JPH0242518Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は自動車用内の床マツト上に敷く、床マ
ツトに関する。

「従来の技術」 従来、乗用車の車内に敷く床マツトは、通常、
ゴム材、合成樹材脂等で偏平に形成してあり、表
面に凸凹形状を設けてあるが、これは主に靴の滑
止用のためであつた。

また、表面に繊維材を植毛した床マツトは、床
面に絨毯を敷いた感じを狙つたものであつた。

「考案が解決しようとする問題点」 従来の自動車用床マツトにあつては、車への乗
降時、または運転時の足の動きによつて靴底に付
着した土砂は床マツト上移動して床マツト外に落
ちやすかつた。また、乗用車の床面には繊維を織
り込んで形成した床シートが全面に張られてお
り、床シートの繊維の隙間に土砂が入り込むと排
除しにくく、更に、掃除機で吸引しても土砂が繊
維の隙間に引つ掛かつて容易に取れず、車内掃除
が大変である等の問題点を有していた。

本考案は靴底に付着した土砂が車内の床シート
上に落下しないような床マツトを提供することを
目的とするもので、床シートの汚れを防止し、床
マツト上に落下した土砂の排除を簡単にするもの
である。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案の自動車用床
マツトにおいて、全体が柔軟で偏平に形成したマ
ツト本体の外周縁に立上部を設けると共に、該マ
ツト本体より小さく、且つ、同じく外周縁に第２
立上部を有した任意形状の靴置部を、前記マツト
本体上に着脱可能に取付け、両立上部の間に土砂
保持用の植毛部を設けてなるものである。

「作用」 マツト本体の外周に設けた立上部と、該マツト
本体上に取付ける靴置部の外周に設けた立上部と
の間に植毛部で、靴底に付着した土砂が靴置部か
ら脱出しても、該植毛部で保持し床マツト上から
車内の床シートへの落下を防止する。

「実施例」 本考案の第１実施例を第１、２図について説明
すると、２は床マツト１を構成する主要部たる第
１マツト本体で、全体に可撓性を有した柔軟なゴ
ム材、合成樹脂材等により板状に形成し、上面に
取付ける第１靴置部１１の取付部分を除いて繊維
材を植毛した植毛部３を設け、且つ、適宜間隔毎
に嵌合凹部６を形成すると共に底面には複数の滑
止用の突起部４を設ける。５はマツト本体２の外
周縁に、上部断面がくさび形に形成した立上部で
ある。

１１はマツト本体２の植毛部３以外の個所に取
付ける第１靴置部で、可撓性を有したゴム材や合
成樹脂材等で偏平に形成し、第１靴置部１１の外
周縁を立上がらせて第２立上部１２を設けてあ
り、中央部分には第１足置凹部１３を形成する。
１４は第１靴置部１１の底面に設けた嵌合凸部
で、前記第１マツト本体２の嵌合凹部６に着脱可
能に取付ける第１マツト本体２に取付けた第１靴
置部１１の第２立上部１２と第２マント本体２の
高さをほぼ同一にし、両立上部の間に植毛部３を
設けてある。

第２実施例を第４図について説明すると、２２
は床マツト１ａに取付ける第２マツト本体で、可
撓性を有したゴム材や合成樹脂材等で偏平に形成
し、且つ、第２マツト本体２２の表面に繊維材を
植毛した第２植毛部２３を設け、外周縁を先細で
外側斜上方に立上がらせた舌片状の第３立上部２
５を設ける。２４は第２マツト本体２２の底面に
複数設けた第２突起部で、第２マツト本体２２の
表面の任意個所には嵌合凹部２６を設ける。

第５図において、第２靴置部３１は、可撓性を
有したゴム材、合成樹脂材等で偏平に形成し、外
周縁を先細で外側斜上方に傾斜させた舌片状の第
４立上部３２を設け、第２靴置部３１中央には足
置凹部３３を設ける。３４は第２靴置部３１の裏
面に設けた嵌合凸部で、第２マツト本体２２の第
３立上部２５と第２靴置部３１の第４立上部３２
の高さを略同一にし、第２マツト本体２２に繊維
材を植毛させた植毛部３の高さよりやや高く形成
してある。

４１，４２，４３は床マツトにおける靴置部の
他の実施例を示したものである。

以下、本実施例の作用について説明すると、床
マツト１，１ａ，１ｂ，１ｃは、第１、２マツト
本体２，２２と第１、２靴置部１１，３１を任意
に組合せ、夫々の嵌合凹部６，２６に嵌合凸部１
４，３４を嵌合して形成する。

第１マツト本体２を床マツト１に組合せた場
合、外周縁の立上部５を山形に立上がらせ、且
つ、立上部の幅が厚いため、足で踏みつけても変
形しにくく床マツト１上の土砂がマツト外の床シ
ート上に落下することはない。更に、立上部５は
立上がつた形状であるため、見た目がスツキリと
しており、デザイン的にも優れている。

尚、立上部の断面形状は必ずしも山形に限ら
ず、円弧状、方形状でもよいことは勿論である。

第２マツト本体２２の第３立上部２５は、先細
で斜上方に立上らせてあるため、第８図に示すよ
うに車内床面に設けたシヤフト突部３０又は車内
の各種の凸凹形状に対して、該形状に追従して接
することができるため、マツト上の土砂が車内の
床シート上に落ちる心配がない。また、立上部１
２，３２と立上部５，２５との間のマツト本体上
にブラシ状に植毛させた植毛部３を設けてある
と、土砂は植毛部３で保持されることになり、床
マツト上の土砂が床シート上に落下しにくくな
る。

床マツトを清掃する場合、車外に床マツトを出
してマツト本体を逆さにして上方から叩くことに
より、植毛部の土砂を除去することができる。

「考案の効果」 本考案は、床マツトの外周に設けた立上部と、
床マツト上に取付けた靴置部の外周に設けた立上
部とを同じ高さに形成し、且つ、両立上部の間に
は土砂を保持できる植毛部を設けてあるため、土
砂の床マツト外への脱出を防止できるし、また、
マツト本体から靴置部のみを取外して水洗いする
ことも可能であり、その清掃が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例の平面図、第２図は第１図
Ａ−Ａ線方向断面図、第３図は第１マツト本体と
第２靴置部を組合せた状態の断面図、第４図は第
２マツト本体と第１靴置部を組合せた状態の断面
図、第５図は第２マツト本体と第２靴置部を組合
せた状態の断面図、第６、７図は靴置部の他の実
施例を示した平面図、第８図は第２マツト本体の
使用状態を示す断面図である。 １……床マツト、２……第１マツト本体、３…
…植毛部、５，２５……立上部、１１……第１靴
置部、１２，３２……第２立上部、２２……第２
マツト本体、３１……靴置部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 全体が柔軟で偏平に形成したマツト本体の外周
   縁に立上部を設けると共に、該マツト本体より小
   さく、且つ、同じく外周縁に立上部を有した任意
   形状の靴置部を、前記マツト本体上に着脱可能に
   取付け、両立上部の間に土砂保持用の植毛部を設
   けてなる自動車用床マツト。