JPH0244801B2 - - Google Patents

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JPH0244801B2
JPH0244801B2 JP61248377A JP24837786A JPH0244801B2 JP H0244801 B2 JPH0244801 B2 JP H0244801B2 JP 61248377 A JP61248377 A JP 61248377A JP 24837786 A JP24837786 A JP 24837786A JP H0244801 B2 JPH0244801 B2 JP H0244801B2
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JP
Japan
Prior art keywords
fabric
rat
capsules
proof
cycloheximide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61248377A
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English (en)
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JPS63104902A (ja
Inventor
Isamu Saiga
Osamu Tsujii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Teijin Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd, Teijin Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication of JPS63104902A publication Critical patent/JPS63104902A/ja
Publication of JPH0244801B2 publication Critical patent/JPH0244801B2/ja
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本発明は、鼠害を防止するための布帛に関す
る。 具体的には電線・ケーブル被覆、ゴム管・ホー
ス類、コンテナー特に米穀類包装用コンテナー、
農機具用カバー、野積シート、天井裏床敷、苗木
保護用テープ、その他各種包装資材などのねずみ
に齧られるものの防鼠用として使用され、形態と
しては帆布、ターポリン、シート、フイルムとの
複合布、テープなどとして利用される。 <従来技術> 従来、鼠害を防止するために多くの提案がなさ
れているが、一般に知られているのは、合成樹脂
シートに防鼠剤を混合した濃厚樹脂溶液を塗布し
て防鼠性シートとしたものである(例えば実公昭
58−12778号公報など)。しかしかかる防鼠性シー
トの場合、下記のごとき問題があることが判明し
た。 (1) 防鼠剤がシート裏面に滲出(ブリーデイン
グ)するので食品の包装材などにおいては安全
衛生上好ましくない。 (2) 防鼠剤がシート表面から脱落するので防鼠効
果の耐久性が低い。すなわち経時的に防鼠性が
急激に低下する。 <発明の目的> 本発明は防鼠布帛における従来のかかる問題を
解決するためになされたものである。すなわち防
鼠剤が布帛表面から脱落することがなく、布帛裏
面に滲出することがなく、かつ防鼠効果の持続性
(耐久性)の高い防鼠性布帛の提供を目的とした
ものである。 <発明の構成> すなわち本発明は、 (1) 防鼠処理された通気性布帛において、防鼠剤
が防鼠剤内包カプセルの形状を有し、該カプセ
ルが布帛の片面に点在していることを特徴とす
る防鼠性布帛。 (2) 防鼠剤内包カプセルがメツシユ状構造布の片
面に点在し、該メツシユ状構造布の他面に不織
布が積層されている特許請求の範囲第1項に記
載の防鼠性布帛。 (3) 防鼠剤内包カプセルが熱可塑性樹脂に含有さ
れて点在している特許請求の範囲第1項または
第2項に記載の防鼠性布帛。 (4) 熱可塑性樹脂が着色剤を含む特許請求の範囲
第3項に記載の防鼠性布帛。 である。 布帛に使用する素材は特に限定されない。天然
繊維でも合成繊維でもよい。織編物、不織布など
として用いるが、織物の場合、モシヤ織などを用
いると薬剤の滑落防止効果が高められ、かつ適当
な通気性布帛とすることができるので好ましい。 米穀類などの食品を包装する資材として用いる
場合などは食品衛生法に反しないことが必要であ
るが、そのためには布帛を多層構造とし多層構造
布帛の外側となる布帛のねずみの攻撃を受ける片
面に防鼠剤内包カプセルを点在させるのが好まし
い。 防鼠剤内包カプセルを点在させる片面側の層は
メツシユ状構造布とし、防鼠剤内包カプセルを点
在させない他面側の層は不織布とするのが好まし
い。メツシユ状構造布の隣接した糸の間隔(空
隙)は1mm程度とし、布帛全体の通気性は少くと
も5cc/sec/cm2以上とするのが望ましい。 防鼠剤内包カプセルの製造法は従来公知の方法
による。 たとえば
【式】の構造 式で 表わされるシクロヘキシミドを含有する溶液を芯
物質とし、その芯物質を壁物質により被覆したマ
イクロカプセル化製剤」(特開昭61−155325号公
報)などが知られている。ここに用材としてはメ
チルアルコール、メチルエチルケトン、ヘキサ
ン、キシレン、プロピオン酸エステルなどを用
い、マイクロカプセルの壁材としては、尿素樹
脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂などを用い
ることができる。防鼠剤内包カプセルを布帛表面
に点在させるにはたとえば次のごとく行う。 まず布帛として前述したメツシユ状構造布(空
隙が1m程度)を用いる(以下、通気性布帛とい
う)。 一方、熱可塑性樹脂に防鼠剤内包カプセルを均
一に分散混合する。熱可塑性樹脂の種類は特に限
定されない。ポリエステル、ポリアミド、ポリオ
レフイン、ポリビニル系などの樹脂である。熱可
塑性樹脂は融液、溶液、乳化液、懸濁液などの液
状とする。防鼠剤内包カプセルの粒径は10〜
50μm程度でよい。熱可塑性樹脂液に防鼠剤内包
カプセルを均一に分散混合せしめた後の混合液の
粘度は3000〜40000cps(好ましくは15000〜
25000cps)の範囲に調整する。防鼠剤内包カプセ
ルの混合量はたとえばシクロヘキシミド(CHI)
のカプセルの場合、該混合液の塗布量について基
布に対しCHIとして5〜100μg/cm2(好ましくは
CHIとして20〜40μg/cm2)となる量とする。
CHI5μg/cm2未満では防鼠効果が不充分であり、
100μg/cm2を越えると滑落などによる食品衛生
上の問題を伴う。この防鼠剤内包カプセル含有熱
可塑性樹脂液を通気性布帛の片面に付着せしめ
る。 付着は、布帛の片面のみである。両面に付着す
ると鼠が防鼠布帛を噛んだ場合、布帛裏面で防鼠
剤が滲出し、たとえばコンテナー内の米穀類に付
着するので、安全衛生上好ましくない。 付着方法は公知の方法でよいが、グラビアコー
ト法で塗布するのが好ましい。 カプセル含有樹脂を布帛の片面に付着せしめた
のち、布帛の保型、目止めのためにさらに樹脂で
被覆する。被覆用樹脂としては耐候性樹脂が好ま
しい。ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリウレ
タン、アクリル系樹脂などである。樹脂で被覆し
たのち乾燥熱処理を行う。処理温度は50〜300℃
(好ましくは100〜180℃)処理時間は0.5〜1分間
(好ましくは1〜3分間)の範囲で行うのがよい。 <発明の効果> 本発明の防鼠性布帛は下記の効果を有する。 (1) 防鼠剤が布帛表面から脱落することがない。 (2) 防鼠剤が布帛裏面に滲出(ブリード)するこ
とがない。 (3) 防鼠効果の持続性(耐久性)が高い。 (4) 食品衛生上の安全性が高い。 (5) 水中で使用した場合、あるいは雨水などで布
帛が湿潤された場合にも防鼠剤が布帛表面に滲
出移行することがない。 (6) 防鼠効果は、鼠が本発明の布帛を噛んだとき
にカプセル内の防鼠剤が鼠の口中に拡散して発
揮されるものであり、防鼠効果は従来品と同様
に発揮される。 (7) 通気性構造としているのでたとえば米穀類の
鮮度保持に有効である。 <実施例> 以下に実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 平均粒径30μmのシクロヘキシミド内包カプセ
ル(田辺製薬(株)製)19重量部をポリメチルメタク
リレート樹脂の乳化液(日本カーバイド工業(株)
製)81重量部に混合し均一な分散液とした(樹脂
液A、粘度20000cps)。 一方1000デニール250フイラメントのポリエチ
レンテレフタレート繊維(3本)を経糸および緯
糸として糸間隔1mmのメツシユ状構造布を織成し
た(メツシユB)。 樹脂液AをメツシユBにグラビアコート法で塗
布(塗布量20g/m2)したのち、さらにポリメチ
ルメタクリレート樹脂で被覆し、ついで160℃で
2分間の乾燥熱処理を施した。得られた布帛に長
繊維延展不織布(目付20g/m2、特開昭55−
90664号公報記載)を接着剤で貼合せて一体化し
て防鼠性布帛(サンプルA)とした。 得られた防鼠性布帛について下記の評価を実施
した。 (1) 放置テスト サンプルA40cm2を40℃の恒温器中に保存し2
週間放置ごとに取出してシクロヘキシミドの量
を高速液体クロマトグラフ法(HPLC法)によ
り測定した。結果を第1表に示した。
【表】 夏場の最高温度を想定して40℃で6週間まで
の曝露条件でテストしたがシクロヘキシミドの
経時変化は認められなかつた。 (2) 摩擦テスト 巾20mm、長さ100mmのサンプルAをとり学振
型摩擦試験機を用いて荷重200gでサンプル上
100mmの間を30回/分の往復速度で10000回往復
摩擦したのち残存シクロヘキシミド量をHPLC
法で測定した。結果を第2表に示した。
【表】 (3) もみテスト 巾25mm、長さ120mmのサンプルAをとりスコ
ツト型試験機を用いて押圧加重1Kgf出40mm間
の距離を1000回往復摩擦したのち残存シクロヘ
キシミド量をHPLC法で測定した。結果を第3
表に示した。
【表】 (4) 洗濯テスト タテヨコとも100mmのサンプルAを50℃の0.1
%洗剤水溶液(ニユービーズ )で15分間撹拌
洗濯した(撹拌速度60回/分)。ついで50℃の
温水、撹拌速度60回/分で水洗したのち100℃
で5分間熱風乾燥した。洗濯後の残存シクロヘ
キシミド量をHPLC法で測定した。結果を第4
表に示した。
【表】 サンプルA上におけるシクロヘキシミド付着
量のバラツキ(放置テストに置けるテスト前の
シクロヘキシミド付着量参照)を考慮すると本
洗濯条件に十分耐え得るものと判断される。 (5) ねずみ忌避テスト タテ75mmヨコ150mmのサンプルAでラツト用
固形飼料を包み周辺をホツチキスで係止して試
料とした。比較品はシクロヘキシミドカプセル
を塗布していない布帛で包んだものである。忌
避テストはラツト(ウイスター系体重400〜500
g)については通常飼育および24時間絶食させ
たラツトを各々1ケージに3匹づつ入れ同様の
条件で給水のみ行い1夜放置し、夜ネズミであ
るドブネズミ、クマネズミについては1ケージ
に1匹づつ入れ適宜、給餌制限および給水を行
い2夜放置したのち試料の食害状態を観察し
た。観察結果を第5表に示した。
【表】
【表】 −;食害を認めず。
±;ためし傷を認める。
+〜++++;食害の程度を示す。
(i) 実験用ラツトの場合 (イ) 通常飼育条件(給餌給水)では、比較品
は全て評価以上の食害を受けたが、サン
プルAは総て無傷で、十分効果が認められ
た。 (ロ) 飢餓条件下では比較品は総て評価の
食害を受けたが、サンプルAも5検体中2
検体が及び評価の食害を受けた。こ
れより苛酷な条件下では、攻撃意欲がシク
ロヘキシミドの忌避効果を上回る場合があ
ると判断される。 (ii) クマネズミの場合 実験初日は警戒し、比較品、サンプルA共
に食害しなかつたが、2夜目に比較品は
の評価が2/5、2/5が±評価の食害を受
けたが、サンプルAはいずれも無傷で十分な
効果が認められた。 (iii) ドブネズミの場合 クマネズミ同様、2夜目に比較品の総てを
評価で食害したが、サンプルAは2/5
がためし傷を認める±評価であつたが、他の
3ケのサンプルAは無傷で、効果は認められ
た。 以上の結果、サンプルAは実用面でねずみ忌
避効果が期待できると判断される。 (6) ブリードテスト テストはシクロヘキシミドの微生物学的定量
法を利用しシクロヘキシミドによる培地上の試
験菌の阻止帯の発生の有無により確認した。 サンプルとしてはサンプルAの内側の不織布
を除去したのち周縁をセロテープ で封鎖し水
が浸み込まないようにした。接触時間はサンプ
ルの表面にブリードしているシクロヘキシミド
のみを確認できるよう5秒と30秒とし、接触は
シクロヘキシミドカプセルを塗布した面と裏面
との両面について行つた。テスト結果を第6行
に示した。 表において加工面はシクロヘキシミドカプセ
ルを塗布加工した面(表面)であり、非加工面
は加工していない面である。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 防鼠処理された通気性布帛において、防鼠剤
    が防鼠剤内包カプセルの形状を有し、該カプセル
    が布帛の片面に点在していることを特徴とする防
    鼠性布帛。 2 防鼠剤内包カプセルがメツシユ状構造布の片
    面に点在し、該メツシユ状構造布の他面に不織布
    が積層されている特許請求の範囲第1項に記載の
    防鼠性布帛。 3 防鼠剤内包カプセルが熱可塑性樹脂に含有さ
    れて点在している特許請求の範囲第1項または第
    2項に記載の防鼠性布帛。 4 熱可塑性樹脂が着色剤を含む特許請求の範囲
    第3項に記載の防鼠性布帛。
JP61248377A 1986-10-21 1986-10-21 防鼠性布帛 Granted JPS63104902A (ja)

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