JPH0246342Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案の目的及び従来技術 この考案は蓄尿袋の自動処理装置に関する。現
在病院等において介護を要する傷病人、寝たきり
老人等の排尿の処理については、従来の瓶容器に
代つてデスポタイプの合成樹脂製蓄尿袋が普及し
ている。

蓄尿袋は使い捨てであるので、瓶容器のように
洗浄、消毒の必要はなく、使い易い利点がある。

蓄尿袋は採尿した尿を下水、便所等に流し空袋
は便所や下水を詰まらせる原因となるのでゴミ箱
等に廃棄処理している。

そのため瓶容器に比べ洗浄消毒の手間が省ける
ので普及しているが、蓄尿袋を便所等に流す際着
衣や手を汚したりするので、介護人にとつてはい
やな仕事として敬遠されている。

これは袋の口を逆さにして流す場合に容器袋が
軟体であるので袋の底をつかんで液体を棄てるタ
イミングとコツが必要であり屡々床面にこぼした
り、手指着衣を汚すことが多いことによる。

この考案は蓄尿袋において従来難点とされてい
る尿の排出と袋の後処理を機械的、自動的に処理
する自動処理装置を提供することを目的としたも
ので本案により上述の難点を解消するものであ
る。

本考案の要旨及び実施例 本考案は、上面に設けた投入口内に洗浄用水栓
及び開放した口底とよりなる投入部と、上記投入
部下方に投入口に投入した蓄尿袋を尿と袋とに分
離し、蓄尿袋は収納庫に収集され、排出された尿
は洗浄水と共に排出口より廃棄するように設けた
ことを特徴とする蓄尿袋の処理装置に係るもので
ある。

以下本考案の具体的な実施態様について図示説
明する。

図面は本考案の一実施例を示すボツクス型の蓄
尿処理装置で、１は装置本体を示した上面中央に
蓄尿袋Ｐの投入口２を穴状に設け底部３は筒状に
開口した無底とする。

投入口には開閉自在の蓋（図示省略）を設けて
もよい。

４は洗浄用の水栓でパイプで水孔を穿設した環
体でもよい。蓋の開口と同時に開栓し、又は蓄尿
袋の投入と同時に自動的に又はペダルで蓋の開
閉、洗浄水の開栓を自在にしてもよい。

投入口と水栓よりなる投入部の直下方にローラ
とベルトによる分離装置を設ける。

ベルト装置はローラ５とこれに懸架した巾広の
ベルト６を一端を上向きの弧状に設け、中央のロ
ーラ５と上方端のローラ５のベルト６上には重合
状に並行に接するベルト８を従動ローラ７と組合
わせたベルトによる巻込装置とする。

そして上部投入口２より投入された蓄尿袋Ｐは
巾広のベルトで受止められその衝撃で袋内の尿が
飛散排出されると同時に袋はベルト６，８に巻込
まれ残尿もベルト間にプレスもしくはスライスさ
れて完全に搾取され袋だけが他端より落下する。

９はボツクスの側下方に開設した収納庫でベル
トより落下した蓄尿袋を収集する。

１０は収納庫に取付けた収集袋もしくは他の容
器である。

１１は収集袋の係着部である。１２はボツクス
底面に設けた排水口で分離部で排出された尿Ｕ及
び洗浄水Ｗを下水、便槽等に流出させる。

本案は上述の様に実施例のボツクス型又は床下
設置型等設置するもので投入後の蓄尿袋の分離と
廃棄作用を動的に処理するものである。自動化装
置については手を使わずにペダルとかその他本考
案の範囲内で適宜設計変更して実施する。

このように本案は病院等における介護を必要と
する患者の排尿用蓄尿袋の処理について、介護人
の省力と衛生的にもすぐれた簡易有効な蓄尿処理
装置を提供するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例をすボツクス型処理装
置の全体をす断面図、 図面において、１は装置本体、２は投入口、３
は投入口底、４は水栓、５，７はローラ、６，８
はベルト、９は収納庫、１０は収納袋、１２は排
水口、Ｐは蓄尿袋、Ｕは尿、Ｗは洗浄水を夫夫示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 装置本体１の上面に設けた投入口２内に、洗浄
   用の水栓４と開口した底部３とよりなる筒状の投
   入部と、前記投入部下方の投入口内に投棄した蓄
   尿袋Ｐを受止め、かつ袋と尿Ｕとに分離するロー
   ラ５，７とベルト６，８を組合わせた巻込機構よ
   りなる分離部と、前記尿を分離した蓄尿袋Ｐをロ
   ーラ５より収納庫９内に収集する収納部と、排出
   された尿Ｕ及び洗浄水Ｗの排水口１２を設けた廃
   棄部とよりなることを特徴とする蓄尿袋の自動処
   理装置。