JPH0248504Y2 - - Google Patents

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JPH0248504Y2
JPH0248504Y2 JP1984196490U JP19649084U JPH0248504Y2 JP H0248504 Y2 JPH0248504 Y2 JP H0248504Y2 JP 1984196490 U JP1984196490 U JP 1984196490U JP 19649084 U JP19649084 U JP 19649084U JP H0248504 Y2 JPH0248504 Y2 JP H0248504Y2
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oil
chain
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rope
diffusion prevention
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  • Cleaning Or Clearing Of The Surface Of Open Water (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば原油備蓄タンカー等に用いられ
る常設の大型の油拡散防止装置に関し、更に詳細
には油拡散防止装置を構成する複数のオイルフエ
ンスを相互に連結する連結部の構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種の常設する大型の油拡散防止装置
は第4図ないし第7図に示されるように複数の大
型の浮遊体即ちオイルフエンス1を連結して構成
され、原油備蓄タンカーや海上施設4を包囲する
ように配置される。このような油拡散防止装置に
おいてオイルフエンス1同志を連結する連結部は
第7図に示されるように隣接するオイルフエンス
1間にジグザグ状に設置された遮へい幕2を備
え、該遮へい幕2はオイルフエンス1が波浪や潮
流などを含む複雑な波動に追従して運動するのに
充分耐えられるように、例えばゴムシート、ポリ
エチレンシート、塩化ビニールシート、又はガラ
スクロスに弗素樹脂をコーテイングしたものなど
可撓性材料から形成されている。そして、隣接す
るオイルフエンス1はその上部側および下部側に
おいてそれぞれ鎖3a,3bにより連結され、所
定間隔以上に拡がらないようにされている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の油拡散防止装置の構造に
よると、遮へい幕2は前述の如く可撓性を備えて
いるため、海上施設4などから油が流出した場合
当該遮へい幕2の壁面に対して直角に加わる油圧
又は波動圧により遮へい幕2が第7図に鎖線2′
で示されるように容易に変形し、この変形量が大
きい場合には元の形状に回復することが困難とな
る。
また、この従来の油拡散防止装置の構造では、
オイルフエンス1の連結部の間隔が油圧又は波動
圧と、遮へい幕2の引張強度で決まるので、当該
遮へい幕の材質を決めた場合連結部の間隔をある
値以上に拡げることは防止膜の強度上の問題から
できない。
本考案の目的は、複数のオイルフエンスを連結
してなる油拡散防止装置において、オイルフエン
スの連結部を構成する遮へい幕の大幅な変形を防
止すると共に連結部の間隔を遮へい幕の材質に関
係なく自由に決めることのできる油拡散防止装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
このような技術的課題を達成する手段として、
本考案は遮へい幕に1本若しくはそれ以上の剛性
の縦骨を設け、この縦骨の上端と下端とを、オイ
ルフエンス同志を連結している連結鎖又は連結ロ
ープに接続したものである。
〔作用〕
本考案の油拡散防止装置によると、遮へい幕の
壁面に洩油などの油圧又は波動圧が作用して遮へ
い幕を変形させようとする時補強用の縦骨を介し
てその作用力を連結鎖又は連結ロープから浮遊体
へ伝達する。
〔実施例〕 以下、本考案の油拡散防止装置を添付図面に示
された実施例について更に詳細に説明する。
第1図には本考案の一実施例に係る油拡散防止
装置が示されている。
この実施例の油拡散防止装置は複数の浮遊体即
ちオイルフエンス10を相互に連結して構成され
ている。このオイルフエンス10は、一般に強度
のある金属材料、例えば鋼、アルミニウム、銅−
ニツケル合金等から形成され、その大きさは幅約
1〜3m、深さ約2〜6m、長さ約20〜60m程度の
ものである。このオイルフエンス10が油の流出
に対して専らその拡散を防止する。
各オイルフエンス10の連結部は該オイルフエ
ンス10間に設置された遮へい幕(遮壁)11を
備え、この遮壁11は従来のものと同様な材料か
ら形成されている。すなわち、帯状の遮壁11は
その一端縁を一方のオイルフエンス10の側部に
密着させて固定され、又他端縁を他方のオイルフ
エンス10の側部に密着させて固定されている。
この隣接するオイルフエンス10はその上端側お
よび下端側においてそれぞれオイルフエンス連結
鎖12a,12bにより連結されている。遮壁1
1には所定の間隔をあけて補強用の縦骨13が取
付けられ、この縦骨13の材質は強度のある金属
材料、例えば鋼、アルミニウム、銅−ニツケル合
金などで形成されている。この縦骨13の上端お
よび下端はそれぞれ締結鎖14によつて連結鎖1
2a,12bに接続されている。これにより、遮
壁11に取付けられた各縦骨13は、遮壁11の
面に垂直に作用する油圧又は波動圧力を支え、且
つ締結鎖14および連結鎖12a,12bを介し
てオイルフエンス10へ伝える。
ところで、隣り合う補強用の縦骨13の間隔又
は遮壁11の幅は、油圧又は波動圧力と遮壁11
の引張強度で決まり、遮壁11の引張強度が大き
い場合にはこの間隔は大きくとれるが、強度が少
ない場合には間隔を少なくするか或いは縦骨の本
数を増やす必要がある。遮壁11は、可撓性を持
たせるためと、油圧又は波動圧を無理なく支える
ために、連結鎖12a,12bが引張状態の時第
2図aに示されるように各縦骨13間(最両端に
ついては縦骨とオイルフエンスとの間)の幅寸法
についてその壁面が多少湾曲する程度に余裕をも
たせている。
また、締結鎖14もオイルフエンス10の上下
の相対変位に追従できるように連結鎖12a,1
2bに余裕をもたせて取付けられている。
連結鎖12a,12b及び締結鎖14は、強度
のある金属材料、例えば鋼、アルミニウム、銅−
ニツケル合金等で形成された鎖、又はロープから
なるが、不燃性を要求されない場合には、天然繊
維、又は合成繊維のロープも使用可能である。こ
れらの具体的寸法は、オイルフエンス10間の距
離、油圧、又は波動圧力の大きさ、遮壁の引張強
度等によつて決まるが、一例として、オイルフエ
ンス10間の距離を最大6mとし、遮壁材として、
ガラスクロスに弗素樹脂をコーテイングしたもの
を考えると、隣り合う補強用縦骨13間の距離は
800〜1500mm程度、補強用の縦骨13は6B〜10B
程度の鋼管を3本〜6本程度、締結鎖の太さは20
mm程度となる。
上述したような油拡散防止装置によると、第2
図aに示されるように遮壁11の面に対して油圧
又は波動圧が作用しても締結鎖14によつて連結
鎖12a,12bに接続された縦骨13を介して
オイルフエンス10に伝え、遮壁11に過大な負
荷をかけることなく即ち遮壁に大幅な変位を与え
ることなく充分な強度を保ち、遮壁の油拡散防止
機能を維持させることができる。本考案の油拡散
防止装置は、特に大量の油洩れに対処する装置と
して好ましい。すなわち、原油備蓄タンカーなど
から大量の油洩れが発生した場合、当該タンカー
の周辺海域ではその油層の深さが約5mにも達す
ることがある。このような場合、油と海水との比
重差により油面は第2図bに示されるように海面
よりも約1mも高くなり、これにより油層側から
オイルフエンス10間の連結部における遮壁11
にも非常に大きな油圧および海水圧が及ぼされ、
円弧状に展張して大きな張力がかかる。しかし、
このような時遮壁11に取付けられた縦骨13の
上端および下端がオイルフエンス10間を連結す
る上部および下部の連結鎖12a,12bにそれ
ぞれ接続されているため、遮壁11自体の応力を
受ける部分が第2図aに示されるように分割され
ると同時に各部分に及ぼされる油圧および海水圧
は縦骨13および連結鎖12a,12bを介して
オイルフエンス10に伝達され、更に、上下の連
結鎖12a,12bに接続された縦骨13の存在
により遮壁11を常に垂直状態に維持しておくこ
とができ、この結果連結部の油圧による破壊や連
結部からの油流出を防止できる。
なお、この油拡散防止装置において第3図に示
されるようにオイルフエンス10がY方向(上下
方向)に変位した場合でも当該連結部は充分な可
撓性があり、且つ補強用の縦骨によつても強度的
に充分支えられているので充分な強度を保つこと
ができる。
前述した実施例では、各縦骨13の上端および
下端をそれぞれ連結鎖12a,12bに締結鎖1
4を介して接続したものであつたが、この考案で
はこの実施例に限定されることなく上端および下
端の両方を連結鎖に直接接続するか又はいずれか
一方を直接接続し他方を締結鎖14を介して接続
してもよい。
また、縦骨13の上端又は下端のいずれか一方
については直接連結鎖に、あたかもカーテンレー
ルに対するカーテンの関係の如く滑動可能に接続
されるか、又は締結鎖を介した場合には該締結鎖
の一端を縦骨13に接続し他端を連結鎖に滑動可
能に接続することもできる。その際他方の端部は
直接又は締結鎖を介して連結鎖に接続しておくこ
とがオイルフエンスへの応力の有効な伝達の上で
必要である。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の油拡散防止装置
によれば、大量の油洩れに対してもオイルフエン
スの連結部を構成する遮へい幕に大幅な変形を与
えることなく充分な強度を保つと同時に、油拡散
防止機能をも確保することができ、しかも当該遮
へい幕の材質に関係なく自由に連結部の間隔を決
定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る油拡散防止装
置のオイルフエンス連結部を示す正面図、第2図
aは第1図のオイルフエンス連結部を示す平面
図、第2図bは第2図aのb−b線に沿つて
得た遮へい幕の断面図、第3図は第1図のオイル
フエンス連結部において隣接するオイルフエンス
が上下方向に変位した状態を示す正面図、第4図
は従来の油拡散防止装置の使用状態を示す斜視
図、第5図は従来の油拡散防止装置におけるオイ
ルフエンス連結部を示す斜視図、第6図は第5図
のオイルフエンス連結部の正面図、第7図は第5
図のオイルフエンス連結部の平面図である。 10……オイルフエンス、11……遮へい幕、
12a,12b……連結鎖、13……縦骨、14
……締結鎖。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 剛体のオイルフエンスを相互に連結してなる
    油拡散防止装置において、前記オイルフエンス
    を連結する連結部が前記オイルフエンス間に設
    置された可撓性の遮へい幕と、該遮へい幕に取
    付けられた1本若しくはそれ以上の剛性の縦骨
    と、前記オイルフエンス同志を上端側および下
    端側でそれぞれ連結する連結鎖又は連結ロープ
    とを含み、前記縦骨の上端および下端を前記連
    結鎖又は連結ロープに接続したことを特徴とす
    る油拡散防止装置。 (2) 前記縦骨の上端および下端が前記連結鎖に直
    接又は締結鎖若しくは締結ロープを介して接続
    されていることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の油拡散防止装置。 (3) 前記縦骨の上端および下端のいずれか一方が
    前記連結鎖又は連結ロープに直接接続され且つ
    他方が締結鎖又は締結ロープを介して接続され
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の油拡散防止装置。 (4) 前記縦骨の上端および下端のいずれか一方が
    直接前記連結鎖又は連結ロープに滑動可能に接
    続され、且つ他方が直接又は締結鎖若しくは締
    結ロープを介して前記連結鎖又は連結ロープに
    接続されていることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の油拡散防止装置。 (5) 前記縦骨の上端および下端のいずれか一方が
    締結鎖若しくは締結ロープの一端と接続され該
    締結鎖若しくは締結ロープの他端が前記連結鎖
    又は連結ロープに対して滑動可能に連結され、
    且つ他方が直接又は締結鎖若しくは締結ロープ
    を介して前記連結鎖又は連結ロープに接続され
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の油拡散防止装置。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5235467A (en) * 1975-09-12 1977-03-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Electric cleaner

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