JPH0241631Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は印刷用写真焼付け版材の自動現像装
置、詳しくは紙版、PS版などの自動現像装置に
関する。

従来この種の写真焼付け版材は現像液を注入し
た容器内に一部又は全面を浸漬して、刷子を持つ
た作業員によつて、人手にてブラツシングし現像
して来たので、現像能率が上がらないほか、現像
ムラが生ずるという欠点があつた。本考案はかゝ
る欠点を解消するもので、その特徴は現像液収容
槽１の相対両側に送入用の低速回転ロール２，
２′と送出用の低速回転ロール３，３′を設け、中
間部底側に上下動調整自在に弾力をもつて吊り敷
入れする補助網４付の敷入板５にて送入する版材
Ａを現像液に浸漬する低速走行通路を形成し、前
記敷入板５上にスパイラル凹溝６を周設のスポン
ジ体からなる高速回転刷子７を近接張設し、敷入
板５の補助網４側上にゴミ取り用の布張り輪体８
を取付け、高速回転刷子７と送出用低速回転ロー
ル３，３′間に版材Ａの刷子７に対する巻付き防
止機構９を設けてなるものである。以上の構成に
よつて、写真焼付けした紙版などの版材Ａはその
一端より送入用ロール２，２′間より低速におい
て槽１内に入り、現像液中に浸漬され、そのまゝ
敷入板５と高速回転刷子７間に入つて一定圧のも
とに高速ブラツシングにより鮮明にブラツシング
現像されて、巻付き防止機構９により制御されな
がら送出ロール３，３′間より槽１外に送出され
ることゝなる。高速回転刷子７は周面に凹溝６を
スパイラル状に設けたので、その回転によつて現
像液に渦流を生じさせて、ブラツシングによつて
生ずるゴミを運んで布張り輪体８内に流入させる
ことゝなるので、現像液の汚れを防止して常にき
れいな現像液にて版材Ａを現像することができ
る。敷入板５は弾力をもつて上下動調整自在にて
敷入れているので、高速回転刷子７との間で版材
Ａを弾力的に挟み支持するので、ブラツシングは
極めて良好に行われ、過不足が生じたときは上下
動調整するのである。

以下、図面により細かな点を補足説明する。

現像液収容槽１は機械室１０を並設して、該機
械室１０内に設けるモータ１１よりチエン１２を
掛け廻わして送入用低速回転ロール２，２′と送
出用低速回転ロール３，３′を同調回転するよう
にしている。モータ１３はプーリ１４，１４′間
にベルトをかけ廻わして刷子７を高速回転するよ
うにしている。１５，１５′はばね巻きした吊軸
で、敷入板５を弾力をもつて吊り敷入れするもの
で、取付板１６上のつまみ１７を左右に廻わすこ
とによつて、敷入板５を上下動調整するようにし
ている。版材Ａの刷子７に対する巻付き防止機構
９は敷入板５の送出ロール３，３′側に出入調整
（長孔と突子）自在に取付けた帯板１８と、帯板
１８の両端に設けるＵ字形の掛止板１９，１９′
間に嵌め入れた自由杆２０と、送出ロール３，
３′と機械室１０内の歯車噛合により連回動する
ローラ２１により形成している。

２２は槽１下の支脚であり、送出ロール３，
３′側に突出する屈伸部２３付の平行アーム２４
間の水平軸２５と、台板２５の送入ロール２，
２′側に平行直立する支柱２７間の水平軸２８間
に布などの案内体２９を取付けて、現像して送出
ロール３，３′より送出された版材Ａ円案内体２
９の内面を滑降させ戻し取出しができるようにし
たのである。

このようにして、本考案によれば、送入ロール
２，２′間に挟入可能の限りにおいて大小の紙版、
PS版を自動的に、現像ムラを生ずることなしに、
能率的に現像し得るものとする効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図は側面図、第３図は要
部の拡大側面図、１は現像液収容槽、２，２′は
送入用回転ロール、３，３′は送出用回転ロール、
４は補助網、５は敷入板、６はスパイラル凹溝、
７はスポンジ体の高速回転刷子、８はゴリ取り用
の布張り輪体、９は巻付き防止機構である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 現像液収容槽１の相対両側に設ける送入用の低
   速回転ロール２，２′と送出用の低速回転ロール
   ３，３′及び中間部底側に上下動調整自在に弾力
   をもつて吊り敷入れする補助網４付の敷入板５に
   て送入する版材Ａを現像液に浸漬する低速走行通
   路を形成し、前記敷入板５上にスパイラル凹溝６
   を周設したスポンジ体の高速回転刷子７を近接張
   設し、敷入板５の補助網４側上にゴミ取り用の布
   張り輪体８を取付け、高速回転刷子７と送出用ロ
   ール３，３′間に版材Ａの刷子７に対する巻付き
   防止機構９を設けたことを特徴とする印刷用写真
   焼付け版材の自動現像装置。