JPH0237421Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は使捨てのコツプに使用される使捨ての
マドラーに関し、更に詳しくは、該マドラーによ
り菓子等を突き刺したり、あるいはカツトして食
することのできるようにしたマドラーの構造に関
する。

（従来の技術） コーヒー等の飲料を飲むコツプとして、合成樹
脂製や紙製の使捨てコツプが従来公知である。

これらの使捨てコツプに使用される使捨てのマ
ドラー（かき混ぜる棒）も又公知である。

従来のマドラーは合成樹脂の一体成型で作られ
ており、スプーンの形状をした細い棒状のものと
なつていた。この従来公知のマドラーはコツプの
飲料をかき混ぜるだけの機能しかなく、その他の
機能を併設したマドラーは従来知られていなかつ
た。

一方、ケーキや羊かん等を突き刺すための使捨
てのフオークも公知である。

この使捨てのフオークは、マドラーと同様に合
成樹脂の一体成型品で構成されていた。

（考案が解決しようとする課題） 上記従来公知のマドラーは、単に棒状となつて
いるだけであるから、フオークやナイフの機能が
なく、公知の使捨てのフオークにはマドラーの機
能とナイフの機能がなかつた。

このため、コーヒーと同時にケーキや羊かん等
を食するには、使捨てのマドラーと使捨てのフオ
ークとを準備しなければならず、高コストとなつ
ていた。

そこで、本考案の目的は、上記欠点を解消し、
飲料のかき混ぜを行なえると同時にケーキや羊か
んのカツトもできるようにしたマドラーを提供せ
んとするにある。

（課題を解決するための手段） 本考案の特徴とする構成は、マドラー全体を合
成樹脂の一体成型品として作り、該マドラーの把
持部の先端に凹凸からなるフオーク部と、前記把
持部の側面にカツター部とを形成した点にある。

（実施例） 以下、図によつて本考案の一実施例を詳細に説
明する。

第１図ないし第４図を参照して、本考案にかか
るマドラー１は把持部２、かき混ぜ部３及びケー
キや羊かん等を突き刺したりカツトしたりする処
理部４とからなり、板状となつている。把持部２
には折り返し部５が形成されている。折り返し部
５はコツプ６の開放端７に挿入されるものであ
り、コーヒー等の飲料を飲む時に、マドラー１を
コツプ６にはさんだまま飲むことができるように
したものである。

把持部２の先端に設けられた処理部４はその端
部に小さい凹凸からなるフオーク部が形成され、
更に側面にはカツター部９が形成されている。フ
オーク部８及びカツター部９はその厚みが徐々に
薄くなつておりケーキ、羊かん等の菓子を突き刺
したり、あるいはカツトしたりし易くなつてい
る。

又、カツター部９の刃先に第５図に示すような
波型１０を形成するとケーキや羊かん等のカツト
が一層容易になる。

上記において、マドラー１は合成樹脂の成型品
であり、折り返し部４は把持部２との間で僅かな
間隙ｈを持つている。この間隙ｈにコツプ６の開
放端７を圧挿入させることにより、マドラー１が
コツプ６に固定されるものとなる。

（考案の効果） 以上に説明した本考案によると、次のような効
果を奏する。

使捨てのマドラー１本だけで、コーヒー等の飲
料のかき混ぜと、ケーキや羊かん等の菓子を突き
刺したり、カツトしたりすることができるものと
なり、その結果他の道具を必要としないため、飲
食の提供が低コストかつ後片付けも簡単になる。

又、本考案のマドラーは構造が簡単であるから
製造コストが安価となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すマドラーの正
面図、第２図は第１図の側面図、第３図は本考案
のマドラーの使用状態を示す断面図、第４図は第
１図のＡ−Ａ断面図、第５図はカツター部の他の
実施例を示す断面図である。 １：マドラー、２：把持部、３：かき混ぜ部、
４：処理部、５：折り返し部、６：コツプ、７：
開放端、８：フオーク部、９：カツター部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コーヒー等の飲料のかき混ぜに使用される使捨
   てのマドラーにおいて、マドラー全体が合成樹脂
   の一体成型からなつており、該マドラーの把持部
   の先端に凹凸からなるフオーク部が形成され、前
   記把持部の側面に厚みが徐々に薄くなるカツター
   部が形成されてなることを特徴とするマドラー。