JPH0244622Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本案はオートバイに連結するサイドカーに関す
るものである。

（従来の技術） サイドカーを連結したオートバイは、始めから
サイドカーを付設することを前提として、サイド
カー付オートバイとして製造されるものと、通常
のオートバイに別製したサイドカーを連結したも
のが存在する。前者に在つては、トランスミツシ
ヨンにバツク走行用ギアを組込んであるのでバツ
ク走行を行なえるが、後者に在つてはオートバイ
自体にバツク走行機能が備わつていない。

（考案が解決しようとする問題点） 通常のオートバイにサイドカーを連結した場
合、バツク走行機能を有していないので、走行上
の取扱に不便を感ずる。そこで本案は通常のオー
トバイにサイドカーを連結した場合でもバツク走
行を可能としたものである。

（問題点を解決するための手段） 本案は前述の問題点を解決するため、サイドカ
ー自体にバツク走行機能をもたせたものである。
即ちサイドカーにバツテリ及びモータからなる駆
動機構と、減速機及びクラツチよりなる伝達機構
を車載し、必要に応じてサイドカーの車輪をバツ
ク方向に駆動せしめてなるものである。

（実施例） 次に本案の実施例を図面に基づいて説明する。

サイドカーのシヤーシＡの車輪Ｂの取付側に基
体１を設け、車輪Ｂは任意に空転できるようにそ
の車軸２を該基体１軸装すると共に、車輪Ｂの内
側にホイールと連結した作動歯車３を付設する。
駆動源たるモータ４は、別置バツテリ（図示せ
ず）とスイツチを介して電気的に連結すると共
に、減速機５と一体に形成し、基体１上にスライ
ド可能に取り付けた摺動台６に載置する。減速機
５の側面には、減速機のスライドによつて作動歯
車３と噛合若しくは離脱する駆動歯車７を突設
し、発条８等で通常時は作動歯車３と駆動歯車７
とが離脱している状態とする（クラツチ機構）。
摺動台６のスライドは、摺動台６にワイヤー９を
連結し、オートバイ本体（図示せず）に取り付け
たペタルでワイヤー９を作動せしめるようにす
る。又モータのスイツチは、摺動台６に突設した
接点部材１０と、基体１側に突設したボルト状受
接点部材１１とで形成し、ワイヤー９で摺動台６
がスライドした状態で導通するようにしたもので
ある。

本案の実施例は上述した通りで、ペタル（図示
せず）を踏込んでワイヤー９を引張ると摺動台６
がスライドし、駆動歯車７と作動歯車３とが噛合
すと共に、接点部材１０，１１が接してモータ４
に通電し、モータ４が作動して車輪Ｂを回転せし
め、サイドカー及び連結されたオートバイ本体が
バツク走行をなすもので、ペタルの踏込みを解除
すると停止する。

尚サイドカー車載のバツテリは、オートバイ本
体とバツテリと連結しておき、オートバイ走行時
に充電するようにしておく。

（考案の効果） 本案は以上のようにサイドカー自体にバツク走
行機能を有せしめてなるものであるから、バツク
走行機能を有しない通常のオートバイに本案のサ
イドカーを連結すると、バツク走行機能を有する
サイドカー付オートバイを容易に得ることができ
るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本案の実施例を示すもので、第１図はサイ
ドカーの車輪内方よりみた正面図、第２図は同平
面図、第３図イ，ロはクラツチ機構を示すもので
ある。 １は基体、２は車軸、３は作動歯車、４はモー
タ、５は減速機、６は摺動台、７は駆動歯車、８
は発条、９はワイヤー、１０，１１は接点部材、
Ａはシヤーシ、Ｂは車輪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サイドカーにバツテリ及びモータの駆動機構
   と、減速機及びクラツチよりなる伝達機構からな
   るバツク走行装置を車載したことを特徴とするサ
   イドカー。