JPH0246403A - 着色フィルター及び陰極線管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、無機質基板上に形成される着色フィルター及
び陰極線管に関する。

（従来の技術） 無機質基板上に形成された着色フィルターとしては、例
えば無機質基板がガラスの場合には、金属イオンをガラ
スに拡散させることにより得られる着色層や、印刷によ
る着色フィルター等が知られている。

しかしながら前者の場合、金属イオンによる着色のため
、任意に色相を選択できず、又、後者の場合、無機質基
板の表面に印刷を行なうこと自体が困難である。

さらに特公昭５８−１７１３４号公報には、無機質基板
上にアルミニウムを蒸着し、このアルミニウム層を酸化
し、できた酸化アルミニラ１１層を着色し、着色層を得
る方法が開示されている。しかし、この方法はアルミニ
ウム層を蒸着しなければならず、基材が大きい場合、設
備が高価となる。

又、酸化アルミニウムは屈折率が高いため、ガラス等に
形成した場合、表面反射が大きくなり、透明性が劣化す
る等の欠点がある。又、酸化アルミニウム層を着色する
場合に染料を使用した場合、耐光性等にも問題がある。

（発明が解決しようとする課題） 以上述べた様に、無機質基材の表面に形成される着色フ
ィルターは、金属イオンを利用する場合は、任意の色相
を選択できず、又染料を用いる場合は耐光性等に問題が
ある。又、その形成］−程は、複雑であった。

本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、
任意の色相を選択でき、耐光性に優れ、且つ形成が容易
な無機質基材」１に形成される着色フィルター及び陰極
線管を提供するものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、可視光に吸収をもつ有機化合物を少なくとも
１種類以上含有し、Ｓ］０．を主成分とする無機質基板
上に形成されるガラス質の着色フィルターにおいて、前
記着色フィルターに、Ｎｉ、Ｃｏの金属化合物のうち少
なくとも］種類以」二を含有することにより任意の色相
を選択でき、耐光性に優れた着色フィルターを得ること
が可能となる１、又、」−記着色フイルターを陰極線管
のフェースブレー１へ外表面に形成することにより、耐
光性に優れ色相を任意に選択できる陰極線管を得ること
ができる。

（作　用） 無機質基板を着色する場合、任意の色相を選択するため
には、金属イオン等を用いた方法は不適当である。染料
は金属イオンに比べて、非常に多くの種類があるため、
選択幅はほとんど任意である。そのため、無機質基板に
アルミニウムを蒸着し、その後、このアルミニウム膜を
酸化し、酸化アルミニウム層を形成した後、染料等で染
色し、無孔化処理を行なう方法が開示されている。この
様な方法は、工程が複雑であるためバインダーと染料の
混合を塗布する等の方法が考えられていた。

しかし、染料を使用した場合、一般に耐候性特に耐光性
が問題となり、太陽光等に長時間さらされる事により退
色する問題があった。発明者等は、無機質基板」−に染
料を封入したガラス質膜を形成したが、やはり、耐光性
に問題があった。

ともに封入し、采矛斗の耐色を４１す疋し≠＃埃の程ｉ
朱を得た。添加物としては、市販の紫外線吸収剤。

酸化防止剤及び金属化合物を検討した。又、この時の染
料は、ローダミンＢ（関東化学（株））を使用し、光源
にはメタルハライＩへランプを用い１００ｍ１Ｉｌ／ｃ
ｉの紫外線を４時間照射し、染料のメイン吸収ピークの
吸収の残存率を比較した。吸収残存率（Ｄ）は以下の式
でネ（）られる。

表　　１ Ｔｏ：　　初期メインピーク透過率 Ｔ４　：　４時間後メインピーク透過率以下余白 表１から、紫外線吸収剤、及び酸化防止剤はほとんど効
果が無く、金属化合物の中でＮｊ、Ｃ。

がとびぬけた効果を示した。

そのため、Ｎｊ、Ｃｏの化合物で、種々のものを検討し
たが、同様に効果が有った。この様にＮｊとＣ。

のみが、とびぬけた効果を示す環１０±明らかでないが
、プラスチックや樹脂等に効果が有る酸化防止剤や紫外
線吸収剤が、この場合には、はとんど効果を示さない事
からガラス質膜中に染料等の有機化合物が封入されてい
る場合の特異的な現象と思われる。又、他の染料として
、種々検討したが同様の効果が得られた。

（実施例） 以下、実施例により本発明を説明する。

（実施例１） ケイ酸テトラエチル　　　　２　ωｔ％塩酸　　　　１
ωｔ％ 水　　　　　　　　　　　　　　６　ωｔ％ローダミン
Ｂ　　　　　　　Ｏ０２ωｔ％Ｎ１（ＮＯ３）ｚ・６　
Ｈ２Ｏ０，００５ωｔ％〜３ωｔ％イソプロピルアルコ
ール　残　　部 上記組成の液を引き」―げ法によりガラス板に塗布し、
１００　’Ｃで１０分間乾燥し、赤色フィルターを形成
した。

耐光性を確認したところ、１００　ｍＷ　／　ｃｎＹの
紫外線を４時間照射した後の染料の吸収ピークの残存率
は第１図に示す様になった。

この図から、Ｎｉ化合物の添加基は染料等の有機化合物
に対して０．００５〜１０（重量比）倍が良いことがわ
かった。

又、Ｎｊ（Ｎｏ、）２・６Ｈ２０をＮｊ（４２・６Ｈ２
０ニ変えて同様に検討したところ、第１図と同様の結論
を得た。さらにＮｉの有機金属化合物にッケルージブチ
ルジチオカーバメート）等でも同様に良好な結果を得ら
れた。

（実施例２） 塩酸　　　　　１ωｔ％ 水　　　　　　　　　　　　　　６　ωｔ％ローダミン
Ｂ　　　　　　　　Ｏ０２ωｔ％Ｎ１（ＮＯ，）２・６
Ｈ□０　　　　　０．４ωｔ％イソプロピルアルコール
　　残　　部 」１記組成の液を引き」二げ法によりガラス板に塗布、
１００℃で１０分間乾燥し、赤色フィルターを形成した
。耐光性を確認したところ染料の吸収ピークの吸収残存
率は第２図の様になった。この様に染料等を封入するガ
ラス質成分がＳｊＯ□とＺｒＯ，によって形成されると
、さらに耐光性が良好となる事がわかった。

ＺｒＯ２／　５ｉｎ２比が大きくなる程、耐光性の改善
率も大きくなるが、ＺｒＯ２／　５ｉｎ２＝　１を越え
るあたりでほぼ飽和状態となる。又、ガラス質成分にＺ
ｒＯ□の含有量が多くなると、表面反射が増加する為な
るべく　Ｚｒ０ｚ　／　５ｉｎ２比を小さくした方が良
い。したがって、ＺｒＯ□／５ｉｎ２比は０以上１以下
の範囲である事が望ましい。

（実施例３） Ｓｉ（ＱＣ２Ｈ１）４０．１５ωｔ％ 塩酸　　　　　１ωｔ％ 水　　　　　　　　　　　　　　６　ωｔ％ローダミン
Ｂ　　　　　　　　　Ｏ，２ωｔ％ｃｏ（Ｎ０１）２・
６Ｈ２００，２ωｔ％イソプロピルアルコール　　残　
　部 上記組成の液を引き上げ法によりガラス板に塗布、１０
０℃で１０分間乾燥し、赤色フィルターを形成した。１
００ｍＷ／ｃｎ？の紫外線を４時間照射した後の染料の
吸収ピークの残存率は、７５％と良好であった・ （実施例４） Ｓｉ（ＱＣ７Ｈ５）、　　　　　　　０．１５ωｔ％塩
酸　　　　　１ωｔ％ 水　　　　　　　　　　　　　　６　ωｔ％カヤセット
ブルーに−ＦＬ（日本化薬株式会社製）０．２ωｔ％ Ｎ１（Ｎｏ３）２・６Ｈ２００，２ωｔ％イソプロピル
アルコール　　残　　部 上記組成の液を引き上げ法によりガラス板に塗布、１０
０℃で１０分間乾燥し、淡青色フィルターを得た。１０
０ｍＷ／ａ＃の紫外線を４時間照射した後の染料の吸収
ピークの残存率は７５％と良好であった。

（実施例５） 第３図は本発明に基づき製造された陰極線管０）を示す
部分切欠側面図である。この陰極線管（１）は内部が排
気された気密性のガラス製の外囲器■を有する。この外
囲器■はネック（３）およびこのネック（３）から連続
するコーン（４）を有する。さらに、外囲器■はコーン
（／１）とフリノ１へガラスにより封着されるフェース
プレー１へ（ハ）を有する。このフェースプレーＩ−（
ハ）の側壁の外囲には防爆のために金属製のテンション
バント（６）が巻回されている。このネック（３）には
電子ビームを放射する電子銃ωが配置されている。フェ
ースプレート０の内面には電子銃■からの電子ビームに
より励起されて赤色、緑色、青色に発光するストライプ
状の蛍光体層および各蛍光体層の間に配置されたストラ
イプ状の黒色光吸収層よりなる蛍光体スクリーン（８）
が設けられている。また、全面に透孔が設けられたシャ
ドウマスク（図示せず）かこの蛍光体スクリーン（８）
に近接して配置されている。コーン（４）の外側には蛍
光体スクリーン（８）」−を走査する様に電子ビームを
偏向させる偏向装置１斤（図示せず）が装着される。

ところで、この陰極線管（１）のフェースプレー１〜（
ハ）の外表面は任意の色相を選択でき耐光性に優れた着
色フィルター層■）で覆われており、陰極線管（１）の
画像のコン１〜ラス１−が大幅に改善されていると共に
着色フィルターの耐光性も改善されている。

この着色フィルター層（９）は以下の如く製造される。

まず、実施例１に示す溶液を調整した。この溶液を組立
終了後の２５インチサイズのカラー陰極線管のフェース
プレーＩ−前面にスピンコ−１へにより塗布し、乾燥し
て着色フィルター層を形成した。

以上の実施例では、ローダミンＢ及びカヤセットブルー
Ｋ　−Ｆ　Ｌ等を使用したが、−１−記染料以外にも、
可視域に吸収を有する有機化合物、例えばローダミンＢ
のかわりにアシ１ヘローダミンＢやカヤノールミーリン
グレッド６ＢＷ（Ｂ本化薬株式会社）、オラゾールブル
ーＢＬＮ　（チバガイキー）等の染料や、可視域に光吸
収をすそを持った近紫外線吸収剤や、近赤外線吸収剤等
で着色を行なっても良い。さらにこれらの有機化合物は
１種類でなく、多種類を組み合せても良い。

〔発明の効果〕

以−にの様に本発明によれば、任意の色相を選択でき、
耐光性に優れ、旧っ形成が容易な無機質基板上に形成さ
れる着色フィルター及び陰極線管を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す紫外線照射後の染料の
吸収ピークの吸収残存率とＮｊ化合物添加量の関係を示
すグラフ、第２図は紫外線照射後の染料の吸収ピークの
吸収残存率とＺ　ｒ　Ｏ、の含有是の関係を示すグラフ
、第３図は本発明の一実施例を示す陰極線管の一部切欠
断面図である。 代理人　弁理士　　則　近　憲　佑 同　　　　　竹　花　喜久男

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）可視光に吸収をもつ有機化合物を少なくとも１種
   類以上含有し、ＳｉＯ＿２を主成分とする無機質基板上
   に形成されるガラス質の着色フィルターにおいて、前記
   着色フィルターは、Ｎｉ、Ｃｏの金属化合物のうち少な
   くとも１種類以上を含有することを特徴とする着色フィ
   ルター。
2. （２）内面に蛍光体スクリーンを備えたフェースプレー
   トの外表面に請求項１記載の着色フィルターを備えたこ
   とを特徴とする陰極線管。