JPH0247504Y2 - - Google Patents

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JPH0247504Y2
JPH0247504Y2 JP10022278U JP10022278U JPH0247504Y2 JP H0247504 Y2 JPH0247504 Y2 JP H0247504Y2 JP 10022278 U JP10022278 U JP 10022278U JP 10022278 U JP10022278 U JP 10022278U JP H0247504 Y2 JPH0247504 Y2 JP H0247504Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、物質の静電気的性質を測定するた
めの電荷減衰度測定装置の帯電電圧校正装置に関
するものである。
近時、合成樹脂および合成繊維等の高分子物質
の開発にともない、静電気による種々の障害が発
生し、殊に製品の優良化と製作のスピード化が要
請されるため、帯電防止の対策研究が急務となつ
ている。この一つの方法として、試料の電荷を与
え、この電荷の減衰度を測定して試料の帯電に対
する特性を判別する電量減衰法と呼ばれるものが
ある。これについて、第1図〜第3図によつて説
明する。
第1図は電量減衰法の等価回路図で、Vpは電
源で、スイツチSWを介して試料Sに電圧を印加
する。Rcは前記試料Sの漏れ抵抗、Cは同じく
静電容量、Mは電位計である。さて、試料Sに電
源Vpから電荷を与え、電荷の分布が定常状態に
なるのを待つて、電源Vpを試料Sから切りはな
す。この時の試料Sの電位をEpとすると、t秒後
にはもれ電流による減少分だけ試料電位が降下す
るので、その時の電位Etは、試料Sの漏れ抵抗
Rcと静電容量Cによつて、 Ep−Epe -tRcC=Et……(1) として与えられる。これを図示すれば第2図のよ
うになる。第1式からRcは、
Rc=t/C1nEo/Eo−Et ……(2) となる。こゝで試料Sの電荷の分布が定常状態に
なつた時の電位Ep,電源Vpを切り離してから Et=Ep/2 になる迄の時間をtpとして測定すれば、 Rc=t/C1n2 ……(3) となるから、試料Sの静電容量Cをあらかじめ求
めておけばRcを求めることができる。
この時のシンクロスコープの波形を第3図に示
す。電位Epの大きさは試料Sの帯電電荷に比例し
た相対値であり、この高低は試料Sの漏れ電荷と
コロナ放電によつて供給される電荷がバランスし
たところで決まる。一般的に絶縁物に近い程Ep
高くなり、tpが大きくなる。
上記電荷減衰法を用いたこの考案の対象である
電荷減衰測定装置を第4図a,bに示す。
第4図において、1は筐体で、上面中央にター
ンテーブル2がモータ(図示せず)により一定速
度で回転できるように設けられる。ターンテーブ
ル2の周縁近くに試料おさえ3が設けられ、ター
ンテーブル2の中央の試料取付ハンドル4によつ
て試料Sの取付け、取外しが行えるようになつて
いる。筐体1の上面にはドライバーアーム5とレ
シーバーアーム6が固定される。ドライバーアー
ム5には水平方向に回動できる支持アーム7が取
り付けられ、その先端にドライバー(帯電電極)
8が取り付けられる。ドライバー8としては中心
電極とそれを取り囲むアース電極とがあり、両電
極間にコロナ放電を発生させ、試料Sに帯電させ
る。レシーバーアーム6には水平方向に回動でき
る支持アーム9が取り付けられ、その先端にはレ
シーバー10が取り付けられ、試料Sの電位を測
定する。そしてドライバーアーム5,レシーバー
アーム6はそれぞれ上下ハンドル11,12によ
り上下動可能に調節でき、その調節量はそれぞれ
目盛板13,14により測定できるようになつて
いる。筐体1の前面には印加電圧計15、電流計
16をはじめ各種のつまみや出力端子類、スイツ
チ類が設けられる。
使用に際しては、所要の直流高電圧をドライバ
ー8に印加してコロナ放電を起させる。一方、タ
ーンテーブル2は定速度で回転しているため、試
料Sが丁度ドライバーの直下にきたとき帯電が行
われ、それが所定時間経過後、レシーバー10の
直下に来てその電位が測定される。帯電後はドラ
イバー8への直流高電圧の印加は断たれるが、レ
シーバー10の下に試料Sが来る毎にその時の電
位が測定される。したがつて印加してからの減衰
量が測定でき、上述した原理によつて漏れ抵抗
Rcを求めることができる。
ところで、このような従来の電荷減衰度測定装
置では、ドライバー8から印加する直流高電圧値
は既知であり、試料Sの減衰時間として減衰度曲
線は求められたが、試料S面上の電位は不明であ
つた。一方、減衰度の他に、試料Sへの実際に印
加電圧の絶対値を知りたいという要求が近時次第
に強くなつている。これは試料Sの帯電のし易さ
の目安等になるためと思われる。
この考案は上述の点にかんがみなされたもの
で、レシーバーの検出値を既知電圧に校正できる
ようにし、これにより試料面電位の近似値を知る
ことができるようにしたものである。以下この考
案について説明する。
第5図はこの考案の一実施例を示すものであ
る。この図で、筐体1、ターンテーブル2、ドラ
イバーアーム5、レシーバーアーム6、レシーバ
ー10等は第4図と同じである。20は校正用ア
ームで、第4図のドライバーアーム5に取り付け
た支持アーム7を後方にずらし、ドライバーアー
ム5の上方に固定ねじ21によつて取り付ける。
そして、アーム長調整ねじ22により校正用アー
ム20の長さは調整できるようになつている。タ
ーンテーブル2の中央には固定部23が設けられ
る。固定部23は第6図に示すように、上部がピ
ン状のオス金具24が絶縁被覆体25に埋め込ま
れ、オス金具24は絶縁電線26によつて校正用
電極27に接続されている。校正用電極27は、
側面および底面を有する絶縁物で形成した収容体
28と、底面上に位置した金属板29とからな
り、この校正用電極27が第4図の試料おさえ3
に挾み込まれる。校正用アーム20のベアリング
取付部30に固定部23の上部をはめ込み、オス
金具24を校正用アーム20に取り付けたメス金
具31に嵌入する。32はねじ込リング部で、校
正用アーム20に取り付けられており、このねじ
込リング部32に高圧コネクタ33を挿入固定す
る。かくして、ターンテーブル2を回転させなが
ら常時校正用電極27に高電圧を供給することが
できる。
次に動作について説明する。ターンテーブル2
を回転させると、固定部23はベアリング取付部
30で機械的に支持されて回転し、電気的には高
圧コネクタ−33−メス金具31−オス金具24
−絶縁電線26−校正用電極27の経路で高電圧
が校正用電極27に印加される。この高電圧印加
は回転中同一値であるから、これがレシーバー1
0でどれだけの値になるか測定しておけば、試料
Sに電圧を印加して測定したとき、レシーバー1
0の検出値が同一であれば試料Sの帯電電圧(検
出時)は校正用電極27の印加電圧と同じである
ことになる。このようにして試料Sの帯電電圧の
校正を行うことができる。
なお、上記によつて試料Sの帯電電圧は正確に
知ることができるが、さらに高流電圧発生部に残
留電荷を試料Sに供給しないようにすれば、より
正確な測定が可能である。これを第7図によつて
説明する。
第7図において、34はスライダツクで、昇圧
トランス35の一次側に所要の電圧を供給する。
昇圧トランス35の二次側は整流器36で整流さ
れ、コンデンサ37と抵抗器38からなるフイル
ター回路39を通つて、ドライバー8に直流高電
圧が供給されるが、途中に残留電荷放電装置40
が設けてある。
残留電荷放電装置40は、高耐圧抵抗器41と
高圧リレー42とで構成される。
その作用を説明すると、ドライバー8を介して
試料Sに直流高圧を一定時間印加した後、昇圧ト
ランス35の一次側のスイツチングによつてドラ
イバー8に供給している直流高電圧をしや断して
いるが、フイルター回路39のコンデンサ37は
容量であるため、前記しや断後も回路の時定数に
より電荷を持ち続ける。ドライバー8は等価的に
高抵抗であるので、もし、残留電荷放電装置40
がないと、コンデンサ37の残留電荷は瞬時に放
電されないため、高電位が引続いて試料Sに供給
されることになり、減衰度の早い試料Sに対して
は測定誤差が大きく影響してしまう。
しかし、昇圧トランス35の一次側をしや断す
ると同時に残留電荷放電装置40の高圧リレー4
2を閉成させると、残留電荷は瞬時に放電され、
前述の誤差は除去される。かくしてより正確な測
定が可能となる。
以上詳細に説明したように、この考案は従来の
ターンテーブル式の電荷減衰度測定装置におい
て、ターンテーブルの中心に固定部を設け、試料
にかえて校正用電極を固定し、一方、ドライバー
アームに校正用アームを取り付け、これに高圧コ
ネクターを取り付けて固定部に高電圧を供給する
ようにしたので、ターンテーブルが回転中でも常
時校正用電極に既知の高電圧を供給でき、そのた
めレシーバーで得られる検知電圧から試料に実際
に印加されている印加電圧の絶対値を簡単に知る
ことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は電量減衰法の等価回路図、第2図は減
衰曲線図、第3図は同じくシンクロスコープの波
形図、第4図a,bはこの考案の対象である電荷
減衰測定装置の平面図および正面図、第5図はこ
の考案の一実施例を示す正面図、第6図は第5図
の実施例における固定部と校正用電極とを示す説
明図、第7図は残留電荷放電装置の回路図であ
る。 図中、1は筐体、2はターンテーブル、3は試
料おさえ、5はドライバーアーム、6はレシーバ
ーアーム、7は支持アーム、8はドライバー、9
は支持アーム、10はレシーバー、20は校正用
アーム、21は固定ねじ、22はアーム長調整ね
じ、23は固定部、24はオス金具、27は校正
用電極、30はベアリング取付部、31はメス金
具、33は高圧コネクタである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ターンテーブルに試料おさえにより固定された
    試料に、ドライバーアームに取り付けたドライバ
    ーから直流高電圧を印加し、所定時間経過後にレ
    シーバーにより前記試料の帯電電圧を検知して前
    記試料の漏れ抵抗を測定する電荷減衰度測定装置
    において、前記ドライバーアームに校正用アーム
    を着脱自在に固定し、さらに前記試料おさえによ
    り校正用電極を固定し、一方、前記ターンテーブ
    ルの中心に回転自在、着脱自在で、かつ給電可能
    に固定部を設け、この固定部に前記校正用電極を
    接続するとともに、前記固定部に高電圧を供給す
    る高圧コネクタを前記校正用アームに取り付けた
    ことを特徴とする電荷減衰度測定装置の帯電電圧
    校正装置。
JP10022278U 1978-07-22 1978-07-22 Expired JPH0247504Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10022278U JPH0247504Y2 (ja) 1978-07-22 1978-07-22

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10022278U JPH0247504Y2 (ja) 1978-07-22 1978-07-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5518127U JPS5518127U (ja) 1980-02-05
JPH0247504Y2 true JPH0247504Y2 (ja) 1990-12-13

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ID=29037709

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10022278U Expired JPH0247504Y2 (ja) 1978-07-22 1978-07-22

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JPS5518127U (ja) 1980-02-05

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