JPH0250056B2 - - Google Patents

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JPH0250056B2
JPH0250056B2 JP7300683A JP7300683A JPH0250056B2 JP H0250056 B2 JPH0250056 B2 JP H0250056B2 JP 7300683 A JP7300683 A JP 7300683A JP 7300683 A JP7300683 A JP 7300683A JP H0250056 B2 JPH0250056 B2 JP H0250056B2
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JP
Japan
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nbcl
fecl
iron
reaction
chloride
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Expired
Application number
JP7300683A
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English (en)
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JPS59199532A (ja
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Nagakage Sato
Michio Nanjo
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はニオブ塩化物と鉄塩化物の混合物から
ニオブを塩化物の形で分離する方法に関するもの
である。超電導用金属材料として、金属ニオブを
用いる際、超電導性に悪影響をおよぼす磁性金属
例えば鉄、ニツケル、コバルト等の金属ニオブへ
の混入を極力おさえる必要があり通常超電導線メ
ーカーでは、特に鉄含百量を20〜30ppm以下と決
めている。ニオブを含有する化合物、例えばフエ
ロニオブ又はニオブ鉱石の塩素化により、生成す
る塩化物は少量ではあるが、種々の混合物を含ん
でおり、それらの物質の蒸気圧を利用して、凝縮
温度を制御することにより、これらの混合物例え
ばチタン、シリコン、スズ、アルミニウム、鉛等
の成分を夫々分離することが可能である。
しかし、塩素化により得られる五塩化ニオブ
(以下NbCl5と言う)、塩化第二鉄(以下FeCl3
言う)はそれぞれの沸点が247℃(NbCl5)、319
℃(FeCl3)と比較的近いため、前記したチタ
ン、シリコン等の分離で用いる凝縮分離法では十
分な分離は不可能である。
これまでに、NbCl5、FeCl3の混合物から夫々
の成分の分離方法は、数多く提案されている。
この内一般に用いられる方法は、FeCl3のみを
選択的に水素還元してFeCl3を高沸点を持つ塩化
第一鉄(沸点1012℃)(以下FeCl2と言う)とし、
FeCl2とNbCl5との沸点差を利用して蒸留分離す
る方法である。しかし、この方法はFeCl3の還元
の際一部NbCl5もNbCl4やNb3Cl3などの低級塩化
物に還元され、これらの低級塩化物はNbCl5の沸
点近傍では、不揮発性のためニオブ損失が多くな
る欠点がある。
又NbCl5、FeCl3とNaClとの反応によりFeCl3
−NaClなる低融点化合物を生成させ、分離する
方法がある。しかしこの方法では、多量のNaCl
を必要とするなど、必ずしも好ましい分離法では
ない。
本発明者は、簡単で、かつ確実に歩留りよく
NbCl5、FeCl3を夫々に分離する方法を研究した
結果、本発明を完成した。即ち、本発明はFeCl3
とNbCl5の鉄源による選択還元を利用することを
主旨とするもので本方法では鉄源を使用するた
め、不純物の汚染もなく、又副生FeCl2も染料等
に利用できるという利点がある。
次に本発明を詳述する。
本発明は、NbCl5、FeCl3の混合物からNbCl5
を得る方法であるが、この混合物は、前記した様
に、フエロニオブの塩素化、ニオブ、鉄を含有す
る鉱石の塩素化等によつて得ることができる。
NbCl5、FeCl3混合物中のFeCl3は 2FeCl3+Fe=3FeCl2 で表わされる反応で、FeCl2となる。この際用い
る鉄源は上式に於ける化学量論量で十分である。
この反応は約150℃から開始し、FeCl2が生成す
る。その後温度上昇とともに、NbCl5のみが気化
し、FeCl2とNbCl5との分離が可能となる。
上記の反応は、吸湿性の強い塩化物を取扱うた
め、水分含有量の少ない例えば乾燥空気、N2
Ar、He等の雰囲気で行うのが好ましい。
又、反応の方法は、特に限定されるものではな
いが、例えば密封した反応容器又は、前記したよ
うな不活性気体を流通させながら反応を行う方法
等が用いられる。
本発明では、NbCl5、FeCl3混合塩化物に含ま
れるFeCl3のモル数の1/2に相当する鉄源を配合
して反応を行えば、事実上良いが好ましくは、そ
の配合比は0.4モル以上、0.6モル以下更に好まし
くは、0.45モル〜0.5モルの範囲にて反応するこ
とである。なぜならば、その配合比が0.4モルよ
り少では、精製NbCl5中にFeCl3の混入量が多く
なり、又0.6モルより上では 2NbCl5+Fe=2NbCl4+FeCl2 の反応により蒸気圧の低いNbCl4が生成し、
FeCl2との分離が困難となりニオブ損失が多くな
るためである。
本発明の別の特徴は、還元剤として鉄源のほか
フエロニオブにても、同様の効果を得られること
である。すなわち本発明では還元剤として、作用
する鉄源さえNbCl5、FeCl3系に存在させれば、
これを選択的還元剤として利用出来ることであ
る。
本発明で用いる鉄源としては、電解鉄、還元
鉄、カーボニル鉄、アトマイズ鉄粉、フエロニオ
ブ等があげられるが、その形状としてはNbCl5
FeCl3混合塩との接触面積を増加させる点から、
粉末状が好ましい。又その粒度については、特に
限定されるものではないが、100メツシユ以下が
好ましい。
本発明で、鉄源による還元反応の反応温度は
100℃以上であれば、特に限定されないが、通常
は反応性および分離効率の点より150〜250℃が好
ましい。しかし300℃以上では未反応のFeCl3が、
NbCl5と供に気化するため分離効率が低下するの
で好ましくない。
反応を、減圧下で行う場合は、反応温度はその
減圧度に対応して、NbCl5蒸気圧も相対的に低下
するため、温度低下を図ることが可能である。
又、迅速な反応速度を得るため加圧下で行う事も
可能である。
本発明はNbCl5とFeCl3の混合物より簡単に、
高純度のNbCl5が得られる。従つて、得られた
NbCl5を還元して得た金属ニオブも純度が高く広
範囲の用途に利用できる。次に実施例で、更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
実施例 1 NbCl5とFeCl3の混合物は次の方法で得た。
市販のフエロニオブ(64wt%Nb200メツシユ
以下)を用いて、塩素ガス流量250c.c./M、反応
温度300℃の条件下にて、塩素化し、生成塩化物
は、凝縮個所に温度勾配を設けて捕集した。凝縮
温度約220〜250℃付近では、FeCl3濃度の高い、
高沸点塩化物、それより低い温度ではNbCl5濃度
の高い低沸点塩化物に選択凝縮させて、塩化物を
回収した。
本実施例で用いたNbCl5、FeCl3混合塩化物は
低い凝縮温度で回収した低沸点塩化物で、X線回
析の結果、NbCl5、FeCl3の混合であり、他の低
級塩化物は認められなかつた。又、定量分析の結
果、NbCl582.2モル%、FeCl317.8モル%であつ
た。この混合塩化物5gに対して、2FeCl3+Fe
−3FeCl2の反応式に合う、化学量論量の電解鉄
粉(200メツシユ以下)を0.099g添加し、十分混
合後、これを図−1に示したパイレツクス製ガラ
ス容器のB部に入れ、真空ポンプにて排気しなが
ら、A部の先端を封じ切つた。A部、B部の温度
200℃にて3時間反応を行つた。反応後、B部は
250℃まで温度を上げ、A部のヒーターのみ電源
を切り1時間放冷し、その後B部のヒーター電源
も切り冷却した。その結果、A部には黄色の
NbCl5B部には緑黄色のFeCl2に分離されていた。
尚、A部のNbCl5中のFeを定量分析した結果、
Feは15ppmであつたため超電導用金属ニオブの
原料として十分使用出来ることが解つた。
実施例 2 実施例1と同様にしてフエロニオブを塩素化し
低い凝縮温度にて捕集した低沸点塩化物
(NbCl5:82.2モル%、FeCl317.8モル%)100gに
対してアトマイズ鉄粉(325メツシユ以下)2.0g
を添加し、十分混合後、これを図−2に示した。
パイレツクス製ガラスボールに入れ、Ar50c.c./
Mの気流中、反応温度200℃にて選択還元反応を
行つた。反応後、ボート部にはFeCl2とNbCl5
空冷部にはNbCl5に分離出来た。ボート部の
FeCl2、NbCl5はその後、250℃に温度を上げAr
ガスによりNbCl5を輸送することにより、ボート
部にはFeCl2のみが残り、空冷部にNbCl5が回収
された。
回収NbCl5を分析した結果、Feは18ppmであつ
た。
【図面の簡単な説明】
図−1,2は本発明の実施例1、2で用いた
NbCl5とFeCl3の分離を行う装置を概略図に示す。 図中1は加熱部、2はパイレツクスガラス製反
応容器、3は原料塩化物、4は精製五塩化ニオ
ブ、5は熱電対を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ニオブ塩化物、鉄塩化物を含む混合物と鉄源
    とを反応させ加熱することを特徴とするニオブの
    分離方法。 2 鉄源として、電解鉄、還元鉄、アトマイズ
    鉄、カーボニル鉄、フエロニオブからなる群から
    選ばれた1種以上を用いる特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 3 ニオブ及び鉄を含む合金又は鉱石を塩素化し
    て得たニオブ塩化物、鉄塩化物の混合物を用いる
    特許請求の範囲第1又は第2項記載の方法。
JP7300683A 1983-04-27 1983-04-27 塩化法によるニオブの分離方法 Granted JPS59199532A (ja)

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JP7300683A JPS59199532A (ja) 1983-04-27 1983-04-27 塩化法によるニオブの分離方法

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JP7300683A JPS59199532A (ja) 1983-04-27 1983-04-27 塩化法によるニオブの分離方法

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JPS59199532A JPS59199532A (ja) 1984-11-12
JPH0250056B2 true JPH0250056B2 (ja) 1990-11-01

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