JPH023772Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は室内の空気を清浄にすると共に集塵袋に
付着した塵埃を簡単に落下させて常に効率良く集
塵し得るようにした集塵機に関する。

従来集塵機には種々のものがあるがそのいづれ
も集塵袋に付着した塵埃の処理が困難で集塵作用
を続行するにつれて塵埃の付着量が増加し、甚し
く集塵効率を低下させていた。そして、集塵袋に
付着した塵埃を取り去る為種々の考案がなされた
が何れも構造が複雑で高価であつた。

本案は以上の点に鑑み考案されたもので、本案
によれば簡単な構造で集塵袋に付着した塵埃を確
実にダストボツクスに落下させ常に良好な状態で
集塵作用をする集塵機を提供する事を目的として
いる。

本案は以上の目的を達成する為考案されたもの
で集塵時には集塵室に複数個上方を開口した集塵
袋の外側より内方に向つて導入孔より塵埃を含ん
だ空気を流入し、導出孔、ブロワを経て排出孔よ
り流出して空気を清浄にし、又集塵室の上方に設
けられた導出孔を含む空気の流路切換室の前記導
出孔に対向し、且集塵袋の開口に夫々臨む複数個
の入口孔を第２開閉板により開閉し、入口孔が開
の時導出孔を第１の開閉板と連動する第１の開閉
板により閉にしておき、塵落し時には入口孔より
導入された空気をこの入口孔に臨む集塵袋の内方
に導いて外側に付着した塵埃を落下させ次で隣接
する他の集塵袋の外側より内側を経て導出孔に導
きブロワを介して排出孔より排出するようにした
ものである。

以下図面に示す一実施例について説明する。

１は本体で集塵室２、機械室３、ダストボツクス
４及び空気の流路切換室５を有する。集塵室２に
は上方が開口した複数個（図においては３個）の
集塵袋６，７，８を設けている。９は集塵室２に
設けられた第１の空気導入孔で機械室３と集塵室
２及び前記流路切換室５との隔壁１０に設けられ
流路切換室５に臨む導出孔１１ａ，１１ｂ，１１
ｃと連通する。そしてこの導入孔は図示していな
いが適宜の手段によりグラインダ等の塵埃を発生
する部分に向けられている。１２は機械室１に設
けられたブロワでモータ１３及びベルト１４を介
して駆動される。１５は排出孔を示す。従て塵埃
を含んだ空気はブロワ１２を回転することにより
第１の導入孔９より集塵室２内に導入され集塵袋
６，７，８を通過してこの時開孔している各導出
孔を経て排出孔１５より排出され塵埃は各集塵袋
により過される。

流路切換室５にはその前面に空気の第２の導入
孔１６を有する。そしてこの導入孔は大気中に向
けられている。又この切換室５は隔壁１７前記隔
壁１０及び等隔壁に直交する仕切り壁１８，１９
により第１の室２０、第２の室２１、第３の室２
２を夫々劃成する。そして各室に夫々前記集塵袋
の上面が開口している。隔壁１７には前記各導出
孔１１ａ，１１ｂ，１１ｃに対向して夫々入口孔
２３ａ，２３ｂ，２３ｃを設けている。

前記各導出孔にはそれ等を選択的に開閉する第
１の開閉板２４，２５，２６を設け、又各入口孔
にも同様選択的に開閉する第２の開閉板２７，２
８，２９を設けている。そして各対向する開閉板
間は軸３０，３１，３２を設けて相互に連結して
いる。３３，３４，３５は断面Ｌ形又はコ字状の
軸受で、一端は隔壁１０に固定されると共に各軸
３０，３１，３２を軸支している。

これ等各軸受と前記各第２の開閉板２４，２
５，２６との間には夫々ばね３６，３７，３８を
介挿している。従てこれ等のばねの弾力により各
第１の開閉板２４，２５，２６は各導出孔１１
ａ，１１ｂ，１１ｃを開放する側に偏位し、これ
と共に第２の開閉板２７，２８，２９は各入口孔
２３ａ，２３ｂ，２３ｃを閉止する側に偏位す
る。

各軸３０，３１，３２にはその各中間部に夫々
係止板３９，４０，４１を固定している。４２は
回転軸で各仕切り壁１８，１９を貫通し支持され
ている。４３はこの回転軸の把手である。４４，
４５，４６は回転軸４２に120度づつづらして取
りつけられた係合片で回転軸が回転すると夫々選
択的に前記係止板３９，４０，４１に係合し各開
閉板を選択的に開閉する。然して各開閉板は第１
の開閉板が閉止する時は第２の開閉板は開放する
ものである。

次に本案集塵機の作用について述べる。把手４
３を操作して各係合片４４，４５，４６を各係止
板３９，４０，４１から離間させておく。かくす
る事により各ばね３６，３７，３８の弾力により
各第２の開閉板２７，２８，２９は各入口孔２３
ａ，２３ｂ，２３ｃを閉止し、各第１の開閉板２
４，２５，２６は各導出孔１１ａ，１１ｂ，１１
ｃを開放する。

この状態でブロワ１２を回転させるとグライン
ダ等より発生した塵埃を含んだ空気は第１の導入
孔９より集塵室２内に導かれ各集塵袋６，７，８
の外側より内側を経て塵埃は過され乍らこの時
開いている各導出孔１１ａ，１１ｂ，１１ｃに至
り更にブロワ１２により引かれて排出孔１５より
排出される。

このように集塵過作用を続けると塵埃は各集
塵袋の外側に付着し徐々に目詰まりを生ずる。

このような状態になつた時は把手４３を回転し
て例えば係合片４５を係止板４０に係合させる。
かくする事により第２の開閉板２８はばね３７の
弾力に抗して入口孔２３ｂを開放する側に移動し
同時に第１の開閉板２５は導出孔１１ｂを閉止す
る。このような状態においては大気中の殆ど塵埃
を含んでいない空気が第２の導入孔１６を経てこ
の時開口している入口孔２３ｂより流路切換室５
に導かれ、更に集塵袋７の内側より外側に向つて
流れ夫々隣接する集塵袋６，８を介してこの時開
いている導出孔１１ａ，１１ｃを経てブロワによ
り引かれ排出孔１５より排出される。

前記のように空気が集塵袋７の内側から外側に
むかつて流れる時この袋の外側に付着した塵埃は
落下し下方のダストボツクス４に溜まる。

このようにして逐次把手４３をまわす事により
選択的に第１の開閉板と第２の開閉とを開閉し、
その時開いた第２の開閉板により開口した入口孔
に臨む集塵袋の外側に付着した塵埃を前記と同様
の空気の経路により落下させるものである。

以上の如く本案集塵機によれば従来に比し遥か
に簡単な機構により各集塵袋は常に目詰りのない
状態で使用されるから集塵効率は高く、然も安価
な集塵機を提供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案集塵機の一実施例の概略の縦断面
図で第２図はその要部の概略の横断面図である。 ２……集塵室、３……機械室、４……ダストボ
ツクス、５……流路切換室、６，７，８……集塵
袋、９……第１の導入孔、１１ａ，１１ｂ，１１
ｃ……導出孔、１２……ブロワ、１３……モー
タ、１５……排出孔、１６……第２の導入孔、２
０……第１の室、２１……第２の室、２２……第
３の室、２３ａ，２３ｂ，２３ｃ……入口孔、２
４，２５，２６……第１の開閉板、２７，２８，
２９……第２の開閉板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. モータ、ブロワ、排出孔を有する機械室と、こ
   の機械室に隣接し、第１の導入孔、複数個の上方
   が開口した集塵袋を有する集塵室と、この集塵室
   の下方に設けられたダストボツクスと、集塵室の
   上方に設けられた流路切換室とよりなり、流路切
   換室は大気と連通する第２の導入孔を有すると共
   に前記各集塵袋が夫々開口する複数個の独立した
   室を有し、各室には前記第２の導入孔に夫々対向
   する入口孔とこの入口孔に対向し且前記ブロワに
   連通する導出孔を設け各導出孔には第１の開閉板
   を、又各入口孔には第２の開閉板を夫々軸に相互
   連結すると共にばね作用により第１の開閉板を常
   時開にし、第２の開閉板を常時閉にする如く設
   け、各軸には夫々係止板を固定し、この係止板に
   選択的に係合する係合片を有し且前記流路切換室
   の外部から操作される回転軸を前記各独立室を仕
   切る仕切壁を貫通して設け、前記回転軸の回転に
   より各開閉板を選択的に開閉すると共に第１の開
   閉板の開閉に応じて第２の開閉板を開閉するよう
   にした集塵機。