JPH0238770Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、衛生マスクの改良に関し、主に医療
補助品を製造、販売する産業分野で利用されるも
のである。

（従来技術） 従来の衛生マスクの主なものは、ガーゼを数層
に重ね合わせてマスク本体を形成し、その両側縁
に全巾に亘つて設けた筒状の挿通孔にゴム条また
は紐条を通すことにより耳掛部を設けて構成され
ているため、次のような欠点がある。

ガーゼの重ね合わせ工程、筒状の挿通孔の形成
工程、ゴム条等の耳掛部の挿通工程と、その端部
の結縛工程等の多工程を必要とするため、高能率
的な量産に適さずコスト高になるのを避け難いこ
とは勿論、使用中にマスク本体の両側がゴム条に
より過度に収縮されてマスク全体が著しく小形化
され易く、甚だしい場合は、鼻口を十分に被覆で
きずに衛生マスクとしての効用を著しく低下させ
ると言う重大な欠点がある。

（本考案の目的） 本考案は、製作工程を減少して高能率的量産を
可能にし、したがつて安価に提供し得ることは勿
論、使用中にマスク本体の両側が収縮するおそれ
がなく、常に所要の広巾を保つて鼻口を十分被覆
でき、衛生効果を著しく向上できる衛生マスクを
提供することを目的とするものである。

（本考案の構成） 本考案は、通気性を有する合成織維布帛により
衛生マスク本体を形成し、該本体の両側縁に、適
度の伸縮弾性を備えた合成樹脂フイルムより成る
輪状の耳掛部の一側縁を夫々一体的に熱溶着して
構成した衛生マスクに係るものである。

（本考案の実施例） 本考案の実施例を添付図面に基いて以下に説明
すれば、第１図及び第２図において、１は合成縅
維を素材とする不織布により形成した衛生マスク
本体であつて、その左右の両側縁の全巾に亘つ
て、適度の伸縮弾性を有する合成樹脂フイルムか
ら裁出した、中央に耳通し孔２を備えると共に直
線状の一側縁３を備えた２枚の輪状の耳掛部４の
該一側縁３を夫々重ね合わせ、該部を熱溶着手段
により溶着５して衛生マスクを構成したものであ
る。

第３図は、本考案の他の実施例を示すもので、
マスク本体１に上方を開口したポケツト１ａを設
け、該ポケツト内にガーゼ等の折込片を収容し
て、マスクとしての保温、保湿効果の向上を計つ
た点で上記実施例と相違している。

（本考案の作用、効果） 上記のように構成した本考案によれば、次の作
用、効果を奏し得るものである。

従来のガーゼマスクと較べて、製作工程数を著
しく減少でき、且つ本体と耳掛部を熱溶着手段に
より接着できるので、高能率的に安価に提供でき
ることは勿論、耳掛部は合成樹脂フイルム特有の
適度の伸縮弾性を備えているので、マスクの着脱
を円滑に行ない得る。

また、マスク本体に耳掛部の一側縁を一体的に
接着したので、合成樹脂フイルムの保形性と相俟
つて、使用中にマスク本体の両側が収縮するおそ
れがなく、常に所要の広巾を保つて鼻口を十分に
被覆でき、衛生マスクとしての効用を著しく向上
できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
１部切欠斜視図、第２図は熱溶着部の拡大図、第
３図は他の実施例を示す１部省略斜視図である。 １……衛生マスク本体、２……耳通し孔、３…
…一側縁、４……耳掛部、５……溶着部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 通気性を有する合成繊維布帛により衛生マスク
   本体を形成し、該本体の両側縁に、適度の伸縮弾
   性を備えた合成樹脂フイルムより成る輪状の耳掛
   部の一側縁を夫々一体的に熱溶着して構成した衛
   生マスク。