法の送り出し装置に切換えなければならなくしてい誉。
従来技術による金属線条の製造方法としては、溶融した金属を、中断なく移動す る冷却表面上で連続鋳造し、溶融金属から形成された金属線条を、冷却表面から 分離し、巻き取る方法(米国特許第3,881,540号)も、知られている。
この場合は、遠心力が、線条形成の工程中、溶融金属を移動する冷却表面に押し つけるのに使用される。溶融金属から冷却表面への熱の転移が良くなり、溶融金 属の冷却速度が早くなり、それによって、非晶質線条が得られる。
製品は、幅が一定した長方形断面を持つ金属線条であるが、但し、プロセス変数 の効果的な制御が実行されることが条件である。これは、一定でなければならな い冷却表面の速度、冷却表面および溶融金属の温度、溶融金属の送り速度、その 他当業に精通する者に周知のパラメータに対して適用される。
パラメータの設定値からの逸脱偏位、例えば、溶融金属を冷却表面に送る速度の 偏位等はプールの形状に影響し、それがその幅を変化させ、それによって形成さ れた線条の幅が変ることは十分あり得る。
この方法は、断面の一定した溶融金属の流れに依存するので、断面が正方形の線 条、長さにつれて幅が連続的に減少する線条、および、縁が平坦で幅が変化する 線条の生産には不向きである。理由は、前述したものと同一である。
この方法は、溶融した金属から金属線条を形成する手段を備えた装置(米国特許 第3.881.540)によって具体化される。
その手段は、閉鎖された冷却表面を有し、この表面に送る溶融金属を分ける手段 と結合され、溶融金属を閉鎖された冷却表面に送り込む手段と、冷却表面上で形 成される線条を巻き取る手段を備えている。
金属線条を形成する手段は、高熱伝導度をもつ材料内にあって、回転駆動装置に よって回動され、該駆動装置に継手結合された装置に取付けられた、水冷ホイー ルから成っている。
ホイールは、使用される回転駆動装置によって、両側とも開いているもの、また は片側だけ開いているものがある。ホイールの内側面ば回動の軸に向って傾斜し 、冷却表面として働らく。
溶融金属をホイールの内側面に送り込む手段は、溶融金属を特定の温度に保つた め誘導熱源または抵抗熱源によって加熱されるるつぼから成っている。断面が例 えば円形のオリフィスを有するノズルが、るつぼの底部に設けられている。
遠心力の圧縮効果によって、この装置においては、溶融金属からホイールの内側 面への良好な熱転移が行なわれるが、これが、所要の、例えば、非晶質構造をも った、良質な線条の住産を可能にする。この装置は、全長にわたって幅が一定し た線条を作り出す。
しかし、例えば、溶融金属を冷却表面上に送り出す速度、溶融金属の温度、冷却 表面の移動速度等の主要プロセス変数を一定に維持できない限り、一定幅の線条 は製造できない。
この装置の短所は、他の前述した装置の短所と全く同一である。これは、断面が 正方形、すなわち幅と厚さが等しい金属線条は作製できない。送り出し装置のノ ズルオリフィスの寸法を減少させる手段がないため、線条の幅を制御しながら減 少させて行くことができない。
正方形断面線条作製の不可能さは、遠心力の圧縮効果が、射出された溶融金属を 冷却表面上に拡げる速さが、円筒の外側表面に溶融金属が当って拡がる場合の速 さよりも速いことから、より顕著であり、かつ、遠心力は、溶融金属を、前述し た装置の冷却表面から投げ出そうとする傾向さえうかがわれる。
また別に、溶融した金属を、中断することなく移動する冷却表面上に連続的に送 り、溶融金属から形成された金属線条を冷却表面から分離させて巻き取る、金属 線条の製造方法(仏国特許第2.368.324号)が、当業者に知られている 。
この方法は、縁の平坦な、所定の構造を持つリボン状の金属1帯を作製するのに 通している。しかし、一定幅の1帯形成は、主なプロセス変数が一定に保たれる ときにのみ可能である。これは、溶融金属流の幅、溶融金属を冷却表面上に送る 速度、溶融金属の温度、冷却表面の速度と温度、その他制御が容易でない、当業 者に周知のパラメータに関係する。前述した従来技術の方法の短所は、現在説明 している方法にとっても固有の短所である。送り出される溶融金属流の断面寸法 を制御する手段がないため、正方形の断面を持つ、すなわち、幅と厚さが等しい 線条は製造できない。幅が、長さにつれて一定して減少する線条、および、縁が 平坦で基準幅が異なる線条は、製造可能範囲外となる。
この従来技術の方法は、溶融された金属から金属線条を形成する手段を備えた装 置(仏国特許第2.368.324号)によって具体化される。その手段におい ては、閉鎖された冷却表面が、それを移動させる手段に結合されており、溶融さ れた金属を、閉鎖された冷却表面上に送るための送り出し装置、および冷却表面 上で形成された金属線条を巻取る手段を備えている。
金属線条形成手段は、回転駆動装置に継手結合されて回動する装置に取付けられ た水冷式円筒の形で供給されることが可能である。円筒の外側表面は、閉鎖され た冷却表面として働らく。
この金属線条形成手段は、少くとも2個のブーりによる移動装置が、継目なしベ ルを支持し、その外側表面が冷却表面として働らくという形で供給される。継目 なしベルトは、冷却ガスの流れによって冷却される。
送り出し装置は、冷却表面の上に位置し、誘導熱源か抵抗熱源で加熱され、溶融 金属を特定の温度に保つためのるつぼを含んでいる。精密な吐出スロットのある ノズルが、るつぼの底に取付けである。スロットの幅は線条の幅に対応する。
線条を巻き取る手段は、クランプ付きの、回動可能なリールを備えている。
この装置は、金属1帯を、縁が平坦な一定幅のリボンの形で製造するが、その1 帯は非晶質のものでも、細粒の結晶体から成るものでもよい。リボンは、単に幅 が一定であるだけでなく、1個かそれ以上のスリットも必要とする。
所定の幅のリボンは、長方形の大きい方の一辺が、形成すべきリボンの幅に対応 するよう精密に寸法をとった射出スロットを持つ、送り出しノズルを使うことに よって得られる。
ノズルの射出スロットの幅をセットするときは、指定幅のリボンを得るため、多 くの要素を考慮に入れなければならない0例えば、ノズルの材料の膨張係数、ス ロットを通過する溶融金属の送り速度、ノズルと冷却表面間の距離、冷却表面の 速度、およびリボン幅に影響し、当業者に周知の、その他のパラメータを考慮に 入れなければならない。溶融金属を冷却表面に送る速度、および送り出しノズル の冷却表面からの距離が、溶融金属が冷却表面に当ったときに形成されるたまり の形状、すなわち長さと幅、に大きく影響することが知られている。つまり、そ こで形成される線条の幅を決定するのは、溶融金属のたまりの幅である。
このように、線条を所定の幅に作製するのに必要な、ノズルの吐出口を正確な幅 にセットしようとすると、多くの困難に遭遇する。溶融金属がノズルの口を通過 するときノズル口を腐食するので、しばら(操作したのちの送り出しノズルの使 用は適切でないというのは、見すごすことのできない事実である。新らしいノズ ルへの、時には新らしい送り出し装置への交換は、時間の浪費と、経費の増加を 意味する。
ノズル吐出口の寸法、例えばその幅の制御ができないということが、この装置の もうひとつの短所であって、それがこの装置を、異った基準幅の線条の製造、あ るいは、幅が長さにつれて減少し、厚さと等しくなるか、それ以下になる線条の 製造に不適格としている。線条の幅を変える毎に、別の送り出しノズルに交換す る必要があるので、均一化されたノズルは、幅の異なる線条の生産に使用できな い。別の基準のノズル追加というニーズに応するには、余計な経費がかかり、ノ ズルの交換には余計な時間がかかる。
装置を、不活性なガスか、通常の大気圧下の空気中で操作すると、冷却表面のと ころに境界ガス層が形成され、ある条件下では、線条の縁に著しい不規則性を生 じさせる。この場合、製品仕様が厳しいと、欠陥を生じた縁部は細く切り取る必 要があるので、線条は、その切取りができる幅ムニ作らなければならない。切取 った細い線条は再溶融しなければならない。
細い線条を作製するには、毛管型のノズルオリフィスを使用しなければならない 、溶融金属の流れに大きな抵抗を与えるので、毛管型のようなオリフィスは、流 れを中断させるおそれがある。これは避けるために、送り出し装置内の不活性ガ スを過圧にし、溶融金属の温度を、その流動性を増加させる温度にまで高める。
しかし、高熱は、周知の材料で作られたるつぼの強度を弱めてしまうので、過圧 および高温は避けなければならない。送り出しノズルオリフィスの断面積C:匹 敵する寸法の、堅い酸化物粒子によって、毛管ノズルがつまってしまうという可 能性も、例外視することはできない。
発明の開示 本発明の主な目的は、金属線条を製造する方法と、その方法を具体化する装置を 提供することにあり、その場合、前記方法においては、溶融された金属の力学的 効果が、金属線条形成の行程中に発揮され、また、金属線条を形成する手段の設 計上の特徴は、金属線条の幅を減し、線条の製造工程中、その長さに沿って、そ の幅を制御し、かつ安定させ、金属線条の非晶質または細粒結晶質を維持させ、 溶融金属を冷却表面上に送る間、プロセス変数を不変に保つことである、方法と 、それを具体化する装置を提供することである。
この目的は、溶融金属を、絶えず移動する主冷却面上に連続的に送り、溶融金属 から金属線条を形成し、主冷却面から金属線条を分離させ、それを巻き取る、金 属線条の製造方法を開示することによって具体化されるが、その場合、本発明に より、溶融された金属の一部は、主冷却面に隣接して位置され、主冷却面に関連 して移動する補助冷却面上に送られ・それによって、別の線条が、補助冷却面上 に追加的に形成され、分離され、巻き取られる。
主および補助冷却面をそれぞれ同一方向に、異なった速度で移動させるのは好都 合である。
主および補助冷却面を互に反対方向に移動させるのもまた好都合である。
溶融された金属を、絶えず移動している冷却面上に送ると、溶融金属の層、たま りと呼ぶ、がこの面上に形成される。たまりは溶融金属が冷却面に当ったとき創 成され、たまりの幅、長さ、高さは、多くのプロセス変数によって決定される。
それは、冷却面上に送られる溶融金属の流量であり、溶融金属の温度、溶融金属 を送り出す方法(例えば、もし溶融金属が連続流として送られたならば、たまり の寸法は、この流れの断面の形状と寸法によってきまる)、冷却面の移動速度と 温度、およびその他の、当業に精通する者に周知の要素である。
溶融金属のたまりの低部層、すなわち冷却面に直接接触する層は急速に冷却し、 冷却面の移動につれて、溶融金属だまりから、連続主金属線条として引き出され る。溶融金属の低部層は、たまりの長さ方向に移動させられ、同時に冷却される ので、その厚さは、プールの端部において形成される金属線条の厚さに到達する まで、増加する。
そのようにして形成される金属線条の寸法、すなわちその幅と厚さは、対応する プールの寸法によって決定される。従って、形成された金属線条の幅は、溶融金 属プールの幅に対応し、線条の厚さは、冷却面の移動速度と、プールの幅による 。プールが長く、冷却面の速度が低いほど、線条は厚くなり、反対に、プールが 短かく、冷却面の速度が早いほど、線条は薄くなる。1帯の厚さはまた、プール の長さを減じなくとも、冷却面の速度を増加させることによって薄くできる。
これが、溶融金属の冷却されつつある低部層が、プールの上部の、まだかたまら ない層の下に留まる期間を短かくする。
それゆえに、下部の線条を溶融金属のプールから引き出す期間中、プールの形状 と寸法を、前述した条件下で溶融金属を送ることによって安定させることが、例 えば一定幅の金属線条を連続形成させるための、先要条件とする理由なのである 。
溶融された金属の一部を、主冷却面に隣接する補助冷却面上にも送ることによっ て、主および補助双方の冷却面上に、溶融金属のプールを形成させることができ る。主および補足冷却面上に送られる溶融金属の連続した流れは、主および補足 冷却面間で互に結合した主だまりと補足プールから成る、溶融金属の単一のプー ルになる。主および補足冷却面上で形成された2つのたまりの総合幅は、溶融金 属を主冷却面のみに、同じ速度で送ることによって、主冷却面上のみに形成され るプールの幅に等しいものと仮定する。
同じく移動している主冷却面に関連する補足冷却面の移動は、補足冷却面に接触 している補足プール内の、固まりつつある下部層を、主冷却面に接触している主 プール内の、固まりつつある溶融金属の下部層に関連して移動することを可能に する。主および補足冷却面の相関的な移動によって、それぞれ対応する冷却面上 に形成される溶融金属のプール内に、主および補足線条が形成され、プールから 引き出されるが、その場合、主および補足金属線条が引き出される方向と速度は 、主および補足冷却面の移動の方向と速度に対応する。
補足冷却面上に形成される補足金属線条は、補足および主プール内の、溶融金属 の下部層間に生れる適当な粘着力によって、主冷却面上に形成される主金属線条 に関連して移動し、補足および主金属線条が、補足および主冷却面それぞれから 引き出される。主および補足の溶融金属の下部層と、対応する冷却面間に存在す る粘着力は、主および補足の溶融金属のプールが互いに結合する区域における、 まだ固まらない層の分子力を超えなければならず、それによって補足金属線条を 主金属線条から分離させ、それぞれ対応する冷却面上での、線条の独立形成を確 実にする。
もし、補足および主冷却面間に偏位が生じなければ、溶融金属の主および補足の プールの総合幅に等しい幅をもった、単一の金属線条が形成される。
それぞれ対応するプール内に形成され、プールから引き出された、主および補足 の金属線条は、冷却面の作用を通して所定の温度に冷却され、分離され、周知の 方法で別個に巻き取られる。
このようにして、補足冷却面に溶融金属の一部が送られることにより、1つでな (2つの、主および補足線条と呼ばれる線条が形成され、その総合幅は、溶融金 属の主および補足のプールから形成される溶融金属プールの幅に等しいものと仮 定される。
溶融金属の一部を、主冷却面のそれぞれ片側に位置する2つの補足冷却面上に送 ることにより、1つの主金属線条と、2つの補足線条を作製することが可能であ る。2つの補足線条を形成させるプロセスは、前述した、1つの補足線条を鋳造 するプロセスと相異しない。主金属線条の幅はかくして主冷却面の幅によっての に決定され、溶融金属の送りに関する要素によって影響されることはない。それ で、溶融金属を3つの冷却面に送る速度を高めることによって、中央に位置する 主プールと、その外側に位置し、主プールに合わさる、言いかえれば、結合され る2つの補足プールから成る総合溶融金属プールを、より幅広く、より長くする 。但し、総合プールは、外側の補足プールが拡げられた場合にのみ、拡げること が可能である。中央の主プールの幅は一定のま〜で、常に主冷却面の幅に等しい 、溶融金属の総合プールの幅を拡げ、長さを長くすることが、より厚い金属線条 を形成するが、その場合、中央の主線条の幅は一定のま\であり、外側の補足線 条の幅だけが、総合プールの幅の増加分に対応する量だけ増加する。
これで、溶融金属を冷却面に送る速度、溶融金属の温度、冷却面の速度と温度と いったプロセス変数を制御することにより、幅を変えることなく、中央の主線条 の厚さを制御できる見通しが立つ。
ローブの糸を製造する場合のように、主線条を補足線条と区別する必要がなく、 主および補足金属線条間の相異を指定する必要がない場合は、主および補足冷却 面を同方向に、異った速度で移動させるのが実際的である。主および補足線条の 巻取は必要なく、線条を集めるにはホッパーを使い、それは、冷却面が同一方向 に動くときに行なえばよい。冷却面を同一方向に移動させることにより、主およ び補足金属線条の厚さを確実に制御することができる。例えば、主および補足線 条の太さは2、溶融金属の総合プールの長さを長くすることによって増加させる ことが可能であり、主および補足線条間の厚さの違いは、それ等の厚さ自体が明 白に変化している間も、比較的不変に保つことが可能である。
冷却面を互に異った速度で移動させると、溶融金属の総合プールから形成される 主線条と補足線条を分離させることができるのは事実である。溶融金属の総合プ ールの幅と等しい幅を持つ、単一の金属線条は、冷却面を同じ速度で移動させた とき、形成される。
主および補足金属線条を、例えば同じ厚さと幅に製造し、双方の線条を別個に巻 き取る必要があるときは、主および補足冷却面を、互に反対方向に移動するよう 配置すればよい。
主および補足線条を同一の幅と厚さに形成させるには、溶融金属を、それぞれ対 応する冷却面上に、同じ長さ、幅および高さの主および補足プールが形成される よう送ればよい。冷却面は同じ速度で移動するので、これ等のプールから形され る主および補足線条は、同じ寸法になる。
反対方向に移動する冷却面は、形成された線条を、同様に反対方向に引き出す。
これが、主および補足金属線条を、周知の手段で別個に巻き取るという問題を、 簡単に解決する。
2つの補足冷却面を、主冷却面に対して反対方向に移動させて使用する場合は、 主線条を補足線条から区別する必要はない。これは、所定の一定幅を有する主線 条を製造し、ホッパーに容易に集められる補足線条を再溶融するとき、実用的な 価値を持つ。
例えば一定の厚さで、幅が長さにつれて連続的に減少する金属線条、および基準 幅が可変で、その端の幅が線条の厚さに等しくなる線条を製造する必要があると きは、溶融された金属の一部を補足冷却面上に送り、この一部を、主冷却面上に 送る溶融された金属の部分を変えることによって、制御すればよい。
前述したように、主プールと補足プールから成る、溶融金属の総合プールは、溶 融金属が主および補足冷却面に送られたとき形成され、現在形成されつつある主 および補足金属線条の幅は、溶融金属の主プールの幅と、補足プールの情夫々に よって決定される。主および補足冷却面上に送られる、溶融金属の部分の比率を 変えると、主および補足溶融金属プールの寸法間の比率が変り、その結果として 、溶融金属送り出しの条件を変えることなく、主および補足線条の寸法間の比率 を変えることができる。これは、溶融金属送りの量的比率、溶融金属送りの単位 時間当り速度、および溶融金属送りの断面の形状および寸法に適用される。溶融 金属の総合プールの幅は、従って、主および補足プールの幅の比がどれほどであ ろうと、一定に保たれる。
主および補足プールの幅の比率、および、主および補足冷却面上に送られる、溶 融金属の部分の比率は、主および補足冷却面の移動方向に関して横に送られる、 溶融金属の位置を制御することにより、変えることができる。冷却面の移動方向 に対する、溶融金属送りの連続的な横移動は、現在形成されつつある主および補 足金属線条の幅に影響し、この幅は、溶融金属の総合プールの幅に等しくなるま で連続的に増加し、あるいは、線条の厚さに等しくなるまで幅を減少させ、更に はゼロにまで小さくさせる。リボンを次第にせま(なるように形成させることも 可能で、その場合、せまくする率は冷却面の速度により、また、溶融金属送り出 しの、冷却面の移動方向に対する、横方向移動の率による。
溶融金属送りの断続的な移動は、異なる基準幅を持つリボンの形に金属線条を製 造するのに利用され、その基準幅は、主および補足冷却面に関する、溶融金属流 れの横力同位置によって決定される。
溶融金属送りの断続的モードによる移動は、一定の基!I!幅を持つ線条作製の かなめであり、その場合、基準幅は溶融金属の総合プールの幅に等しい幅、・・ ・あるいはそれより小さい幅・・・から、線条の厚さに等しい幅までの範囲で変 化する。但し、溶融金属は、主または補足面のいずれかになり得る、単一の冷却 面上に送られる。正方形の断面を持つ線条は、この後者の場合に得られる。
大体において、厚さが一定であり、幅が連続的に減少する線条、異った基:1! 幅の線条、および正方形の断面を持つ線条を、溶融された金属の冷却面上への送 りに影響する要素を変えることなく製造する方法を開示した。
本発明の目的はまた、主たる(ma in)閉鎖された冷却面(chill 5 urface)を有し、その冷却面に動きを与える駆動装置に結合された、溶融 された金属から金属線条を作製する装置、溶融された金属を主たる閉鎖された冷 却面上に送るための送lり出し装置、および主たる閉鎖された冷却面上で形成さ れた線条を巻き取る装置を備えた装置を開示することによって具体化される。そ の場合、本発明により、金属線条を形成する手段は、少くとも1つの、閉鎖され た補足(additional)冷却面を有し、その冷却面は、それに動きを与 える駆動装置と、金属線条を巻き取る手段の双方に連絡され、主たる閉鎖された 主冷却面に隣接しており、送り出し装置は、主(メイン)および補足(付加)冷 却面が互に接する区域の上方に配置されている。
送り出し装置を、冷却面の接触区域に沿って横に移動する装置に取付けることが 、好適である。
また、できれば、補足閉鎖冷却面が、もし1つだけ使用されるならば、補足円筒 の側面であることが望ましい。その場合、主たる閉鎖冷却面は、主円筒の側面で ある。
更に、主および補足円筒体が同じ直径を有し、互に心合せされているのが好適で ある。
補足閉鎖冷却面が、もし1つだけ使用されているのであれば、少くとも2つのブ ーりで支持された補足継目なしベルトの側面であり、そして主閉鎖冷却面が、少 くとも2つのプーリに支持された、主継目なしベルトの側面であり、その場合、 補足継目なしベルトを支持するブーりの、少くとも1つが、主継目なしベルトを 支持するプーリと、心の出た位置にあることが望ましい。
また、補足閉鎖冷却面が、もし1つだけ使用されているのであれば、補足ホイー ルの内側面であり、その場合、主閉鎖冷却面もまた、補足ホイールと心の出た位 置にある主ホイールの内側面であることが望ましい。
更にまた、補足閉鎖冷却面が、もし1つだけ使用されているのであれば、補足ホ イールの端面であり、主閉鎖冷却面が主円筒体の端面であり、その場合、補足ホ イールと、主円筒体が同軸位置にあることが望ましい。
各補足閉鎖冷却面が、もし2個が使用されているのであれば、対応する補足円筒 体の側面であり、2つの補足閉鎖冷却面の中間に位置する閉鎖冷却面もまた、主 円筒体の側面であり、その場合、主および補足円筒体が互に同じ直径を有し、互 に心の出た位置にあることが得策である。
少くとも1つの補足閉鎖冷却面が、装置内の、主閉鎖冷却面に隣接する位置に取 付けられていることにより、溶融金属は主および補足冷却面の双方に、連続する 流れとして送られ、この連続する流れは冷却面にぶつかって、そこに総合的なプ ールを形成する。このプールは、主プールおよび補足プールと呼ばれる、それぞ れ主閉鎖冷却面および補足閉鎖冷却面によって限定された、少くとも2つの部分 から成っている。この溶融金属の総合プールの全幅は、主プールと補足プールの 幅の総計である。
補足閉鎖冷却面の別個の駆動装置は、冷却面に、所定の速度で、所定の方向に動 作を与え、この速度と方向は、主閉鎖冷却面の行程の速度と方向によって影響さ れることはない。
補足面は、これによって、主面に関し、相関的に動作する状態になる。この反対 の場合、すなわち、相関動作のない場合、単一の金属線条が、単一の溶融金属の プールから連続的に形成される。これは、本発明の目的の具体化に失敗したこと を意味する。主冷却面に関する補足冷却面の移動は、対応する冷却面に接する、 溶融金属のプールの下部層の移動の起因となり、そこから、補足および主金属線 条が形成される。
補足閉鎖冷却面と主閉鎖冷却面の間に生じる接触は、溶融金属が冷却面間から同 時に洩れ出すのを防ぎ、その縁の摩耗をなくし、冷却面に動きを与える駆動装置 がつかえるのを防ぎ、それによって線状の縁の完全さが損なわれるのを防ぐ。
補足閉鎖冷却面を、補足金属線条の巻き取り手段に結合させたのは、この設計の 特徴であって、それは、補足線条が、主線条の巻き取りとは別個な、周知の手段 の助けによって巻取られることを可能にしている。この場合、主線条を補足線条 から区分けすることは必要でない。
主および補助閉鎖冷却面間の接触区域上に配置された送り出し装置は、溶融金属 を、主閉鎖冷却面および補足閉鎖冷却面の双方に送り、それによって対応する溶 融金属のプールが、夫々の面上に形成され、そこから、冷却面の相対移動の工程 中に、主および補足金属線条が製造されて出てくる。もし送り出し装置が、主も しくは補足閉鎖冷却面のいずれかのみの上に配置されていると、ただ1本の線条 のみが、その冷却面上に形成されたたまりから作製されることになる。
2つの閉鎖された冷却面間の接触区域に沿い、横断して移動する送り出し装置は 、様々な幅の、主および補足線条を形成する目的をもって、主および補足閉鎖冷 却面上に、溶融金属の様々な分量を送り出すことができる。送り出し装置の、接 触区域をta断して行く連続的な移動によって、溶融金属の様りな量の堆積が、 主および補足双方の閉鎖冷却面上に残って行く。例えば、溶融金属の主プールの 幅は、溶融金属の補足プールの変化して行く幅によって、連続的に変化し、テー バをもった主および補足線条が、夫々のプールから形成され、それによって、線 条の全幅は、どの断面においても、溶けた金属の総合プールの幅に等くなる。
送り出し装置が、閉鎖冷却面間の接触区域を断続的に横断すると、溶融金属の主 プールの幅によってのみ決定される、所定の変数値の幅をもった線条、例えば、 主線条が形成される。主プールの所定の幅を設定するには、送り出し装置を、閉 鎖冷却面の移動方向に関して横方向に、精密な方法で移動させなければならない 。明らかに、これは、溶融金属の総合プールの幅と等しい幅か、それよりも小さ い幅をもった線条、殊に、幅がその厚さと等しい線条、すなわち正方形の断面を 持つ線条を含む、線条製造の見通しを明るくするものである。
従って、相異なる幅の線条を作製するのに、ノズルのオリフィスを様々な寸法の ものにする必要がない。また、断面を・滅じただけのオリフィスでは、溶融金属 が閉鎖冷却面上に当ったとき、その場所に拡がってプールを形成するために、断 面が正方形ではなく長方形の、幅が減じた線条を作製することに注意しなければ ならない。
これとは別に、ノズルのオリフィスは、そこを通り抜ける溶融金属によって腐食 され、その寸法が大きくなる。腐食されたオリフィスを通過する溶融金属の単位 時間当りの流量は、腐食されていないオリフィスを通過するときのものより大き い。線条の幅は禁止的に増加し、遂には指定値を超え、ノズルの稼動寿命が短か くなる。開示された装置は、主および補足閉鎖冷却面上に送られる溶融金属の一 部分の再配分を行なうことによって、この問題に対処する。その結果として、送 り出し装置は、冷却面の接触部分を通って横に、ノズルオリフィスが溶融金属に よって腐食されたため拡がった線条の幅の、増加分に対応する量だけ偏位する。
このようにして、一定幅の主線条が製造され、また補足線条も、電力冶金に使用 するため再加工されるか、再溶融される。
閉鎖された冷却面間の接触部に沿って移動する送り出し装置は、溶融金属の送り 出し角、すなわち、冷却面が円形通路に沿って移動するとき、溶融金属の送り出 し方向と、表面に接する基準面がつくり出す角度を変えることができる。溶融金 属の送り出し角が、面上に形成される溶融金属のプールの長さに影響し、その結 果として、形成されつつある線条の厚さに影響することが、知られている。送り 出し角を変えることにより、それは閉鎖冷却面の接触部に沿って送り出し装置が 移動することを意味するが、現在形成されつつある金属線条の厚さを制御できる 。
閉鎖された冷却面間の接触部に沿い、接触部を横断する送り出し装置の移動は、 何等、問題を構成するものではなく、精密な位置定めに使用される周知の手段に よって、すぐにも実行される。
唯1つの補足閉鎖冷却面を、補足円筒体の側面の形で使用することにより、主円 筒体の主冷却面上で形成されつつある主線条と同じ方法で、補足金属線条を形成 し、分離し、巻き取ることが可能である。この場合、主冷却面は、補足冷却面の 場合と同様に、主円筒体の側面である。事象の適切なシーケンスは次の通りであ る: 溶融金属の補足プールを設定し、その下部層を補足閉鎖冷却面に接触させ 、その下部層がら線条を形成し、形成の工程中、線条を冷却面から投げ出そうと する遠心力の効果は、補足金属線条が保留する; 遠心力の効果によって、形成 された補足金属線条を、閉鎖冷却面から分離する; 補足線条を周知の手段、例 えば、主線条を巻き取るのに使ったものと同じのクランプ付きリールによって巻 き取る; 形成されつつある補足線条と、閉鎖冷却面間の接触を更に改善する周 知の手段、例えば、線条を冷却面に押しつけ、かつ、線条が冷却面から早期に分 離しようとするのを防ぐ、冷却ガスの方向づけされた流れの使用; 装置を真空 中で操作するとき特に重要なステップである、内部空間を通して循環される、例 えば水のような、冷却液による補足円筒体の冷却。
同じ直径を持つ主および補足円筒体が、列をそろえて配置され、取付けを簡単に し、それぞれ独立した回転運動を、所定の速度で所定の方向に行なえるようにし である。主円筒体および補足円筒体は、共通の静軸上の転がり接触または滑り軸 受に支持されるか、あるいは、互に心合せされた個別の片持ち軸に取付けられる 。別個の軸は、線条の形成工程が長くなりすぎたとき過熱するのを防ぐため円筒 内に冷却液が入り易くする。
主および補足円筒体が互に心を合わせて配置され、双方が同じ直径を持っている ことから、例えば主円筒体の主閉鎖冷却面の母線が、補足円筒体の補足閉鎖冷却 面の母線でもある。
従って、主および補足冷却面間の接触部位の上方に配置された送り出し装置は、 そのノズルを、主および補足冷却面の双方から等距離のところに位置させている 。リボンのように幅広な金属線条の製造に当っては、ノズルはスロット型のオリ フィスを使用し、そして周知の理由から、ノズルと冷却面間に設ける隙間を最小 のものにしている。主円筒体と補足円筒体は同一の直径なので、スロット式オリ フィスを持つノズルと、主および補足閉鎖冷却面との間に、送り出し装置が静止 しているときも、接触部位に向って、冷却面の運動の方向に関し横に移動してい るときも、一定の隙間を維持させることは問題ではない。そのうえ、主および補 足線条の直径の同等性が、所定の各種基準幅を持った長方形断面の金属線条、幅 と厚さが等しい線条、および、連続的に幅の変わる、例えば減少する、テーバ線 条を含む線条の製造を可能にする。
例えば主金属線条の幅は、閉鎖された冷却面間の接触部位に関する送り出し装置 の横方向位置によって変化し、その位置によって決定され、主線条の、長さにつ れて連続的に変化する幅は、線条の速度と、これが冷却面の運動の方向に関する 横方向の移動であれば、送り出し装置の速度に依存する。
テーバ状線条は巻き取られると、回転円推体であるコイルを形成し、その回転は 、コイルの回転の長袖に平行である。
互に心を合わせて配列された、主および補足円筒体の直径が等しいのは、設計上 の特徴のひとつで、幅と厚さが等しい、主および補足金属線条の製造に備えたも のである。円筒体は同じ速度で反対方向に回動し、送り出し装置は閉鎖冷却面の 上方に配置され、同じ幅の溶融金属のプールを冷却面上に送り、そこから同じ幅 の主および補足リボンが形成される。溶融金属はこの場合、法線に沿って主およ び補足冷却面に送られ、そこで正確に同一寸法の主および補足プールが形成され 、同等の主および補足金属線条がそこから作り出される。
−列に並んだ、直径の等しい2つの円筒体は、るつぼか、溶融金属を含む槽と共 に送り出し装置により使用される。この場合、るつぼとして働く円筒にはノズル が付いており、そのノズルからは、送り出しノズルのオリフィスの断面積に等し いか、それに近い断面積を持つ連続する流れとして溶融金属が加圧送り出しされ 、また槽中の溶融金属は、自由に流れる状態になっており、それは円筒体の下に 位置させられ、それによって円筒体の冷却面は、槽の中の溶融金属の面に接して いる。
この同じ直径の、心合せされた円筒体は、同じ方向にも、互に反対方向にも回動 する。もし円筒が同じ方向に回動する場合、その1方の、例えば補足円筒の速度 は、主円筒の速度よりも、補足線条を主線条から、形成の工程中に分離させるこ とができる価だけ早くなければならない。補足円筒の回転する補足閉鎖冷却面は 、主円筒の主閉鎖冷却面に対してリードを取り、補足円筒上で形成される補足線 条は、主閉鎖冷却面に接する主線条よりも短い期間、補足閉鎖冷却面に接してい る。補足線条は、補足閉鎖冷却面の速度によって増加した遠心力の作用により、 主線条よりも先にその冷却面より分離する。補足線条の早期分離は、その材料が 非晶質になることを許さず、そして、非晶質である主線条と異なり、補足線条は 、仕上り製品に特定された必要条件に適合することに失敗している。
非晶質の補足金属線条を作るには、主および補足円筒を、互に他に関して偏心的 に位置させる。この2つは異なる直径をもち、異った線速度で、同じ方向に回動 させなければならない。
もし補足閉鎖冷却面の線速度がわかっており、また、補足金属線条が形成工程中 に主金属線条から分離しはじめるときの速度もわかっているならば、補足金属線 条にかかる分離遠心力を、主線条に作用する分離遠心力に等しいか、・・・ある いは多少低いレベルに・・・上げるのに必要な、補足円筒の直径を計算するには 、困難はない。補足閉鎖冷却面が主閉鎖冷却面に先立って走行するときは、補足 円筒の直径が主円筒の直径より大きくなければならない。これによって、補足金 属線条の形成工程中にかかってくる遠心力の効果を消失させ、補足線条がその冷 却面に接している時間を長くし、それによってこの線条の材料を、指定通り、非 晶質にすることができる。
偏心的に位置された主および補足円筒は、補足閉鎖冷却面を主閉鎖冷却面の隣に 位置させ、接触させ、それによって、溶融金属の単一プールが、一度に、主およ び補足冷却面上で鋳造されるようにする。偏心円筒は、主閉鎖冷却面を補足閉鎖 冷却面に、補足閉鎖冷却面の母線が、主閉鎖冷却面の母線と接触する部位と一致 するという方法で、補足閉鎖冷却面に接触させ、それによって、溶融金属の単一 プールが両面上で鋳造され、そこから指定通り、非晶質材料の主および補足線条 が形成されるようにする。これが、例えばローブ糸製造中で、主および補足線条 の行程の通路上にホッパーが位置されているとき、金属線条の巻き取りを簡便化 し、目的のために使用されることを可能にする。
可動な主および補足冷却面に沿い、それを横断して移動する送り出し装置は、厚 さと同じ幅を有する線条、およびテーバ線条、すなわち、幅が連続的に変化する 、例えば減少する線条を含む、所定の可変幅の直線線条の製造に当てられる。
少くとも2つのブーりで支持される補足継目なしベルトの側面の形となる、補足 閉鎖冷却面であって、その場合、主閉鎖冷却面が少くとも2つのプーリによって 支持された主継目なしベルトの側面である場合、この補足閉鎖冷却面は、形成工 程中の線条を、対応する閉鎖冷却面から分離させる遠心力のない条件下で、主お よび補足金属線材を製造するのに当てられる。これ等条件は、溶融金属を直線的 な通路、すなわち、隣接する支持ブーり間を直線的に走行する継目なしベルトの 長さ内で移動する冷却面上に送り出す二七によって作られる。
遠心力がない場合、形成工程中の線条の冷却面との接触は、溶融金属が円筒の外 側面で鋳造されるときよりも長く続き、それによって、線条は相当の低温、例え ば継目なしベルトの冷却面の温度に等しい温度にまで、冷却されることが可能で ある。これ等の条件は、所定の細粒結晶質構造の、あるいは非晶質の金属線条の 製造を、実行可能にする。継目なしベルトは、2個以上のプーリによって支持さ れることが可能である。その数は、振動を消すベルトの張りにより、また、ベル トを冷却するため、ベルトの内側面に隣接して、噴霧器を取付ける必要性によっ て、決まる。
補足ベルトを支えるため、少くとも1つのプーリを、主継目なしベルトを支える プーリと心出しして取付けなければならない必要性は、補足閉鎖冷却面を主閉鎖 冷却面の隣りに、接触させて配置するa・要性から生ずる。心出しされたプーリ は、継目なしベルトが互に、プーリを通過するところで接触し、それによって補 足ベルトの側面の母線が、接触域内で、主ベルトの側面の母線と一致する。その 結果、溶融した金属の単一プールが、接触域内で、ベルトの表面上で鋳造され、 走行する継目なしベルトの相対的偏位によって、補足および主金属線条がそごか ら形成される。更に有望な計画としては、2つのプーリが補足ベルトを支持し、 主継目なしベルトを支持する2つのプーリと心を合わせて配置する方法がある。
この場合、補足ベルトは主ベルトと、ブーり間の全長にわたって接触し、その結 果として、送り出し装置は、接触域内のベルトの上ならばどこにでも据付けられ る。適切な駆動装置が、ベルトを互に相手に関して同方向か、または反対方向に 走らせる。送り出し装置を、継目なしベルトの走行方向に関して横方向に移動さ せることにより、幅が厚さに等しい線条を含め、所定の可変幅を持った直線線条 が製造可能となり、また、テーバ線条、すなわち、幅が連続的に変化する、例え ば、減少する線条も、製造可能となる。
補足閉鎖冷却面が、補足ホイールの内側面の形になっており、その場合、主閉鎖 冷却面もまた、補足ホイールと心を合云・′・せ7′配置すれている主ホイール の内側面である場合、補足閉鎖冷却面は、かかってくる遠心力によって、形成工 程中の金Wi、線条と冷却面間の接触の改善に働らき、冷却速度を高くする。金 属線条を形成するため、ホイールの内側面上に注がれた液状金属にかかる遠心加 速度は、溶融金属の拡がりを促進させ、冷却面への熱転移を確実に良くして、そ の結果、線条の材料は、所定の細粒結晶質構造か、あるいは非晶質構造となる。
主および補足ホイールは、もし互に1列に配置されれば、同じ内径を持つ。その 結果、溶融された金属の単一プールは、主および補足内側面に注がれ、ホイール が互に所定の方向に所定の速度で回転する間に、主および補足線条が形成される 。
ホイールが互りこ反対方向に同じ速度で回転する一方、送り出し装置が、接触域 に関して横方向に対称的に位置され、成る形態と、幅と厚さを持った主および補 足線条が形成される。
ホイールの内側面上に形成された主および補足線条は、周知の手段、例えばロー ラかスクレーバのシステムによって巻き取られる。しかし線条はこの場合カーブ し、製品の質を低下させる。これを防ぐため、ホイールの内側面を、その回動の 軸に向って傾斜させる、あるいはいいかえれば、これ等の面を円椎形にする。ホ イールは互に、より小さい双方とも同じ内径の周囲において接触し、それによっ て溶融金属の単一プールは双方の面上に注がれ、そこから、主および補足線条が 形成され、邪魔もなく巻き取られる。線条は、遠心力によって冷却面から分離さ れ、ホイールの回転軸と適当な角度をもつ傾斜面を提供し、あるいは、その目的 のためにスクレーバが使用される。この場合、ホイールとともに動く線条はそこ から、曲げられることなく、冷却面間の接触域に関して反対の方向に取外される 。ホイールの内側面は、ホイールの回転軸とある角度をもち、それによってホイ ールの、主および補例えば主ホイールの主冷却面の母線は、補足ホイールの補足 冷却面の母線の延長となる。ホイールは互に、補足ホイールの大きい方の内径の 周囲が、主ホイールの小さい方の内径の周囲に隣接するというあり方で接触する 。2つの直径は互に等しいから、溶融金属の単一プールは冷却面上に注がれ、そ こから線条が形成される。線条は、対応する冷却面とともに移動し、周知の手段 により、あるいはもし2つの冷却面の母線が、ホイールの回転軸と適当な角を構 成するならば、遠心力によって、接触域に関して同じ方向に引き出される。
冷却面間の接触域に関する、送り出し装置の横方向偏位は、形成される線条の幅 を、線条の厚さに等しい幅に至るまでの範囲で制御する。幅広の線条の製造は、 それを内側シ二向う面から引き出すとき非常に困難なめに会うので問題である。
補足の閉鎖冷却面が、補足ホイールの端面であり、主閉鎖冷却面が主円筒体の端 面であり、その場合、補足ホイールと主円筒体が同軸位置にある装置は、円筒の 外側面上で鋳造される直線線条よりも、より以上に、主および補足線条を自然に カーブさせることができる。溶融金属が円筒の端面に注がれると、形成されつつ ある線条はしばらく冷却面との接触を続け、・・・円筒の半径に対応する曲がり を得ながら・・・、その後、端部冷却面から遠心力の効果によって分離され、螺 線状に巻き取られ、その直径は、溶融金属が鋳造される区域の冷却面の速度や、 同区域における円筒の端面の直径といったプロセス変数によって決定される。主 円筒体と補足ホイールは同軸位置にあることから、円筒体の端面における主冷却 面と、ホイールの端面における補足冷却面は、同一平面内で偏位し、それによっ て溶融金属は、主および補足冷却面の双方に注がれる。溶融金属の単一プールが 源となって、主および補足冷却面が、所定の速度で、所定の方向に相対移動を行 なう間に、そこから、主および補足の線条が形成される。
送り出・し装置は、冷却面の移動方向に関して横方向に、あるいは円筒とホイー ルの回転軸に向う方向のいずれかに移動し、その上で形成されるとき冷却面の曲 面をうつし取ってカーブする金属線条を製造する。所定の可変幅を持つ線条、線 条の厚さに等しい幅を有する線条、あるいは連続的に変化する、例えば減少する 幅を持った線条も、このようにして製造される。コイル状に巻き取られる場合、 テーバ線条は円椎回転体を形成し、その回転は、コイルの回転の軸に直角に行な われる。
対応する補足円筒の側面によって形成される、2つの補足閉鎖冷却面と、補足冷 却面間に位置し、また主円筒の側面でもある1つの主閉鎖冷却面を持つ装置であ って、その場合、主および補足円筒が互に一列をなして配列され、同じ直径を持 っている装置は、一定の幅と所定の可変厚さを有する直線金属線条を製造するよ う設計されている。心合せされた主円筒体と2つの補足円筒体は、3つとも同一 の直径を持ち、中央の、溶融金属の主プールと、2つの外側の補足プールから成 る総合プールを形成する。これは、主円筒体の側面の母線がまた、補足円筒体の 側面の母線でもあるからである。送り出し装置はこの場合、補足円筒と主円筒す なわち上述した3つの円筒体間の接触域の上方に配置され、ノズルのオリフィス の幅は主円筒の幅より大きい。溶融金属は、ノズルのスロット型オリフィスを通 り、連続流として射出され、円筒体の側面に接触しながら主円筒の全幅にわたっ て拡がり、そこに単一のプールを形成する。主および補足円筒がすべて、所定の 速度で所定の方向に回動するようセットされると、それ等円筒はプールから、主 円筒の幅に等しい幅を持ったリボンの形で、主線条と2本の補足線条を抜き出す が、後者は補足円筒上で形成される。もし主閉鎖冷却面が一定の速度で移動し、 溶融金属を送り出す条件が不変ならば、主線条は一定の厚さと、主円筒の幅に等 しい幅を持つ。主閉鎖冷却面の速度を早く、またはおそくすることによって、主 金属線条の厚さは、減じたり増加したりするが、一方その幅は、主円筒の幅に等 しいま\である。送り出し装置のノズルを通って送られる溶融金属の、均一でな い速度から結果する、溶融金属の総合プールの条件の変化、溶融金属の温度変化 、およびその他の要素の変化も、主金属線条の幅には何の影響もない。変わるの は、補足円筒上で形成される補足線条の幅だけであり、これ等は電力冶金に使わ れるか再溶融される。2つの補足円筒と、1つの中央に位置する主円筒を持つ装 置は、精密な幅のオリフィスを持つ送り出しノズルを必要とする。送り出し装置 のスロット型オリフィスが適合しなければならないただひとつの所要条件は、そ の福が、主円筒の主冷却面の輻よりも大きくなければならないということである 。主金属線条の幅もまた、溶融金属が射出されることによって生じ、結果として 溶融金属の総合プールを幅広くする、ノズルオリフィスの腐食には影響されない 。この場合影響されるのは、補足線条の幅のみである。他の基準幅を持つ金属線 条の生産に切換えるには、送り出し装置は変えずに、主円筒を、妥当な主閉鎖冷 却面幅を有する円筒に交換する必要がある。但し、送り出し装置のノズルオリフ ィスの幅は、主閉鎖冷却面の幅よりも大きくなければならない。従って、一定の ノズルオリフィスを持つ単純均等な送り出し装置は、種々な所定幅の線条を作製 するのに使用することは可能である。
上述した通り、開示された金属線条製造の方法と、この方法を具体化する装置は 、十分に、本発明の目的を実現させるものである。溶融金属によって維持される 力学的効果および、装置の設計の開示された特徴は以下の通りであるニー 冷却 面上に注がれる溶融金属の流れの幅よりはるかに小さな幅を持つ主金属線条を形 成し、それによって、線条の厚さに等しい幅の線条が製造できる; −主金属線条の幅の効果的な制御が、形成工程中に実行できる; −長さ全体にわたって一定した幅であることが保証される主金属線条が得られる ; −主金属線条の材料を、指定通りの、非晶質または微粒結晶質の状態に維持する ニ ー 主金属線条の特性に劣らない特性をもった、少くとも1つの補足金属線条を 形成する。
図面の簡単な説明 本発明の好適な実施例について、図面を参照し、例を挙げて説明する。ここで、 第1図は、本発明に従い、金属線条を製造する装置を説明する斜視図、 第2図は、第1図に示す装置の、金属線条を形成する手段であって、同一方向に 、同一速度で回動する、主および補足円筒を含む手段を説明する斜視図、 第3図は、第1図に示す装置の、金属線条を形成する手段であって、側面が円筒 の回転軸に関して傾斜する、主および補足円筒を含む手段を説明する斜視図、第 4図は、第1図に示す装置の、金属線条を形成する手段であって、互に偏心的に 配置され、異なる直径を持つ、主および補足円筒を含む手段を説明する斜視図、 第5図は、第1図に示す装置の、金属線条を形成する手段であって、主および補 足継目なしベルトを含む手段を説明する斜視図、 第6図は、第1図に示す装置の、金属線条を形成する手段であって、互に心を合 わせて配置され、円筒状の内向面を持つ、主および補足ホイールを含む手段を説 明する斜視図、第7図は、第1図に示す装置の、金属線条を形成する手段であっ て、傾斜する内向面を持つ、主および補足ホイールを含む手段を説明する斜視図 、 第8図は、第1図に示す装置の、金属線条を形成する手段であって、共軸位置に 配置された主円筒と補足ホイールを含む手段を説明する斜視図、 第9図は、第1図に示す装置の、金属線条を形成する手段であって、2つの補足 円筒の中間に主円筒が位置し、これ等3つの円筒がすべて同一の直径を有する装 置を説明する斜視図である。
発明の好適な実施態様例 第1図は、溶融され1こ金属から金属線条(繊条)を形成する装置であって、線 条を形成する手段1は、主たる閉鎖された(closed)冷却面(急冷面)2 と、補足の閉鎖された冷却面4を含み、冷却面2は主円筒3の外部側面であり、 冷却面4は補足円筒5の外部側面である。円筒3および5は直径が同じであり、 互に一直線上に配置され、夫々の隣接する2、4は互に接触しており主円筒3の 表面2の母線は、補足円筒5の表面4の母線と一致する。円筒3.5はそれぞれ シャフト6.7に取付けられ、対応する、回転運動を与える手段8゜9に、継手 10.11によって結合されている。シャフト6.7は、基板14に取付けられ た軸受12 、13に支持されて回動する。円筒3.5に運動を与える手段8. 9は、互に反対方向に、あるいは互に同じ方向に(第2図)異なる速度で回転で きる直流モータである。
移動のための装置をもって、冷却面2.4(第1図)の上になっているのは送り 出し装置15で、そのノズル16にはオリフィス17があり、それを通って溶け た金属18が冷却面2,4の上に射出される。
送り出し装置15は、プレート20に取付けられた駆動手段19により、円筒3 .5の回転軸に沿って移動することができる。駆動手段19は、主部材21を含 み、その端には側面部材22 、23が取付けられ、ひとつは分離不能、もうひ とつは分離可能になっている。親ねじ24は、歯車26を通してモータ25によ り回動させられるが、側面部材22 、23に取付けられた転がり接触軸受に支 持されている。ナツト27は親ねじ24にはめられ、自体は回転せずに左右に移 動できるようになっている。溝28が主部材21に設けられ、それは主部材の端 にまで走っている。ブラケット29は送り出し装置15を支持し、ナツト27に 取付けられている。送り出し装置15を、円筒3.5の回転軸に直角に移動させ 、送り出し装置をその軸のまわりに回転させるため、同じ様な装置が使われる。
主金属線条(1帯)31を巻き取る手段30が、本装置の側部に位置され、そこ でこの線条は土日N3から分離される。
補足金属線条33を巻き取る手段32が、本装置の側部に位置され、そこでこの 線条は円筒5から分離される。手段301: 32は、クランプ付きのリールの 形で供給され、その回転1i+:、 、、%(、シャ″″″t−6,7の軸と平 行になるように取付け・千としる。
本発明の他の実施例においては、金属線条を形成する手段1が、主閉鎖冷却面2 と、補足閉鎖冷却面4を含み、冷却面2は主円筒3の外向傾斜側面であり、冷却 面4は、補足円筒5の外向傾斜側面である。この種の手段1は、自然にカーブし た主および補足線条31 、33を形成するのに使われる。
本発明のまた別の実施例においては、手段1が、主円筒3および補足円筒34( 第4図)を含み、この円筒34は、第2図の補足円筒5にかわるものである。補 足円筒34の外径は、主円筒の外径より大きく、2つの円筒3と34は、互に偏 心的に位置されている。補足線条33が、冷却面4に接触している時間は、かく して、冷却面2.4(第2図)の速度を変えることなく延長され、主金属線条3 1(第4図)が冷却面2に接触している時間に近くなる。これは、双方の金属線 条31 、33が非晶質であることを保証する。プロセスをもっと深く理解する ために、主および補足金属線条31 、33は、同じ直径を持つ円筒3.5(第 2図)によって、溶融金属18から引き出されることが可能である。円筒3.5 は、もし面2.4の線速度間に相異があるときにのみ、同方向に回動する。補足 円筒5の面4の速度が、主円筒3の面2の速度をある量だけ超えたとき、補足金 属線条33をその冷却面から分離させる遠心力が、主金属線条31をその冷却面 から分離させる遠心力を超える。補足金属線条33が冷却面4に接触している時 間は、主金属線条31が冷却面4に接している時間よりも短かく、そのため、あ る周知の材料だと非晶質状態ニ達するのに失敗する。補足線条33にかかる遠心 力の分離効果を減するには、補足円筒34(第4図)の直径を太き(する。冷却 面4の線速度は、面2の線速度より高いので、線条33が、補足円筒34の面4 に接触する時間を確実に延ばすことができる。
主および補足線条31 、33に、それ等の形成工程中かかつてくる遠心力の分 離効果を消去するには、線条形成の手段1を、主冷却面2を有し、プーリ36  、37で支持される主継目なしベルト35(第5図)と、プーリ39 、40に よって支持される補足継目なしベルトで構成される手段乙二換えるのが、実s的 である。また、プーリ36 、37を、プーリ39 、40に心合せして位置さ せ、それによって、補足継目なしベルト38が、主継目なしベルト35に、プー リ36 、37間に含まれるその長さに沿って全面的に隣接し、主継目なしベル ト35の側面の母線が、補足継目なしベルト38の側面の母線に、プーリ36  、39、および37 、40間に含まれる長さ内において合致するようLニする のが実際的である。溶融金属が、プーリ36 、37間を直線的に走行するベル ト36 、37のラン上に注がれたとき、引き出された線条31 、32は、分 離に働らく遠心力を維持セず、それ等が対応する冷却面2.4に接する時間を延 長させ、仕上げられた線条31 、33の材料が、指示された通り、非晶質か、 または微粒結晶質となるようにすることができる。
線条が形成工程にあるとき、線条31 、33 (第6図)からの伝熱係数を上 げるには、主内向冷却面2を持つ主ホイール41、および補足内向冷却面4を持 つ補足ホイール42を、互に心合せして配置した装置を、線条形成の手段として 使用するのが望ましい。ホイール41 、42の内向面2.4は、円筒形態にす ることができる。しかし、遭遇するおそれのある問題は、幅広の線条を製造する に当ってよく起る通り、線条を冷却面2,4から分離させて巻き取るまでにある 。従って、ホイール4L 42 (第7図)の内向面2.4を、それぞれの回転 軸に向って傾斜させ、このようにして、周知の方法で、線条の分離と巻取りを促 進することを示唆したい。溶融金属18が冷却面上に注がれると、線条31 、 33は泊、速し:冷え、その材質は非晶質になる。
自然にカーブする線条31 、33を製造するには、線条形成手段1が、主円筒 43(第8図)、と補足ホイール44を含むようにする。その場合、主冷却面2 は、円筒43の端面43であり、ホイール44は、円筒43に関して共軸位置に あるようにし、その冷却面4もまた、その端面である。線条31゜33は、円筒 43およびホイール44の面2.4上に注がれた溶融金属18から形成され、溶 融金属がそれぞれ対応する冷却面2.4に注がれたとき、その場所の半径に対応 する半径に従って自然にカーブする。また、主線条31の大きな半径は、補足線 条330小さい半径乙こ対応する。送り出し装置15の、円筒43およびホイー ル440回転軸に関する、連続的な移動は、連続的乙こ変化する幅を持った、自 然にカーブする線条31 、33の製造乙こ使用される。巻き取られるとき、こ れ等の線条は5堆の回転体を形成し、そのターンはコイルの回転軸に直角を成す 平面内に落ちる。
厚さが変化し、幅が一定な線条31(第1図)を製造するには、線条形成の手段 1が主および補足円筒3.5を備え、補足円筒45(第9図)が付き、その側面 が補足冷却面46として使われるようにする。円筒45は、円筒3,5(第1図 )と同じ直径を持ち、互に一直線に位置される。この3つの円筒はすべて同一の 軸のまわりに回動し、滑り軸受か、転がり接触軸受で支持されている。円筒45 は、円筒5の駆動装置によって、容易に回転運動にセットされる。円筒3(第9 図)の主冷却面2の速度の変化は、線条31の厚さにのみ影響し、一方、その幅 は不変であって、円筒3の面2の幅によって決定される。円筒3に対して反対方 向に回転する円筒5.45から分離された補足線条33 、37は、ホッパーb こ集められて再溶融される。線条31の製造を他の基準幅のものに切換えるには 、主円筒を、溶融金属18のプールの幅は、主円筒3の幅よりも大きくなければ ならないという規定を考慮して、妥当な幅のものに変えなければならない。
操作においては、送り出し装置15(第1図)に充填された一度分の原料が、誘 導コイルアセンブリによって加熱溶融され、溶融金属の温度は、融点よりも10 0°C高くあげられる。
主円筒3および補足円?J5は一直線上に配置され、回転駆動装置8.9によっ て、所定の速度で所定の方向に回転される。
送り出し装置15は円筒3,5の上方の所定位置にセントされ、溶融金属18は 、円筒3および5それぞれの、主および補足冷却面2,4上に、ノズル16のオ リフィス17を通し、重力送りされるか、圧力のもとに射出される。面2,4に 当った溶融金属18は、円筒3.5の表面上に拡がって単一のプールとなり、・ ・・表面2.4の互に相手に関しての偏位によって・・・主および補足線条31  、35がそこから引き出され、遠心力によって回転する円筒から分離され、巻 き取られる。表面2.4の運動方向に関して横方向の、送り出し装置15の間欠 的な移動により、溶融金属18のプールの幅が間欠的に変り、それによって、幅 の相異する線条が、主冷却面2、および補足冷却面上に形成される。溶融金属1 8の、同じ速度で反対方向に回動する冷却面2上への系統立った送り込みにより 、同じ幅と厚さを持った線条31 、33が形成される。送り出し装置15を、 幅の一定したプールを形成するようセットでき、主円筒3の主冷却面2によって 、そこから、幅が線条の厚さに等しい線条、つまりは、正方形の断面を持った線 条が引き出される。送り出し装置15の、横方向への連続的な移動によって、テ ーバオフされた主および補足線条31 、33、すなわち、長さにつれて幅が連 続的に変わる線条が形成される。
円筒3と5(第2図)が同方向に回動すると、装置は前述した方法と同様の方法 で稼動するが、両線条の巻き取り手段だけは、金属線条形成手段1の同じ側に位 置される。この場合、冷却面2.4が異った速度で回動するので、同じ厚さの線 条31 、33は製造できない。
金属線条形成手段1が、偏心円筒3.34 (第4図)の形をとると、装置の性 能に変化が生じない。補足線条31が円筒34の冷却面4に接している時間が長 くなると、非晶質の主および補足線条31 、33が製造される。
金属線条形成手段1が、プーリ36 、37によって支持される主継目なしベル ト35(第5図)および支持プーリ39 、40を持つ補足継目なしベルト38 を含むと、装置の性能は同一に保たれる。補足継目なしベルトは、プーリ36  、37間の主ベルトに隣接する。送り出し装置15はベルト35 、38の上方 、かつ、ベルトの長さ内に位置され、直線的に移動するので、線条31 、33 を冷却面から分離させようとする遠心力は、この場合セットされない、ベルト3 5 、38は、回転駆動装置8,9に結合されているプーリ36 、39によっ て、相対的に動くようにセットされている。
金属線条形成手段1が、主ホイール41(第6図)および補足ホイール42を備 え、この2つのホイールは一列に配置され、駆動装N8,9によって互に相対的 に回転運動するようセットされており、装置の性能に変化はないが、溶融金属は 、主および補足ホイール41 、42の内向側面2.4上に注がれる。線条はホ イール41 、42から引き出され、周知の手段によって巻き取られるが、それ はホイールの内向き面の形状によって変わる。面の形状は円筒状か、傾斜状のい ずれかである。送り出し装置15は、円筒43およびホイール44の端面2,4 の上に位置される。形成中の線条31 、33は、溶融金属18が注がれる表面 2,4の形状をうつして、カーブした形に作られる。送り出し装置の連続的な移 動は半径方向に、円筒43およびホイール44の回転軸の方向に向い、形成工程 中の線条31 、33の幅を連続的に制御する。
金属線条形成手段1が、2つの補足円筒5(第9図)および主円筒3を含み、こ れ等3つの円筒は情同じ直径を持ち、同し軸を分は合い、駆動装置8.9に結合 され、互に直線上に配列され、装置の性能は同じであり、送り出し装置15のノ ズル16のオリフィス17の幅は、主円筒3の幅よりも広い。これによって、主 線条31は、円筒30幅と同じ幅に製造される。線条11の厚さは、必要ならば 、主冷却面2の速度を変えることによって制御することができる。この場合、主 線条の幅は一定である。補足線条33 、47は、補足円筒を、円筒3に対して 反対方向に回転させることにより、同じホッパー内に巻きとられる。
上述の仕様は、本発明の可能性ある実施例の多くをカバーする。それにもかかわ らず、5業に精通する者による、本発明の精神と範囲から逸脱しない、設計の特 徴の変更があり得ることに留意するものである。
以下に記す例は、その最適の実施例にもとすき、本発明の良い説明となるもので ある。
例1 金属フィラメントを、第1図に示す、本発明による装置により製造した。
主および補足の水冷シリンダ、酸素を含まない銅製、直径300mm、輻各々4 0−0送り出し装置を通して鋳造。溶融した金属は水晶るつぼに収容。るつぼの 底部にノズル。ノズルのオリフィスは直径Q、 5 mm。溶融金属の構成はF eaJ+y金属フィラメント鋳造プロセスの変数は次の通りニジリンダ正回転速 度: 2800rpm ;溶融金属を送るためガス(アルゴン)にかけた過圧、 0−035 F)Pa ;ノズルから冷却面までの隙間、2!Ill;ノズル位 置、シリンダの冷却面間の接触線に関して対称およびこれ等の面に直角;溶融金 属温度、1350°C0この方法で同時に製造したものは、長さ無限度、厚さ2 2−1幅0.31mm0主副フイラメント。製造した金属フィラメントのX線回 折分析により非晶質であることが証明された。
例2 非晶質金属リボンを、FeSi、。Lx金合金ら、例1で使用した装置により作 製した。主および補足水冷シリンダ、酸素を含まない銅製、各々直径300mm 、幅40−0溶融金属を鋳造するための送り出し装置は、底にノズルがある水晶 るつぼ。
長方形オリフィスの寸法は0.2 wa X 10.Om。
金属フィラメント鋳造プロセスの変数は次の通りニジリンダ正回転速度、260 Orpm ;溶融金属を送るため、ガス(アルゴン)にかけた過圧、0.035 1MPA 、ノズルから冷却面まで○隙間、0.6 RII;るつぼノズルの移 動速度、主シリンダの回転軸に沿い、主シリンダの冷却面の上部の原位置から補 足シリンダに向って移動、2m/秒:溶融金属の送り出し方向、冷却面に対して 直角に;溶融金属の温度、1300℃。
製品は、厚さ16J!ra、幅が10.2oanからOまで連続的に減少するテ ーバオフ型の200m金属フィラメント。X線回折分析がフィラメントは非晶質 であることを示した。
例3 金属フィラメントを、第9図に示す、本発明による装置により製造した。
酸素イニえまない銅製の主および2つの補足水冷シリンダの直径300mm。中 央の主シリンダの幅8肺、および、補足シリンダの幅各10mm。溶融金属を鋳 造するための送り出し装置は、底部ノズルの水晶るつぼで、そのオリフィスは0 .2 arm X10、Omm、 溶融金属の構成はFeSi+oB+z。
金属フィラメント鋳造プロセスの変数は次の通りニジリンダの回転速度、260 0rpm ; シリンダの回転運動の方向、2つの補足シリンダは主シリンダの 回転と反対方向に回転させた:溶融金属を送るため、ガス(アルゴン)にかけた 過圧、0.035MPa ;ノズルから冷却面までの隙間、0.6111IIl ;ノズル位置、ノズルは、溶融金属を3つのシリンダの冷却面に、直角に送れる ようセントした;溶融金属の温度、1300°C0製品は、長さ無限度、厚さ1 6に1の主フイラメント1本、補足フィラメント2本。主フイラメント幅8鵬、 補足フィラメントの幅各々】、1囮 フィラメントは、X線回折分析が示す通り非晶質であった。
例4 FeSi+。812合金から非晶質金属フィラメントを製造する装置と技術は、 例3と同じだが、中央の主シリンダの速度だけは3000rpmとした。主金属 フィラメントは、幅8In111.厚さ13庫に作り、2つの補足フィラメント は、各々幅1.1 mm厚さ16唖に作った。
X線回折分析によれば、フィラメントは非晶質であった。
産業上の利用分野 本発明は、非晶質および微粒結晶質の金属線条を、正方影の断面を持つ線、厚さ が一定であり、幅は長さにつれて連続的に減少するリボン、および所定の幅を有 し、縁が平坦なリボンの形として製造する時に有用である。線条のスリットは不 必要である。
非晶質および微粒結晶質構造による、金属線条の、独特な物理的、機械的特性が 、その適用分野を、電気工学、電子機器製造工業、およびその他の幾つかの工業 に限定する。
手続補正書(方式) 平成 1年12月 1日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、事件の表示 PCT/5U88100138 2、発明の名称 金属線条の製造方法およびその方法を実施する装置 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 名称 ゴメルスキ ボリテフニチェスキインスティテユト 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号6、補正の対象 明細書及び請求の範囲の翻訳文 7、補正の内容 明細書、請求の範囲の翻訳文の浄書 (内容に変更なし) 8、添付書類の目録 明ME貫及び請求の範囲の翻訳文 各1通国際調査報告

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.金属線条を製造する方法であって、溶融された金属を、絶えず移動している 主冷却面上に連続的に送り、それによって、溶融金属から金属線条を形成し、主 冷却面から金属線条を分離し、最後に、所期通り製造された主金属線条を巻取る 工程から成っている製造方法において、前記溶融金属の一部分が、主冷却面に隣 接し相対的に移動する、少くとも1つの補足冷却面上に送られ、それによって補 足金属線条が補足冷却面上に形成され、該冷却面から分離され、かつ巻取られる ことを特徴とする金属線条の製造方法。 2.該主冷却面および補足冷却面が、異なる速度で、同一方向に移動することを 特徴とする請求項1記載の方法。 3.該主冷却面および補足冷却面が、互に反対方向に移動することを特徴とする 請求項1記載の方法。 4.請求項1記載の方法を実施する装置であって、溶融金属から金属線条を形成 する手段(1);溶融金属を主閉鎖冷却面(2)上に送る送り出し装置(15) ;主閉鎖冷却面(2)から主金属線条を巻き取る手段(30)を具備し、該手段 (1)は、少くとも1つの主閉鎖冷却面(2)を有し、かつ該冷却面に運動を与 える駆動装置(8)に結合されていることを特徴とする該装置において、該金属 線条を形成する前記手段(1)は少くとも1つの補足閉鎖冷却面(4)を有し、 該冷却面(4)は別個の駆動装置(9)と結合されており、また、補足金属線条 (33)を巻き取る手段(32)とも結合されており、主閉鎖冷却面(2)の極 めて近傍に位置されて該主冷却面(2)と接触しており、その場合、送り出し装 置(15)が、主閉鎖冷却面および補足閉鎖冷却面間の接触域の上方に配置され ていることを特徴とする金属線条の製造装置。 5.該送り出し装置(15)が、接触域に沿い、接触域を横断して移動するため の装置とともに配置されていることを特徴とする請求項4記載の装置。 6.該補足閉鎖冷却面(4)が、…もしそれのみが使われているのであれば…、 補足円筒(5)の側面であり、その場合、主閉鎖冷却面(2)もまた、主円筒( 3)の側面であることを特徴とする請求項4記載の装置。 7.該主円筒および補足円筒(3,5)が、互に一列に位置されており、同じ直 径を持っていることを特徴とする請求項6記載の装置。 8.該主円筒および補足円筒(3,5)が、互に偏心的に位置されており、互に 異なる直径を持っていることを特徴とする請求項6記載の装置。 9.該補足冷却面(4)が…もしそのような面が1つだけ使われるのであれば… 少なくとも2つのプーリ(39,40)に支持された、補足継目なしベルト(3 8)の側面であり、主閉鎖冷却面(2)もまた、少くとも2つのプーリ(36, 37)に支持された、主継目なしベルト(35)の側面であり、その場合、少く とも1つの、補足継目なしベルト(38)を支持するプーリが、主継目なしベル ト(35)を支持するプーリと、一直線に位置されていることを特徴とする請求 項4記載の装置。 10.該補足閉鎖冷却面(4)が…もしそのような面がひとつだけ使われている のであれば…補足ホイールの内向側面であり、その場合、主閉鎖冷却面(2)も また、補足ホイール(42)と一直線に位置されているホイール(41)の内向 側面であることを特徴とする請求項4記載の装置。 11.該主ホイールおよび補足ホイール(41,42)が、ホイールの回転軸に 向って傾斜する内向側面を備えていることを特徴とする請求項10記載の装置。 12.該補足閉鎖冷却面(4)が…もしそのような面が1とつだけ使われている のであれば…補足ホイール(44)の端面であり、主閉鎖冷却面(2)は、主円 筒(43)の端面であり、その場合、補足ホイール(44)および主円筒(43 )が共軸位置に配置されていることを特徴とする請求項4記載の装置。 13.該各補足閉鎖冷却面(4,46)が…もしそのような面が2つ使われてい るのであれば…対応する補足円筒(5,45)の側面であり、補足閉鎖冷却面( 4,46)の中間に位置する主閉鎖冷却面(2)もまた、主円筒(3)の側面で あり、その場合、主および補足円筒(3,5,45)が互に1列に配置され、す べてが同じ直径であることを特徴とする請求項4記載の装置。
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