JPH0245305Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は開閉具に関し、詳しくは、マンホー
ル蓋、溝蓋、マス蓋、格子蓋、フロアーハツチ、
ルーフドレイン等（以下、開閉物と云う。）の開
閉に使用する開閉具に関する。

従来より、前記開閉物は目詰り等によつて容易
に開かない場合がある。そこで、この考案はその
ような場合にテコの利用によつて容易に開けるこ
とができる開閉具を目的として提案するものであ
る。

また、この考案は、そのような開閉物が狭い場
所にある為、大型の開閉具を使用できない場合
等、手軽に使用することができる開閉具を目的と
して提案するものである。

以下、この考案に係る開閉具を図示例に基づい
て説明する。

図中１は開閉物を掛止する金属製の掛止部材で
ある。実施例における掛止部材１は鉤状に形成さ
れていて、その上部には連結孔２が穿設されてい
る。

図中３はその連結孔２に遊挿していることによ
り掛止部材１の上部に揺動自在に連結している金
属製のテコ挿通用連結リングである。このテコ挿
通用連結リング３には環状でフレキシブルな把持
用環状紐４が連結している。実施例におけるその
把持用環状紐４は難燃性の繊維で形成されている
が、この考案においては皮製等、その材質は問わ
ない。

図中７はテコ挿通用連結リング３に挿通自在の
テコである。

次にこの考案に係る開閉具の使用例について説
明する。

前記掛止部材１を開閉物５の穴等の被掛止部６
に掛止した後、把持用環状紐４を把持し開閉物５
を引張り上げて開ける。この際、テコ挿通用連結
リング３が掛止部材１に揺動自在に連結している
ので、開閉物５の被掛止部６への掛止部材１の掛
止が行い易く、また、開閉物５の引上げも無理な
く適切に行うことができる。

また、前記動作によつて開閉物５が開かない場
合には第３図に示すようにテコ７をテコ挿通用連
結リング３に挿通し、テコ７の下端８を開閉物５
以外の面９に当接してテコ７の上端１０を実線矢
印で示す方向に持上げる。開閉物５はテコ７の下
端８を支点、テコ７の上端１０を力点、テコ挿通
用連結リング３部分を荷重点とするテコの原理に
よつて容易に開けられる。

次に、閉じる場合には把持用環状紐４を把持し
前記掛止部材１が掛止している開閉物５を持上げ
て閉じる。

しかし、開閉物５が重量があり持上げが困難で
ある場合にはその開閉物５を引摺るようにして持
運び閉じる。この際においても、テコ挿通用連結
リング３と掛止部材１との揺動自在の連結が開閉
物５の持運びを無理なく適切に行わせる。

以上のようにこの考案に係る開閉具によれば、
開閉物の開閉を容易に行うことができ、特に、開
口困難である場合においてもテコの利用によつて
簡単に開けることができると云う利点がある。

また、この考案に係る開閉具は簡易手軽な構成
であるので、大型の開閉具を使用できない狭い場
所での開閉物の開閉に便利である。

更に、この考案に係る開閉具は開閉物の開閉以
外の目的、例えば、直接把持することができない
或は困難な物を持運ぶ場合に掛止部材１をその物
に掛止し把持用環状紐４を把持して持運ぶ等の目
的にも使用することができ、そのような持運びに
際してもテコ挿通用連結リング３と掛止部材１と
の揺動自在の連結が物の持運びを無理なく適切に
行わせる。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は使
用状態を示す断面図である。 図中の主な符号の説明、１：掛止部材、３：テ
コ挿通用連結リング、４：把持用環状紐。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開閉物を掛止する掛止部材１と、この掛止部材
   １の上部に揺動自在に連結しているテコ挿通用連
   結リング３と、このテコ挿通用連結リング３と連
   結している把持用環状紐４と、前記テコ挿通用連
   結リング３に挿通自在のテコ７とから構成される
   ことを特長とする開閉具。