JPH02442Y2 - - Google Patents

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JPH02442Y2
JPH02442Y2 JP20160784U JP20160784U JPH02442Y2 JP H02442 Y2 JPH02442 Y2 JP H02442Y2 JP 20160784 U JP20160784 U JP 20160784U JP 20160784 U JP20160784 U JP 20160784U JP H02442 Y2 JPH02442 Y2 JP H02442Y2
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pipe
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、カローセル型電気めつきセルにおい
て、コンダクターロール面上の鋼板とアノードと
の間にめつき液を噴出させるためのめつき液噴出
装置に関する。
〈先行技術とその問題点〉 カローセル型の電気めつきセルにおいては、コ
ンダクターロール面上の鋼板とアノードの間への
めつき液の注入は、ノズルの先端からめつき液を
噴出させることにより行われる。そして、めつき
電流密度を高めるために、鋼板の進行方向と逆方
向の噴流となるような、いわゆるカウンターフロ
ーが用いられる。
従来、このカウンターフローに用いられるめつ
き液噴出装置は、めつき液噴出スリツトノズルが
固定されており、その固定位置は、通板作業時等
に鋼板の溶接等による接続部等にめつき液噴出ス
リツトノズルが接触しないように、コンダクター
ロールから相当の距離を隔てて設置されていた。
しかし、このような離れた位置からめつき液を
噴出したのでは、カウンターフローの噴流の流速
が制限され、めつき電流密度を高める効果が十分
得られない。
さらに、従来のカウンターフローのめつき液噴
出装置では、固定配管にめつき液の噴出スリツト
ノズルを固定しているので、そのスリツトノズル
先端の位置決めが極めて困難であるという欠点が
あつた。
そこで、このような問題を解決するめつき液噴
出装置の開発が要望されている。
〈考案の目的〉 本考案の目的は、めつき液を噴出するスリツト
ノズルの先端の位置を調節可能とすることで、そ
の位置決めを容易にすることができ、めつき電流
密度を高める効果が十分発揮されるようなめつき
液噴出装置を提供することにある。
〈考案の構成〉 このような目的は、以下の本考案によつて達成
される。
すなわち、本考案は、 コンダクターロールに巻回された鋼板とアノー
ドとの間にめつき液を噴出させてめつきを行うカ
ローセル型電気めつきセルに用いるめつき液噴出
装置であつて、 めつき液を供給する固定配管と、 この固定配管と回動可能に軸支された回動配管
と、 この回動配管を回動させる回動駆動手段と、 前記回動配管の側部に設けられた少なくとも1
個の枝管と、 この枝管先端に液密にかつ伸縮自在に取り付け
られたヘツダー管と、 このヘツダー管の先端のめつき液噴出スリツト
ノズルと、 このヘツダー管を伸縮させる伸縮駆動手段とを
有することを特徴とするめつき液噴出装置であ
る。
〈考案の具体的構成〉 以下、本考案のめつき液噴出装置を図面に示す
好適実施例について詳細に説明する。
第1図に示すように、本考案のめつき液噴出装
置1は、固定配管2と、回動配管3と、回動駆動
手段4と、枝管5と、ヘツダ管6と、連接管7
と、めつき液噴出スリツトノズル8と、伸縮駆動
手段9とを有する。
固定配管2は、めつき液噴出装置1にめつき液
を供給するためのものである。この固定配管2
は、図示の例ではめつき液噴出装置1の右方のみ
に設けられているが、必要に応じて複数設けるこ
とも可能である。
また、この固定配管2にはバルブを設け、その
開閉によつて、めつき液の流量を調節することも
可能である。
第1図に示すように、回動配管3は、軸受11
によつて軸支されている。回動配管3は、固定配
管2と配管継手10によつて回動可能に接続され
ている。
この配管継手10は、ストラブカツプリング等
を用いて、回動配管3と固定配管2を液密に、か
つ回動可能に接続するためのものである。
さらに、この配管継手10は、固定配管2や回
動配管3と着脱自在であり、固定配管2と回動配
管3を分離することが可能となつている。
このような回動配管3は、その両端を軸受によ
つて軸支されている。用いる軸受は如何なるもの
でもよい。
この軸受11は、軸受押え12によつて軸受固
定台13に固定されている。
第1図および第2図に示すように、この回動配
管3は回動駆動手段4によつて回動駆動される。
この回動駆動手段4としては、シリンダートラ
ニオン44によつて枢支された回動用シリンダー
41を用いるのがよい。この回動用シリンダー4
1は、通常、油圧シリンダーが用いられる。
そして、この回動用シリンダーは、その長手方
向に往復運動するピストンロツド42を有する。
このピストンロツド42は、第2図に示すよう
に、その先端が、回動配管3上に設けられたアー
ム43の先端に枢支されており、ピストンロツド
42が伸縮運動すると回動配管3が回動運動を行
う。
なお、回動配管3の回動角度の範囲は、後述す
るめつき液噴出スリツトノズル8の先端がめつき
液注入部14から離脱するのに必要な範囲に調整
される。
第1図および第2図に示すように、回動配管3
には、少なくとも1個の枝管5が形成されてい
る。通常は、鋼板15の幅方向に均一にめつき液
を注入するため、鋼板15の幅に対応させ、適当
な個数設けられ、鋼板の幅に応じた個数を作動す
るよう構成することができる。
そして、枝管5は、回動配管3の軸に対し、ほ
ぼ直角に、等間隔で、互いに平行に形成されてい
る。
この枝管5の根元部分には、第1図および第2
図に示すように、後述する伸縮用シリンダー9を
固定するためのシリンダー固定板93を設けるの
が好ましい。
第3図に示すように、枝管5の先端には、枝管
に対し液密状態で伸縮可能はヘツダー管6が取り
付けられている。
第3図に示すように、このヘツダー管6には、
円筒状のスライド部61が形成されている。そし
てこのスライド部61の内側に枝管5が密着して
挿入され、管軸方向に摺動することにより伸縮す
る。
このスライド部61は、ヘツダー管6の内側
に、ヘツダー管の厚み程度の段差を設けるように
形成されている。この段差によつて、ヘツダー管
6と枝管5の先端が係止され、ヘツダー管6が最
も縮んだ位置を決定するものである。
また、このスライド部61の内径と、枝管5の
外径は、ほぼ等しくし、スライド部61と枝管5
の接触面は、摺動がスムーズになされるために、
各々平滑に研磨されていることが好ましい。
このようなスライド部61と枝管5の間は、め
つき液が漏れることのないよう、液密とすること
が必要である。そのため、スライド部61は、シ
ール材62を介在させて取り付けられる。すなわ
ちスライド部61の先端には、少なくとも1個以
上のリング状の溝部610を設け、この溝部61
0に同形のシール材62をはめ込み、十分なシー
ル性が得られるようにする。
用いるシール材としては通常、ゴム製または樹
脂製のOリングを用いるが、その他のものであつ
てもよい。
このように、第3図に示す例では、ヘツダー管
6にスライド部61を設け、これに形成された溝
部610と、シール材62により液密を保ちつつ
ヘツダー管6を伸縮自在としているが、同様の作
用をする他の手段によつてもよい。
第2図に示すように、このようなヘツダー管6
の伸縮は、伸縮駆動手段9によつて行われる。
この伸縮駆動手段としては、伸縮用シリンダー
91を用いるのがよい。この伸縮用シリンダー9
1は、通常油圧シリンダーを用いる。
この伸縮用シリンダー91は、その長手方向に
往復運動するピストンロツド92を有する。
このピストンロツド92は、第3図に示すよう
に、その先端が、スライド部61に設けられたピ
ストンロツド取付部63に枢支されている。そし
て、このピストンロツド92の作動に応じてヘツ
ダー管6の伸縮が行われる。
この伸縮用シリンダー91は、第3図に示す例
では前述の枝管5に溶接等によつて設置されたシ
リンダー固定板93に固定されているが、他の方
法によつて固定してもよい。
ヘツダ管6の数は、1個ないし3個、5個と複
数個の場合があるが、いずれの場合でもヘツダ管
6を通過してめつき液噴出スリツトノズル8から
噴出されるめつき液をめつき液噴出スリツトノズ
ル8の全幅にわたつて均質かつ等速の流れにする
ために連接管7が設けられている。
このような伸縮用シリンダー91および前記回
動用シリンダー41の作動順序および作動量など
は適用するカローセル型めつきセルに応じて適当
に制御される。
第3図に示すようにヘツダー管6の先端には、
取付フランジ19を介してめつき液噴出スリツト
ノズル8が形成されている。
このめつき液噴出スリツトノズル8によつて、
カウンターフローに必要な高速度の流速を得るこ
とができる。
このめつき液噴出スリツトノズル8の形状は鉤
状に曲げ、鋼板とアノードとの間の狭い注入部1
4に対して微調節して位置決めでき、この微調節
により鋼板とアノードの間に高速のめつき液を噴
出させうるようにする。
このめつき液噴出スリツトノズル8は、スリツ
トノズル損失の少ないものを選択することが好ま
しく、前記図示の形状の他、種々のものが可能で
ある。
なお、めつき液注入部14に位置するアノード
17の先端を切欠いておけば、めつき液噴出スリ
ツトノズル8の移動時にも両者の接触の危険性が
少なく、好便である。
〈考案の具体的作用〉 本考案のめつき液噴出装置の使用態様を以下に
説明する。
めつき液噴出スリツトノズル8を所定の位置に
セツトするに際しては、回動用シリンダー41を
駆動させ、めつき液噴出スリツトノズル8の先端
がめつき液注入部14の方向へ向くように回動を
行う。
次に伸縮用シリンダー91を駆動させ、めつき
液噴出スリツトノズル8の先端が、めつき液注入
部14に到達する位置(鋼板表面から約10mm程度
接近する)までヘツダー管6を徐々に伸ばしてゆ
き、停止する。
このようにしてめつき液噴出スリツトノズル8
の位置決めが完了後は、めつき液を供給してめつ
き液の噴出を行う。
通板作業時等においては、めつき液噴出スリツ
トノズル8が、鋼板15と接触して損傷したりし
ないように、めつき液噴出スリツトノズル8の先
端をめつき液注入部14から離脱させる。
その手順は、めつき液の噴出を停止した後、伸
縮用シリンダー91を駆動させ、ヘツダー管6と
縮めてめつき液噴出スリツトノズル8の先端をめ
つき液注入部14から離脱させる。
その後回動用シリンダー41を駆動させ、めつ
き液噴出スリツトノズル8を配管3を中心として
時計方向に回動させ、めつき液注入部14から離
隔させる。
〈考案の具体的効果〉 本考案のめつき液噴出装置によれば、めつき液
噴出スリツトノズルの先端に位置を鋼板とアノー
ドとの間の狭いめつき液注入部に対して調節可能
とすることで、その位置決めを正確にすることが
できる。
そして、従来技術では成し得なかつた、めつき
液噴出スリツトノズルの先端と鋼板に接近させる
ことができるため、めつき電流密度を高める効果
を十分に発揮することができ、良好なめつきを達
成することができる。
さらに、通板時等においてはめつき液噴出スリ
ツトノズルを鋼板から遠ざけることにより、めつ
き液噴出スリツトノズルが鋼板と接触して損傷す
ることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のめつき液噴出装置の実施例を
示す正面図である。第2図は、本考案のめつき液
噴出装置の実施例を示す側面図である。第3図
は、第2図における枝管5、ヘツダー管6および
めつき液噴出スリツトノズル8の横断面図であ
る。 符号の説明、1……めつき液噴出装置、2……
固定配管、3……回動配管、4……回動駆動手
段、41……回動用シリンダー、42……ピスト
ンロツド、43……アーム、44……シリンダー
押え、5……枝管、6……ヘツダー管、61……
スライド部、610……溝部、62……シール
材、63……ピストンロツド取付部、7……連接
管、8……めつき液噴出スリツトノズル、9……
伸縮駆動手段、91……伸縮用シリンダー、92
……ピストンロツド、93……シリンダー固定
板、10……配管継手、11……軸受、12……
軸受押え、13……軸受固定台、14……めつき
液注入部、15……鋼板、16……コンダクター
ロール、17……アノード、18……デフレクタ
ーロール、19……取付フランジ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 コンダクターロールに巻回された鋼板とアノー
    ドとの間にめつき液を噴出させてめつきを行うカ
    ローセル型電気めつきセルに用いるめつき液噴出
    装置であつて、 めつき液を供給する固定配管と、 この固定配管と回動可能に軸支された回動配管
    と、 この回動配管を回動させる回動駆動手段と、 前記回動配管の側部に設けられた少なくとも1
    個の枝管と、 この枝管先端に液密にかつ伸縮自在に取り付け
    られたヘツダー管と、 このヘツダー管の先端のめつき液噴出スリツト
    ノズルと、 このヘツダー管を伸縮させる伸縮駆動手段とを
    有することを特徴とするめつき液噴出装置。
JP20160784U 1984-12-27 1984-12-27 Expired JPH02442Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20160784U JPH02442Y2 (ja) 1984-12-27 1984-12-27

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JP20160784U JPH02442Y2 (ja) 1984-12-27 1984-12-27

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JPS61116766U JPS61116766U (ja) 1986-07-23
JPH02442Y2 true JPH02442Y2 (ja) 1990-01-08

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