JPH0244464Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、アンダーカーペツト配線システム
におけるフラツトケーブル用フロアコンセントに
関するものである。

〔従来の技術〕

近年、各種オフイス・オートメーシヨン機器類
の普及にともない、その電源用配線として、フラ
ツトケーブルをカーペツトとコンクリート床また
は既設のビニルタイル床との間に設置し、これに
コンセントを取り付けて機器類の電源コードを接
続するようにしたアンダーカーペツト配線システ
ムが採用されている。

ところが、従来このような配線システムに用い
られるフロアコンセントは、全体固定式のもので
あり、その全高が低いものでも30mm以上もあり、
常にカーペツト上にコンセント部が大きく露出し
ている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

そのため、体裁が非常に悪いという問題点や、
コンセントが不要になつた場合に撤去しなければ
歩行者が足をひつかけて転倒する等して危険であ
るという問題点を有していた。

〔問題点を解決するための手段〕 そこで、この考案は上記従来例の問題点を解決
するためになされたものであり、その構成を、端
子台３及び刃受部材４を固定したベース板１と、
前記刃受部材４の刃部１２に対応する位置に差込
口１３を設けたカバー８と、プラグ差込口１５を
横方向に設けると共に差込刃１６を下方向に設け
たマルチタツプ１４とから成り、前記端子台３の
接続端子５にフラツトケーブル６を電気接続する
と共に、接続端子５と刃受部材４を電気接続し、
さらに前記マルチタツプ１４の差込刃１６を前記
カバー８の差込口１３からベース板１の刃受部材
４へ差し込むことにより、カバー８上へマルチタ
ツプ１４を着脱自在として取り付けるようにした
ものである。

〔作用〕

上記手段を施した結果、コンセントを使用しな
いときにはマルチタツプ１４を取り外しておくこ
とができ、またコンセントが不要になつた場合に
もコンセント全体を撤去しなくてもマルチタツプ
１４だけを取り外し、カバー８を盲蓋３１等で塞
いでおくことができる。

〔実施例〕

以下、この考案の構成を一実施例として示した
図面に従つて説明する。

図において、１はベース板であり、四隅にはビ
ス穴２が設けられ、このベース板１上には端子台
３及び刃受部材４が固定されている。

端子台３の接続端子５には、フラツトケーブル
６が電気接続されており、この接続端子５と前記
刃受部材４はリード線７を介し電気接続されてい
る。

８はカバーであり、その周囲を傾斜面９として
おり、前記ベース板１に設けたビス穴２に対応す
る位置に取付穴（図示せず）が設けられ、この取
付穴からベース板１のビス穴２へビス１０を挿通
し、カバー８をベース板１上に設置すると共にこ
れらを床面１１へビス止めしている。さらにカバ
ー８には、前記刃受部材４の刃部１２に対応する
位置に差込口１３を設けている。

１４はマルチタツプであり、プラグ差込口１５
を横方向に設けており、差込刃１６を下方向に設
けている。このマルチタツプ１４は、差込刃１６
を前記カバー８の差込口１３から、ベース板１の
刃受部材４へ差し込むことにより、カバー８上へ
着脱自在として取り付けられる。

前記端子台３は、基部１７と立上り部１８より
なり、基部１７にはねじ溝１９を設けた複数個の
ビス受２０を固着しており、両端にはビス穴２１
を設けている。このビス受２０には、導板２２を
介し、ビス２３をねじ込むようにして接続端子５
を構成しており、略Ｕ字型の切欠み２４が形成さ
れたフラツトケーブル６の端部をこのビス受２０
と導板２２の間に挿入し、ビス２３をビス受２０
に締め込んでこのフラツトケーブル６を端子台３
に接続する構造としている。

前記導板２２は、立上り部１８の切欠溝２５か
ら端子台３外部へ突出した接続片２６を有すると
共に、下方に向つて突出した切り刃２７を有して
いる。接続片２６には、リード線７が接続用差込
端子２８を介す等して適宜方法により電気接続さ
れる。また切り刃２７は、フラツトケーブル６の
端部をビス受２０と導板２２の間に挿入し、ビス
２３をビス受２０に締め付けた時、フラツトケー
ブル６の樹脂絶縁被覆体２９を突き破つてフラツ
ト導体３０に接地することにより、導板２２とフ
ラツトケーブル６は電気接続される。

３１は盲蓋であり、コンセントを使用しないと
きにカバー８を塞いでおくものであり、マルチタ
ツプ１４を取り外し、カバー８に嵌め合す等適宜
の方法で取り付けることができる。

〔考案の効果〕

この考案に係るフラツトケーブル用フロアコン
セントは、以上に述べたように構成されているの
で、コンセントを使用しないときはマルチタツプ
１４を取り外しておくことができるので体裁が悪
いということはなく、またコンセントが不要にな
つた場合にもマルチタツプ１４を取り外し、カバ
ー８を盲蓋３１等で塞いでおけば、コンセント全
体を撤去しなくても、全高が十分に低くなるので
歩行者が足をひつかけて転倒するという危険性も
ない等の優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はカバーからマルチタツプを取り外した
状態を示す斜視図、第２図はカバーを盲蓋で塞い
だ状態を示す斜視図、第３図はこの考案に係るフ
ラツトケーブル用フロアコンセントの説明図、第
４図は第３図中のＡ−Ａ線による断面図、第５図
はカバーからマルチタツプを取り外した状態を示
す説明図、第６図はカバーへマルチタツプを取り
付けた状態を示す説明図、第７図は端子台のフラ
ツトケーブルを接続していない状態での第３図中
のＢ−Ｂ線による断面図、第８図はこの考案に用
いるフラツトケーブルの説明図、第９図はそのフ
ラツトケーブルの断面図である。 １……ベース板、３……端子台、４……刃受部
材、５……接続端子、６……フラツトケーブル、
８……カバー、１２……刃部、１３……差込口、
１４……マルチタツプ、１５……プラグ差込口、
１６……差込刃。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 端子台３及び刃受部材４を固定したベース板１
   と、前記刃受部材４の刃部１２に対応する位置に
   差込口１３を設けたカバー８と、プラグ差込口１
   ５を横方向に設けると共に差込刃１６を下方向に
   設けたマルチタツプ１４とから成り、前記端子台
   ３の接続端子５にフラツトケーブル６を電気接続
   すると共に、接続端子５と刃受部材４を電気接続
   し、さらに前記マルチタツプ１４の差込刃１６を
   前記カバー８の差込口１３からベース板１の刃受
   部材４へ差し込むことにより、カバー８上へマル
   チタツプ１４を着脱自在として取り付けるように
   したことを特徴とするフラツトケーブル用フロア
   コンセント。