JPH0241419Y2 - - Google Patents

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JPH0241419Y2
JPH0241419Y2 JP1530585U JP1530585U JPH0241419Y2 JP H0241419 Y2 JPH0241419 Y2 JP H0241419Y2 JP 1530585 U JP1530585 U JP 1530585U JP 1530585 U JP1530585 U JP 1530585U JP H0241419 Y2 JPH0241419 Y2 JP H0241419Y2
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liner
annular plate
opening
process pipe
wall
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JP1530585U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 原子力または火力発電所においては、日中と夜
間における負荷の変動に対処して、生成蒸気を夜
間には圧力熱水の形で貯蔵し、これを昼間の高負
荷時に利用して発電効率を向上させることが行わ
れ、また火力発電所におけるDSS(Daily Start
and Stop)運転の際にはタービン・バイパス蒸
気を圧力熱水の形で貯え、負荷運転時に利用する
タービン・バイパス蒸気回収システムが採用され
ている。この圧力熱水の貯蔵はアキユムレータ
(蒸気貯蔵圧力容器)で行われるが、このアキユ
ムレータは近時その大型化と断熱性能の点からコ
ンクリート造とすることが考えられて来ている。
本考案はこのような新しい形式のコンクリート
製のアキユムレータに関し、くわしくは該アキユ
ムレータに接続される配管が器壁を貫通する部分
の構造に関するものである。
従来の技術 コンクリート造のアキユムレータは鋼製のもの
からの転換期にあつてその構造には各種のものが
あるが、その基本の構成はプレストレスト・コン
クリートの貯槽の躯体と、その内面に設けられる
断熱層と、最内面に張設されるライナーとから成
つて円筒形の圧力容器とされる。
この圧力容器には諸種のプロセス管が配管さ
れ、コンクリート器壁、断熱材、ライナーを順に
貫通するため、この貫通取合部の構造はとくに入
念な構造とされ、その主な配慮はプロセス管がラ
イナーを貫通する部分の気密液密の達成であつ
て、この部分に溶接接合を採用するためにライナ
ーの貫通孔周囲部分を一般部に比べて肉厚とする
ことが考えられ、これによつてプロセス管と圧力
容器の間の地震時の相対移動に対する接合構造と
されていた。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記貫通部分に地震力が加わる
と、ライナーとプロセス管の接合は確保される
が、ライナー厚の変化部分に剛性の差による応力
の集中が生じ、ライナーに面外座屈を生じ破断の
おそれがあるばかりでなく、プロセス管の配管系
にも悪影響がある。
さらに、通常の運転においても容器の温度条件
には変化が多く、例えば蒸気を抜く場合には内圧
は下がるがライナー及びプロセス管の温度は下が
らず、温度応力が生じ、ライナーにはかなりの圧
縮歪がおこり、固定の構造では処理できない問題
がある。
問題点を解決するための手段 そこで本考案は上記の問題点に鑑み、上記貫通
部の構造を改良することを目的とし、ライナーと
プロセス管との接合部に過度の応力が集中するの
をさけることを要旨として、ライナーに応力吸収
のためのひだを設けた接合手段を採用した点にあ
る。
実施例 以下本考案の詳細を図示の実施例について説明
する。
第1図において1はアキユムレータの躯体とし
ての容器の壁体であつて、鉄筋コンクリート造の
円筒形に形成され、通常はプレストレスコンクリ
ートとして圧力容器となつている。2は壁体1の
内面に設けた断熱層で例えば抗火石の粉体を成型
時に発泡させて所定厚のブロツクに形成したもの
を壁体1に支持させて内面全面に取付けてある。
3は断熱層の内面に張設したライナーであつて、
コンクリート造の貯槽にあつては液密、気密のた
めに必須とされる部材であり、容器の内面全面に
張りわたされ、材料としては6m/m厚の不銹鋼
が使用され各板は溶接によつて接合されている。
次に4は図示しないタービン等との間を接続す
るプロセス管であつて、蒸気の送給のために壁体
1を貫通して配管される。5はこの貫通部に設け
たスリーブであつて、壁体の構築時に所定位置に
埋設される固定具6によつて形成される開口61
内に挿入して固定されており、その内径はもちろ
んプロセス管4の外径に対応している。41はプ
ロセス管の外周に設けられる断熱材、51はスリ
ーブ5とプロセス管4外周との間に充填される断
熱材である。
一方、壁体1の内面側においては、プロセス管
4は壁体1、断熱材2とライナー3を貫通し、ラ
イナー3の開口部31においてライナー3と溶接
固定されている。ライナー3の開口部31の周縁
では放射方向の幅Hの部分32においてプロセス
管4の肉厚に対応して厚さを12m/mに増大して
ある。以上は従来知られた構造であるが、本考案
では、ライナー3とプロセス管4との取合部に改
良を加えてある。即ち貫通部周囲のライナー3
は、第2図に示すように別体の環状板3Rに形成
する。環状板3Rは中心部にプロセス管4の貫通
用開口31を設けた円板を基本とし、幅Hの開口
部32を肉厚に形成した不銹鋼板であつて、これ
にさらにプレス加工によつてひだを形成したもの
である。このひだは開口部32と同心円に間隔を
あけてリブR1,R2としてあり、実施例ではその
半径をプロセス管4の半径rの2,3倍にとり、
リブの幅と高さはそれぞれ半径rの1/2にとつて
ある。ひだ部分の厚さはライナー3の一般部分と
同じく6m/mである。リブは2重の同心円に設
けることに限定されず、環状板3Rの外縁は一般
部ライナーの構成に対応させて点線図示のように
角形としてもよい。
作 用 本考案の取合部構造の作用を施工の態様によつ
て説明すれば次のとおりである。
プロセス管4をスリーブ5に挿通して配管した
のち、ライナーの貫通部に用いる環状板3Rをプ
ロセス管内端に嵌挿し、肉厚部32をプロセス管
4に溶接Wするとともにその外周縁をライナー3
と溶接Wする。これによつてプロセス管4と壁体
1との相対移動と、ライナーの面内に発生する温
度応力による面内歪はリブR1とR2の形成するひ
だによつて吸収され、プロセス管4とライナー3
の一般部には応力が伝播せず、とくにライナーの
張設固定部が保護されるとともに致命的な破断を
避けることができる。
考案の効果 本考案は上述のような構成であるから、アキユ
ムレータに接続されるプロセス管のアキユムレー
タ器壁の貫通部においてアキユムレータのライナ
ーとプロセス管との取合部の構造において、取合
部のライナーを別体に形成し、貫通開口部の外周
にひだを設ける簡単な改良を加えることによつ
て、地震時、運転時に想定される応力処理の問題
を解決することができ、アキユムレータをコンク
リート造とし、かつ大型化に対処できる新規な効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案のライナーとプロセス管の取合部
の構造を示すものであつて、第1図はプロセス管
がアキユムレータの器壁を貫通する部分の詳細断
面図、第2図は取合部のライナーを別体に形成す
る環状板の正面図である。 1……壁体、2……断熱層、3……ライナー、
3R……ライナー環状板、4……プロセス管、5
……スリーブ、6……固定具、41,51……断
熱材、R1,R2……リブ、W……溶接。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コンクリート造のアキユムレータに接続される
    プロセス管がアキユムレータの器壁とその内面に
    形成した断熱層とライナーとを順に貫通する部分
    のライナーとプロセス管との取合部において、取
    合部分のライナーを中央にプロセス管貫通用の開
    口部を有する別体の環状板に形成し、該環状板に
    は開口部と同心に少くとも1個のリブを有するひ
    だを設け、この環状板をプロセス管に嵌挿して開
    口部においてプロセス管と溶接し、外縁部におい
    てライナー一般部と溶接してなることを特徴とす
    るライナー取合部の構造。
JP1530585U 1985-02-07 1985-02-07 Expired JPH0241419Y2 (ja)

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