JPH0241198Y2 - - Google Patents

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JPH0241198Y2
JPH0241198Y2 JP4982685U JP4982685U JPH0241198Y2 JP H0241198 Y2 JPH0241198 Y2 JP H0241198Y2 JP 4982685 U JP4982685 U JP 4982685U JP 4982685 U JP4982685 U JP 4982685U JP H0241198 Y2 JPH0241198 Y2 JP H0241198Y2
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screen
screens
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paper stock
holes
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は紙料精選スクリーンに利用できるスク
リーン装置に関するものである。
(従来技術) 紙料原料(紙料)を精選し、良質繊維と異物を
分離する為に使用されるスクリーンは、円筒状の
スクリーンが1個又は2個あるものが多用されて
いる。2個のスクリーンを持つ従来形を第8図及
び第9図に示すと、容器17は円筒状の内外壁を
持ち、内壁に内スクリーン1、外壁に外スクリー
ン2が取付けられ、室7,18a,18bを分離
している。内外スクリーン1,2の間には複数個
の細長い翼12a,12bがあり、内スクリーン
1と外スクリーン2にそれぞれ一定の隙間を持つ
て対向し、回転可能なようにロータ13を介して
軸11に取付けられている。軸11は軸受15で
支持され、Vプーリ14等の伝達手段を介しモー
タ(図示せず)で駆動される。また容器17内の
紙料が軸回転により漏れないようにシール16が
あり、かつスクリーンには丸又はスリツト状の穴
を持つ多孔板が使用されている。
さて濃度5%以下の紙料は管3より接線方向に
流入して環状通路4を通り、撹拌室7を流下する
間に良質紙料はスクリーン1,2の穴を通つて精
選室18a,18bに集められると共に、複数個
の脚20の間を通つて底部で合流し、管8より出
て行く。スクリーン1,2を通過できない異物
は、環状リジエクト室9に達し管10より排出さ
れる。一方重量異物は管5より、軽量異物は脱着
自在な蓋19上の管30より出て行く。
ところで以上説明した従来装置では、スクリー
ンの目詰りを防止するために、複数個の翼12
a,12bを回転させて紙料を撹拌し、翼の後半
部で生ずる負圧を利用して穴を掃除している。掃
除回数を多くするには翼の数を増せば良いが、翼
の数を増すと負圧部分では穴の逆流が起こり、紙
料は穴を通過できず、翼の数に比例して紙料を通
り抜けさせる為の正圧部分面積が減り、動力増加
の割には処理量が増加しなかつた。そこで従来も
翼数を増加させる代りに翼回転数を増加させ、目
詰りを防止する手段が試みられたが、この場合は
動力が大きくなり、翼回転数を増加させた割には
投入動力当りの処理量が余り増加しない欠点があ
つた。また翼による撹拌は紙料を旋回させるのみ
で、紙料の凝集化防止及び繊維塊を分解する作用
が弱く、撹拌室での濃度むらが起こり、部分的に
スクリーン穴が詰る為、処理量を大きくできなか
つた。
一方内外スクリーンを持つ2重スクリーンに於
いては、翼12a,12bの厚さは強度上薄くで
きず、かつ内と外のスクリーンの間隔が広いの
で、翼回転による撹拌室7の旋回流速は内スクリ
ーン表面より外スクリーンの表面側がかなり大き
く、正負の圧力パルスが大きいので、穴の掃除効
果が良く、かつ遠心力も加わつて外スクリーンの
方が通過し易い傾向にある。その為処理量が余り
減少すると、外スクリーンのみ通過し、内スクリ
ーンは逆流して詰りを生じ易い。また処理量が余
り増加すると、内スクリーンは適正に通過する
が、外スクリーンは通過抵抗が過大になつて詰り
易い欠点があり、処理量範囲が限定されていた。
更に精選室での紙料の停滞及びスクリーン穴での
詰りにより繊維塊が発生すれば、それが外れて後
の抄紙工程で紙の地合を悪化し、製品にならない
などの欠点があつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、従来の紙料精選スクリーンにおける
処理量の増大が出来なかつたり、詰りが生じたり
するなどの問題点を解決しようとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) このため本考案は、2つ以上のスクリーンを持
つ紙料精選スクリーンに於いて、突起部分と陥没
部分を表裏一体として形成したロータを、前記ス
クリーンの間に設けてなるもので、これを問題点
解決のための手段とするものである。
(作用) ロータによる2つのスクリーン間の紙料は、旋
回中に流速の増減及び流れ方向の急減な変化を数
多く繰り返し与えられ、従来よりも低い回転数で
も撹拌性能が向上し、負圧部分を生ずることなし
にスクリーンの目詰りを防止できる。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面について説明する
と、第1図〜第7図は本考案の実施例を示し、第
1図及び第2図は本考案の横、縦断面図、第3図
はスクリーン及びロータに於ける紙料の流れを示
す説明図、第4図はロータに於ける紙料の流れを
示す説明図、第5図はスクリーン穴の拡大図を示
す。
第1図及び第2図に於いて、円筒状容器17の
円筒内壁に複数個の穴28(第5図に於いて、丸
穴、スリツト状穴のどちらでも良いが、撹拌室側
に傾斜部29を有する)を持つ内スクリーン1
a、外壁に内スクリーン1aと同様な形状の外ス
クリーン2aが取付けられ、各々環状の精選室1
8a,18bを形成している。スクリーン1a,
2aの間には表面に突起部22と陥没部23(突
起部22及び陥没部23の形状及び配列について
は限定しないが、球面で、且つ螺旋状に配列する
方が好ましい)を複数個有してあり、突起部22
と陥没部23は表裏一体となつて、全体として円
筒壁21aを形成したロータ21があり、撹拌室
を7aと7bに分離している。ロータ21は軸1
1に取付けられて回転可能である。
リジエクト室もまた仕切26により9aと9b
に分離されている。仕切26とロータの円筒壁2
1a間には、接触しないよう僅かの隙間(実質
上、紙料は通ることができない)がある。また内
スクリーン1aの精選室18aは底部で、出口通
路25でのみ外スクリーン2aの精選室18bの
出口通路27と通じている。25は出口管8近く
まで伸びた管25aを持つ方が望ましい。リジエ
クト室9a,9bも又出口通路31でのみ通じて
いる。なお、同通路31は管10近くまで伸びた
管31aを持つ方が望ましい。また前記室18
a,18bの環状底面は出口に向つて傾斜し、室
9a,9bの底は管10の出口に向つて傾斜して
いる。
次に作用を説明すると、紙料は管3より流入
し、上方へうず巻状に傾斜した環状通路4を通つ
て、撹拌室7bへ、またロータ21にある複数個
の穴24を通つて撹拌室7aへ分れて流入する。
流下する間に良質紙料は、スクリーン1a,2a
の穴28を通つて、精選室18a,18bに集め
られる。精選室18aの紙料は底部から出口通路
25を通つて、精選室18bからの紙料と合流
し、管8より出て行く。又重量異物は管4より、
軽量異物は管30より、その他スクリーンを通過
できない異物は管10より出て行く。
次にロータの円筒壁21aに多数の突起部22
と、陥没部23を設けたことにより、第3図及び
第4図に示すように紙料は旋回中に流速の増減及
び流れ方向の急激な変化を数多く繰り返し与えら
れるので、従来より低い回転数でも撹拌性能が向
上し、負圧部分を生ずることなしにスクリーンの
目詰りを防止する。
また突起部22と陥没部23を表裏一体として
構成しているので、スクリーン1a,2a間の距
離を狭くでき、撹拌室7a,7bの旋回速度の差
が少なくなる。更に撹拌室及びリジエクト室を円
筒壁21aと仕切26により7a,7b及び9
a,9bに分離したので、内外個々のスクリーン
の差圧(7aと18a及び7bと18bの圧力
差)をほぼ等しくできる。
内スクリーンの精選室18aの出口通路25は
外スクリーンの精選室出口27での通路面積を限
定し、同出口27での流速を早めよう、又同通路
25の流速を減速させるように構成したので、通
路25、及び出口27の静圧を等しくでき、管8
へ向つて均等に流れる。又リジエクト室9a,9
bも同様に構成したので、管10へ向つて流れ
る。故に処理流量の増減によつて流れ方向が変ら
ず逆流も起こらない。
次に第6図及び第7図は他の実施例を示し、ロ
ータは突起部22aと、陥没部23aは波形で軸
方向に捩れて配列され、全体として円筒壁を形成
している。精選室18a,18b及びリジエクト
室9a,9bが各々個有の出口8a,8b及び1
0a,10bを持つている。その他は前記実施例
と同じである。
この実施例では個有の出口にすることで、処理
流量が増減しても、内外スクリーンの通過流量を
確実に同等にできる。故に広い処理量範囲で内外
スクリーンを有効に活用できる。なお、図示して
いないが、スクリーンが複数個の穴を持つ円板状
スクリーンで、ロータが複数個の突起部と陥没部
を持つ円板状ロータで構成された多重デイスクス
クリーンに於いても、本考案が適用できることは
明らかである。
(考案の効果) 以上詳細に説明した如く本考案は構成されてい
るため、従来より低い回転数で、スクリーンの目
詰りが防止できると共に、動力を減少させること
ができ、またロータの円筒壁表面での負圧部分が
ないので、紙料は常にスクリーン穴を通ることが
できる。また撹拌力向上により、撹拌室での凝集
化を防止することができ、かつ繊維塊も分解する
ので、紙料の濃度むらがなく均一化し、しかも穴
の詰りが発生しないので、紙料は容易にスクリー
ン穴を通ることができる。
更に内外スクリーンの差圧に差がなくなれば、
片方のみの目詰りを防止でき、広い処理量範囲で
内外スクリーンを有効に使用でき、少ない設置面
積で処理量も増加する。また内スクリーンでの内
側室から外側への逆流防止、及び同内側室での停
滞防止により、紙料の凝集化を防止するので、後
の抄紙工程で地合悪化が起こらない。更にロータ
は、例えばプレス等で表裏一体に突起部分と陥没
部分を成形できるので、製作コストが低下でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すスクリーン装置
の平面断面図、第2図は同正面断面図、第3図は
同装置のスクリーン及びロータにおける紙料の流
れを示す説明図、第4図は同ロータにおける紙料
の流れを示す説明図、第5図は同スクリーンの穴
の斜視図、第6図は第1図と異なる実施例装置の
半分のみ示す平面断面図、第7図は同1部のみ示
す正面断面図、第8図は従来の紙料精選スクリー
ンの平面断面図、第9図は同正面断面図である。 図の主要部分の説明、1a,2a……スクリー
ン、21……ロータ、21a……円筒壁、22…
…突起部、23……陥没部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2つ以上のスクリーンを持つ紙料精選スクリー
    ンに於いて、突起部分と陥没部分を表裏一体とし
    て形成したロータを、前記スクリーンの間に設け
    たことを特徴とするスクリーン装置。
JP4982685U 1985-04-03 1985-04-03 Expired JPH0241198Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4982685U JPH0241198Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4982685U JPH0241198Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

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Publication Number Publication Date
JPS61168199U JPS61168199U (ja) 1986-10-18
JPH0241198Y2 true JPH0241198Y2 (ja) 1990-11-01

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ID=30567375

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JP4982685U Expired JPH0241198Y2 (ja) 1985-04-03 1985-04-03

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5362509B2 (ja) * 2009-09-30 2013-12-11 日本製紙株式会社 脱墨パルプ製造用粗選スクリーン
JP2011152488A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 遠心分離フィルタおよび当該遠心分離フィルタを用いた水処理装置

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JPS61168199U (ja) 1986-10-18

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