JPH0247116Y2 - - Google Patents

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JPH0247116Y2
JPH0247116Y2 JP6779286U JP6779286U JPH0247116Y2 JP H0247116 Y2 JPH0247116 Y2 JP H0247116Y2 JP 6779286 U JP6779286 U JP 6779286U JP 6779286 U JP6779286 U JP 6779286U JP H0247116 Y2 JPH0247116 Y2 JP H0247116Y2
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ring
chain ring
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は主要には自転車のチエーンホイールの
構造に関し、特にチエーンホイールにおいてチエ
ーンリングとパワーデイスクとを個別に成形して
組合せてなるチエーンホイールの構造に関する。
〔従来の技術〕
現在採用されているチエーンホイールは大別す
れば、(ア)押抜きプレス成形になる一体型チエーン
ホイールと、(イ)同じく押抜きプレス成形にしてな
るが、チエーンホイールの外周縁部にチエーン歯
をきざんでなるリングカラー状のチエーンリング
と、このチエーンリングとクランク軸とを連接す
るためのパワーアームとを個別に成形して、後に
チエーンホイールとして組立て形成してなる組合
せ型チエーンホイールとがある。
本考案は組合せ型チエーンホイールの構造に関
するものなので、組合せ型チエーンホイールの従
来例につき、第3図に基づいて説明する。
第3図において、従来技術に係る組合せ型チエ
ーンホイール4は、チエーンリング41とパワー
アーム42との組合わせにより形成されている
が、チエーンリング41の外周縁部には一定ピツ
チよりなるチエーン歯が多数個設けられ、かつそ
の中心部位を大きな円形開口としたリングカラー
状とされてなると共に、パワーアーム42は、そ
の中心部位にクランク軸孔を開設し、かつこのク
ランク軸孔を中心とした正5角形を基本形態とす
る連設された5本の放射状アームよりなつてい
る。
チエーンリング41とパワーアーム42とが組
合せられて一体的に形成される時、パワーアーム
42はチエーンリング41の中心円形開口上に、
互いの中心点を重ね合わせるように架設されると
同時に、チエーンリング41のカラー状のリング
上面にパワーアーム42の5つの各アーム先端部
を重ねるようにして、ボルト、ナツト、ホール
(一部のみ図示)よりなる締着手段43によつて
一体的に結合される。なお、パワーアーム42の
5つの各アーム先端部間におけるチエーンリング
41上には、ほぼ同形かつ等間隔に2つずつの透
し孔を開設している。
以上のような組合せ型チエーンホイール4は、
上記(ア)の一体型チエーンホイールと比較すると、
チエーンリング41部分が交換可能となるので、
修理又はチエーン歯数が異つたチエーンリング
(図示せず)への変換において、便利なものとな
つている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、上記のような組合せ型チエーンホイ
ール4においては、パワーアーム42の5つの各
アーム先端は必ずチエーンリング41上に十分な
締着が行われるように重ね合されなければならな
いので、チエーンリング41を押抜きプレス加工
して成形する時、チエーンリング41の中形開口
部を打抜いて出来る円板状の材料によつては、パ
ワーアーム42を成形することが出来ない。
この事実により、前記円板状の材料は直接には
利用できないので、製造コストを引上げる原因の
一つとなつていると共に、同一のプレス型による
同時成形が不可能なので、工程の単純化とコスト
軽減を阻害するものとなつている。
また、パワーアーム42は普通複数個のボルト
及びナツトによつてチエーンリング41上に締着
されてなるので、組立て工程を複雑化すると同時
に、チエーンリング41の取替えが時間を要する
ものとなつている。
次に、上記(ア)の一体型ホイールをも含めて従来
技術に係るチエーンホイールに共通する問題点に
ついて述べる。
一般に、各部品の製造において、それぞれ許容
される誤差の範囲である公差が決められ(以下、
製造公差と呼ぶ)、かつ組立てに関しても、各部
分に関して、許容される誤差の範囲(以下、組立
て公差と呼ぶ)が存在するのは周知のことである
が、ここでは、第4図に基づいて、チエーンライ
ンの誤差について言えば、その誤差の値は一般の
自転車において、±1.0〜1.5mm以下が好ましいと
されている。
第4図において、チエーン44は前方チエーン
ホイール45と後方チエーンホイール46間に巻
きつけ張架されて、前方チエーンホイール45の
側面において、同軸上にころ451を固設してな
ると共に、後方チエーンホイール46の側面にお
いて、同軸上にころ461を固設してなるので、
前方のころ451が回転駆動させられると、チエ
ーン44によつて、後方のころ461へ回転駆動
力を伝達する。いま、チエーン44ラインの誤差
tを±1.0〜1.5mm以下にしようとする時、(誤差
tは、前方チエーンホイール45軸の軸心線上に
おける一点鎖線で表示した2本のチエーン44ラ
インのずれ値をいう)、自転車のクランクセツト
部分における各製造公差と組立て公差との相加値
が±1.0〜1.5mm以下となればよい訳だが、実際問
題としてその相加値が上記値を上まわることが容
易に発生し、チエーン44ラインのずれtを公差
相加値内に押えるために、製造誤差及び組立て誤
差ができるだけ小さい部品を選択しつつ、かつ誤
差tが前記相加公差値をオーバーしたら、分解し
て組立て直す必要がある。これは自転車の製造管
理において、容易には解決できない問題となつて
いる。
本考案は以上のような実情を背景になされたも
ので、材料ロスが少なく、しかも組立て又は分解
が容易な組合せ型チエーンホイールの構造を提供
することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記問題点を解決するために、主とし
て自転車のチエーンリングとパワーデイスクとの
組合せによつて形成されるチエーンホイールであ
つて; (i) チエーンリングは、板状材料により成形され
たつば状リングの態様を呈すると共に、その外
周縁部を一定ピツチを有する多数個のチエーン
歯として成形し、かつその内周縁部には複数個
の半円形切欠きを等間隔に成形してある。
(ii) パワーデイスクは、通常、チエーンリングを
成形した同一材料から成形されて、円板状の態
様を有すると共に、その外周縁部が前記チエー
ンリングの内周縁部にほぼ密接して嵌合され、
かつチエーンリングの半円形切欠きとそれぞれ
対向して全円孔をなす半円形切欠きを形成し、
その中心部位にはクランク軸孔を開設してな
る。
次に、(i)(ii)のチエーンリングとパワーデイスク
とが各半円形切欠きを対向に整合させて嵌合され
る時、対向した1対の半円形切欠きよりなる前各
全円孔に、はめ込みピンなどの連結部材を挿嵌し
て、前記(i)(ii)のチエーンリングとパワーデイスク
とを一体的に結合してなる。
また、前記はめ込みピンなどの連結部材はロー
ラとローラ末端部位に嵌着されるスナツプリング
によりなる。
〔作用〕
本考案は以上のような手段によつて、1枚の板
状材料から、チエーンリングとパワーデイスクと
がプレス加工を経て成形されると共に、チエーン
リングの内周縁部に半円形切欠きを複数個設け、
かつパワーデイスクの外周縁部にチエーンリング
の半円形切欠きと対応するように半円形切欠きを
対向に設けて、2つ1組となつた半円形切欠きは
それぞれ全円孔となつているので、各全円孔にロ
ーラを嵌合して、チエーンリングとパワーデイス
クとを連結してなる。なお、ローラのヘツドには
つば状の突縁部があると共に、ローラ末端には全
周にわたつて溝が形成されてスナツプリングが嵌
着されているので、その中心部位に開設されたク
ランク軸孔によつて、クランク軸上に嵌着された
パワーデイスクが、クランク軸の回転駆動によつ
て一体的回転駆動される時、チエーンリングも各
ローラによつて前記パワーデイスクに連結されて
いる事により、クランク軸と一体的に回転駆動さ
せられる。
次に、チエーンリングとパワーデイスクとはロ
ーラを介設して連結されるので、ピンまたはロー
ラ止めの特徴として、いくら緊密に嵌合させても
連結部分に必ずあそびが発生することがあげられ
る。本考案はこの事実を利用して、チエーンライ
ンに生じたずれを、このあそびによつて吸収し
て、チエーンラインのずれを補正することができ
る。
〔実施例〕 第1図及び第2図はこのような本考案の原理を
実現するための一実施例である。第1図におい
て、本実施例に係る組合せ型チエーンホイール
は、チエーンリング1とパワーデイスクとはめ込
みピンなどの連結部材3とより構成されている。
チエーンリング1は一枚ものの板状材料から成
形されたつば状リングの態様を呈現していると共
に、その外周縁部には一定ピツチよりなる多数個
のチエーン歯11を全周にわたつて成形してな
り、その内周縁部には等間隔に複数個の半円形切
欠き12を成形してなる。またチエーンリング1
のつば状リング部分には、まる角となつた三角形
状の通気孔13を等間隔に開設している。
パワーデイスク2は、通常、チエーンリング1
が成形されたのと同一の板状材料から成形される
と共に、その外周縁部において、前記チエーンリ
ング1の内周縁部に形成された各半円形切欠き1
2の位置及び半径に一致し、かつ対向に整合され
る半円形切欠き22を設けて、各切欠き12,2
2をそれぞれ全円孔にできると共に、中心部位に
はクランク軸孔21を開設している。
はめ込みピンなどの連結部材3は、前記半円形
切欠き12,22よりなる全円孔の直径と個数と
に一致する複数個のローラ31及びスナツプリン
グ32からなつているが、ローラ31のヘツド3
11は全周にわたつて外方向へ延伸されてローラ
31の直径より大径となつた突縁部を有すると共
に、ローラ31の末端付近には細い溝312を周
設して前記スナツプリング32を嵌着するように
なつている。
第2図はチエーンリング1とパワーデイスク2
とを連結手段3によつて連結組合せた時の断面図
で、第2図で明らかなように、チエーンリング1
とパワーデイスク2とを同一板状材料から成形す
ることが可能であり、チエーンリング1とパワー
デイスクとは連結手段3の複数個のローラ31と
スナツプリングとによつて連結されているため、
その組立て又は分解は極めて簡単に行える。
また、はめ込みピンなどの連結手段3によるチ
エーンリング1とパワーデイスク2との連結は、
ローラ31とスナツプリング32とだけによつて
行われるため、いくら緊密に各切欠き12,22
とローラ31とを嵌合させても、水平方向へのあ
そびが存在しているので、第4図で説明したよう
に、製造公差と組立て公差の相加値が±1.0〜1.5
mm以下という従来の基準を超過しても、このあそ
びにより超過分を減殺してチエーン44ラインの
ずれを補正できる。なお、実際の試作結果によれ
ば、チエーン44ラインのずれが±5mm以下であ
る場合には、前記あそびによりチエーン44ライ
ンのずれを解消できることがわかつている。
〔考案の効果〕
本考案は一枚の同一板状材料からチエーンリン
グとパワーデイスクを成形してなるので、材料ロ
スを大幅に減少してなると共に、製造工程も減少
させるので、製造コストが軽減できる。
また、チエーンリングとパワーデイスクとの連
結手段として、はめ込みピンなどの連結部材、本
実施例ではローラとスナツプリングを採用してな
るので、組立て及び分解が簡単であると同時に、
連結部分に存在するあそびによつて、従来問題と
なつてきた製造公差と組立て公差との相加値が規
準許容値をすぐ超過してしまい、チエーンライン
のずれを修正するために、自転車のクランクセツ
ト部分の部品を誤差の少ないものと取替えて、ま
た組立て直さなければならないという課題を大幅
に解消できる。従つて、従来において製造誤差が
大きすぎて製造ロスとして処理されていた部品も
大部分が使用できるようになるので、製造コスト
を軽減できると共に、組立て直し作業があまり必
要でなくなるので、組立てコスト、ひいては人件
費の軽減となる。
更に、組立てと分解とが簡単かつ迅速に行える
ことから、チエーンホイールにおいてのギア比変
更が容易に行えると共に、チエーンリングが摩耗
したら新しいものと取替えるという使い捨て方式
を採用すれば、耐久性等が少し劣つた安価材料を
使用してもよいので、材料選択に幅が出てくる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る好ましい一実施例の分解
斜視図、第2図はその組立て状態における断面
図、第3図は従来技術に係る一実施例の斜視図、
第4図はそのチエーンライン説明図である。な
お、図面の主要な符号は以下の通りである。 1……チエーンリング、11……チエーン歯、
12……半円形切欠き、2……パワーデイスク、
21……クランク軸孔、22……半円形切欠き、
3……連結部材、31……ローラ、32……スナ
ツプリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) チエーンリングとパワーデイスクとの組合せ
    によつて形成されるチエーンホイールであつ
    て、板状材料より成形されたつば状リングの態
    様を呈すると共に、その外周縁部に一定ピツチ
    を有する多数個のチエーン歯を成形し、かつそ
    の内周縁部には複数個の半円形切欠きを等間隔
    に形成してなるチエーンリングと、円板状の態
    様を有すると共に、その外周縁部が前記チエー
    ンリングの内周縁部にほぼ密接して嵌合され、
    かつチエーンリングの半円形切欠きとそれぞれ
    対向して全円孔をなす半円形切欠きを形成し、
    その中心部位にはクランク軸孔を開設してなる
    パワーデイスクと、 上記チエーンリングとパワーデイスクとが各
    半円形切欠きを対向に整合させて嵌合される
    時、対向した1対の半円形切欠きよりなる前記
    各全円孔に挿嵌して、前記チエーンリングとパ
    ワーデイスクとを一体的に結合する連結部とに
    てなることを特徴とする組合せ型チエーンホイ
    ールの構造。 (2) 前記はめ込みピンなどの連結部材はローラと
    ローラ末端部位に嵌着されるスナツプリングに
    よりなることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載した組合せ型チエーンホイー
    ルの構造。
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