JPH0249250Y2 - - Google Patents

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JPH0249250Y2
JPH0249250Y2 JP13360186U JP13360186U JPH0249250Y2 JP H0249250 Y2 JPH0249250 Y2 JP H0249250Y2 JP 13360186 U JP13360186 U JP 13360186U JP 13360186 U JP13360186 U JP 13360186U JP H0249250 Y2 JPH0249250 Y2 JP H0249250Y2
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cable
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、海底ケーブルを船上より海中に垂下
し、船の進行に伴つて順次ケーブルを繰り出す海
底ケーブル布設用無限軌道輪装置に関する。
(従来の技術) 概ね水平方向のケーブルを上下から挟む1対の
無限軌道輪を設け、無限軌道輪の一側を上下方向
移動自在にフレームで支持するとともに、当該一
側において、1対の無限軌道輪間に加圧シリンダ
を設けて両無限軌道輪が近付く側に付勢し得るよ
うにしたケーブル送出し用無限軌道輪装置が既に
知られている。
一方、海底ケーブルに使用されるケーブルは、
外傷防止のため鉄線鎧装が施されており堅く大径
であり、しかも予めコイル状に巻かれていること
等から伸ばした状態でも蛇行する等の癖が残つて
いる。ところが、海底ケーブルの布設作業では例
えば約120m/minの比較的高速でケーブルが繰
り出される。従つて、海底ケーブル布設用無限軌
道輪装置では、繰り出し過ぎを防止するブレーキ
力付与のために大きなケーブル挾持力(この挾持
力は通常締付長さ1m当り1.5〜3トンである)
が要求されることになる。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の構成では、ケーブルの挿入・取出し
を容易ならしめるため、1対の無限軌道輪が片持
ちでフレームに支持され、フレームに支持された
側でのみ加圧シリンダが1対の無限軌道輪を付勢
する構成となつている。従つて、その構成ではケ
ーブルを充分な力で挾持することが困難であり、
海底ケーブル布設作業を円滑に行ない難いという
問題点を有している。
本考案は、上記問題点を解決しようとするもの
である。
(問題点を解決するための手段) 概ね水平方向のケーブルを上下から挟む1対の
無限軌道輪を設け、無限軌道輪の一側を上下方向
移動自在にフレームで支持し、当該一側におい
て、1対の無限軌道輪間に加圧シリンダを設けて
両無限軌道輪が近付く側に付勢し得るようにした
海底ケーブル布設用無限軌道輪装置において、無
限軌道輪の他側において、上側無限軌道輪と下側
無限軌道輪又はフレームとの間にサブ加圧シリン
ダを着脱可能に設けて、両無限軌道輪が近付く側
に付勢し得るようにしたことを特徴とする海底ケ
ーブル布設用無限軌道輪装置である。
(作用) 海底ケーブルの布設作業中には、フレームで支
持されていない側においても、サブ加圧シリンダ
で無限軌道輪を近付く側に付勢し、ケーブルを充
分な力で挾持する。
海底ケーブルの挿入・取出しを行なう際には、
サブ加圧シリンダを外せば容易に作業が行える。
(実施例) 第1図において、概ね水平方向に配置される海
底ケーブル(例えば大サイズ海底OFケーブル)
11を上下から1対の上側無限軌道輪12及び下
側無限軌道輪13が挟んでいる。無限軌道輪1
2,13のハウジング14にはそれぞれ環状の無
限軌道輪本体(例えば無端チエーン)15が循環
自在に支持されている。上側の無限軌道輪本体1
5は駆動スプロケツト16と従動スプロケツト1
6′との間に懸架され、又下側の無限軌道輪本体
15は駆動スプロケツト17と従動スプロケツト
17′との間に懸架されており、それぞれ一方の
スプロケツト16及び17の軸16a及び17a
は油圧モータ18,18の駆動軸に連結されるよ
うになつている。油圧モータ18,18は図示し
ない油圧機構によつて、適宜、駆動され或はブレ
ーキがかけられるようになつている。
ケーブル11側に配置された無限軌道輪本体1
5の部分には内周側からガイドレール19が当接
しており、これによつて無限軌道輪本体15がケ
ーブル11に密着するようになつている。下側無
限軌道輪13のハウジング14の下端部には空気
ばね20が設けられており、空気ばね20の下端
部がベース21に載置設定されている。ベース2
1は概ね水平方向に配置された平板状の部材であ
り、ケーブル11長手方向両端部にはブラケツト
22の基部が固定されている。両ブラケツト22
の先端部には紙面と直角方向の中心線回り回転自
在のガイドローラ23が設けられて、ケーブル1
1の下面をガイドしている。更に、両ブラケツト
22の先端部には縦軸回り回転自在のガイドロー
ラ24が1対ずつ設けられて、ケーブル11の両
側面をガイドしている。
第2図に示すように、上側無限軌道輪12(下
側無限軌道輪13)の一側(第2図の上側)に
は、縦方向に延在する1対のガイドポスト25が
配置されている。ガイドポスト25の下端はベー
ス21に固定されている。第3図に示すように、
ガイドポスト25には摺動自在の摺動部材27,
28が嵌合しており、上側の摺動部材27に上側
無限軌道輪12のハウジング14が、下側の摺動
部材28に下側無限軌道輪13のハウジング14
がそれぞれ固定されている。
上側無限軌道輪12のハウジング14は第3図
の方向に見て概ねH状に形成されており、上端部
を覆うカバー30が固定されている。上側無限軌
道輪12のハウジング14内には下方に突出する
姿勢で上記ガイドレール19が設置されており、
ガイドレール19の下端部によつて無限軌道輪本
体15がガイドされるようになつている。ハウジ
ング14内の上部には上方に突出する姿勢でガイ
ドレール31が固定されており、ガイドレール3
1の上端部によつて無限軌道輪本体15がガイド
されるようになつている。無限軌道輪本体15
は、両側に2条のチエンを有し、中央にパツド3
2を多数有している。パツド32は、中央に行く
に従つて薄くなる断面鼓形状に形成されることに
よつて、ケーブル11の上部をガイドし得るよう
になつている。
下側無限軌道輪13のハウジング14も第3図
の方向に見て概ねH状に形成されており、下端部
を覆うカバー33が固定されている。下側無限軌
道輪13のハウジング14内には上方に突出する
姿勢で上記ガイドレール19が設置されており、
ガイドレール9の上端部によつて無限軌道輪本体
15がガイドされるようになつている。カバー3
3の上面には上方に突出する姿勢でガイドレール
34が設置されており、ガイドレール34の上端
部によつて無限軌道輪本体15がガイドされるよ
うになつている。
第2図に示すように、両ガイドポスト25間に
は間隔を隔てて1対のエアシリンダ35が配置さ
れている。エアシリンダ35は、上下方向に配置
されており、上端のコネクテイングロツド36が
上側無限軌道輪12のハウジング14に設けられ
たブラケツト37に連結され、下端がベース21
に連結されることによつて、上側無限軌道輪12
を下方に付勢し得るようになつている。
更に、上側無限軌道輪12(下側無限軌道輪1
3)を挟んでガイドポスト25と反対側には、ケ
ーブル11長手方向の間隔を隔てて1対のエアシ
リンダ38が配置されている。第1図に示すよう
にエアシリンダ38は上下方向に配置されてお
り、コネクテイングロツド39の上端部に形成さ
れた溝に上側無限軌道輪12のハウジング14に
設けられたブラケツト40が嵌合している。コネ
クテイングロツド39とブラケツト40とはケー
ブル11長手方向かつ着脱自在のピン41によつ
て連結されている。エアシリンダ38の下端部に
は下方に突出する1対のブラケツト42が形成さ
れており、ブラケツト42にベース21から上方
に突出するブラケツト43が嵌合している。ブラ
ケツト42とブラケツト43間はケーブル11長
手方向のピン44によつて連結されており、これ
によつてエアシリンダ38はピン44を中心に回
動可能となつている。図示の状態では、エアシリ
ンダ38によつて上側無限軌道輪12がベース2
1に連結されており、エアシリンダ38が上側無
限軌道輪12を下方に付勢し得るようになつてい
る。
第2図に示すように、エアシリンダ35間及び
両エアシリンダ38間にはそれぞれガイド部材4
5及びガイド部材46が配置されている。第3図
に示すようにエアシリンダ35側のガイド部材4
5は上下方向に配置されたガイドロツド47を有
しており、ガイドロツド47はケーブル11長手
方向(紙面と直角方向)の間隔を隔てて1対設け
られている。ガイドロツド47の下端部はブラケ
ツト48に嵌合し、止めねじ49によつて固定さ
れている。ブラケツト48は下側無限軌道輪13
のハウジング14に固着されたケーブル11長手
方向に延びる部材であり、その両端部でガイドロ
ツド47を保持している。ガイドロツド47の上
部はブラケツト50に形成された円筒形の孔に摺
動自在に嵌合している。ブラケツト50は上側無
限軌道輪12のハウジング14に固着されたケー
ブル11長手方向に延びる部材であり、その両端
部でガイドロツド47を支持している。
ブラケツト48とブラケツト50との間におい
て、ガイドロツド47にはガイド部材本体51が
摺動自在に嵌合しており、止めねじ52によつて
ガイド部材本体51はガイドロツド47上に固定
されている。ガイド部材本体51はケーブル11
長手方向に延びる部材であり、ケーブル11側に
突出するガイド面53を一体に有している。第4
図に示すように、ガイド面53はケーブル11長
手方向に延在しており、その両端部がガイドロツ
ド47側に湾曲している。なお、ガイド面53と
ケーブル11との間に略10mmのクリヤランスが生
じるように、ガイド面53の突出量が設定されて
いる。
一方、第3図のエアシリンダ38側のガイド部
材46は上下方向に配置されたガイドロツド55
を有しており、ガイドロツド55はケーブル11
長手方向(紙面と直角方向)の間隔を隔てて1対
設けられている。ガイドロツド55の下端部はブ
ラケツト56に嵌合し、止めねじ57によつて固
定されている。ブラケツト56は下側無限軌道輪
13のハウジング14に固着されたケーブル11
長手方向に延びる部材であり、その両端部でガイ
ドロツド55を保持している。ガイドロツド55
の上部はブラケツト58に形成された円筒形の孔
に摺動自在に嵌合している。ブラケツト58は上
側無限軌道輪12のハウジング14に固着された
ケーブル11長手方向に延びる部材であり、その
両端部でガイドロツド55を支持している。
ブラケツト56とブラケツト58との間におい
て、ガイドロツド55にはガイド部材本体59が
摺動自在に嵌合しており、止めねじ60によつて
ガイド部材本体59はガイドロツド55上に固定
されている。ガイド部材本体59はケーブル11
長手方向に延びる部材であり、ケーブル11側に
突出するガイド面61を一体に有している。ガイ
ド面61は第4図に示すガイド面53と同様の形
状に形成されており、ガイド面61とケーブル1
1との間に略10mmのクリヤランスが生じるように
ガイド面61の突出量が設定されている。
次に作動を説明する。第1図の無限軌道輪1
2,13間にケーブル11を挿通する際には、無
限軌道輪12,13間の間隔を広げ、駆動軸16
a,17a側のガイドローラ24からケーブル1
1の先端を無限軌道輪12,13間に挿通する。
次にエアシリンダ35,38を作動させて上側無
限軌道輪12を下方に付勢すると、下側無限軌道
輪13は空気ばね20上に保持されていることか
ら、ケーブル11が無限軌道輪12,13の両無
限軌道輪本体15のロールパツド32(第3図)
によつて所定圧で挾持される。この場合には、エ
アシリンダ35のみならずエアシリンダ38によ
つても上側無限軌道輪12が下方に付勢されるの
で、強い保持強度が得られ、所定の保持圧力が確
実に得られる。
油圧モータ18,18によつて駆動スプロケツ
ト16,17を駆動し、無限軌道輪本体15を強
制的に循環させるとケーブル11は矢印方向に送
出される。ケーブル11には、予めコイル状に巻
かれていること等から伸ばした状態でも蛇行する
等の癖が残つている。しかし、ケーブル11は無
限軌道輪12,13の中間部においてガイド部材
45,46により左右方向にもガイドされるた
め、送出し速度が大きくなつてもケーブル11が
無限軌道輪12,13から側方に外れてしまうこ
とは無い。
作業途中で、ケーブル11を無限軌道輪12,
13から取出す必要が生じた場合には次のように
行なう。まず、駆動スプロケツト16,17の駆
動を停止させて無限軌道輪本体15の循環を停止
させる。これによつて、ケーブル11の送出しが
止まる。次に、エアシリンダ35及びエアシリン
ダ38による上側無限軌道輪12の下方への付勢
を停止する。続いて、ピン41を除去してエアシ
リンダ38の上側無限軌道輪12との連結を解
き、ピン44を中心にエアシリンダ38を倒す。
一方、第3図のガイド部材46の止めねじ57を
解いてガイドロツド55を無限軌道輪12,13
から取り外す。更に、エアシリンダ38が配置さ
れている側のガイドローラ24を除去する。これ
によつて、ケーブル11はガイドポスト25のな
い無限軌道輪12,13の右側方(第1図の紙面
手前側)から容易に取出せるようになる。ケーブ
ル11を無限軌道輪12,13間に戻して、送出
し作業を再開する場合には、上記作業と逆に作業
を行なう。
(別の実施例) (a) エアシリンダ38を、上側無限軌道輪12の
ハウジング14と下側無限軌道輪13のハウジ
ング14とに連結することもできる。この場合
には、ブラケツト43を下側無限軌道輪13の
ハウジング14に設けることになる。
(b) ピン44が水平方向かつケーブル11長手方
向と直角の方向に配置されるように、エアシリ
ンダ38をベース21に連結してもよい。この
場合には、エアシリンダ38はケーブル11長
手方向に倒れる。
(c) エアシリンダ35,38に代えて油圧シリン
ダを採用してもよい。
(d) 必要の無い場合には、ガイド部材45,46
を省略することもできる。
(考案の効果) 概ね水平方向のケーブル11を上下から挟む1
対の無限軌道輪12,13を設け;無限軌道輪1
2,13の一側を上下方向移動自在にフレーム
(ベース21等)で支持し;当該一側において、
1対の無限軌道輪12,13間に加圧シリンダ
(例えばエアシリンダ35)を設けて両無限軌道
輪12,13が近付く側に付勢し得るようにした
海底ケーブル布設用無限軌道輪装置において;無
限軌道輪12,13の他側において、上側無限軌
道輪12と下側無限軌道輪13又はフレームとの
間にサブ加圧シリンダ(例えばエアシリンダ3
8)を着脱可能に設けて、両無限軌道輪12,1
3が近付く側に付勢し得るようにしたので、加圧
シリンダ及びサブ加圧シリンダによつて、無限軌
道輪12,13を近付ける方向に両側から付勢で
きるようになる。
従つて、本考案によれば海底ケーブル11を充
分な力で保持することが容易になり、海底ケーブ
ルの送出し作業を充分円滑に行なうことができる
ようになる。しかも、サブ加圧シリンダは着脱可
能に設けられているので、作業途中にケーブル1
1を無限軌道輪12,13から外す必要が生じた
場合でも、簡単に対処できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による海底ケーブル布設用無限
軌道輪装置の正面図、第2図はその平面図、第3
図は第2図の−拡大断面図、第4図は第3図
の−断面部分図である。11……海底ケーブ
ル、12……上側無限軌道輪、13……下側無限
軌道輪、21……ベース(フレームの一部)、3
5……エアシリンダ(加圧シリンダの一例)、3
8……エアシリンダ(サブ加圧シリンダの一例)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 概ね水平方向のケーブルを上下から挟む1対の
    無限軌道輪を設け、無限軌道輪の一側を上下方向
    移動自在にフレームで支持し、当該一側におい
    て、1対の無限軌道輪間に加圧シリンダを設けて
    両無限軌道輪が近付く側に付勢し得るようにした
    海底ケーブル布設用無限軌道輪装置において、無
    限軌道輪の他側において、上側無限軌道輪と下側
    無限軌道輪又はフレームとの間にサブ加圧シリン
    ダを着脱可能に設けて、両無限軌道輪が近付く側
    に付勢し得るようにしたことを特徴とする海底ケ
    ーブル布設用無限軌道輪装置。
JP13360186U 1986-08-29 1986-08-29 Expired JPH0249250Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13360186U JPH0249250Y2 (ja) 1986-08-29 1986-08-29

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13360186U JPH0249250Y2 (ja) 1986-08-29 1986-08-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6341065U JPS6341065U (ja) 1988-03-17
JPH0249250Y2 true JPH0249250Y2 (ja) 1990-12-25

Family

ID=31034058

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13360186U Expired JPH0249250Y2 (ja) 1986-08-29 1986-08-29

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JPS6341065U (ja) 1988-03-17

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