JPH0243329B2 - - Google Patents
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- JPH0243329B2 JPH0243329B2 JP4413381A JP4413381A JPH0243329B2 JP H0243329 B2 JPH0243329 B2 JP H0243329B2 JP 4413381 A JP4413381 A JP 4413381A JP 4413381 A JP4413381 A JP 4413381A JP H0243329 B2 JPH0243329 B2 JP H0243329B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/32—Gas-filled discharge tubes
- H01J37/34—Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
- H01J37/3411—Constructional aspects of the reactor
- H01J37/3414—Targets
- H01J37/3423—Shape
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C14/00—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
- C23C14/22—Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterised by the process of coating
- C23C14/34—Sputtering
- C23C14/3407—Cathode assembly for sputtering apparatus, e.g. Target
- C23C14/3414—Metallurgical or chemical aspects of target preparation, e.g. casting, powder metallurgy
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F41/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
- H01F41/14—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates
- H01F41/18—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates by cathode sputtering
-
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J37/00—Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
- H01J37/32—Gas-filled discharge tubes
- H01J37/34—Gas-filled discharge tubes operating with cathodic sputtering
- H01J37/3411—Constructional aspects of the reactor
- H01J37/3414—Targets
- H01J37/3426—Material
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はFe、Co、Fe−Ni、Co−Cr、Cr−R
合金、Fe3O4、BaO・Fe2O3その他の強磁性体の
高速スパツタ装置に関する。
合金、Fe3O4、BaO・Fe2O3その他の強磁性体の
高速スパツタ装置に関する。
(従来の技術)
従来、この種装置として、真空処理室内に陰極
電位のFeその他の強磁性体ターゲツトと該ター
ゲツトに対向したサブストレートとを設け、該タ
ーゲツトの背後にさらに磁界発生装置を設けて該
ターゲツトの表面に漏洩磁界を発生させ、これに
よつてプラズマ密度を向上させるようにしたもの
が知られ、さらに上記構成において該ターゲツト
の表面にU型状やV型状の溝を設けて、該溝の部
分から優先的にスパツタリングが起こるようにし
たものも知られる(例えば特開昭55−146925号公
報参照)。
電位のFeその他の強磁性体ターゲツトと該ター
ゲツトに対向したサブストレートとを設け、該タ
ーゲツトの背後にさらに磁界発生装置を設けて該
ターゲツトの表面に漏洩磁界を発生させ、これに
よつてプラズマ密度を向上させるようにしたもの
が知られ、さらに上記構成において該ターゲツト
の表面にU型状やV型状の溝を設けて、該溝の部
分から優先的にスパツタリングが起こるようにし
たものも知られる(例えば特開昭55−146925号公
報参照)。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、上記従来例の前者の場合、該タ
ーゲツトの表面に高速スパツタに必要な約200ガ
ウスの平行磁界を得るには該ターゲツトの厚さを
薄く制限すると共に該磁界発生装置で該ターゲツ
トにその磁気飽和値以上の磁界を与えなければな
らず、これに伴なつて該ターゲツトの損耗が早ま
りその寿命が低下する不都合を生じ勝ちである。
例えば該磁界発生装置にバリウムフエライト磁石
を使用し、強磁性体ターゲツトにFeの板状ター
ゲツトを使用してこれらを互に接触させ、該ター
ゲツトの表面に約200ガウスの漏洩磁界を得るに
は該Feターゲツトの厚さを1.4mm以下としなけれ
ばならず、さらにこの場合該Feターゲツトの背
後にこれを補強するCu製のバツキングプレート
を設けるとその厚さは0.7mm以下としなければな
らず、寿命が極めて短いターゲツトになつて好ま
しくない。
ーゲツトの表面に高速スパツタに必要な約200ガ
ウスの平行磁界を得るには該ターゲツトの厚さを
薄く制限すると共に該磁界発生装置で該ターゲツ
トにその磁気飽和値以上の磁界を与えなければな
らず、これに伴なつて該ターゲツトの損耗が早ま
りその寿命が低下する不都合を生じ勝ちである。
例えば該磁界発生装置にバリウムフエライト磁石
を使用し、強磁性体ターゲツトにFeの板状ター
ゲツトを使用してこれらを互に接触させ、該ター
ゲツトの表面に約200ガウスの漏洩磁界を得るに
は該Feターゲツトの厚さを1.4mm以下としなけれ
ばならず、さらにこの場合該Feターゲツトの背
後にこれを補強するCu製のバツキングプレート
を設けるとその厚さは0.7mm以下としなければな
らず、寿命が極めて短いターゲツトになつて好ま
しくない。
また、上記従来例の後者の場合にも、ターゲツ
トの溝部の厚みを薄くし、磁界発生装置により与
えられる磁界が磁気飽和値以上になつたとき、該
構部の表面に漏洩磁界が発生するのであつて、該
溝部のターゲツトの厚さは前記板状ターゲツトの
板厚と同じである。したがつて、スパツタリング
に際して、漏洩磁界の強い溝部の底部近傍が最も
消耗が速くなるので、前者の場合と略同様の不都
合を生じ勝ちである。
トの溝部の厚みを薄くし、磁界発生装置により与
えられる磁界が磁気飽和値以上になつたとき、該
構部の表面に漏洩磁界が発生するのであつて、該
溝部のターゲツトの厚さは前記板状ターゲツトの
板厚と同じである。したがつて、スパツタリング
に際して、漏洩磁界の強い溝部の底部近傍が最も
消耗が速くなるので、前者の場合と略同様の不都
合を生じ勝ちである。
(問題点を解決するための手段)
本発明はかかる不都合のない高速スパツタ装置
を提供しようとするものであつて、真空処理室内
に陰極電位の強磁性体ターゲツトと該ターゲツト
に対向したサブストレートとを設けると共に該タ
ーゲツトの背後に磁界発生装置を設け該ターゲツ
トの表面に漏洩磁界を発生させるようにしたもの
において、該ターゲツトを互いに該磁界発生装置
の磁界方向を少なくとも横切る小間隔を存して配
置された小単位の強磁性体の複数個で構成すると
共に該ターゲツトをその背面から支えるバツキン
グプレートを設け、さらに該小間隔を3mm以下と
し、且つ各小単位の強磁性体ターゲツトの表面に
傾斜面を有する山形部を形成して成る。
を提供しようとするものであつて、真空処理室内
に陰極電位の強磁性体ターゲツトと該ターゲツト
に対向したサブストレートとを設けると共に該タ
ーゲツトの背後に磁界発生装置を設け該ターゲツ
トの表面に漏洩磁界を発生させるようにしたもの
において、該ターゲツトを互いに該磁界発生装置
の磁界方向を少なくとも横切る小間隔を存して配
置された小単位の強磁性体の複数個で構成すると
共に該ターゲツトをその背面から支えるバツキン
グプレートを設け、さらに該小間隔を3mm以下と
し、且つ各小単位の強磁性体ターゲツトの表面に
傾斜面を有する山形部を形成して成る。
(作用)
本発明は上記構成によるもので、これによれ
ば、磁界発生装置で発生される磁界は小単位の強
磁性体と小間隔とを順に通つて磁界発生装置に戻
る。この場合、磁界がターゲツトの磁気飽和値に
満たない大きさのものであつて且つターゲツトの
厚さを厚くしても、磁路内に強磁性体のない小間
隔があることからターゲツトの表面に比較的強く
漏洩磁界となつて漏洩し、その漏洩磁界によりプ
ラズマ密度が高められ、さらに小単位の強磁性体
の表面に山形の傾斜面があることからスパツタ面
が増大されると共にその分ターゲツトの容量が増
大し、さらに小間隔が3mm以下であることからタ
ーゲツトの小間隔内にプラズマが侵入してバツキ
ングプレートをスパツタするようなことがなく、
その結果、不純物の混入がない純粋なスパツタを
高速で長時間連続的且つ能率的に行なうことがで
きる。
ば、磁界発生装置で発生される磁界は小単位の強
磁性体と小間隔とを順に通つて磁界発生装置に戻
る。この場合、磁界がターゲツトの磁気飽和値に
満たない大きさのものであつて且つターゲツトの
厚さを厚くしても、磁路内に強磁性体のない小間
隔があることからターゲツトの表面に比較的強く
漏洩磁界となつて漏洩し、その漏洩磁界によりプ
ラズマ密度が高められ、さらに小単位の強磁性体
の表面に山形の傾斜面があることからスパツタ面
が増大されると共にその分ターゲツトの容量が増
大し、さらに小間隔が3mm以下であることからタ
ーゲツトの小間隔内にプラズマが侵入してバツキ
ングプレートをスパツタするようなことがなく、
その結果、不純物の混入がない純粋なスパツタを
高速で長時間連続的且つ能率的に行なうことがで
きる。
(実施例)
本発明装置の1例を図面につき説明するに、第
1図に於て1は真空処理室内にサブストレートと
対向して設けられるFeその他の強磁性体からな
るターゲツト、2は該ターゲツト1の背面に設け
た非強磁性体のバツキングプレート、3は該プレ
ート2のさらに背後に設けたバリウムフエライト
磁石その他の磁界発生装置で、図示の場合、該磁
界発生装置3のN極とS極間に磁界が発生する。
また、3aはヨーク、4は該バツキングプレート
2を冷却する冷却水を収容した非強磁性体からな
る水冷タンクを示し、該ターゲツトに陰極電位が
印加されると該ターゲツトがスパツタされてその
原子がサブストレートに析出する。さらに該強磁
性体ターゲツト1は小単位の複数個の強磁性体1
aを互いに該磁界発生装置3の磁界方向を少なく
とも横切る小間隔5を存して配置することにより
構成して該ターゲツト1の表面にはその磁気飽和
値以下の磁界を磁界発生装置3で与えてもスパツ
タリングに適した漏洩磁界が得られると共に該タ
ーゲツト1の厚さを比較的厚くすることができる
ようにし、該小間隔5は3mm以下にして小間隔5
内にプラズマが侵入しないようにし、小単位の強
磁性体1aの表面に傾斜面6を有する山形部7を
形成して該傾斜面6がスパツタ面となつてこれが
次第に飛散損耗されるようにした。
1図に於て1は真空処理室内にサブストレートと
対向して設けられるFeその他の強磁性体からな
るターゲツト、2は該ターゲツト1の背面に設け
た非強磁性体のバツキングプレート、3は該プレ
ート2のさらに背後に設けたバリウムフエライト
磁石その他の磁界発生装置で、図示の場合、該磁
界発生装置3のN極とS極間に磁界が発生する。
また、3aはヨーク、4は該バツキングプレート
2を冷却する冷却水を収容した非強磁性体からな
る水冷タンクを示し、該ターゲツトに陰極電位が
印加されると該ターゲツトがスパツタされてその
原子がサブストレートに析出する。さらに該強磁
性体ターゲツト1は小単位の複数個の強磁性体1
aを互いに該磁界発生装置3の磁界方向を少なく
とも横切る小間隔5を存して配置することにより
構成して該ターゲツト1の表面にはその磁気飽和
値以下の磁界を磁界発生装置3で与えてもスパツ
タリングに適した漏洩磁界が得られると共に該タ
ーゲツト1の厚さを比較的厚くすることができる
ようにし、該小間隔5は3mm以下にして小間隔5
内にプラズマが侵入しないようにし、小単位の強
磁性体1aの表面に傾斜面6を有する山形部7を
形成して該傾斜面6がスパツタ面となつてこれが
次第に飛散損耗されるようにした。
第1図に示した具体的実施例に於ては該磁界発
生装置3をバリウムフエライト磁石とし、各小単
位のFeの強磁性体1aの寸法を基底部8の高さ
Xが5mm、山形部7の高さYが20mmとし、さらに
山形部7,7間の間隔Zが20mmとなるように各強
磁性体1a,1aをバツクプレート2上に配置し
た。そして各基底部8,8間に介在する小間隔5
を変化させ、該間隔5上方の磁界の強さを5mm間
隔の各点A,B,C,Dに於て測定したところ第
2図示のような曲線9,10,11,12が得ら
れた。該曲線9は測定点Aの磁界の強さを表わ
し、曲線10,11,12は夫々点B,C,Dの
強さを表わす。これに於て明らかなように小間隔
5の距離tが零すなわち基底部8,8が連続した
場合にはすべての測定点で測定限界である2G以
下となり、この状態ではFeの強磁性体1aは磁
気飽和に達していないことが分る。該小間隔5を
次第に拡げた場合、各点の磁界の強さは急激に上
昇したのち漸増状態になるが、距離tが例えば
0.5mm程度の極めて小さい場合であつてもA点で
170G、D点では600Gもの漏洩磁界が得られ、磁
気飽和値以下の磁界であつても充分強い漏洩磁界
を得ることが分る。
生装置3をバリウムフエライト磁石とし、各小単
位のFeの強磁性体1aの寸法を基底部8の高さ
Xが5mm、山形部7の高さYが20mmとし、さらに
山形部7,7間の間隔Zが20mmとなるように各強
磁性体1a,1aをバツクプレート2上に配置し
た。そして各基底部8,8間に介在する小間隔5
を変化させ、該間隔5上方の磁界の強さを5mm間
隔の各点A,B,C,Dに於て測定したところ第
2図示のような曲線9,10,11,12が得ら
れた。該曲線9は測定点Aの磁界の強さを表わ
し、曲線10,11,12は夫々点B,C,Dの
強さを表わす。これに於て明らかなように小間隔
5の距離tが零すなわち基底部8,8が連続した
場合にはすべての測定点で測定限界である2G以
下となり、この状態ではFeの強磁性体1aは磁
気飽和に達していないことが分る。該小間隔5を
次第に拡げた場合、各点の磁界の強さは急激に上
昇したのち漸増状態になるが、距離tが例えば
0.5mm程度の極めて小さい場合であつてもA点で
170G、D点では600Gもの漏洩磁界が得られ、磁
気飽和値以下の磁界であつても充分強い漏洩磁界
を得ることが分る。
さらに小間隔5の距離tを1mmとし、このとき
の放電特性を調べた結果は第3図示の如くであ
り、このときはターゲツト1の大きさを5×8イ
ンチとし、DCスパツタを行なつて測定した。仝
図に於て曲線13はアルゴンガス圧が1×10-2
(Torr)、14,15,16の曲線は夫々7×
10-3、5×10-3、1×10-3(Torr)の場合を示し、
各場合に於て高速スパツタ特有の高い放電電流が
得られていることが分る。また曲線14の場合
500V、9Aの条件ではサブストレートへのFeの析
出速度は4500Å/minとなり一般のRFスパツタ
の10倍以上であつた。
の放電特性を調べた結果は第3図示の如くであ
り、このときはターゲツト1の大きさを5×8イ
ンチとし、DCスパツタを行なつて測定した。仝
図に於て曲線13はアルゴンガス圧が1×10-2
(Torr)、14,15,16の曲線は夫々7×
10-3、5×10-3、1×10-3(Torr)の場合を示し、
各場合に於て高速スパツタ特有の高い放電電流が
得られていることが分る。また曲線14の場合
500V、9Aの条件ではサブストレートへのFeの析
出速度は4500Å/minとなり一般のRFスパツタ
の10倍以上であつた。
前記小間隔5の距離tが大きくなるに従いター
ゲツト1の表面への漏洩磁界が大きくなるが、余
り大きくなるとプラズマが該間隔5内に侵入し、
バツキングプレート2をスパツタして不純物混入
の原因となるが、該小間隔5を3mm以下とすれば
第4図の領域17に示すようにプラズマが侵入せ
ずバツキングプレート2がスパツタされることが
ない。仝図の18はプラズマの侵入が見られた領
域を示す。
ゲツト1の表面への漏洩磁界が大きくなるが、余
り大きくなるとプラズマが該間隔5内に侵入し、
バツキングプレート2をスパツタして不純物混入
の原因となるが、該小間隔5を3mm以下とすれば
第4図の領域17に示すようにプラズマが侵入せ
ずバツキングプレート2がスパツタされることが
ない。仝図の18はプラズマの侵入が見られた領
域を示す。
その作動を説明するに、強磁性体ターゲツト1
へその背後から作用する磁界発生装置3からの磁
界は、該ターゲツトを該磁界を横切る小間隔を存
して配置された小単位の複数個の強磁性体1aで
構成することによりその表面に比較的強く漏洩磁
界となつて漏洩し、該ターゲツト1及びサブスト
レートに陰極電位を印加してスパツタするときに
は該漏洩磁界によりプラズマ密度が高められて高
速で強磁性体1aがスパツタされ、この場合該強
磁性体1aに形成した傾斜面6を有する山形部7
によりスパツタ面が増大されると共にその分ター
ゲツトの容量が増大し、該小間隔5を3mm以下と
することにより、プラズマが該小間隔5内に侵入
するようなことがなく、結局、高速で長時間のス
パツタに耐えることができるようになると共にサ
ブストレートに純粋なスパツタ膜が形成される。
へその背後から作用する磁界発生装置3からの磁
界は、該ターゲツトを該磁界を横切る小間隔を存
して配置された小単位の複数個の強磁性体1aで
構成することによりその表面に比較的強く漏洩磁
界となつて漏洩し、該ターゲツト1及びサブスト
レートに陰極電位を印加してスパツタするときに
は該漏洩磁界によりプラズマ密度が高められて高
速で強磁性体1aがスパツタされ、この場合該強
磁性体1aに形成した傾斜面6を有する山形部7
によりスパツタ面が増大されると共にその分ター
ゲツトの容量が増大し、該小間隔5を3mm以下と
することにより、プラズマが該小間隔5内に侵入
するようなことがなく、結局、高速で長時間のス
パツタに耐えることができるようになると共にサ
ブストレートに純粋なスパツタ膜が形成される。
(発明の効果)
このように本発明によるときは、ターゲツトを
を互いに磁界発生装置による磁界を少なくとも横
切る小間隔を存して配置された小単位の強磁性体
の複数個で構成したので、ターゲツトの磁気飽和
値に満たない磁界を与えても高速スパツタに必要
な比較的強い漏洩磁界が得られ、したがつて比較
的磁界の弱い安価な磁界発生装置を使用できると
共にターゲツトの厚さを前記従来の一連板状のタ
ーゲツトに比して5〜7倍に厚くすることができ
るのでその使用効率を向上させることができ、さ
らに小間隔を3mm以下としたので、ターゲツトの
小間隔内へのプラズマの侵入を防止でき、サブス
トレートに不純物のない純粋なスパツタ膜を形成
することができ、さらに各小単位の強磁性体の表
面に傾斜面を有する山形を形成したので、スパツ
タ面を増大させることができると共にその分ター
ゲツトの容量を増大させることができ、その結
果、高速で長時間連続的且つ能率的にスパツタリ
ングを行なえる等の効果を有する。
を互いに磁界発生装置による磁界を少なくとも横
切る小間隔を存して配置された小単位の強磁性体
の複数個で構成したので、ターゲツトの磁気飽和
値に満たない磁界を与えても高速スパツタに必要
な比較的強い漏洩磁界が得られ、したがつて比較
的磁界の弱い安価な磁界発生装置を使用できると
共にターゲツトの厚さを前記従来の一連板状のタ
ーゲツトに比して5〜7倍に厚くすることができ
るのでその使用効率を向上させることができ、さ
らに小間隔を3mm以下としたので、ターゲツトの
小間隔内へのプラズマの侵入を防止でき、サブス
トレートに不純物のない純粋なスパツタ膜を形成
することができ、さらに各小単位の強磁性体の表
面に傾斜面を有する山形を形成したので、スパツ
タ面を増大させることができると共にその分ター
ゲツトの容量を増大させることができ、その結
果、高速で長時間連続的且つ能率的にスパツタリ
ングを行なえる等の効果を有する。
第1図は本発明装置の1例の1部截断斜視図、
第2図は漏洩磁界の特性曲線図、第3図は放電電
流の特性曲線図、第4図は小間隔へのプラズマ侵
入状況を示す線図である。 1……強磁性体ターゲツト、1a……強磁性
体、2……バツキングプレート、5……小間隔、
6……傾斜面、7……山形部。
第2図は漏洩磁界の特性曲線図、第3図は放電電
流の特性曲線図、第4図は小間隔へのプラズマ侵
入状況を示す線図である。 1……強磁性体ターゲツト、1a……強磁性
体、2……バツキングプレート、5……小間隔、
6……傾斜面、7……山形部。
Claims (1)
- 1 真空処理室内に陰極電位の強磁性体ターゲツ
トと該ターゲツトに対向したサブストレートとを
設けると共に該ターゲツトの背後に磁界発生装置
を設け、該ターゲツトの表面に漏洩磁界を発生さ
せるようにしたものにおいて、該ターゲツトを互
いに該磁界発生装置の磁界方向を少なくとも横切
る小間隔を存して配置された小単位の強磁性体の
複数個で構成すると共に、該ターゲツトをその背
面から支えるバツキングプレートを設け、さらに
該小間隔を3mm以下とし、且つ各小単位の強磁性
体ターゲツトの表面に傾斜面を有する山形部を形
成して成る強磁性体の高速スパツタ装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4413381A JPS57160114A (en) | 1981-03-27 | 1981-03-27 | High speed sputtering apparatus for ferromagnetic body |
CH1682/82A CH649578A5 (de) | 1981-03-27 | 1982-03-18 | Hochgeschwindigkeits-kathoden-zerstaeubungsvorrichtung. |
US06/361,629 US4401546A (en) | 1981-03-27 | 1982-03-25 | Ferromagnetic high speed sputtering apparatus |
DE19823211229 DE3211229A1 (de) | 1981-03-27 | 1982-03-26 | Vorrichtung zur ferromagnetischen schnellzerstaeubung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4413381A JPS57160114A (en) | 1981-03-27 | 1981-03-27 | High speed sputtering apparatus for ferromagnetic body |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57160114A JPS57160114A (en) | 1982-10-02 |
JPH0243329B2 true JPH0243329B2 (ja) | 1990-09-28 |
Family
ID=12683121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4413381A Granted JPS57160114A (en) | 1981-03-27 | 1981-03-27 | High speed sputtering apparatus for ferromagnetic body |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS57160114A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4391697A (en) * | 1982-08-16 | 1983-07-05 | Vac-Tec Systems, Inc. | High rate magnetron sputtering of high permeability materials |
JP2750058B2 (ja) * | 1992-09-30 | 1998-05-13 | 株式会社芝浦製作所 | スパッタリング装置 |
-
1981
- 1981-03-27 JP JP4413381A patent/JPS57160114A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57160114A (en) | 1982-10-02 |
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