JPH0238608Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は栽培野菜類の茎葉切断装置に関する。
即ち、本考案装置は栽培野菜の中間管理を行なう
のに、野菜を栽培した畦と畦との間にはみ出して
いる野菜の茎葉が管理作業上、野菜を損傷せし
め、かつ、中耕、除草等の邪魔になつていた点に
鑑み、前述はみ出し茎葉を、そのはみ出し部分の
みを、茎葉の根元は大切にしながら、切断できる
ように工夫したものである。

以下、本考案装置の具体化実施例図に基づいて
説明する。

図面においてＡは作業機で、該作業機Ａのエン
ジン１下方のミツシヨンケース２前部から、側方
にかけて覆うようにデバイダ３を固設し、ミツシ
ヨンケース２下部両側から駆動軸４，４を突出せ
しめて、その先端にデイスク５，５を装着して、
デイスク５，５外周に切断刃６，６を装備してな
り、ミツシヨンケース２後方へは機枠７を張り出
して、上方から後方へ向けてハンドル８を突設す
ると共に、下方へは走行輪９を装着して、前後進
自在としている。また、デバイダ３は第１図に図
示するように、側面視Ｌ字形をしており、先部が
野菜を栽培した畦１０と畦との間１５に進入し
て、野菜の茎葉１１を掬い上げるよう前壁１２が
斜め後方に向かつて傾斜してなり、第２図に図示
する如く、デバイダ３前面の中間より上方を空隙
１３とし、空隙１３はデバイダ３上端の上板１６
まで達してなり、該空隙１３を形成するデバイダ
３側壁１４，１４の内側に沿うと共に、先端を該
空隙１３内でデバイダ３前壁１２の後端縁に沿つ
て内曲げＬ字状とする相対する２個の切断刃６，
６を、上方から該空隙１３に向けて、回転突入す
るよう構成したから、切断刃６，６と各々が沿う
側壁１４，１４及び前壁１２との間で茎葉１１が
切断出来るようになつている。

しかして、この作業機Ａが野菜を栽培した畦１
０と畦１０との間１５を前進すると、畦１０から
はみ出した茎葉１１の先端は、第２図に図示する
如く、デバイダ３前面に立ちはだかつているが、
デバイダ３の掬い上作用でデバイダ３前壁１２に
沿つて引き上げられ、デバイダ３の空隙１３に達
したところで、切断刃６，６の矢印イ方向の回転
突出を受け、該切断刃６，６の各々が側壁１４，
１４内裏に突入する際に該側壁１４，１４との間
で切断されると共に、該部で切断されなかつたは
みだし茎葉１１は前壁１２と切断刃６，６の各々
の先端折曲げ部との間で完全に切断され、全体と
して茎葉１１の葉先のみの切落しとなつて、畦１
０と畦１０との間１５で中耕、除草等が行える空
間が形成され、管理作業に好都合となるのであ
る。

以上説明したように本考案装置は、野菜を栽培
した畦１０と畦１０との間１５に進入して前記間
１５へはみ出した野菜の茎葉１１を掬い上げる、
前面が略平面状で後上りに傾斜し、平面視で後方
開放略コの字状のデバイダ３を、作業機Ａの前部
に設け、該デバイダ３前面の中間より上方を空隙
１３とし、該空隙１３を形成するデバイダ３側壁
１４，１４の内側に沿うと共に、先端を該空隙１
３内でデバイダ３前壁１２の後端縁に沿つて内曲
げＬ字状とした相対する２個の切断刃６，６を、
上方から該空隙１３に向けて、回転突入するよう
構成したから、はみ出している茎葉１１の葉先の
み、即ち、デバイダ３進行方向内の空隙１３面内
の茎葉１１の葉先のみが切断刃６，６で切断さ
れ、茎葉の根元を損傷させることがなく、かつ、
切断された後の畦１０と畦１０との間１５には一
定幅の空間ができ、管理機等が入り易くなるた
め、栽培した野菜を傷めることなく、容易に管理
作業を行い得る等の特長を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を装着した作業機Ａの全体
側面図、第２図は第１図矢視Ｈの作業状態図であ
る。 Ａ……作業機、３……デバイダ、６……切断
刃、１０……畦、１１……茎葉、１２……前壁、
１３……空隙、１４……側壁、１５……間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 野菜を栽培した畦１０と畦１０との間１５に進
   入して該間１５へはみ出した野菜の茎葉１１を掬
   い上げる、前面が略平面状で後上りに傾斜し、平
   面視で後方開放略コの字状のデバイダ３を、作業
   機Ａの前部に設け、該デバイダ３前面の中間より
   上方を空隙１３とし、該空隙１３を形成するデバ
   イダ３側壁１４，１４の内側に沿うと共に、先端
   を該空隙１３内でデバイダ３前壁１２の後端縁に
   沿つて内曲げＬ字状とした相対する２個の切断刃
   ６，６を、上方から該空隙１３に向けて、回転突
   入するよう構成した事を特徴とする茎葉切断装
   置。