JPH0237983A

JPH0237983A - 帯状シートの穿孔装置

Info

Publication number: JPH0237983A
Application number: JP63186950A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Okumoto; 奥本　裕; Takao Furukawa; 古川　孝雄
Original assignee: Japan Tobacco Inc
Current assignee: Japan Tobacco Inc
Priority date: 1988-07-28
Filing date: 1988-07-28
Publication date: 1990-02-07
Also published as: DE68903066D1; JPH0356154B2; EP0352738A1; US4916272A; DE68903066T2; EP0352738B1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】「産業上の利用分野」この発明は、例えば、フィルタ付きシガレットの製造に
際し、チップペーパとなる帯状シートに微小孔の列群を
一対形成する帯状シートの穿孔装置に関する。

「従来の技術」近年、フィルタ付きシガレットにおいては、喫味感の軽
いものが望まれており、それ故、そのチップベーパの外
周面に多数の微小孔を形成したフィルタ付きシガレット
が販売されている。チップベーパに多数の微小孔が形成
されていると、喫煙時、微小孔からフィルタを通じて口
内に流入する空気によって煙流が希釈され、これにより
、煙流に含まれるタール、ニコチンをフィルタに良好に
して眼前させることができる。

ところで、チップベーパに多数の微小孔を形成するには
、２つの方法があり、第１は、フィルタ付きシガレット
にチップベーパを巻き付けてから、チップベーパに多数
の微小孔を穿孔する方法であり、第２には、チップベー
パをフィルタ付きシガレットに巻き付ける前において、
このチップベーパとなる帯状シートに予め多数の微小孔
を穿孔しておく方法とがある。

この発明は、上述した第２の方法を実施するための穿孔
装置を対象にしており、この種の穿孔装置は、例えば、
米国特許第４３０２６５４号及び第４５０７５３５号に
開示されている。これら米国特許の穿孔装置は、いずれ
も円筒形状をなしたマスク部材を備えており、マスク部
材は、回転自在に支持されているとともに、その周面に
は、周方向に等間隔を存して、多数の開口が形成されて
いる。

そして、帯状シートは、マスク部材の回転を伴いながら
、マスク部材の周面の一部に巻き付くようにして搬送さ
れ、このような帯状シートの搬送過程において、帯状シ
ートにマスク部材の開口を通じて、レーザビームを照射
することで、帯状シートに微小孔の列を形成することが
できる。

「発明が解決しようとする課題」上述した公知の穿孔装置は、１列又は２列の微小孔の列
を穿孔するには、好適したものであるが、しかじから、
２列以上の微小孔の列を穿孔するには、マスク部材内の
構造が複雑になる。即ち、公知の穿孔装置においては、
マスク部材内に穿孔すべき微小孔列の数だけ、ビームガ
イドを配置する必要があり、多くの微小孔列を穿孔する
には、不向きなものとなる。

また、公知の穿孔装置の場合、穿孔すべき微小孔列の数
だけ、上記マスク部材にも、開口の列を形成しなければ
ならないが、このように開口の列が互いに独立している
と、各列において、穿孔された微小孔の形状及び配列を
揃えるのが困難となり、製品としての外観を損なうこと
にもなる。

この発明は、上述した事情に基づいてなされたもので、
その目的とするところは、構造を簡単にできるばかりで
なく、穿孔された微小孔の各列において、微小孔の形状
及び配列を揃えて外観を向上することのできる帯状シー
トの穿孔装置を提供することにある。

「課題を解決するための手段」この発明の穿孔装置は、回転自在に配置された一対の案
内ドラムを備えており、帯状シートは、案内ドラムの回
転を伴いながら、これら案内ドラムにおけるの外周面の
一部に順次、−旦巻き付けられるようにして、搬送され
るようになっている。

各案内ドラムの外周面には、周方向開口が形成されてお
り、この周方向開口は、帯状マスクによって、閉塞され
ている。この帯状マスクの外周面は、案内ドラムの外周
面と一致しており、帯状マスクには、周方向に間隔を存
し、帯状マスクの幅方向に延びる複数のスリットが形成
されている。

そして、上記穿孔装置は、更に、各案内ドラムの外周面
に巻き付いた帯状シートに、帯状マスクのスリットを通
じレーザビームを照射させ、これにより、帯状シートを
穿孔するレーザ穿孔手段を備えている。

レーザ穿孔手段は、一条の連続したレーザビームを発生
するビーム発生源と、ビーム発生源からのレーザビーム
を２分割する２分割ミラーと、各案内ドラム内に配置さ
れ、２分割ミラーで分割された分割レーザビームを案内
ドラムの径方向外側に向かって放射状に反射する多分割
ミラーと、各案内ドラム内に配置され、多分割ミラーで
放射状に反射された反射レーザビームを帯状マスクのス
リットを通じ帯状シートに集光させる複数の集光レンズ
とからなっており、一方の案内ドラムにおける多分割ミ
ラー及び集光レンズと他方の案内ドラムにおける多分割
ミラー及び集光レンズとは、帯状シートの幅中心でみて
夫々異なる片側の領域に反射レーザビームを集光させる
ように配置されているとともに、各案内ドラムにおいて
、集光レンズの各々は、案内ドラムの軸方向に互いに変
位して配置されている。

「作用」上述したこの発明の穿孔装置によれば、各案内ドラムの
回転を伴いながら、帯状シートが搬送されて、一方の案
内ドラムを通過すると、帯状シートに集光レンズ及び帯
状マスクのスリットを介し、多分割ミラーで放射状に反
射されたレーザビームが集光されることにより、この帯
状シートにおける幅中心から片側の領域に複数の孔の列
が形成される。この後、帯状シートが他方の案内ドラム
を通過することで、同様にして、帯状シートにおける残
りの片側領域にも複数の孔の列が形成されることになる
。

「実施例」以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図には、この発明の帯状シートの穿孔装置の一部が
断面して図示されており、第２図には、穿孔装置の一部
が概略的な斜視図で図示されている。

穿孔装置は、フレーム１を備えており、このフレーム〕
には、一対の案内ドラム２　ａ　％　２　ｂが夫々軸受
３を介して回転自在に取り付けられている。

これら案内ドラム２ａ、２ｂは、第１図から明らかなよ
うに、並列に並んで配置されている。尚、第２図には、
案内ドラム２ａ、２ｂは、図示されておらず、また、第
１図と第２図とは、互いに９０°たけ向きが異なった状
態で図示されている。

一方の案内ドラム２ａは、ドラム半体４　ａ　ｓ４ｂか
らなっており、これらドラム半休４ａ。

４ｂ間には、周方向開口５が形成されている。この周方
向開口５は、第３図に詳図されている。

案内ドラム２ａの周方向開口５は、リング形状をなした
帯状マスク６によって閉塞されている。

この帯状マスク６は、厚さ０．１ｍｍのニッケルからな
り、その周面には、多数のスリット７が周方向に等間隔
を存して形成されている。これらスリット７は、第４図
に示−されるように、帯状マスク６の幅方向に延びてお
り、この実施例の場合、スリット７のピッチ間隔は、１
．０ＩＩＩ１１．その幅寸法は、０．１）に設定されて
いる。

更に、第３図から明らかなように、案内ドラム２ａの外
周面と帯状マスク６の外周面は、同一の円筒面内に位置
づけられている。

他方の案内ドラム２ｂは、上述した案内ドラム２ａと同
様な構造を有していることから、案内ドラム２ａの部材
及び部位と同一の機能を有する案内ドラム２ｂの部材及
び部位には、同一の符号を附してその説明は省略し、相
違する点のみを説明する。案内ドラム２ｂの周方向開口
５、即ち、帯状マスク６は、案内ドラム２ａの帯状マス
ク６に対し、その軸方向位置が異なっている。つまり、
第１図でみて、案内ドラム２ａ側の帯状マスク６は、案
内ドラム２ａの右端部に位置づけられているのに対し、
案内ドラム２ｂ側の帯状マスク６は、案内ドラム２ｂの
左端部に位置づけられている。

上述した案内ドラム２ａ、２ｂの外周面には、第２図を
フ照すればより明らかなように、帯状シート８が順次巻
き付くようにして導かれている。

この実施例の場合、帯状シート８は、フィルタ付きシガ
レットのチップベーパとなる紙製である。

帯状シート８は、一方の案内ドラム２ａを通過した後、
他方の案内ドラム２ｂを通過して搬送され、このような
帯状シート８の搬送の際、帯状シート８に引きずられる
ようにして、案内ドラム２　ａ　ｓ・２ｂも回転される
ようになっている。

帯状シート８の搬送手段９は、第５図に概略的に示され
ている。搬送手段９は、帯状シート８が巻回された巻回
ロール１０を備えており、この巻回ロール１０は、案内
ドラム２ａ、２ｂの近傍に配置されている。巻回ロール
１０から繰り出された帯状シート８は、ガイドローラ１
１．１２を介して、案内ドラム２ａに導かれ、そして、
この案内ドラム２ａから案内ドラム２ｂに導かれた後、
ガイドローラ１３、ガイドブロック１４、駆動ローラ１
５及びガイドローラ１６を介して、巻取りロール１７に
巻取られるようになっている。

駆動ローラ１５には、ピンチローラ１８が転接されてい
ると共に、同軸にして歯付きプーリ１９が取り付けられ
ている。歯付きプーリ１９とこの歯付きプーリ１９と組
をなす歯付きプーリ２０との間には、歯付きベルト２１
が架は渡されている。

そして、歯付きプーリ２０には、同軸にして別の歯付き
プーリ２２が取り付けられている。歯付きプーリ２２と
この歯付きプーリ２２と組をなす歯付きプーリ２３との
間には、歯付きベルト２４が架は渡されている。歯付き
プーリ２３は、図示しない電動モータの出力軸に取り付
けられており、第５図中に示す矢印方向に回転されるよ
うになっている。

尚、符号２５．２６は、テ〉・ジョンローラを夫々示し
ている。

一方、巻取りロール１７には、同軸にして歯付きプーリ
２７が取り付けられていると共に、駆動ローラ１９の近
傍には、歯付きプーリ２７と組をなす歯付きプーリ２８
が配置されている。これら歯付きプーリ２７．２８間に
は、歯付きベルト２９が架は渡されている。歯付きプー
リ２８及び駆動ローラ１９の双方には、夫々同軸にして
互いに噛み合うギア３０．３１が取り付けられている。

尚、符号３２は、ガイドローラ１６と同軸にして取り付
けられたテンションプーリである。

上述した搬送手段９によれば、電動モータが駆動され、
そして、歯付きプーリ２３が矢印方向に回転されると、
歯付きベルト２４．２１を介して、駆動ローラ１９もま
た矢印方向に回転されるから、巻回ロール１０から帯状
シート８が連続して繰り出され、この帯状シート８は、
上述したように案内ドラム２ａ、２ｂを通過して走向す
る。一方、駆動ローラ１９の回転と同時に、ギア３０．
３１、歯付きベルト２９を介して、巻取りロール１７も
また図中矢印方向に回転されるから、駆動ローラ１９を
通過した帯状シート８は、巻回ロール１０からの繰り出
しと同時に、巻取りロール１７に巻取られることになる
。

尚、第２図には、搬送手段９におけるガイドローラ１２
１．１３のみが図示されている。

次に、第１図及び第２図を再び参照して、各案内ドラム
２ａ、２ｂを通過する帯状シート８に微小孔の列群を一
対形成するビーム穿孔手段３３について説明する。

ビーム穿孔手段３３は、第１図にブロックで示したよう
に、フレーム１の外部に配置されたレーザビーム発生器
３４を備えており、このレーザビーム発生器３４は、連
続した円形のレーザビームＬを案内ドラム２ａ、２ｂに
向けて出射する機能を有している。レーザビーム発生器
３４から出射したレーザビームしは、管状のビームガイ
ド３６内を延びて、２分割ミラー３７に達する。ここで
、ビームガイド３６及び２分割ミラー３７は、案内ドラ
ム２ａ、２ｂ間の中心軸線上に配置されている。ビーム
ガイド３６内には、レーザビームＬの通過を断続するた
めの断続ボール３８が回転可能に配置されている。この
断続ボール３８には、貫通孔３９が形成されており、こ
の貫通孔３９が第１図に示されているように、ビームガ
イド３６と同心的に位置づけられているときのみ、レー
ザビーム発生器３４から出射したレーザビームＬは、断
続ボール３８の貫通孔３９を通過して、２分割ミラー３
７に達することができる。これに対し、第１図に示され
た状態から断続ボール３８が９０°回転されると、２分
割ミラー３７に向かうレーザビームＬを遮断することが
できる。

２分割ミラー３７は、その頂点がレーザビーム発生器３
４側を向いた３角形状をなし、互いに直交する一対の反
射面４０ａ、４０ｂをＨしている。

２分割ミラー３７の頂点は、レーザビームＬの軸線上に
位置づけられており、これにより、２分割ミラー３７に
達したレーザビームしは、反射面４０ａ、４０ｂにより
、レーザビームＬの軸線と直交し且つ互いに離れる方向
に２分割されて反射されることになる。

２分割ミラー３７は、フレーム１に対して、ホルダブロ
ック４１を介して取り付けられており、更に詳述すれば
、２分割ミラー３７は、ホルダブロック４１に対し、レ
ーザビーム発生器３４から出射されたレーザビームＬの
軸線と直交する方向に、その位置を：Ｊ！Ｊａ可能にし
て取り付けられている。即ち、ホルダブロック４１にお
いて、２分割ミラー３７側の端面には、凹所４２が形成
されており、また、ホルダブロック４１には、凹所４２
を貫通して、送りねじ４３が回転自在に取り付けられて
いる。凹所４２内において、送りねじ４３には、２分割
ミラー３７に固定される一方、その回転が阻止されてな
るナツト部材４４が螺合されている。また、送りねじ４
３の一端には、ウオームホイール４５が取り付けられて
おり、このウオームホイール４５には、ウオーム４６が
螺合されている。従って、ウオーム４６が図示しない駆
動手段でもって、回転されると、この回転がウオームホ
イール４５を介して送りねじ４３に伝達されて、この送
りねじ４３もまた回転され、これにより、ナツト部材４
４を介して、２分割ミラー３７の位置をレーザビームＬ
の軸線と直交する方向に調整することができる。

このように２分割ミラー３７の位置調整が可能であると
、２分割ミラー３７の頂点をレーザビームＬの軸線に正
確に合わせることができ、この結果、２分割ミラー３７
における一対の反射面４０ａ、４０ｂで夫々反射された
分割レーザビームＬｈの形状は、第２図に示されている
ごとく、正確な半円形となる。

２分割ミラー３７により、１本のレーザビームＬを２分
割して得た２本の分割レーザビームＬｈは、方向変換ミ
ラー４７ａ、４７ｂに夫々達し、これら方向変換ミラー
４７ａ、４７ｂの反射面４８ａ、４８ｂによって反射さ
れる。ここで、−方の方向変換ミラー４７ａにおける反
射面４８ａは、２分割ミラー３７の反射面４０ａと平行
にして向き合っており、他方の方向変換ミラー４７ｂに
おける反射面４８ｂは、２分割ミラー３７の反射面４０
ｂと平行にして向き合っている。従って、方向変換ミラ
ー４７ａ、４７ｂによって反射された分割レーザビーム
Ｌｈの夫々は、元のレーザビームＬと平行にして、対応
する案内ドラム２ａ、２ｂに向かうことになる。

尚、方向変換ミラー４７ａ、４７ｂにおいても、２分割
ミラー３７と同様な機構でもって、位置調整’ｒ＋Ｊ能
にして取り付けられている。従って、２分割ミラー３７
における位置調整機構の部材と同様な機能を有する部材
には、同一の符号を付して、その説明は省略するが、方
向変換ミラー４７ａ、４７ｂにおける位置調整機構の場
合、その送りねじ４３は、手動で回転され、また、ホル
ダブロック４１には、送りねじ４３の回転を阻止するた
めの止めねじ４９が設けられている。

方向変換ミラー４７ａ、４７ｂの夫々で方向変換された
分割レーザビームＬｈは、ビーム分配器５０ａ、５０ｂ
内に夫々導かれるが、ここでは、一方の方向変換ミラー
４７ａと組をなすビーム分配器５０ａに着目して説明す
る。

ビーム分配器５０ａは、案内ドラム２ａ内に配置された
ミラーハウジング５１を備えており、このミラーハウジ
ング５１からは、管状のビームガイド５２が延びている
。このビームガイド５２は、方向変換４８ａに向かって
、案内ドラム２ａの外側に突出し、この突出端は、方向
変換ミラー４７ａの反射面４８ａに向かって開口すると
共に、フレーム１に固定して保持されている。

ミラーハウジング５１内における方向変換ミラー４７ａ
の反射面４８ａと対向する内壁面には、多分割ミラー５
３が取り付けられている。多分割ミラー５３は、この実
施例の場合、正８角踵の形状となっており、合計で、８
個の反射面５４を有している。これら反射面５４は、方
向変換ミラー４７ａで方向変換された後の分割レーザビ
ームＬｈに対し、４５°だけ傾斜されている。

そして、方向変換ミラー４７ａによって方向変換された
分割レーザビームＬｈは、ビームガイド５２内を通じて
、ミラーハウジング５１内に至り、そして、多分割ミラ
ー５３における反射面５４のうちの半分側、即ち、他方
の案内ドラム２ｂとは反対側を向いた４個の反射面５４
のみに照射されるようになっている。このような分割レ
ーザビームＬｈの位置決めは、前述した位置調整機構に
よってなされることは言うまでもない。

従って、多分割ミラー５３の４個の反射面５４により゛
、更に細分化して分割された細分レーザビームＬｓは、
夫々、案内ドラム２ａの径方向外側、即ち、案内ドラム
２ａ上の帯状シート８に向かって放射状に延びることに
なる。

そして、ミラーハウジング５１の周面には、細分レーザ
ビームＬｓの数と同数で、且つ、各細分レーザビームＬ
ｓと夫々対応した集光ユニット５５が周方向に間隔を存
して組み込まれている。

これら集光ユニット５５の１つは、既に参照した第３図
と第６図に詳図されている。

各集光ユニット５５は、先ず、ミラーハウジング５１の
周面に、案内ドラム２ａの軸方向つまり帯状シート８の
幅方向に移動自在にして取り付けられた移動ブロック５
６を備えている。第６図中、符号５７ａ、５７ｂは、移
動ブロック５６の移動を案内するために、ミラーハウジ
ング５１の周面に形成されたガイド面である。

移動ブロック５６には、レンズホルダ５８が取り付けら
れている。このレンズホルダ５８は、両端が開口した中
空の段付き筒形状をなし、その小径端が移動ブロック５
６に進退自在にねじ込まれることで、この移動ブロック
５６に固定されている。レンズホルダ５８内には、集光
レンズ５９が収容されており、この集光レンズ５９は、
レンズホルダ５８の大径端側からねじ込まれた止め輪６
０により固定して保持されている。集光レンズ５９は、
細分レーザビームＬｓを案内ドラム２ａにおける帯状マ
スク６のスリット７を通じて、帯状シート８に集光させ
る機能を有している。つまり、集光レンズ５９の焦点は
、案内ドラム２ａに巻き付いた帯状シート８上にある。

そして、各集光ユニット５５の集光レンズ５つが細分レ
ーザビームＬｓを帯状シート８上に集光させることは前
述した通りであるが、しかしながら、その焦点位置は、
帯状シート８の幅方向に互いにずらされている。このよ
うな焦点位置のずれは、移動ブロック５６を移動させる
ことで実現することができ、この実施例では、各集光ユ
ニット５５の移動ブロック５６の位置調整をもまｔご、
前述した２分割ミラー３７及び方向変換ミラー４７ａ、
４７ｂの位置調整機構と同様な機構でもってなされる。

即ち、第６図に示されているように、ミラーハウジング
５１には、一対のブラケット６１が形成されており、こ
れらブラケット６１間には、送りねじ６２が回転自在に
支持されており、この送りねじ６２は、移動ブロック５
６に固定されたナツト部材５６ａが螺合されている。尚
、符号６３は、移動ブロック５６をミラーハウジング５
１に対して固定するための止めねじである。

上述したビーム分配器５０ａは、案内ドラム２ａと組を
なしたものであるが、他方のビーム分配器５０ｂは、案
内ドラム２ｂと組をなすもので、基本的には、ビーム分
配器５０ａと同様な構造を有しており、それ故、ビーム
分配器５０ａと同一の機能を有する部材には、同一の符
号を付してその説明は、省略する。

ここで、ビーム分配器５０ｂがビーム分配器５０ａと異
なる点は、そのミラーハウジング５１が案内ドラム２ｂ
の軸方向に変位していることである。これは、案内ドラ
ム２ｂにおける帯状マスク６の位置が案内ドラム２ａに
おける帯状マスク６の位置に対して、前述したごとくず
れていることに起因するものである。

尚、第１図において、符号６４は、レーザビームによる
穿孔加工により、帯状シート８から発生する煙を排出す
るための排気ダクトを示しており、符号６５は、多分割
ミラー５３を冷却するための冷却空気の通路を夫々示し
ており、これら通路は、図示しない冷却空気源に接続さ
れている。

上述した穿孔装置によれば、帯状シート８が一方の案内
ドラム２ａを通過するとき、案内ドラム２ａつまり帯状
マスク６は、帯状シート８の走向に伴って回転する。こ
のような状態において、ビーム分配器５０ａにおける各
集光ユニット５５、つまり、各集光レンズ５９を通過し
た細分レーザビームＬｓが帯状マスク６のスリット７を
通じて、帯状シート８上に集光されると、この帯状シー
ト８には、帯状シート８の長手方向に間隔を存して、微
小孔りが順次形成されることになる。ここで、案内ドラ
ム２ａにおける帯状マスク６の位置は、案内ドラム２ａ
の片側端部にずれて配置されており、しかも、ビーム分
配器５０ａにおける各集光レンズ５９の焦点位置もまた
、帯状シート８の幅方向に互いにずれていることから、
案内ドラム２ａを通過した帯状シート８には、第２図に
示されるよう；こ、帯状シート８における一方の片側領
域に、４列の微小孔群が穿孔されることになる。

この後、帯状シート８が案内ドラム２ｂを通過すると、
この案内ドラム２ｂのビーム分配器５０ｂによっても、
同様にして４列の微小孔群が穿孔されることになるが、
ここで、ビーム分配器５０ｂ、つまり、案内ドラム２ｂ
の帯状マスク６は、案内ドラム２ａ側の帯状マスク６の
場合とは反対側に位置した案内ドラム２ｂの片側端部に
配置されているから、案内ドラム２ｂを通過した帯状シ
ート８には、第２図に示されるように帯状シート８にお
ける他方の片側領域に、穿孔されることになる。従って
、一対の案内ドラム２　ａ　ｓ２ｂを通過した帯状シー
ト８には、最終的に、第７図に示されるごとく、４列づ
つの微小孔群が振り分けられた状態で、一対穿孔される
ことになる。

このようにして穿孔された帯状シート８は、第８図に示
されているように、所定の長さ毎に切断されてチップベ
ーパＴとなり、このチップペーパＴは、２木のシガレッ
トＣと２本分のフィルタＦとを接続するために、これら
シガレットＣ及びフィルタＦの周面に巻回される。この
ようにして得られた２本分のフィルタ付きシガレットは
、この後、まん中から切断されることで、最終製品であ
る１本ずつのフィルタ付きシガレットとなる。

この発明の穿孔装置は、上述した実施例に制約されるも
のではなく、種々の変形が可能であることは勿論であり
、また、穿孔される帯状シートは、フィルタ付きシガレ
ットのチップペーパを得るためのシートのみならず、各
種のシートの穿孔にも利用できることは言うまでもない
。

「発明の効果」この発明の帯状シートの穿孔装置によれば、各案内ドラ
ムに向け、１本のレーザビームを２分割ミラーにより分
割して供給し、しかも、各案内ドラム内に配置した多分
割ミラーにより、分割された分割レーザビームを更に細
分して、帯状シートに導くようにしたから、レーザビー
ムを導く光学系の構造が簡単となるばかりでなく、特に
、各案内ドラムにおいて、穿孔列を２列以上形成する場
合でも、集光レンズの数を増やし、且つ、多分割ミラー
の反射面の数を増やすだけで済み、案内ドラム内の構造
が側段複雑になることはない。

また、帯状マスクのスリットは、帯状シートの幅方向に
延びているとともに、各案内ドラムの集光レンズにより
、帯状シートに集光されるレーザビームは、同じスリッ
トを通過して、帯状シートにおける各列の穿孔をなすこ
とから、穿孔列の数が多い場合でも、これら穿孔列の配
列のみならず、個々の孔の形状及び大きさを容易に揃え
ることが可能となり、最終製品の外観を向上できる利点
かある。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明の一実施例を示し、第１図は穿孔装置
における一部の断面図、第２図は穿孔装置における一部
の概略的斜視図、第３図は案内ドラムの一部及び集光レ
ンズ周辺の拡大断面図、第４図は帯状マスクの一部を拡
大して示した側面図、第５図は帯状シートの搬送手段を
示す概略図、第６図は第３図中、Ｖｌ−Ｖｌ線に沿う矢
視図、第７図は穿孔された帯状シートの一部の正面図、
第８図は、チップベーパで接続される状態を示したフィ
ルタ付きシガレットの斜視図である。２ａ、　２ｂ・・・案内ドラム、５・・・周方向開口、
６・・・帯状マスク゛、７・・・スリット、８・・・帯
状シート、９・・・搬送手段、３４・・・レーザビーム
発生器、３７・・２分割ミラー　５３・・・多分割ミラ
ー　５９・・・集光レンズ、Ｌ・・・レーザビーム、Ｌ
ｈ・・・分割レーザビーム、Ｌｓ・・・細分レーザビー
ム、ｈ・・・微小孔。嬉図９搬送＋役第図

Claims

【特許請求の範囲】回転自在に配置された一対の案内ドラムと、案内ドラム
の回転を伴いながら、これら案内ドラムにおけるの外周
面の一部に順次、帯状シートを一旦巻き付けるようにし
て、帯状シートの搬送をなす搬送手段と、各案内ドラム
の外周面に形成された周方向開口と、各案内ドラムの外
周面に設けられ、周方向開口を塞ぐと共に、その外周面
が案内ドラムの外周面と一致した帯状マスクと、各帯状
マスクに周方向に間隔を存して形成され、帯状マスクの
幅方向に延びる複数のスリットと、各案内ドラムの外周
面に巻き付いた帯状シートに、帯状マスクのスリットを
通じレーザビームを照射させて、帯状シートを穿孔する
レーザ穿孔手段とを備えてなり、レーザ穿孔手段は、一条の連続したレーザビームを発生
するビーム発生源と、ビーム発生源からのレーザビーム
を２分割する２分割ミラーと、各案内ドラム内に配置さ
れ、２分割ミラーで分割された分割レーザビームを案内
ドラムの径方向外側に向かって放射状に反射する多分割
ミラーと、各案内ドラム内に配置され、多分割ミラーで
放射状に反射された細分レーザビームを帯状マスクのス
リットを通じ帯状シートに集光させる複数の集光レンズ
とからなり、一方の案内ドラムにおける多分割ミラー及び集光レンズ
と他方の案内ドラムにおける多分割ミラー及び集光レン
ズとは、帯状シートの幅中心でみて夫々異なる片側の領
域に細分レーザビームを集光させるように配置されてい
るとともに、各案内ドラムにおいて、集光レンズの各々
は、案内ドラムの軸方向に互いに変位して配置されてい
ることを特徴とする帯状シートの穿孔装置。