JPH0249634A - 複合型模型眼 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、超音波を利用した眼軸長計測と、光学的手段
による角膜形状測定とを１個の装置で行えるようにした
複合型の眼科用計測器に用いられる複合型模型眼に関す
るものである。

［従来の技術］ 従来において、超音波を用いた眼軸長の計測と光学的手
段を用いた角膜曲率半径の計測とを、１個の装置で行え
るようにした複合型の眼科用計測器は既に提案されてい
る。しかし、この種の眼科用計測器の検定１校正或いは
日常管理に便利な複合型模型眼は未だ開発されておらず
、従来ではそれぞれ単体として、眼軸長の計測には板状
又は柱状のものが、また角膜曲率半径の計測には鋼球や
レンズ等の単独型模型眼が個別に用いられている。

しかし、このような単独型模型眼を別個に用いたのでは
、装置への取り付けや管理等の面で極めて煩わしいとい
う問題がある。

［発明の目的１ 本発明の目的は、このような従来の問題を改善するため
、超音波による眼軸長計測のための模型眼と、光学的方
法による角膜形状測定のための模型眼とを一体化した取
り扱いの便利な複合型模型眼を提供することにある。

［発明の概要］ 上述の目的を達成するための本発明の要旨は、一端に超
音波入射面を他端に超音波反射面を有する棒状の超音波
伝導体に、前記超音波入射面と超音波反射面を結ぶ方向
と垂直な方向に光学的反射面を向けた球状反射体を一体
的に組込んだことを特徴とする複合型模型眼である。

［発明の実施例］ 本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。

第１図は本発明に係る複合型模型眼の一部を切欠した正
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿った断面図であっ
て、ｌは眼軸長計測のための例えばアルミニウム等から
成る超音波伝導体であり、図示の例では直径の稍々大き
な大径部１ａと直径が稍々小さな小径部１ｂとの間に段
差が設けられている。大径部１ａの先端の中央部には、
軸線Ｘ−Ｘに略垂直な超音波入射面２つまり超音波プロ
ーブ接触面が設けられ、その周囲には軸線Ｘ−Ｘ方向に
伸びる環状突出部３が設けられている。

この環状突出部３は超音波プローブが超音波伝導体１の
外周近くに接触して、外周面に起因する超音波の不正反
射が生ずることを防止すると共に。

落下等によって超音波入射面２に傷や変形が生ずること
を防ぐためのものである。小径部ｔｂの先端には、超音
波入射面２から送られる超音波を反射するための超音波
反射面４が軸線ｘ−ｘに対して略垂直に設けられ、その
外周には環状突出部３と同様の目的の環状突出部５が設
けられている。

また、大径部１ａには超音波入射面２と超音波反射面４
との間の超音波伝導に支障を生じない位置に、球状の光
学的反射面６ａを有する球状反射体６が軸線ｘ−ｘに垂
直な方向に向けて設けられている。この球状反射体６の
光学的反射面６ａは、なるべくは人眼角膜に近い５〜１
１ｍｍ程度の曲率半径で、１．３〜１．４程度の反射率
とするためのコーティングを施した光学レンズ等が用い
られることが好適である０球状反射体６の裏面６ｂは光
学的反射面６ａからの光の反射検知を妨げないような曲
率半径とするか、或いはその他の反射防止手段を施すこ
とが望ましい０球状反射体６は軸線ｘ−ｘと直交する方
向に設けた凹部内に配置され、その光学的反射面６ａの
頂点よりも外方に突出している周辺の突出部７は、光学
的反射面６ａを機械的に保護すると共に、外側からの不
要な光の入射を防止する役割を果している。なお、超音
波伝導体１の外周面には、不要な超音波の反射を防止す
るためにローレット等の表面加工を施しておくことが好
ましい、また、この模型眼を眼科用計測器へ取り付ける
手段として、超音波伝導体１の大径部１ａに軸線ｘ−ｘ
及び球状反射体６の光軸に垂直な方向に向けて取付用穴
８が設けられている。この取付用穴８は超音波入射面２
と超音波反射面４との間の超音波伝導を妨げないように
、超音波入射面２と超音波反射面４との間の超音波伝達
領域外に位置している０通常の場合に、この取付用穴８
の中心から超音波入射面２までの距離ｄｉと取付用穴８
の中心から光学的反射面６ａの頂点までの距離ｄ２とは
等しく設定されている。

第３図はこの模型眼を取り付ける眼科用計測器側の支持
部材を例示し、被検者の顔を固定する支柱等に略水平に
取り付けられた支持アーム９に取付用軸１０を突設し、
この取付用軸１０に取付用穴８を嵌合して模型眼を回動
自在に取り付けるようにされている。従って、取付用軸
１０を中心にして模型眼を回転することにより、超音波
入射面２又は光学的反射面６ａを迅速に眼科用計測器と
対向させることができる。なお、この場合に取付用穴８
と取付用軸１０との関係を逆にしてもよいことは勿論で
ある。

前述の複合型の眼科用計測器は、角膜形状測定から眼軸
長計測へと迅速に移行できるようにす７）ため、双方の
計測における作動距離に従って、述のように取付用穴８
の中心から超音波入射面２までの距ｆｌｌｉｄｌと、取
付用穴８の中心から光学的反射面６ａの頂点までの距離
ｄ２を等しくしておけば、作動距離の再調整が不要とな
り、切り換えを迅速に行うことができる。仮に、双方の
作動距離に差がある場合には、その差に合わせてｄｌと
ｄ２の寸法を設定すれば、同様に作動距離の再調整を不
要にすることができる。

上述の実施例では、取付手段として超音波伝導体ｌに取
付用穴８を設けた場合を説明したが、第４図に示すよう
に超音波伝導体ｌの外周面に例えば着色等により支持す
べき位置を示す支持部マーク１１を表示しておき、この
部分を把持するようにしてもよい、この場合に、眼科用
計測器側の支持部材は、例えば第５図、第６図に示すよ
うに支持部マーク１１を設けた部分を把持できるような
円弧状のばね性を有する把持板１２を、支持アーム９に
回動自在に設けたものを用いればよい、この場合に、把
持板１２はその軸１２ａを支持アーム９の穴９ａに嵌合
し、軸１２ａを中心として回動できるように取り付けら
れており、把持板１２によって把持された模型眼を軸１
２ａを中止に回動することにより、超音波入射面２又は
光学的反射面６ａを眼科用計測器に迅速に対向させるこ
とができる。

なお、第４図に示す実施例では、超音波伝導体１の外周
面は緩やかなテーパ面となっており、直径の大きい支持
部のみが同径になっている。なお、模型眼を眼科用計測
器に取り付ける手段は。

模型眼の超音波入射面２と光学的反射面６ａを眼科用計
測器と交互に対向させるように、模型眼を回動可能に支
持すればよいので、以上に示した実施例以外にも種々の
手段を代用することができる。

また、第１図に示すように超音波伝導体ｌの表面には、
この模型眼に関する眼軸長、曲率半径、所定条件下での
眼内レンズ屈折力等のデータ表示Ｓを刻印等の方法によ
って表示しておくことが望ましい、特に、この模型眼の
眼軸長と角膜曲率半径の組合わせの場合に、所定条件と
所定経験式等で算出されるべき眼内レンズの屈折力を予
め求めて表示しておけば、同様な機能を持った眼科用計
測器による算出機能の検定に有効に利用することができ
る。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明に係る複合型模型眼は、眼軸
長計測のための超音波伝導体に、超音波伝導に支障を生
じないように角膜形状測定用の球状反射体を組込んで一
体化したため、１回の取り付けで２つの機能の計測を行
うことが可能になる。また、従来の単独型模型眼を個々
に使用している場合に生じ易い紛失の虞れも少なく、日
常の管理も容易になる。更に、使用する複合型の眼科用
計測器に合わせた支持点つまり転回点を選択することに
より、２つの計測における作動距離’ｔｌｊ斃を１回で
済ませることができるため、計測作業を容易にかつ迅速
に行うことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る複合型模型眼の実施例を示し、第１
図は一部を切欠した正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線
に沿った断面図、第３図は支持部材の断面図、第４図は
他の実施例の一部を切欠した正面図、第５図は眼科用支
持部材の断面図、第６図は第５図のＢ−Ｂ線に沿った断
面図である。 符号１は超音波伝導体、２は超音波入射面、３は環状突
出部、４は超音波反射面、５は環状突出部、６は球状反
射体、６ａは光学的反射面、７は突出部、８は取付用穴
、９は支持アーム、ｌＯは取付用軸、１１は支持部マー
ク、１２は把持板である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、一端に超音波入射面を他端に超音波反射面を有する
   棒状の超音波伝導体に、前記超音波入射面と超音波反射
   面を結ぶ方向と垂直な方向に光学的反射面を向けた球状
   反射体を一体的に組込んだことを特徴とする複合型模型
   眼。