JPH0248593Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は車両用ドアハンドルにおける揺動レバ
ーの取付装置に関する。

（従来の技術） この種装置においては揺動レバーはケースの厚
さ方向の取付幅を小さくするためケースの裏面に
巻ばねを介してケースの口縁と平行に軸支されて
いる。

（考案が解決しようとする問題点） しかし巻ばねはその負荷時の変形によつて揺動
レバーを傾かせる傾向があるため、その巻ばねの
取付けに困難を来たす。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる問題点を解決することを目的と
するもので、ドアハンドルを軸支するハンドルケ
ースの裏面に、該ドアハンドルに設けた支持アー
ムに連動して揺動する揺動レバーを設け、該レバ
ーをハンドルケースに設けたブラケツトに支軸を
介して軸支すると共に該支軸に巻回される巻ばね
の一端を揺動レバーに、他端をケースに係止させ
たものにおいて、前記ブラケツトに、筒状部を形
成し、該筒状部の開口端で前記揺動レバーを支承
すると共に該筒状部の底部で、前記支軸をかしめ
付け、該支軸に巻回される前記巻ばねを該筒状部
内に収容してその一端を筒状部の外周軸方向に設
けた凹溝を介して突出させてケース１に係止させ
ると共にその他端を筒状部の開口端に設けた凹溝
を介して突出させてレバー８に係止させたことを
特徴とする。

（実施例） 以下本考案の一実施例を図面に基いて説明する
と、１はドアハンドルケース、２はドアハンドル
を示し、該ハンドル２はハンドルケース１の前面
の凹陥部３の上面を覆つて設けられ、その背面に
突設したハンドルアーム４，４の１対は、凹陥部
３を挿通して、その中間部を前記ハンドルケース
１の背面に突設した支持板５，５に支軸６を介し
て軸支すると共その一方のハンドルアーム４の先
端にはクランク７が設けられ、該クランク７に当
接してハンドルケース１には揺動レバー８が設け
られ、該揺動レバー８は、その一端をケース１の
背面にケース１の口縁と平行に設けたブラケツト
９に支軸１０を介して軸支され、その際ブラケツ
ト９には筒状部９ａを形成し、その開口端でレバ
ー８を支承すると共にその底部で支軸１０をかし
め付け、該支軸１０はその先端の鍔部でレバー８
に係止させ、更に筒状部９ａには前記支軸１０に
巻回される巻ばね１１を収容して、該ばね１１の
一端１１ａは筒状部９ａの外周に設けた軸方向の
凹溝に嵌挿してケース１に係止させると共にその
他端１１ｂは筒状部９ａの開口縁に設けた凹溝よ
り突出させてレバー８に係止させた。

図中１２は支軸６に巻回されて、その一端をハ
ンドルアーム４に他端をケース１に係止される復
帰ばね、１３はバランスウエト、１４は錠取付部
を示す。

次にその作動を説明すると、ハンドル２を引く
ときハンドルアーム４，４はその支軸６を支点と
して揺動し、その一方のクランク７に押されて揺
動レバー８は支軸１０を支点として揺動し、その
他端に連結するロツドを介して図示しないドアロ
ツクの開放レバーを開放させるものである。

（考案の効果） このように本考案によるときは、揺動レバー８
を軸支するブラケツト９には筒状部９ａを形成
し、該筒状部９ａの開口端でレバー８を支承する
と共にその底部で支軸１０をかしめ付け、該支軸
１０に巻回される巻ばね１１は筒状部９ａに収容
して、その一端を筒状部９ａの外周に設けた軸方
向の凹溝を介してケース１に係止させると共にそ
の他端を筒状部９ａの開口端に設けた凹溝を介し
て突出させてレバー８に係止させたから巻ばね１
１の変形によるもレバー８は傾くことなく正確に
保持され、而もばね１１は筒状部９ａ内に収容さ
れてその取付けが簡単となる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は正面図、第２図は背面図、第３図は第２図−
線断面図である。 １……ハンドルケース、２……ハンドル、４…
…支持アーム、８……揺動レバー、９……ブラケ
ツト、９ａ……筒状部、１０……支軸、１１……
巻ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドアハンドルを軸支するハンドルケースの裏面
   に、該ドアハンドルに設けた支持アームに連動し
   て揺動する揺動レバーを設け、該レバーをハンド
   ルケースに設けたブラケツトに支軸を介して軸支
   すると共に該支軸に巻回される巻ばねの一端を揺
   動レバーに、他端をケースに係止させたものにお
   いて、前記ブラケツトに、筒状部を形成し、該筒
   状部の開口端で前記揺動レバーを支承すると共に
   該筒状部の底部で、前記支軸をかしめ付け、該支
   軸に巻回される前記巻ばねを該筒状部内に収容し
   てその一端を筒状部の外周軸方向に設けた凹溝を
   介して突出させてケース１に係止させると共にそ
   の他端を筒状部の開口端に設けた凹溝を介して突
   出させてレバー８に係止させたことを特徴とする
   車両用ドアハンドルにおける揺動レバーの取付装
   置。