JPH0237799Y2 - - Google Patents

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JPH0237799Y2
JPH0237799Y2 JP912285U JP912285U JPH0237799Y2 JP H0237799 Y2 JPH0237799 Y2 JP H0237799Y2 JP 912285 U JP912285 U JP 912285U JP 912285 U JP912285 U JP 912285U JP H0237799 Y2 JPH0237799 Y2 JP H0237799Y2
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ribs
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cylinders
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 映画用のネガあるいはポジフイルム、ネガある
いはポジのマイクロフイルム、写真植字フイル
ム、コンピユーター用フイルム、電算写植ペーパ
ー等写真感光材料帯状体(ロールフイルムやロー
ルペーパー)はコアに巻きつけた状態で販売さ
れ、あるいは使用されている。これらのコアの多
くは熱可塑性樹脂でできており、コアにフランジ
が付いたものもある。本考案は、これらのコアを
改良するものであり、これらのコアの外観を良く
し、強度を増すとともにウエルドラインを少く
し、安価にするためゲート部の後加工を不用にし
軽量化するものである。 (従来の技術) 従来、映画用のネガあるいはポジフイルム、ネ
ガあるいはポジのマイクロフイルム等は例えば正
面図を第7図にそしてそのB−B′部断面図を第
8図に示すようなコアに巻きつけられていた。 このコアは、これらの図に示すように、同じ長
さの外円筒1と内円筒2が軸芯を一致させて配さ
れ、両円筒1,2の各々中央部間がこの軸芯と直
角方向に配された1枚の円環板3で連接されてい
た。そして、この円環板の両面には、両円筒と円
環板で形成される円溝の断面とほぼ同形のリブ4
0を片面に8枚づつ、左右対称にかつ前記軸芯か
ら放射方向に両円筒1,2を連接して配設されて
いた。このリブ40の内一方のリブ40の端面略
中央は、コアを射出成形で形成する際の熱可塑性
樹脂を注入する金型の樹脂注入口に対応する樹脂
注入部gとなつていた。 また、内円筒2の筒長方向には撮影機あるいは映
写機の軸の爪片等を係止する溝7が設けられてお
り、外円筒1の筒長方向にはフイルムの端部を挿
入するスリツト状溝8が設けられている。 コアの他の例としては、第9図に斜視図を示す
ようにフランジ9を一体化したものもあるが(実
開昭49−18536号公報など)、コア自体の強度確保
のための基本的構造は上記のコアと同様であつ
た。 そのほか、フイルムスプールのフランジ部の一
方を着脱可能とし、長尺フイルムを巻回状態のま
まコアに挿入できるようにしたものも知られてい
る(実公昭59−24025号公報)。 (考案が解決しようとする問題点) 以上のような従来の帯状体用コアでは、リブの
端面略中央から樹脂を注入していたので、ウエル
ドラインw(樹脂合流部分)が外円筒1及び内円
筒2の円筒方向の略中間に発生した。従つてウエ
ルドラインwが発生する外円筒1及び内円筒2の
所定個所は圧縮強度及び落下強度が劣るため、強
度を所定以上に維持するために肉厚を大きくしな
ければならず、軽量化が図れないとともにコスト
の低下も図れなかつた。 また、リブ40の端面の樹脂注入部gには、樹
脂の注入が完了した後に樹脂注入口残(ゲート
残)5が発生するが、リブ40と外円筒1及び内
円筒2の端面は略同一平面上にあるため、第8図
に示すように樹脂注入口残(ゲート残)5は突出
するものであつた。従つて外観上、安全上、他の
製品を傷つける等好ましくないので、コアを形成
後樹脂注入口残(ゲート残)5を切削等する後加
工が必要なものであつた。 (問題点を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するために、樹脂注入
部を円環板に設けて問題点の解決を図つたもので
ある。すなわち、外円筒と内円筒の軸芯を一致さ
せて、両円筒の各々略中央部間を、前記軸芯と直
角方向に位置する1枚の円環板で連接し、この円
環板の両面に複数のリブを略左右対称にかつ前記
軸芯から放射方向に両円筒を連接して配設してな
る、熱可塑性樹脂を射出成形して形成した帯状体
用コアにおいて、樹脂注入部を外円筒と内円筒及
び2つのリブに囲まれた略扇形の内環板の少なく
とも片表面の円周方向略中央に設けたことを特徴
としたものである。 以下、本考案の内容を詳細に説明する。 外円筒は帯状体を巻きつける部分であり、内円
筒はこの帯状体を使用する装置の軸部に挿入され
る部分である。この外円筒と内円筒の軸芯を一致
させて、両円筒の各々略中央部間を前記軸芯と直
角方向に位置する1枚の円環板で連接する。その
結果、この連接部の断面は第3図に示すようにH
形になる。この円環板には例えばリブとリブの間
の部分に適宜窓孔などを設けることもできる。 この円環板の両面に複数のリブを略左右対称に
かつ前記軸芯から放射方向に両円筒を連接して配
設する。 この複数のリブの内の隣合う2つのリブと前記
外円筒及びで囲まれて、円環板は複数の扇形をし
た各部分に分割される。そしてこの分割された扇
形をした円環板の少なくとも片表面の略中央に樹
脂注入部が設けられる。 リブの枚数はコアのサイズ、要求される強度な
どに応じて適当になるように定めればよいが、通
常片面で2〜16枚程度である。 このようなコアであれば、その形状、寸法、リ
ブ形状等は帯状体の種類や要求される特性に応じ
公知のいかなるものであつてもよい。 また、各部の肉厚は均一な場合に限らず、部分
的に厚くしたり、薄くしたりすることもできる。 本考案においては、このような帯状体用コアは
すべてのリブの外端部側に切欠部を設けかつ大部
分のリブの切欠部が略同一形状であるものが、軽
量化しても圧縮強度を向上できコストダウン可能
であるだけでなく射出成形後の取り出し性や冷却
性を改善することにより射出成形性を良好にする
とともに成形サイクルを短縮し、かつヒケ、ソ
リ、ウエルドライン等の発生が少ない点で好まし
い。 切欠部の形状は、円環板と平行ないし円環板側
に凹となる形状がよい。また、この切欠部は外端
部の一部に設けてもよく、全幅にわたつて設けて
もよい。切欠部の形状の例として、正方形、長方
形、半円形、逆台形などを挙げることができる。
切欠部の面積はリブの総面積の20〜70%程度が適
当である。 そのほか、このコアにはその用途に応じて適当
な加工が施される。この加工は、例えば映画用フ
イルムのコアの場合には、爪を係止する溝又は凹
みとか、フイルムの端部を挿入するスリツト、フ
イルムを保持するフランジなどを形成する等であ
る。 帯状体用コアの表面、内面、側面には砂目、絹
目、横筋、縦筋、微粒面、布目等のシボ加工を施
すことができる。このシボ加工見本としては東京
ベアロン(株)発行の「ベアロン・シボ」に210種以
上掲載されている。そのほか、商品名、社名等の
各種表示を刻設することもできる。 コアの材料は熱可塑性樹脂でコア用として公知
のものであれば特に限定されないが、例えばポリ
プロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂
などである。耐衝撃性ポリスチレン樹脂を少なく
とも50重量%以上含むものが特に好ましい。この
熱可塑性樹脂は各種の公知の添加剤を含むもので
あつてよいことはいうまでもない。添加剤は例え
ば、滑剤、帯電防止剤、遮光物質、白色顔料、着
色顔料、着色染料、酸化防止剤、金属粉末等であ
る。 射出成形には金型内真空射出成形も含まれる。 この帯状体用コアに各種のものを取付けること
ができることはいうまでもなく、例えばフランジ
の取付、各種部品の取付、印刷、ラベルの貼付な
どを行なうことができる。 本考案のコアの用途は帯状体であれば特に限定
されるものではなく、ビデオテープ、オーデイオ
テープ、映画用フイルム、写植字フイルム、コン
ピユーター用フイルム、電算写植ペーパー等に用
いることができる。特に映画用ポジフイルムなど
のように1000〜6000フイートといつた長尺ロール
フイルム用の巻芯用として好適である。 (作用) 本考案の帯状体用コアは、分割された円環板の
略中央の樹脂注入部から樹脂が注入される。従つ
て注入された樹脂は樹脂注入部間の中央であるリ
ブにおいて合流し、リブの略中央でウエルドライ
ンが発生する。 (実施例) 本考案の一実施例であるコアの、斜視図を第1
図に、正面図を第2図に、そのA−A′部断面図
を第3図にそしてリブの形状を示す図を第4図に
それぞれ示す。 図示のように、同じ幅の外円筒1と内円筒2の
軸芯を一致させて、両円筒1,2の各々の中央部
間を、前記軸芯と直角方向に位置する1枚の円環
板3で連接している。この円環板3の両面には片
面8枚づつ合計16枚のリブ4e,4e,……4e
が円環板3をはさんで左右対称に配設されてい
る。各リブ4eはいずれも前記軸芯から放射方向
に配設され、かつ両側の円筒1,2の側壁面と接
続されている。即ち、円環板3はリブ4eによつ
て8個の略扇形をした部分に分割されており、こ
の略扇形をした各部分の略中央が、樹脂を注入す
る際に金型の樹脂注入口に対応する樹脂注入部G
となつている。この樹脂注入部Gには、樹脂の注
入が完了した際に樹脂注入口に発生する樹脂注入
口残(ゲート残)5が突出して残留している。各
リブ4eにはいずれも逆台形の切欠部6が設けら
れている。内円筒2には撮影機あるいは映写機の
軸の爪片等を係止する溝7が設けられており、一
方、外円筒1にはフイルムの端部を挿入するスリ
ツト状溝8が設けられている。 このコアは外径3インチの35mm幅の映画フイル
ム2000フイート巻用のものであり、寸法は外円筒
1肉厚2.1mm、内円筒2肉厚2.05mm、円環板3肉
厚2.2mm、リブ4e肉厚2.0mm、外円筒1外径76.2
mmφ、内円筒2内径25.9mmφ、そして、両円筒の
筒長34.5mmである。リブ4eの大きさは縦15mm×
横21mmである。切欠部6は、第4図に示すよう
に、リブ4eの外端縁の両隅角部41,41から
各円筒1,2の筒長方向と30゜の角度で斜めに下
降し、円環板3側の端縁42から5mmのところで
該端縁42と平行に進行し、全体として逆台形に
なつている。 第5図及び第6図はリブ4の形状を変えた他の
実施例であるコアを示すもので、第5図はその正
面図、そして第6図はリブ4の形状を示す図であ
る。 この例のコアは、リブ4eに切欠部6が形成さ
れておらず、従来と同様な長方形状のリブ4eで
ある他は第1図ないし第4図で示したコアと略同
様である。なお、リブ4eの大きさは縦15mm×横
20mmである。 これらのコアは、耐衝撃性ポリスチレン樹脂
(商品名「スタイロン」、旭ダウ(株)製品)を用い、
樹脂注入部Gから射出成形により形成される。 次に、第7図及び第8図に示す現行品と、第1
図ないし第4図に示す本考案品1と、第5図及び
第6図に示す本考案品2の重量及び圧縮強度を測
定した結果を下表に示す。
【表】 上記の結果に示されるように、第4図のリブに
切欠部を設けた本発明品1の場合には樹脂使用量
を現行品に比べて11%も減少させたにもかかわら
ず圧縮強度は逆に46%も増加しており、樹脂1g
当りの圧縮強度比では実に65%も増加している。
樹脂使用量減少と樹脂残加工が不用になり、成形
性も良化したので38%コストダウンになつた。 本発明品2の場合には現行品と樹脂注入部の位
置以外は同一形状、同一仕様であるが圧縮強度は
27%も増加し樹脂残加工処理が不用になつたので
28%もコストダウンになつた以外にウエルドラン
や外観も良化した。 (考案の効果) 本考案の帯状体用コアは、リブで複数に分割さ
れた円環板の略中央を樹脂注入部とし、ここから
樹脂を注入して形成されるものであるので、ウエ
ルドラインが最も圧縮強度や落下強度が大きくな
つているリブに発生し、薄肉軽量化しても圧縮強
度や落下強度を増加させることができコストを大
巾に低下させることができる。また、樹脂注入部
に樹脂注入口残(ゲート残)が発生するが、樹脂
注入部は円筒より内側の円環板にあるので、樹脂
注入口残(ゲート残)を除去する後加工をする必
要がなく製造が容易になる。さらに、ヒケ、ソ
リ、特にウエルドランの発生が減少し、安全上及
び他の製品を傷つけることなく且つ外観を向上さ
せることができた。そして、これらの結果、不良
品の発生率を大巾に減少させることができた。ま
た、取り出し性や冷却性などの射出成形性を改善
し、その射出成形サイクル時間を短縮するという
効果も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるコアの斜視図
である。第2図はその正面図であり、第3図は第
2図におけるA−A′部断面図であり、そして第
4図はリブの形状を示す図である。第5図はリブ
の形状を変えた他の実施例であるコアの正面図で
あり、第6図はそのリブの形状を示す図である。
第7図は従来のコアの一例の正面図であり、第8
図はそのB−B′部断面図である。第9図は他の
従来例の部分斜視図である。 1……外円筒、2……内円筒、3……円環板、
4……リブ、5……樹脂注入口残(ゲート残)、
6……切欠部、7……溝、8……スリツト状溝、
9……フランジ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外円筒と内円筒の軸芯を一致させて、両円筒の
    各々略中央部間を、前記軸芯と直角方向に位置す
    る1枚の円環板で連接し、この円環板の両面に複
    数のリブを略左右対称にかつ前記軸芯から放射方
    向に両円筒を連接して配設してなる、熱可塑性樹
    脂を射出成形して形成した帯状体用コアにおい
    て、樹脂注入部を外円筒と内円筒及び2つのリブ
    に囲まれた略扇形の円環板の少なくとも片表面の
    略中央に設けたことを特徴とする写真感光材料帯
    状体用コア。
JP912285U 1985-01-28 1985-01-28 Expired JPH0237799Y2 (ja)

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JP912285U JPH0237799Y2 (ja) 1985-01-28 1985-01-28

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JPH0626526Y2 (ja) * 1987-11-06 1994-07-20 富士写真フイルム株式会社 帯状体用コア
JP5661312B2 (ja) * 2010-03-30 2015-01-28 アキレス株式会社 巻芯
US10457520B2 (en) * 2016-01-25 2019-10-29 Sumitomo Chemical Company, Limited Film roll and method for producing film roll

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