JPH0249382Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、金属性の案内管の一端に螺合して、
操作ケーブルの可撓性の外管の端部を係合、保持
する支持筒の全周と、この外管の係合部付近とを
覆つて、この支持筒および外管の損傷を防止する
ための操作ケーブル保護装置に係るものである。

従来、操作ケーブルの外管を係合、保持する支
持筒は案内管に固定され、操作ケーブルは可撓性
で自在に動揺するため、外管の端部に嵌合する口
金のつけ根部分、あるいは支持筒の末端部分の外
管が繰り返しの揺動によつて亀裂、損傷するおそ
れがあつた。また、案内管の先端部は一般に突出
しているために、支持筒は外部の物体に干渉する
ことが多く剛性のとくに樹脂で製作した支持筒お
よび支持筒の螺合するねじ部が損傷、破損するこ
とがあつた。

本考案は、この支持筒の全周および係合部付近
の外管の外周を覆つて、ゴム等の弾性材料よりな
るプロテクターを設け、このプロテクターによつ
て外管を支持せしめることにより、外管が局部的
に屈曲することを防いで、亀裂等の損傷を防止す
るとともに、支持筒の破損を防止しようとするも
のである。

以下、図面により本考案の一実施例について詳
細な説明を行なう。

図において、１はエンジンの気化器３に固着す
る金属製の案内管で、端部に設けたねじ部５に合
成樹脂等の剛性の支持筒７が螺合している。９は
操作ケーブルでつぎのように構成されている。す
なわち、１１は案内管１、支持筒７を貫通する操
作ワイヤーで、一端は気化器３のスロツトル装置
（図示せず）に連結し、他端はスロツトル操作レ
バー（図示せず）に連結している。１３は操作ワ
イヤー１１の外周を覆う可撓性の外管で、端部に
口金１５が嵌合している。１７は支持筒７の端部
に設けた係合孔で、口金１５が係合している。１
９は支持筒７の全周と外管１３の係合部分付近を
回動自在に覆うゴム等の弾性材料よりなるプロテ
クターで、外管１３を支持している。

以上の実施例において、スロツトル操作レバー
（図示せず）を操作すると、操作ワイヤー１１が
引かれて気化器３内のスロツトル装置（図示せ
ず）を作動せしめるが、外管１３は口金１５にお
いて支持筒７に係止されている。案内管１に螺合
する支持筒７を回動すれば、外管１３の端部が移
動して操作ワイヤー１１の緊度を調節できるもの
である。外管１３は刈払機等に用いる携帯用のエ
ンジンにおいては動揺が大きいが、弾性のプロテ
クターによつて屈曲が緩和され、口金１５のつけ
根部分における外管１３の局部的屈曲が防がれ、
損傷が防止できるとともに、外部の物体による衝
撃を緩衝して支持筒の損傷を防ぐことができるも
のである。

本考案は、請求の範囲に記載のとおりの構成で
あるから、操作ケーブルの外管の局部的な屈曲を
防いで亀裂等の損傷を防止するとともに、支持管
の損傷を防止することができるものである。

なお、本考案は前述の実施例に限定されるもの
ではなく、他の態様においても実施しうるもので
ある。

また、請求の範囲に示す符号は本考案の技術的
範囲を限定するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の側断面図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、１……
案内管、７……支持筒、９……操作ケーブル、１
３……外管、１９……プロテクター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属性の案内管１の一端に螺合して、操作ケー
   ブル９の可撓性の外管１３の端部を係合、保持す
   るとともに、前記操作ケーブル９の緊度を調節す
   るための支持筒７を設け、前記外管１３の前記係
   合部付近の外周を回動自在に覆うとともに前記支
   持筒７の全周を覆う弾性材料よりなるプロテクタ
   ー１９を設けたことを特徴とする操作ケーブル保
   護装置。