JPH0243474Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0243474Y2
JPH0243474Y2 JP1984135744U JP13574484U JPH0243474Y2 JP H0243474 Y2 JPH0243474 Y2 JP H0243474Y2 JP 1984135744 U JP1984135744 U JP 1984135744U JP 13574484 U JP13574484 U JP 13574484U JP H0243474 Y2 JPH0243474 Y2 JP H0243474Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
denitrification
exhaust gas
furnace
chamber
denitrification chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984135744U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6151931U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984135744U priority Critical patent/JPH0243474Y2/ja
Publication of JPS6151931U publication Critical patent/JPS6151931U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0243474Y2 publication Critical patent/JPH0243474Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は排ガス中のNOxを除去するためのボ
イラーの構造に関するものである。
従来の技術 従来、ボイラーの排ガスを無触媒脱硝法によつ
てNOxを除去するには、第2図に示す如きもの
が用いられている。
即ち、第2図に於て、ボイラー21のバーナー
22から燃料を供給して燃焼し、火焔はボイラー
21の火炉23内に形成され、加熱されたガスは
火焔の後部から水管群24を加熱しつゝ煙道2
5、エコノマイザー26、集塵器27を経て煙突
より放出される。
他方、排ガスのNOxを還元するため、排ガス
の経路の水管群24の入口附近Xでアンモニアガ
ス等の還元剤を噴霧して排ガス中のNOxをN2
H2Oに変換して除去している。
茲に排ガス中のNOxと還元剤との反応温度は
850〜1050℃であるため、排ガス温度の低下の少
ない火焔の後方とすること、及び還元剤が火焔に
直接々触すると分解してNOxが生成するため熱
交換部たる水管群24の入口附近Xで噴霧するよ
うになつている。
本考案が解決しようとする問題点 しかし、第2図に示す如き構造では、排ガスが
水管群24に入る入口附近Xは熱の回収部であ
り、排ガスはこの附近から急激に温度が低下する
こと及び排ガスと還元剤との反応滞留時間(最低
0.4秒)を維持することが困難であり、また、ボ
イラーの負荷変動に伴ない排ガス温度が変動して
不安定となり従つて脱硝効率が低くなるという欠
点がある。
本考案は上述従来の欠点を改善し、排ガスの温
度を脱硝反応温度(850〜1050℃)附近に維持す
ると共に、脱硝反応の領域を広げることによつて
十分な脱硝反応時間を確保でき、従つて脱硝効率
の高いボイラーの構造を提供することにある。
問題点を解決するための手段 ボイラーにおける火炉と水管群が取付けられて
いる部分との間に脱硝室が取付けられており、該
脱硝室は壁面を介して火炉に隣接していると共
に、火炉との間に通気口が形成されて、該通気口
から排ガスが脱硝室内へ導通し、さらに水管群が
取付けられている部分に導通されるようになつて
おり、他方脱硝室内が壁面によつて火炉から遮蔽
されている部分に還元剤を噴霧する複数のノズル
が取付けられて排ガス中に還元剤を噴霧して該排
ガス中のONxを除去するように構成されている
ボイラーの構造である。
作用効果 ボイラーの火炉のノズルが取付けられている反
対側に壁面を介して脱硝室が取付けられており、
該脱硝室の一方に火炉に連通する通気口が形成さ
れ、他方の口が水管群が取付けられている部分と
連通し、さらに水管群が取付けられている部分の
他端は、煙道、エコノマイザー、集塵器を介して
煙突に連通している。
他方、前記脱硝室内には、火炉との間の壁面部
分に複数のノズルが取付けられている。茲で使用
する還元剤は、アンモニアガス又はアンモニア水
等が使用できるが、これに限定されるものではな
く、排ガス中のNOxと反応して除去できるもの
であればよい。
前記装置でボイラーを着火すると、火焔は火炉
内に形成され、その燃焼排ガスは脱硝室の通気口
から脱硝室内へ導通する。該脱硝室内では、排ガ
ス中のNOxガスの濃度に応じて複数のノズルか
ら所定量の還元剤が噴霧されている。
即ち、本考案では着火によつて形成される火焔
は、該火炉に取付けられている脱硝室の壁面で遮
蔽されるため脱硝室には侵入することがなく、他
方火炉で加熱された排ガスは火炉に続く脱硝室の
通気口から導通される。該脱硝室では直接水管群
と熱交換をすることがないため、排ガスは火炉に
於て加熱された温度(約1200℃前後)を保持し
つゝ脱硝室へ送られる。
また、該脱硝室で噴霧される還元剤は壁面によ
つて火焔と遮蔽されているため火焔と接触するお
それなく噴霧され、これが排ガス中のNOxと反
応して脱硝反応を達成する。しかも本考案では脱
硝室内における還元剤の注入が複数段に形成さ
れ、かつ各段別に開閉バルブを付設された複数の
ノズルから行なわれるものであるため、脱硝室内
のNOxの状況に応じて複数段に形成されている
複数のバルブの1又は2以上を開閉して還元剤を
注入できる。さらに、この脱硝室における脱硝反
応は、排ガスの温度がほぼ脱硝反応温度に維持さ
れていること及び排ガスが脱硝室内の導通してい
るため、脱硝反応に必要な時間も充分確保できる
と共に、還元剤が火焔に接触することがないため
反応に十分に寄与でき、従来に比較して脱硝効率
を約20%向上することができる。
しかも本考案は従来の火炉と水管群が取付けら
れている部分との間に、僅かに脱硝室を設けるこ
と及び該脱硝室内に還元剤の噴霧ノズルを取付け
るという簡単な手段で脱硝効率を向上できるた
め、コストも低廉ならしめるという効果もある。
以上の如く本考案は簡単な手段でボイラー等の
排ガス中のNOxを除去するに当り、排ガス温度
をほゞ脱硝反応温度に維持し、かつ反応に要する
十分な時間を確保できると共に、還元剤が火焔の
影響を受けるおそれもないため脱硝効率を向上で
き、従つて排ガス中のNOxに伴なう公害問題を
大巾に改善でき、またコストを低廉ならしめるこ
とができる。また、本考案は火炉と水管群が取付
けられている部分との間に脱硝室を取付けるもの
であるため、従来のボイラーにも簡単に適用でき
るという利点もある。
実施例 第1図は本考案の一実施例を示したものである
がつぎに図示例に基づいて本考案を説明する。ボ
イラー1が火炉2、脱硝室3及び水管群4とから
形成されており、火炉2と脱硝室3との間に通気
口5が形成されており、また、脱硝室3と水管群
4が取付けられている部分とが連通している。
他方、前記脱硝室3内に複数のノズル6が取付
けられた複数段に形成された複数のパイプ7が挿
通されている。尚、第1図中符号8は壁面、9は
還元剤タンク、10はバーナー、11は煙道、1
2はエコノマイザー、13は集塵器及び14は煙
突及びV1,V2,V3は複数段のパイプ7の開閉バ
ルブである。
第1図に於てボイラー1を着火する。この場
合、火焔Fは、第1図に示すようにバーナー10
の先端から壁面8までに亘つて形成され、脱硝室
3との通気口5内に侵入するおそれは殆んどな
く、火炉2で加熱された排ガスのみが通気口5か
ら、その加熱された状態を保持しつゝ通気され
る。
他方、脱硝室3内では、還元剤タンク9から供
給された還元剤が複数段に形成された複数のパイ
プ7を介してノズル6から噴霧される。
脱硝室3における脱硝反応は、排ガスが火炉2
で加熱された温度は殆んど低下せず供給されてお
り、また還元剤を噴霧しているノズル6の部分は
壁面8によつて火焔が遮蔽されており、排ガス中
のNOxと還元剤との接触が良好であるほか、脱
硝室3内への還元剤の注入は、脱硝室3内の
NOxの状況に応じて複数段に形成されている複
数のパイプ7の開閉バルブV1,V2,V3の1又は
2以上を適宜開閉して注入できるため、脱硝室3
内の脱硝反応のバラツキを最小限に抑えることが
でき、また排ガスが脱硝室3内を導通するため、
脱硝反応に要する十分な反応時間が確保され、従
つて脱硝効率を高めることができる。
脱硝室3内で脱硝処理された排ガスは、水管群
4が取付けられている部分、煙道11、エコノマ
イザー12及び集塵器13を順次経由して煙突1
4から排気できる。しかも本考案では煙突14か
ら排気されるガスは従来に比較して低濃度の
NOxガスであるため公害問題をおこすおそれは
殆んどない。
また、本考案は従来のボイラーにおける火炉と
水管群が取付けられている部分との間に脱硝室を
設けると共に、脱硝室内に複数段に形成され、各
段別に開閉バルブを付設された複数のノズルから
還元剤を注入するという簡単な手段で脱硝効率を
高めることができ、また還元剤の熱分解もないた
め過剰の使用の必要もなくコストも低廉である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の説明図、第2図は
従来装置の説明図である。 1:ボイラー、2:火炉、3:脱硝室、4:水
管群、5:通気口、6:ノズル、7:パイプ、
8:壁面、V1,V2,V3:開閉バルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボイラーの火炉と水管群が取付けられていると
    の間に脱硝室が取付けられており、該脱硝室は壁
    面を介して火炉に隣接していると共に、火炉との
    間に通気口が形成されており、排ガスが通気口か
    ら脱硝室内へ導通し、さらに水管群の取付けられ
    ている部分に導通されるようになつており、他方
    前記脱硝室内の壁面によつて火炉から遮蔽されて
    いる部分に還元剤を噴霧する複数段に形成され、
    各段別に開閉バルブを付設された複数のノズルが
    取付けられて排ガス中に還元剤を噴霧するように
    構成されていることを特徴とするボイラの構造。
JP1984135744U 1984-09-07 1984-09-07 Expired JPH0243474Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984135744U JPH0243474Y2 (ja) 1984-09-07 1984-09-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984135744U JPH0243474Y2 (ja) 1984-09-07 1984-09-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6151931U JPS6151931U (ja) 1986-04-08
JPH0243474Y2 true JPH0243474Y2 (ja) 1990-11-19

Family

ID=30694226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984135744U Expired JPH0243474Y2 (ja) 1984-09-07 1984-09-07

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0243474Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51137002A (en) * 1975-05-23 1976-11-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd A boiler with a space for the non-catalytic denitration

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51137002A (en) * 1975-05-23 1976-11-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd A boiler with a space for the non-catalytic denitration

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6151931U (ja) 1986-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3100191B2 (ja) 排煙脱硝装置
PL316785A1 (en) Method of and apparatus for purifying nitrogen oxides cintaining gases produced in steam boilers
JP2554101B2 (ja) 排ガスボイラ
JPH0773661B2 (ja) 注入式非触媒窒素酸化物除去プロセス制御システム
US5120516A (en) Process for removing nox emissions from combustion effluents
CA2109456A1 (en) Compact Boiler Having Low Nox Emissions
CN108579360A (zh) 一种焦炉蓄热室余热利用与sncr/scr耦合脱硝方法与装置
JPH0243474Y2 (ja)
US20140134061A1 (en) Urea Decomposition And Improved Scr Nox Reduction On Industrial And Small Utility Boilers
WO2015130065A1 (ko) 가시매연 제거를 위한 선택적 촉매환원 탈질설비
KR102464835B1 (ko) 소각로 내부열을 이용한 요소수 분사장치 및 요소수 분사방법
JPH01155007A (ja) 廃熱回収ボイラの運転方法
JPH11300164A (ja) 脱硝装置を有するボイラプラント、および脱硝方法
CN204438065U (zh) 用于催化装置的炉内脱硝余热锅炉
JPH0938466A (ja) 脱硝装置用還元剤注入装置
JP2948272B2 (ja) ソーダ回収ボイラ排ガスのNOx低減装置
CN212132468U (zh) 一种异戊烯醇装置的废水处理系统
CN214038336U (zh) 一种稀土辅热燃烧机
JP2634279B2 (ja) NOx含有ガスの燃焼方法
JP2667607B2 (ja) 低noxボイラの構造
JPS5913642B2 (ja) 脱硝触媒反応装置を有する蒸気発生装置の排ガス再循環方法及びその装置
JPH0658522A (ja) 都市ごみ焼却炉等からの排ガス中のnox除去装置
RU2064630C1 (ru) Котельная установка
KR200148227Y1 (ko) 물분사에 의한 공해물질 저감형 버너
JPH0539292Y2 (ja)