JPH024735Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH024735Y2
JPH024735Y2 JP1984112561U JP11256184U JPH024735Y2 JP H024735 Y2 JPH024735 Y2 JP H024735Y2 JP 1984112561 U JP1984112561 U JP 1984112561U JP 11256184 U JP11256184 U JP 11256184U JP H024735 Y2 JPH024735 Y2 JP H024735Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
swing
arm
brake
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984112561U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6131534U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11256184U priority Critical patent/JPS6131534U/ja
Priority to US06/756,630 priority patent/US4638991A/en
Priority to DE19853526847 priority patent/DE3526847A1/de
Publication of JPS6131534U publication Critical patent/JPS6131534U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH024735Y2 publication Critical patent/JPH024735Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本考案は、複数の作業工程を経て自動的に製品
を製造するための自動製造機等に組込んで使用さ
れ、一対のロール間に板材を挾持してその板材を
一つの作業位置から他の作業位置へ向けて自動的
に移送するようになつたロールフイード装置に関
するものである。
(b) 従来の技術 上記のロールフイード装置の従来の構造例とし
て、第1ロール軸上に一体に嵌着されて揺動回転
する第1ロールと、第2ロール軸上に一体に嵌着
されて第1ロールと逆方向へ揺動回転し、第1ロ
ールと協働して板材を挾持移送する第2ロール
と、上記両ロールが板材移送方向と逆方向へ揺動
回転するときに両ロールを相対的に離れる方向へ
移動させて両ロールが板材に加えていた挾持力を
解放するロールレリース装置とを備えたものが周
知である。このようなロールフイード装置は、例
えば実開昭58−67831号公報に記載されている。
上記型式のロールフイード装置は、両ロールに
よつて板材に加える挾持力を板材の板厚或いは材
質の変化に応じた適切なものにして板材の変形、
破損等を防止できる構成にすることが望ましい。
この点に鑑み、上記公報に記載のロールフイード
装置には、両ロール間の間隔を移送すべき板材の
板厚に応じた適切なものに調節するための第1調
節装置と、第1ロールを第2ロールへ向けて押付
ける加圧力を調節して、両ロール間に挾持された
板材に加える挾持力を調節する第2調節装置とが
設けられている。
(c) 考案が解決しようとする問題点 上記公報に記載のロールフイード装置には、両
ロール間の間〓の微少調節を行うことが困難であ
り、従つて各種板厚の板材に加える挾持力を最適
値に設定しにくい欠点があつた。また、互いに全
く異なる構成の第1調節装置と第2調節装置とを
別ユニツトとして設けなければならない欠点もあ
つた。
(d) 問題点を解決するための手段 本考案は上記従来技術の欠点を解消することを
目的とするものであり、上記した型式のロールフ
イード装置において、ロールフイード装置のハウ
ジングから第1ロール軸に実質的に平行に延びる
枢軸上に嵌合する一端部とその反対側の自由端部
とを有し、上記一端部と自由端部との間の位置で
第1ロール軸上に嵌装されて、枢動時に第1ロー
ル軸及びこれと一体の第1ロールを第2ロールに
対して離接させる方向へ移動させる枢動体と、連
結部材を介して上記枢動体の自由端部に近い位置
に連結され、上記ハウジングに固定したガイド部
材に沿つて往復摺動可能になつていて、その摺動
時に上記枢動体を枢動させる摺動ブロツクと、第
1調節装置及び第2調節装置とを備え、上記第1
調節装置が、摺動ブロツクと枢動体との間の位置
に装着された第1ウオームギヤ及びこれによつて
回転駆動される第1ホイールと、第1ホイールに
螺合するとともに一端が摺動ブロツクに固着さ
れ、第1ホイールの回転時に往復移動することに
よつて上記摺動ブロツクの往復摺動を生ぜしめる
第1ねじ棒とを有し、一方上記第2調節装置が、
上記第1ウオームギヤと枢動体との間の位置に装
着された第2ウオームギヤ及びこれによつて回転
駆動される第2ホイールと、第2ホイールに螺合
するとともに一端がスプリングを介して上記枢動
体の自由端部に近い位置に当接し、第2ホイール
の回転時に往復移動することによつて、第1ロー
ルを第2ロールへ近ずける方向へ上記枢動体を押
圧する押圧力を調節する第2ねじ棒とを有する構
成にすることによつて上記した問題点を解決す
る。
(e) 作用 上記した本考案の構成によれば、第1ウオーム
ギヤ従つて第1ホイールの回転量を調節すること
によつて第1ねじ棒の上下移動量を調節すれば、
上記摺動ブロツク、連結部材、枢動体及び第1ロ
ール軸を介して第1ロールが第2ロールに対して
離接する方向へ移動して、両ロール間の間隔が調
節される。また、第2ウオームギヤ従つて第2ホ
イールの回転量を調節することによて第2ねじ棒
の上下移動量を調節すれば、上記スプリング、枢
動体及び第1ロール軸を介して、第2ロールへ向
けての第1ロールの押付け力が調節される。
(f) 実施例 (f1) 全体構成 第1,2,5図に示したように、図示実施例の
ロールフイード装置は、揺動回転駆動装置1と、
第1ロール軸2上に一体に嵌着された第1ロール
3と、第1ロール軸2と平行に延びる第2ロール
軸4上に一体に嵌着され、第1ロール3と協働し
て板材を挾持移送するよう構成された第2ロール
5と、上記両ロールを連動する連動装置6と、ロ
ールレリース装置7と、第1ロール3と第2ロー
ル5との間の間隔を調節するための第1調節装置
110と、第2ロール5の方向への第1ロール3
の加圧力を調節するための第2調節装置111と
を備えている。なお、第1ロール3及び第2ロー
ル5は、それぞれ横断面がセクター形、即ち扇形
のロールから構成されている。
(f2) 連動装置 第1,2図に示したように、上記連動装置6
は、第1ロール軸2上の、第1ロール3の外側位
置、即ちより具体的には第1ロール軸2上の、第
1ロール3の左端面3a(第1図)を超えて第1
図左方へ突出する部分に嵌着された第1揺動アー
ム8と、第2ロール軸4上の、第2ロール5の外
側位置、即ちより具体的には第2ロール軸4上
の、第2ロール5の左端面5a(第1図)を超え
て第1図左方へ突出する部分に嵌着され、第1揺
動アーム8とほゞ同一平面z上に位置している第
2揺動アーム9と、ガイド溝10′を有している
ガイド部材10と、ガイド溝10′内を摺動する
摺動体11と、第1及び第2リンク12及び13
とを備えたリンク機構により構成されている。上
記ガイド溝10′は、上記平面zと板材移送路A
を含む平面との交差点附近に設けられて板材移送
方向へ延びており、摺動体11がこのガイド溝1
0′に沿つて板材移送方向及びその逆方向へ摺動
するようになつている。また、上記第1リンク1
2は摺動体11と第1揺動アーム8の右下突出部
8a(第2図)とを連結し、一方第2リンク13
は摺動体11と第2揺動アーム9の右方突出部9
a(第2図)とを連結している。これら第1及び
第2リンク12及び13は、板材移送路Aを含む
平面に対して互にほゞ対称形に傾斜して延びて、
摺動体11の位置を頂点とするV字形をなしてい
る。
上記連動装置6は、第1ロール3が一方向(時
計方向又は反時計方向)へ所定量揺動したときに
第2ロール5を逆方向へ実質的に同一量揺動させ
るように両ロールを連動するものである。即ち、
例えば第2図において第1ロール軸2、第1揺動
アーム8及び第1ロール3が一体になつて時計方
向へ所定角度揺動したときには、第1リンク12
を介して摺動体11がガイド溝10′に沿つて左
方へ摺動し、同時に第2リンク13を介して、第
2揺動アーム9、第2ロール軸4及び第2ロール
5が一体になつて第1ロール3とほゞ同一角度だ
け反時計方向へ揺動する(このように揺動したと
きの各部材の状態が第2図に鎖線で示されてい
る)。同様に、第1ロール軸2、第1揺動アーム
8及び第1ロール3が第2図の鎖線位置から実線
位置へ向けて反時計方向へ揺動したときは、第1
リンク12、摺動体11及び第2リンク13を介
して、第2揺動アーム9、第2ロール軸4及び第
2ロール5が第1ロール3とほぼ同一量だけ時計
方向へ揺動して第2図の実線位置にくるのであ
る。
上記の如き連動装置6による両ロールの連動
は、両ロールの径及び両ロール間のオフセツト量
等を考慮して、第1揺動アーム8、第2揺動アー
ム9、第1リンク12及び第2リンク13の寸
法、相対的配列状態等を適切に定めることによつ
て高精度で行うことができる。以下これを第3図
を参照して説明する。
第3図は第2図の連動装置6を概略的に示して
おり、第3図に示されている各パラメータは次の
ものを示している。
R:両ロール3及び5の径 L1:第1揺動アームと第1リンク12との連
結点aと第1ロール軸の軸心O1との間の
距離、及び第2揺動アームと第2リンク1
3との連結点bと第2ロール軸の軸心O2
との間の距離 L2:第1リンク及び第2リンクの長さ ΔR:両ロール間のオフセツト量 θ1:第1ロールの揺動角 θ2:第2ロールの揺動角 L3:連動装置が作動する前の(即ち第2図の
実線位置にあるときの)、両ロールの軸心
O1,O2を結んだ線と、両リンクの連結点
O3との間の垂直距離 L4:第1ロール及び第2ロールがそれぞれ所
定角度θ1及びθ2だけ揺動し、それと同時に
連動装置が第2図の鎖線位置にきていると
きの、両ロールの軸心O1,O2を結んだ線
と、両リンクの連結点との間の垂直距離 なお、第3図の例では、第1リンク12と第2
リンク13との連結点O3が板材移送路の下面c
を水平に延長した延長面上にあり、しかもその延
長面に対して第1リンクと第2リンクとが同一角
度αをもつて上下対称に傾斜している。
第3図の例において、第1ロール3の揺動角θ1
と第2ロール5の揺動角θ2との関係は次式(1)で表
わされる。
θ2=θ1−Δθ …(1) なお、上式(1)においてΔθは、オフセツト量ΔR
に起因して生じる回転誤差である。この式(1)から
解るように、第3図の構成では、移送すべき板材
の板厚に応じて定められてくるオフセツト量ΔR
が存在するために回転誤差Δθが生じて、板材の
送り精度が低下する。即ち、第1ロール3が角度
θ1回転することにより板材の送り長さXと、第2
ロール5が角度θ2回転することによる板材の送り
長さX′とはそれぞれ次式(2),(3)で表わされる。
X=2πRθ1/360 …(2) X′=2πRθ2/360 …(3) 板材の送り精度は上記長さXとX′との差、即
ちX−X′で表わすことができるが、通常高精度
の装置における送り精度は±3/100mm程度であ
る。従つて、例えば第3図における各パラメータ
をR=80mm、L1=70mm、ΔR=1mm、L2=100mm、
θ1=60゜とすればθ2,X,X′は次のように算出さ
れる。
従つて、送り精度(X−X′)=5/100mmとなり、 上記した高精度の装置における送り精度(±3/
100mm程度)のものになる。このように、第3図
の例において各パラメータを適切な値に選定する
ことによつて、高い送り精度の装置を得ることが
できる。
(f3) 揺動回転駆動装置 上記揺動回転駆動装置1は、例えば特開昭55−
119642号及び特開昭57−75230号公報に示されて
いるような周知の型式のもので、連続的に回転駆
動される入力軸(図示されていない)上に3個の
立体カム(図示されていない)を嵌着するととも
に、これら立体カムのそれぞれに係合して各立体
カムの形状に応じた揺動運動を行う3個のターレ
ツトとを備えている。第2図には上記した3個の
ターレツトのうちの1個のターレツト14のみが
示されており、このターレツト14が連結軸47
(第4図)を介して揺動角変更装置15に連結さ
れている。他の2個のターレツトは図示されてい
ないが、第5図を参照して後述する第1揺動軸1
6及び第2揺動軸17のそれぞれに連結されてい
て、これら揺動軸を後述のタイミングで揺動させ
るようになつている。
(f4) 揺動角変更装置 第2図及び第4図に明瞭に示したように、上記
揺動角変更装置15は、連結軸47に対しほゞ直
角方向へ延びて(第4図)一端が連結軸47に一
体に連結されるとともに内部にスライダ57を収
納した揺動体58と、第1ロール軸2に嵌着され
た第1揺動アーム8とスライダ57とを連結する
連動棒50と、揺動体58に装着されたクラウン
歯車61と、揺動回転駆動装置1のハウジングに
回転可能に装着されかつクラウン歯車61に係合
する平歯車51とを備えている。しかして上記ク
ラウン歯車61は、ターレツト14と一体に連結
軸47が揺動Bしたときに揺動体58と一体に揺
動B′可能であるとともに、連結軸47の軸線4
7′と揺動体58の軸線58′とを含む面、即ち第
4図の面上で見たときに、連結軸の軸線47′に
直交する方向へ延びる回転軸線61′のまわりで
回転可能になつている。また、上記クラウン歯車
61は、連結軸の軸線47′と回転軸線61′との
交点Oを中心とする球状外面上に多数の歯61″
を形成した構成になつており、各歯61″が、回
転軸線61′の方向へ向けて円弧状に延びて、同
一方向へ向けて直線状に延びる平歯車51の歯5
1′に係合している。従つて、クラウン歯車61
が連結軸の軸線47′のまわりで揺動B′したとき
には円弧状の歯61″が平歯車の歯51′に対して
その円弧方向、即ち、揺動方向へ移動していく。
また、平歯車51をその軸線51″のまわりで回
転させたときには、クラウン歯車61は回転軸線
61′のまわりで回転するのである。
なお、第1,2図において、63は、タイミン
グベルト64を介して平歯車51の回転軸65に
連結された、平歯車51の駆動用モータを示して
いる。
上記クラウン歯車61の回転軸61a右端(第
4図)には駆動歯車66が嵌着されており、この
駆動歯車66に係合する従動歯車67が、揺動体
58内に設けられたねじ棒68の右端と螺合して
いる。また、ねじ棒68の左端はスライダ57に
固着されている。従つて、モータ63を駆動して
平歯車51を回転させ、それに応じてクラウン歯
車61を回転軸61aと一体に回転軸線61′の
まわりで回転させると、駆動歯車66を介して従
動歯車67が回転し、それに応じてねじ棒68及
びスライダ57が揺動体58の軸線方向へ摺動す
る。しかして、このようにしてスライダ57を摺
動させることによつて、揺動体58の揺動角に対
する第1揺動アーム8の揺動角、即ち揺動体58
の揺動角に対する第1ロール3の揺動角を変化さ
せることができるのである。
即ち第4図より明らかな如く、揺動体58は連
結軸47の中心軸線47′を中心として揺動Bし、
この中心軸線の位置が第2図の点Oに相当してい
る。しかして、スライダ57が摺動した場合に
は、揺動体58と連動棒50との連結点P(第2
図)と上記点Oとの距離Qが変化し、上記軸線5
8′に対する連動棒50の角度θが変化する。従
つて、揺動体58が所定角度揺動したときの第1
揺動アーム8の揺動角が変化し、同時に第1ロー
ル軸2及び第1ロール3の揺動角も変化する。ま
た、既述の如く、第1揺動アーム8は、第1リン
ク12、連動棒11及び第2リンク13を介して
第2揺動アーム9に連結されているから、上記の
如く第1揺動アーム8の揺動角が変化したときに
は第2揺動アーム9の揺動角も変化し、第1ロー
ル3と第2ロール5とは常にほぼ同一量だけ揺動
する。このように、連結軸47及びこれと一体に
なつた揺動体58の揺動角に対して第1ロール3
及び第2ロール5の揺動角を変化させれば、ロー
ルフイード装置によつて間欠的に移送される板材
の一回ごとの移送量が変化するのである。
なお、第2,4図において、69,70はスラ
イダ57に設けた固定ピン及びこの固定ピンに回
動可能に嵌合された軸受部材を示しており、これ
ら固定ピンと軸受部材とを介してスライダ57と
連動棒50とが連結されている。また、連動棒5
0と第1揺動アーム8との連結部、第1揺動アー
ム8と第1リンク12との連結部、第1リンク1
2、摺動体11及び第2リンク13の相互連結
部、並びに第2リンク13と第2揺動アーム9と
の連結部の構成も、これと同様のものになつてい
る。
(f5) ロールレリース装置 既述の説明より明らかな如く、第1ロール3と
第2ロール5とは、連動装置6によつて第1ロー
ルが一方向へ所定量揺動したときに第2ロールが
これと逆方向へ実質的に同一量揺動するように連
結されている。従つて、例えば第2図において第
1ロール3が時計方向Dへ揺動しかつ第2ロール
5が反時計方向D′へ揺動するとき(以下この方
向への両ロールの揺動を板材移送方向への揺動と
称す)に両ロール間に板材を挾持させれば、板材
は両ロールの揺動角に応じた量だけ左方へ移送さ
れる。しかして、第1ロールと第2ロールとは揺
動するものであるから、これらが上記と逆方向、
即ち第1ロール3が反時計方向へ揺動しかつ第2
ロール5が時計方向へ揺動するとき(以下この方
向への両ロールの揺動を板材移送方向と逆方向へ
の揺動と称す)には、第1ロール3と第2ロール
5とを相対的に離れる方向へ移動させて、両ロー
ルが板材に加えていた挾持力を解放し、板材が両
ロールによつて右方へ移送されないようにしなけ
ればならない。このように両ロールが板材移送方
向と逆方向へ揺動するときに両ロールを相対的に
離す方向へ移動させる装置がロールレリース装置
7であり、以下その具体的構成を第1図及び第5
図によつて説明する。
図示実施例におけるロールレリース装置7は、
上記した如く両ロール3,5を相対的に離す方向
へ移動させる機能と、これらを離したときに板材
が慣性力によつてなお移送されることを防止する
ために一時的に板材を固定するブレーキ機能とを
有するレリース・ブレーキ装置として構成されて
いる。即ちこのロールレリース装置7は、第5図
に示したように板材移送路Aの方向へ延びて長手
方向の略中央部が第2ロール軸4の、第2ロール
5の軸線方向両端面を超えて突出する部分4a,
4b(第1図)のそれぞれに嵌装されている1対
のレリースアーム76a,76bと、各レリース
アーム76a,76bと板材移送路Aとの間の位
置にそれぞれ設けられて板材移送路Aの方向へ延
びる1対の第1ブレーキアーム77a,77bと
を有している。第5図より明らかなように、一方
のレリースアーム76bの一端(第5図左端)
は、ロールフイード装置のハウジング75(第1
図)から第2ロール軸4にほゞ平行に延びるレリ
ース枢軸78上に嵌合しており、同様に、他方の
レリースアーム76aの一端もこの同一のレリー
ス枢軸78上に嵌合している。また、第1,5図
から明らかな如く、ブレーキアーム77a,77
bの、上記レリース枢軸78に隣接する側の一端
(第5図左端)は、ハウジング75から第2ロー
ル軸4にほゞ平行に延びる単一のブレーキ枢軸7
9上に嵌合している。ブレーキアーム77bの、
両ロールより僅かに右方(第5図)の位置には第
1のブレーキ片77b1が板材移送路Aへ向けて突
設されている。第1図より明らかなように、ブレ
ーキ片77b1は板材移送路の平面とほゞ平行に両
ブレーキアーム77a,77b間に延在し、その
左右両端が各ブレーキアームに固着されている。
このブレーキ片は、板材移送路Aを挾んで該ブレ
ーキ片77b1に対向する第2のブレーキ片80と
協働して板材Eの固定、解放を行うようになつて
いる。なお、ブレーキ片77b1,80については
後に詳記する。
第5図に示したように、レリースアーム76b
の、レリース枢軸78から遠い側の端部(即ち第
5図の右端)と、上記ブレーキアーム77bの、
ブレーキ枢軸79から遠い側の端部(即ち第5図
の右端)とは、アーム作動装置81に作動的に連
結されている。このアーム作動装置81は、レリ
ースアーム76bの右端面76b′と摺動可能に係
合するとともに、ブレーキアーム77bの右端部
の、右下方向へ向けて斜に延びる突出部77b2
遊合する溝82′を有するアーム連結体82と、
既述の揺動回転駆動装置1(第1,2図)によつ
て揺動駆動される第1及び第2揺動軸16及び1
7とを有している。上記第1揺動軸16の上部に
は平板状の操作板83がボルト止め84され、こ
の操作板83の上面が、それぞれレリースアーム
76bの右端の下面及びアーム連結体の下面に設
けた半円筒形の凹所内に回動可能に嵌合している
半円筒形の継手部材85a及び85bの平坦な底
面と係合している。また、上記第2揺動軸17の
下面には、平板部86aと、その右方位置に一体
形成された第2スプリング87の収納部86bと
で構成された操作部材86がボルト止め99さ
れ、平板部86aの下面が、ブレーキアーム77
bの右方部上面に形成した半円筒形の溝内に回動
可能に嵌合する半円筒形の継手部材85cの平坦
な上面と、第3隙間88を隔てて対面している。
レリースアーム76bの右端附近には上方へ開
いた凹所89が形成され、この凹所内に収納した
第1スプリング90の上端がブレーキアーム77
bの下面に当接して、ブレーキアーム77bとレ
リースアーム76bとを互に離す方向へ付勢して
いる。また、上記操作部材86の収納部86b内
に収納された第2スプリング87は、アーム連結
体82をブレーキアーム77bの突出部77b2
向けて付勢している。従つて、第1スプリング9
0の装着位置附近におけるレリースアーム76b
の上面とブレーキアーム77bの下面との間に
は、第1スプリング90と第2スプリング87と
の付勢力によつて、第1隙間91が形成され、ま
たブレーキアーム77bの上記突出部77b2の下
面と、これと対面する溝82′の表面との間に、
第1隙間91に連通する第2隙間92が形成され
ている。なお、第5図において、100は、ねじ
棒101上に嵌着された、第2スプリング87用
の抑え板、102はねじ棒101に螺合する、第
2スプリングのばね力調節用ナツトを示してい
る。
図示実施例のロールレリース装置は上記の構成
のものであつて、以下その作動について第5図を
参照して説明する。この第5図は両ロール3,5
間に板材Eが挾持されている状態を示しており、
この状態から第1ロール3及び第2ロール5がそ
れぞれ反時計方向D及び時計方向D′へ所定量揺
動し(即ち両ロールが板材移送方向へ揺動し)、
それによつて板材Eが所定量右方の作業位置へ向
けて移送される。この点については第2図を参照
して既に説明した通りである。板材Eが所定量右
方へ移送された後に両ロール3,5が停止し、第
1揺動軸16が反時計方向Fへ揺動する。第1揺
動軸がこのように揺動すると、第1スプリング9
0のばね力に助勢されてレリースアーム76bの
右方部分が下方へ移動し、従つてレリースアーム
76bはレリース枢軸78を支点として時計方向
へ枢動する。従つて第2ロール軸4及び第2ロー
ル5はレリースアーム76bと一体に下方へ移動
し、第2ロール5が板材Eから離れるため、両ロ
ールによつて板材Eに加えられていた挾持力が解
放される。また、上記第1揺動軸16の揺動によ
つて、継手部材85bを介してアーム連結体82
が第2スプング87のバネ力に抗して上方へ押上
げられ(このときにアーム連結体82はレリース
アーム76bの右端面76b′に沿つて上方へ摺動
する)、これに応じて第1スプリング90のバネ
力によつてブレーキアーム77bの右方部分が上
方へ押上げられる。従つてブレーキアーム77b
はブレーキ枢軸79を支点として反時計方向へ枢
動し、可動ブレーキ片77b1が固定ブレーキ片8
0に近づけられて、両ブレーキ片77b1,80間
に板材Eが固定される。なお、上記の如く第1揺
動軸16が揺動してブレーキアーム77bがブレ
ーキ枢軸79を支点として反時計方向へ枢動する
ときに、その枢動を第2揺動軸17及び操作部材
86が妨げることはない。何故なら、操作部材8
6の平板部86bの下面と継手部材85cの上面
との間には第3隙間88が形成されており、この
第3隙間88の巾がゼロになるまで、ブレーキア
ーム77bは反時計方向へ枢動できるからであ
る。
上記したように両ロール3,5によつて板材E
を所定量右方へ移送した後に、第1揺動軸16が
反時計方向へ所定量揺動し、それによつて第2ロ
ール5を第1ロール3から離れる方向へ移動させ
て両ロールが板材に加えていた挾持力を解放する
とともに、ブレーキ片77b1とブレーキ片80と
の間に板材Eを固定する。しかしてこのように両
ブレーキ片77b1,80の間に板材Eを固定する
ことによつて、両ロールによつて板材に加えてい
た挾持力を解放したときに板材Eが慣性力によつ
てさらに右方へ移送されることを防止し、板材の
正確な移送を行うことが可能になる。
上記の如く両ブレーキ片77b1,80によつて
板材Eを固定した後に第1揺動軸16は停止す
る。この第1揺動軸16が停止した状態において
は、レリースアーム76bの上面とブレーキアー
ム77bの下面との間の第1隙間91、ブレーキ
アーム77bの突出部77b2の下面とこれに対向
する溝82′の表面との間の第2隙間92はかな
りの広さに確保されており、また操作部材86の
平板部86aの下面と継手部材85cの上面との
間の第3隙間88は第5図の状態よりかなり狭く
なつている。
上記第1揺動軸16が停止してから小時間経過
後に第2揺動軸17が反時計方向Gへの揺動を開
始し、これとほゞ同期して第1ロール3と第2ロ
ール5とがそれぞれ時計方向及び反時計方向への
揺動を開始する(即ち両ロールが板材移送方向と
逆方向への揺動を開始する)。この両ロールの揺
動は、第2ロール5が第5図の位置より下方へ移
動している状態で行われるため、その揺動によつ
て板材Eが左方へ移送されることはなく、板材E
は静止状態に保たれる。そして上記方向Gへ第2
揺動軸17が揺動すると、継手部材85cを介し
てブレーキアーム77bの右方部分が押下げら
れ、従つてブレーキアーム77bはブレーキ枢軸
79を支点として時計方向へ枢動して、ブレーキ
片77b1が下方へ移動する。このようにして、両
ブレーキ片77b1,80が板材Eに加えていた挾
持力が解放される。なお、上記の如くブレーキア
ーム77bが時計方向へ枢動するときにレリース
アーム76bは静止状態に保たれているため、ブ
レーキアーム77bは、上記第1隙間91及び第
2隙間92を挾くしつつ時計方向へ枢動するので
ある。
第2揺動軸17が反時計方向Gへ所定量揺動し
て、両ブレーキ片77b1,80が板材Eに加えて
いた挾持力が解放された後に、第2揺動軸17は
停止する。そして、この状態で、以前に両ロール
3,5によつて右方の作業位置へ移送されていた
板材部分の加工(せん断加工、プレス等)が行わ
れる。
上記した板材移送方向と逆方向への両ロール
3,5の揺動は、上記板材部分の加工が終る頃ま
で行われ、その後両ロールは停止する。そして両
ロールの停止時期とほぼ同期して第1揺動軸16
の時計方向への揺動及び第2揺動軸17の時計方
向への揺動が開始される。しかして、このように
第1及び第2揺動軸16,17が時計方向へ揺動
したときにレリースアーム76b及びブレーキア
ーム77bがそれぞれレリース枢軸78及びブレ
ーキ枢軸79を支点として、既述の如く各揺動軸
16,17が反時計方向へ揺動した場合と逆方
向、即ち反時計方向へ枢動することは明らかであ
る。そして、このようなレリースアーム76b及
びブレーキアーム77bの反時計方向への枢動に
よつて、これらは第5図の位置に戻される。この
第5図の状態では板材Eは両ロール間に挾持さ
れ、またブレーキ片77b1は板材Eから離れてい
る。従つて、この状態から、再び両ロール3,5
が板材移送方向へ揺動して板材を右方へ移送し、
その後既述の作動サイクルがくり返されるもので
ある。
なお、第5図には、第1図の右方位置にあるブ
レーキアーム77b及びレリースアーム76bに
関連した部材のみ示されており、この第5図を参
照してこれらアーム77b,76bとアーム作動
装置81との関連構成、作動について説明したき
たが、第1図の左方位置にあるブレーキアーム7
7aは上記ブレーキアーム77bと同一の形状を
有していてこれと同一の動きを生じるように連動
されており、同様に第1図の左方位置にあるレリ
ースアーム76aは上記レリースアーム77bと
同一の形状を有していてこれと同一の動きを生じ
るように連動されているものである。即ち、上記
したとおり両ブレーキアーム77a,77bの一
端(第5図左端)は単一のブレーキ枢軸79上に
嵌合し、また両レリースアーム76a,76bの
一端は単一のレリース枢軸78上に嵌合してい
る。また、第5図に示されているアーム連結体8
2、第1揺動軸16及び第2揺動軸17は、それ
ぞれ第2ロール軸4と並行して第5図紙面に直角
の方向へ延びる単一の部材から構成されており、
アーム連結体82の溝82′内に、ブレーキアー
ム77aに形成した、突出部77b2と同様の突出
部(図示されていない)が挿入されている。ま
た、第5図に示されている第1スプリング90、
第2スプリング87、継手部材85a,85b,
85c,操作板83、及び操作部材86等と同様
の部材が、ブレーキアーム77a及びレリースア
ーム76aに関連した所定位置にも設けられてい
る。
第5図を参照して行つた既述の説明より明らか
なように、両ロール3,5、第1揺動軸16及び
第2揺動軸17は、それぞれ適切なタイミングで
揺動、停止をくり返さなければならないものであ
る。しかして、これらを適切なタイミングで揺
動、停止させることは、既述の揺動回転駆動装置
1(第1,2図)に組込まれている既述の3つの
立体カム(図示されていない)の形状等を適切に
設計することによつて行うことができることは明
らかである。
(f6) 第1調節装置及び第2調節装置 第1図及び第5図に示したように、ロールフイ
ード装置の上方位置には、ハウジング75の頂壁
部分75aの底面にボルト止め112a,112
bされ、横断面がU字状をなすガイド部材113
が設けられ、このガイド部材113の下方にケー
ス114が固定されている。ガイド部材113の
左右両壁部113a,113b(第5図)の間の
空間115には摺動ブロツク116が収納され、
この摺動ブロツク116が、上記壁部113a,
113bの内面からなるガイド面113a′,11
3b′に沿つて上下方向へ摺動可能になつている。
摺動ブロツク116の左右両側部(第1図)には
連結板117a,117bの頂端がボルト止め1
18され、一方連結板117a,117bの下端
は連結ブロツク119の左右両側部(第1図)に
ボルト止め190a,190bされている。ま
た、第5図より明らかなように連結ブロツク11
9は、枢動体120の自由端部120bに近い位
置の上面にボルト止め121a,121bされて
いる。以上の説明より明らかなように、上記連結
板117a,117b及び連結ブロツク119
は、摺動ブロツク116を枢動体120の自由端
部120bに近い位置の上面に連結するための連
結部材になつている。
上記枢動体120は、一端120aがロールフ
イード装置のハウジング75から第1ロール軸2
に平行に延びる枢軸122上に嵌合し、上記一端
120aと、その反対側の自由端部120bとの
間の位置で第1ロール軸2上に嵌装されている。
第1,5図から明らかなように、枢動体120は
第1ロール3の上面をおゝうように設けられ、第
1ロール軸2の、第1ロール3の左右両側面3
a,3b(第1図)を超えて突出する部分に嵌合
している。
次に、上記ケース114内の、摺動ブロツク1
16の下方位置に上記第1調節装置110が設け
られ、また第1調節装置の下方位置に第2調節装
置111が設けられている。しかして上記第1調
節装置110は、駆動モータ123によつて回転
駆動される第1ウオームギヤ124と、第1ウオ
ームギヤ124に係合する第1ホイール125
と、第1ホイール125と螺合して第1ホイール
125の回転時に上下移動するとともに上端が摺
動ブロツク116に固着されている第1ねじ棒1
26とを有している。また、第2調節装置111
は、駆動モータ127によつて回転駆動される第
2ウオームギヤ128と、第2ウオームギヤ12
8に係合する第2ホイール129と、第2ホイー
ル129と螺合して第2ホイール129の回転時
に上下移動する第2ねじ棒130とを有してい
る。第2ねじ棒130の下端にはばね受け板13
0aが設けられ、このばね受け板130aが、連
結ブロツク119に形成した貫通孔119a内に
収納したスプリング131を介して枢動体120
の上面に当接している。
以上の構成より明らかな如く、第1調節装置1
10の駆動モータ123によつて第1ウオームギ
ヤ124を時計方向或いは反時計方向へ回転させ
れば、第1ホイール125を介して第1ねじ棒1
26が上方或いは下方へ移動し、それと一体に摺
動ブロツク116、連結板117a,117b、
連結ブロツク119が上方或いは下方へ移動す
る。従つて枢動体120は枢軸122を支点とし
て第5図の時計方向或いは反時計方向へ枢動して
第1ロール軸2及びこれと一体の第1ロール3を
第2ロール5に対し離接する方向へ移動させる。
従つて、上記の如く第1調節装置を作動させるこ
とによつて、両ロール3,5間の間〓幅を移送す
べき板材の板厚に応じた適切なものに調節するこ
とができる。
また、第2調節装置111の駆動モータ127
によつて第2ウオームギヤ128を回転させれ
ば、第2ホイール129を介して第2ねじ棒13
0が上方又は下方へ移動し、従つて第2ねじ棒1
30がスプリング130を介して枢動体120の
左方部(第5図)を下方へ押圧する加圧力、即ち
枢動体120を枢軸122を支点として第5図の
反時計方向へ押圧する力が調節される。従つて、
両ロール3,5によつて板材Eに加える挾持力が
適切値に調節されるのである。
(f7) ブレーキ位置調節アーム 上記した如く、図示実施例のロールレリース装
置7はレリース・ブレーキ装置として構成されて
いるが、ブレーキ位置調節アーム133a,13
3b(第1,5図)はその一端に第2ブレーキ片
80を有していて、上記レリース・ブレーキ装置
の一構成要素になつている。既述の如く、第1調
節装置110を作動すると枢動体120が枢軸1
22を支点として第5図の時計方向或いは反時計
方向へ枢動し、それに応じて第1ロール3が第2
ロール5に対して離接する方向へ移動するように
なつている。しかしてこのように枢動体120が
枢動するときには、第1ロール3の、板材移送路
に最も近接する部分、即ち第1ロールの最下部分
と、ブレーキ片80の、板材移送路に最も近接す
る部分、即ちブレーキ片80の最下部分とを結ん
だ仮想面が板材移送路に対して実質的に平行移動
することが望ましい。即ち例えば第1ロール3が
第5図の位置から所定量上昇しこれに応じて板厚
が増加した板材を両ロール3,5によつて移送す
る場合に、第1ロール3の最下部分とブレーキ片
80の最下部分とを結ぶ可想面が板材移送路Aと
ほゞ平行になるようにブレーキ片80が上昇して
いなければ、第1ブレーキ片77b1と第2ブレー
キ片80とで板材を固定するブレーキ機能を良好
に果すことができないからである。上記ブレーキ
位置調節アーム133a,133bは、上記した
如く第2ブレーキ片80を第1ロール3の上下動
に応じて上下させるために設けられている。
上記ブレーキ位置調節アーム133a,133
bは、それぞれ第1ロール3の左右両端(第1
図)の外側に位置している。第5図に示したよう
に、ブレーキ位置調節アーム133bは枢動体1
20と板材移送路との間の位置に設けられてい
る。またこのブレーキ位置調節アーム133b
は、枢動体120の自由端部120bに隣接した
位置にある上方部133b1と、板材移送路に近接
した位置にある下方部133b2と、上方部133
b1と下方部133b2とを連結する傾斜部133b3
とを有し、全体として板材移送方向即ち第5図の
左右方向に延在している。上記上方部133b1
一端(第5図左端)は、第1ロール軸2と平行な
枢軸134上で枢動可能であるとともにこの枢軸
134と一体に板材移送方向及びその逆方向へ微
小量摺動可能になるようにハウジング75に装着
されている。また上記下方部133b2は、その長
手方向の略中央部において、枢軸135のまわり
で枢動可能になるように上記枢動体120に枢着
されている。また、ブレーキ位置調節アーム13
3aはブレーキ位置調節アーム133bと同様の
構成、形状のものであつて、該アーム133bと
平行に延びている。
上記下方部133b2の外端(第5図右端)と、
ブレーキ位置調節アーム133aの、該下方部1
33b2の外端に相当する外端とには、第2ブレー
キ片80の両端が固定されている。即ち第1,5
図に示したように、第2ブレーキ片80は、板材
移送路Aを挾んで第1ブレーキ片77b1と対向す
る位置にあり、その両端(第1図)がそれぞれア
ーム133a及び133bの上記した部分に固定
されている。そして第5図に示したように、ブレ
ーキ片80の下面80aは、下方に凸状になるよ
うに板材移送方向へ向けて大きな曲率でわん曲す
る弧面になつている。このようにブレーキ片80
の下面80aを弧面にすれば、ブレーキ位置調節
アームが枢軸134を中心として枢動し、それに
よつて該アームが第5図の位置から多少傾斜した
場合にも、ブレーキ片80が板材Eに好適に線接
触するのである。同様の理由で、ブレーキ片77
bの上面は、上方へ凸になるように板材移送方向
へ大きな曲率でわん曲する弧面になつている。
上記枢軸122,134,135の位置と、第
1ロール軸2の位置と、第2ブレーキ片80の位
置と、第1ロール3の径との相対関係は、枢動体
120が所定量枢動したときに、第1ロール3及
び第2ブレーキ片80の、板材移送路に最も近接
する部分間を結んだ仮想面を板材移送路に対して
実質的に平行移動させるようなものにされてい
る。以下この点について説明する。なお、上記し
た通り、ブレーキ位置調節アーム133aと13
3bとは同様の構成のもので、互いに連動して同
一の動きをするものであるため、以下の説明はブ
レーキ位置調節アーム133aを無視して行うこ
とにする。
第6図は、第5図に示されているブレーキ位置
調節アーム133b及びこれに関連する部材の配
列関係を図式化して示すものであり、第6図にお
いて、Q1は枢動体120の回転中心(即ち枢軸
122の中心点)、Wは上ロール軸2の中心点、
Pは枢軸135の中心点、Q2は枢軸134の中
心点、Uは第1ロール3の最下点、Tは第2ブレ
ーキ片80の最下点を示している。既述の説明よ
り明らかな如く、例えば枢動体120が枢軸12
2を中心として時計方角へ角度δ回転したとき、
即ち第6図で実線で示されている状態から点線で
示されている状態まで各部が移動したときには、
第1ロール3の最下点Uと第2ブレーキ片80の
最下点Tとはそれぞれ点U′及びT′まで上昇する
が、これら点U′とT′とを結んだ線が、点UとT
とを結んだ線と平行になるのが理想である。しか
るに実際にはブレーキ片80は、ブレーキのつか
みしろとして、第6図の実線状態即ち装置が第5
図の状態にあるときに第2ブレーキ片80の最下
点が上ロール3の最下点より5/100mm程度下方
へくるように構成されている。従つて、上記つか
みしろの寸法、即ち5/100mm程度の範囲内で点
T′が点U′より上昇していてもブレーキ機能を果
すことができる。従つて、枢軸122,134,
135,第1ロール軸2、第2ブレーキ片80の
相対位置、及びこれと第1ロール3の径との関係
は、点U′に対する点T′の上昇量を上記つかみし
ろの寸法の範囲内にするように決定すればよい。
次に、枢動体が第5図の位置から時計方向へ角
度δ回転したとき、即ち装置各部が第6図の実線
位置から点線位置へ移動したときの装置各部の位
置を次の既知数を使用して表わしてみる。
R1:第1ロール3の半径 R2:第2ブレーキ片80の曲率半径 L0:点Q1と点Wとの間の距離、 L1:点Q1と点Pとの間の距離 L2:点Q2と点Pとの間の距離 L3:点Q2と第2ブレーキ片80の曲率中心S
との間の距離 α1:点Q1とPとを結ぶ線と水平線とで形成さ
れる角度 β:点PとQ2を結ぶ線と点Q2とSとを結ぶ線
との間の角度 上記の既知数を使用しかつ点Q1の位置を原点、
即ちx,y座標が共に0の点として各点の座標を
示してみるとまず点Pの座標Px,Pyは次式で表
わされる。
Px=L1・cosα1 Py=L1・sinα1 枢動体120が角度δだけ回転したときに点P
は点P′の位置にくるが、この点P′の座標Px′,
Py′は次式で表わされる。
Px′=L1・cos(α1−δ) Py′=L1・sin(α1−δ) このことから点Pから点P′への移動量x1,y1
次のようになる。
x1=|Px′−Px| y1=|Py′−Py| また、枢動体120が角度δ回転したときに点
Q2が左方へ摺動して点Q2′の位置にくるが、この
点Q2′の座標Q2′x,Q2′yは次式で表わされる。
Q2′x=Px′−H2 Q2′y=C2 但し、H1=C1−y1としたときに上式における
H2は、H2=√2 12 1で表わされる。ここで、C1
は点Pを通る水平線と点Q2′との間の垂直長さ、
E1は点P′を通る水平線と点Q2′との間の垂直長さ、
y1は点Pを通る水平線と点P′を通る水平線との間
の垂直長さである。
以上のことから点T′の座標Tx′,Ty′は次式で
表わされる。
Tx′=Q2′x+L3・cosα3 Ty′=Q2′y+L3・sinα3−R2 但し、α3=β−α2, α2=sin-1(H1/L2)である。
また、点U′の座標Ux′,Uy′は次式で表わされ
る。
Ux′=−L0・cosδ Uy′=L0・sinδ−R1 以上より明らかな如く、点U′に対する点T′の
上昇量は|Uy′−Ty′|となる。
この種のロールフイード装置においては、移送
すべき板材の板厚は0〜3mm程度の範囲で変更さ
れる。従つて関連各部の寸法は、最大板厚3mmの
場合における点U′に対する点T′の上昇量を第2
ブレーキ片80のつかみ13(5/100mm)の範
囲内にするように選定すればよい。その一設計例
を示せば、次の通りである。
R1=80mm L3=204.551mm R2=100mm α1=140.523゜ L0=105mm β=27.111゜ L1=108.105mm C1=73mm L2=187.560mm C2=15.2mm 次に上記設計例を分析してみると、まず第1ロ
ール3を3mm上昇させるためにはUy′=−77mmと
すればよいため、Uy′=−77=sinδ−R1よりδ=
1.637゜となる。また、Ty′=Q2y′+L3・sinα3−R2
=−76.962mmとなる。従つて、|Uy′−Ty′|=
0.038mmとなり、ブレーキ位置調節アーム及びこ
れに関連する各部分はブレーキ機能を損わずに良
好に作動する。
(g) 考案の効果 以上より明らかなように、本考案のロールフイ
ード装置は、第1ロールと第2ロールとの間に挾
持した板材を間欠的に一方向へ移送して、その板
材を順次異なる作業位置へ送り込んでいくように
なつている。特に本考案は、第1ウオームギヤ及
び第1ホイールを組込んだ第1調節装置110を
作動して枢動体120をその枢軸122のまわり
に枢動させることによつて両ロール間の間隙巾を
ロールフイード装置によつて移送すべき板材の肉
厚に応じた適切値に設定できるとともに、第2ウ
オームギヤ及び第2ホイールを組込んだ第2調節
装置111を作動することによつて両ロールが板
材に加える挾持力を板材の板厚、材質等に応じた
適切なものにすることができるため、板材の移送
精度を高めることができるとともに、移送時の板
材の変形、破損、および両ロールの破損等を有効
に防止できる利点がある。
また、上記第1調節装置はその作動によつて枢
動体120の枢軸122自体を移動させるもので
なく、ウオームギヤとホイールとを使用して枢軸
122のまわりの枢動体120の枢動量を調節す
ることによつて両ロール間の間隙を適切値に調節
する構成になつているために、既述の特開昭58−
67831号公報等に記載の従来装置に比較して両ロ
ール間の間隙の微少調節を容易に行える利点があ
る。さらに、上記第2調節装置は、上記第1調節
装置と同様のウオームギヤ、ホイール等を組込ん
だ構成になつていて、枢動体120を枢軸122
のまわりで枢動させる力を調節することによつ
て、両ロールが板材に加える挾持力を調節するよ
うになつている。このように第1調節装置と第2
調節装置とは同様の部材を組込んだものであつて
枢動体120に対して同様に作用するものである
ため、これら装置を一体のコンパクトな装置とし
て組立てることが極めて容易になる。また、ウオ
ームギヤとホイールとを使用して、枢動体を枢軸
122のまわりで枢動させる力を調節するよう構
成された第2調節装置は、両ロールが板材に加え
る挾持力の微少調節を極めて容易に行えるように
なつている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例のロールフイード装置の
全体構成を示す概略的な正面説明図、第2図は第
1図を矢印−方向に見て揺動角変更装置、第
1ロール、第2ロール及び連動装置の関連構成を
示す図、第3図は上記ロールフイード装置に設け
られている連動装置の各部の寸法と作動精度との
関係を説明する概略図、第4図は第2図の−
断面図、第5図は第1図を矢印−方向に見た
部分断面説明図、第6図は第5図に示されている
ブレーキ位置調節アーム及びこれに関連する部材
の配列関係を示す説明図である。 1……揺動回転駆動装置、2……第1ロール
軸、3……第1ロール、4……第2ロール軸、5
……第2ロール、6……連動装置、7……ロール
レリース装置、15……揺動角変更装置、110
……第1調節装置、111……第2調節装置、1
13……ガイド部材、116……摺動ブロツク、
117a,117b……連結板、119……連結
ブロツク、120……枢動体、124……第1ウ
オームギヤ、125……第1ホイール、126…
…第1ねじ棒、128……第2ウオームギヤ、1
29……第2ホイール、130……第2ねじ棒、
131……スプリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第1ロール軸上に一体に嵌着されて揺動回転す
    る第1ロールと、第2ロール軸上に一体に嵌着さ
    れて第1ロールと逆方向へ揺動回転し、第1ロー
    ルと協働して板材を挾持移送する第2ロールと、
    上記両ロールが板材移送方向と逆方向へ揺動回転
    するときに両ロールを相対的に離れる方向へ移動
    させて両ロールが板材に加えていた挾持力を解放
    するロールレリース装置とを備えたロールフイー
    ド装置において、ロールフイード装置のハウジン
    グから第1ロール軸に実質的に平行に延びる枢軸
    上に嵌合する一端部とその反対側の自由端部とを
    有し、上記一端部と自由端部との間の位置で第1
    ロール軸上に嵌装されて、枢動時に第1ロール軸
    及びこれと一体の第1ロールを第2ロールに対し
    て離接させる方向へ移動させる枢動体と、連結部
    材を介して上記枢動体の自由端部に近い位置に連
    結され、上記ハウジングに固定したガイド部材に
    沿つて往復摺動可能になつていて、その摺動時に
    上記枢動体を枢動させる摺動ブロツクと、第1調
    節装置及び第2調節装置とを備え、上記第1調節
    装置が、摺動ブロツクと枢動体との間の位置に装
    着された第1ウオームギヤ及びこれによつて回転
    駆動される第1ホイールと、第1ホイールに螺合
    するとともに一端が摺動ブロツクに固着され、第
    1ホイールの回転時に往復移動することによつて
    上記摺動ブロツクの往復摺動を生ぜしめる第1ね
    じ棒とを有し、一方上記第2調節装置が、上記第
    1ウオームギヤと枢動体との間の位置に装着され
    た第2ウオームギヤ及びこれによつて回転駆動さ
    れる第2ホイールと、第2ホイールに螺合すると
    ともに一端がスプリングを介して上記枢動体の自
    由端部に近い位置に当接し、第2ホイールの回転
    時に往復移動することによつて、第1ロールを第
    2ロールへ近ずける方向へ上記枢動体を押圧する
    押圧力を調節する第2ねじ棒とを有することを特
    徴とするロールフイード装置。
JP11256184U 1984-07-26 1984-07-26 ロ−ルフイ−ド装置 Granted JPS6131534U (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11256184U JPS6131534U (ja) 1984-07-26 1984-07-26 ロ−ルフイ−ド装置
US06/756,630 US4638991A (en) 1984-07-26 1985-07-19 Adjustable nip roll feed apparatus with braking/releasing device
DE19853526847 DE3526847A1 (de) 1984-07-26 1985-07-26 Walzenzufuehrungseinrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11256184U JPS6131534U (ja) 1984-07-26 1984-07-26 ロ−ルフイ−ド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6131534U JPS6131534U (ja) 1986-02-25
JPH024735Y2 true JPH024735Y2 (ja) 1990-02-05

Family

ID=30671608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11256184U Granted JPS6131534U (ja) 1984-07-26 1984-07-26 ロ−ルフイ−ド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6131534U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0532133U (ja) * 1991-10-04 1993-04-27 トヨタ車体株式会社 トランクルームの内張材取付け用クリツプ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56123689U (ja) * 1980-02-19 1981-09-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6131534U (ja) 1986-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS62502525A (ja) ロボツト・ア−ム用のグリツパおよび手首継手
JPH024740Y2 (ja)
JPH0343163B2 (ja)
JPH024739Y2 (ja)
GB2102370A (en) Transfer apparatus
JPH024735Y2 (ja)
US4638991A (en) Adjustable nip roll feed apparatus with braking/releasing device
JPH024736Y2 (ja)
JPH0335461Y2 (ja)
JPS6344195Y2 (ja)
JPH024738Y2 (ja)
JPS6361097B2 (ja)
JPS63662Y2 (ja)
JPS6344196Y2 (ja)
JPH024734Y2 (ja)
CZ296735B6 (cs) Zarízení k vytvárení zvedacího a spoustecího pohybu
JPH024737Y2 (ja)
US4601420A (en) Roll feed apparatus
JP2617976B2 (ja) フィードロール装置
JP2729411B2 (ja) プレス機の送り調整装置
US4844444A (en) Roll feed apparatus
JP7220485B2 (ja) プレス装置
JPH018243Y2 (ja)
SU1576272A1 (ru) Загрузочное устройство
JPH0536177B2 (ja)