JPH0243880Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、コーマにおけるラツプ空管の自動排出
装置に係り、ラツプが消費されラツプローラ上に
載置されている空管を自動的に排出するととも
に、フイードローラとの間でラツプの切断を行な
わんとするものである。

従来の技術とその問題点 従来コーマにおける空管の取り出しと、新たな
ラツプの供給は全て手作業で行なわれていた、然
かしなら近年に至つてラツプが次第に大型化する
にともない、作業員が手作業でのラツプ供給が困
難となり、専用の運搬具によつてラツプを直接ラ
ツプローラ上に載置する方法が行なわれている
が、ラツプ供給に先立つ空管の排出とラツプの切
断は、全て人手によつて行なわれている。

問題点を解決するための手段 本願は上記した従来の欠点を改良したもので、
ラツプローラ上のラツプが消費されラツプ交換の
ために機台が停止すると、ラツプローラ上に載置
されている空管を、機台前方側に位置するラツプ
ローラに向つて蹴り出し、蹴り出されてラツプロ
ーラを経てラツプを巻き込みながらラツプコンダ
クター上を転動して来た空管を受け止め、空管の
自動排出とラツプの切断とを行なようにしたもの
である。

実施例 次に本願を、実施例を示す図面によつて詳細に
説明する。尚本願装置はコーマの各ヘツドに取付
けられるが以下の説明においては、１ヘツドにつ
いてのみ説明し他を省略する。第１図において１
は蹴出機構で、取付軸２に枢支したシリンダ３の
シリンダロツド４の先端に連結杆５を枢着し、該
連結杆５を機台に枢支した作動シヤフト６に固着
する。７は作動シヤフト６に固着した蹴出アーム
で、該アーム７の先端には蹴出片８が取付けら
れ、このアーム７は、二本のラツプローラ９，９
Ａの略中間で、かつラツプローラ９，９Ａ上に載
置される空管１０と干渉しないように取付位置が
設定されている。上記蹴出機構１は、下記におい
て詳記する蹴出しの際に、確実に平均した蹴出し
が行なわれるようラツプガイド部材９，９Ａの両
端に設けられるが、第２図においてはその片側の
みを示している。

１１は空管受けで、針金又は丸棒等を折曲げて
枠体状に構成され、前端側の横棒が前部受杆１２
で、相対する横杆１３に橋架する如くにして後部
受杆１４が設けられ、ラツプコンダクター１５に
相対し所定の間隔を持つて、デタツチングローラ
１６のデタツチングローラーホルダー１７等機台
の適位置に取付ける。１８はガイドプレートで、
蹴り出された空管１０が確実に空管受１１に受け
止められるようガイドするもので、図示しない他
の作動部分の妨げとならない機台の所定位置に取
付ける。尚図中１９はトツプコーム２０はニツパ
ー２１は補助ニツパー２２はフイードローラ２３
はクツシヨンプレート２４はコームシリンダであ
る。

ラツプローラ９，９Ａ上に載置されているラツ
プが消費されて空管１０になると、これを検知し
機台が停止することは従来と同様で、尚この時空
管１０に巻付いている残余部分のラツプ２５は、
ラツプコンダクター１５を経てフイードローラ２
２につながつているのも同様である。機台が停止
すると蹴出機構１のシリンダ３が作動し、図面に
示す如く突出しているシリンダロツド４を引き込
むことにより、蹴出アーム７が第１図において時
計方向に回動し、蹴出片８が空管１０を斜下方か
ら前側のラツプローラ９に向けて蹴り出す。

蹴り出された空管１０は第１図に仮想線１０Ａ
で示すように、前側のラツプローラ９を乗り越え
てラツプコンダクター１５上を転動し、フイード
ローラ２２との間のラツプ２５を巻き込み、ラツ
プコンダクター１５から空中に飛び出し惰性回転
で尚もラツプ２５を巻き込み、ガイドプレート１
８に案内されて空管受１１の前後部杆１２，１４
間に受け止められ、上記ラツプ２５の巻き込みと
空中を飛ぶ際にラツプ２５に作用するテンシヨン
により、第１図に仮想線５Ａで示すようにフイー
ドローラ２２と空管受１１との間で切断され、従
来人手によつて行なわれていたラツプ２５の切断
と空管１０の排出が、自動的に一動作にて行なわ
れる。空管１０が排出されたラツプローラ９，９
Ａ上には新たなラツプが供給され、以後従来と同
様にして新旧ラツプの接合を行なう。尚蹴出機構
１は前記空管１０の蹴り出しが終ると直ちに旧に
復し、又上記したラツプ交換は全ヘツドを一斉に
行なうか、ヘツド毎にランダムに行なうかは作業
条件により適宜に選択する。第３図は他の実施例
で、ラツプコンダクター１５をラツプガイド１５
に変更したものでその他は第１実施例と同様であ
る。

考案の効果 本願は以上において詳記したように、空管の排
出とラツプの切断とを自動的に行なうようたこと
により、ラツプ交換による停台時間を短縮し、作
業の合理化と生産性の向上を図り、併せてラツプ
の大型化にも対処し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本願実施例を示し、第１図は、要部の配
置説明図、第２図は第１図の部分平面図、第３図
は、他の実施例を示すものである。 １……蹴出機構、９，９Ａ……ラツプローラ、
１０……空管、１１……空管受、１５……ラツプ
コンダクター、２５……ラツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラツプローラ上に載置されている空管を、機台
   前方側のラツプローラに向けて蹴り出す蹴出機構
   と、蹴り出され上記ラツプローラを経て、ラツプ
   コンダクター等のラツプガイド部材上をラツプを
   巻き込みながら転動して来た空管を受取る空管受
   けとからなり、空管受けとフイードローラとの間
   でラツプを切断するコーマにおける空管排出装
   置。