JPH0237325B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、歯みがき組成物に関する。さらに詳
しくは、本発明は、みがき材料がカルシウム塩、
主としてリン酸二カルシウムである、水溶性モノ
フルオロホスフエートを含有する歯みがき組成物
に関する。 水溶性モノフルオロホスフエート、たとえば、
モノフルオロリン酸ナトリウムとリン酸二カルシ
ウムみがき剤を含有する歯みがきは、虫歯の形成
を減少するうえで有効であることが知られてい
る。これは、NaylorおよびEmslie、the British
Dental Journal、July4、1967、17−23ページに
記載される臨床試験において証明された。このよ
うな歯みがきは、さらに米国特許第3308029号お
よび同第3634584号に開示された。 これらの歯みがきにおいてさえ、可溶性フツ素
の保持は最適さに劣る。リン酸二カルシウムみが
き剤による可溶性フツ素の保持は、モノフルオロ
ホスフエートが主要比率を占める、アルカリ金属
モノフルオロホスフエートとアルカリ金属フツ化
物との二成分フツ化物系を用いることによつて、
改良できる。本発明の１つの目的は、可溶性フツ
素の保持を実質的に改良することにある。これ
は、歯みがき組成物中に陰イオン性ホスフエート
のモノエステルとジエステルとの混合物を加える
ことによつて達成される。 陰イオン性ホスフエートのモノエステルとジエ
ステルとの混合物は、歯みがき添加剤として、英
国特許第1475251号および同第1475252号ならびに
ドイツ国特許第2918138号に開示された。英国特
許第1475251号は、陽イオン性抗菌剤と陰イオン
性ホスフエートエステル混合物との組み合わせを
含有する口腔製剤に関する。モノフルオロリン酸
ナトリウムのようなフツ化物の存在は、任意であ
る。しかし、アルミナまたはシリカのような非イ
オン性みがき剤は、陽イオン性抗菌剤との適合性
からみて好ましい。こうして、リン酸二カルシウ
ムおよびフツ化物の両者を陰イオン性ホスフエー
トエステル混合物と一緒に、とくに使用すること
は開示されていない。 英国特許第1475252号は、実質的な量の水和ア
ルミナを含有するみがき材料と陰イオン性ホスフ
エートエステル混合物とを含有する、ライニング
しないアルミニウム容器と適合性の、ねり歯みが
きを開示している。モノフルオロリン酸ナトリウ
ムのようなフツ化物は、任意である。リン酸二ナ
トリウムは、水和アルミナと一緒にみがき材料の
一部分を構成することができる。 ドイツ国公開第2918132号は、炭酸カルシウム
みがき材料とアルキル硫酸ナトリウム表面活性剤
を含有する歯クリームに関する。この歯クリーム
において、陰イオン性ホスフエートエステル混合
物を使用して、粒体（grain）の形成を減少でき
る。リン酸二カルシウムは、主として、炭酸カル
シウムのみがき材料の少量を構成できる。 本発明は非毒性量の水溶性モノフルオロホスフ
エート；カルシウム塩からなるみがき材料、約20
〜99重量％；及び非陽イオン性表面活性剤からな
る水溶性表面活性物質、約0.5〜５重量％；から
なり、前記カルシウム塩の少なくとも約50重量％
はリン酸二カルシウムであり、前記非陽イオン性
表面活性剤は陰イオン性ホスフエートエステル混
合物を歯みがき組成物の少なくとも約0.1重量％
の量で含有し、前記陰イオンホスフエートエステ
ル混合物は式 の陰イオン性ホスフエートモノエステルと式 式中Ｒは10〜20炭素原子のアルキル基を表わ
し、ｎは１〜６の整数であり、そしてＭは水素原
子、アルカリ金属の陽イオンまたはアンモニウム
基を表わす、 の陰イオン性ホスフエートジエステルとの混合物
である、ことを特徴とする歯みがき組成物に関す
る。 アルカリ金属のモノフルオロホスフエートは、
好ましくはモノフルオロリン酸ナトリウムであ
る。モノフルオロリン酸ナトリウム（Na₂PO₃F）
は、水中にモノフルオロリン酸イオンを解放する
水溶性物質であり、そしてみがき材料といかなる
適当量においても混合することができる。このよ
うな歯みがき組成物は、適当量の他の添加剤、た
とえば、非陽イオン性表面活性剤、およびここに
記載するゴムと相溶性である。商業的に入手でき
るモノフルオロリン酸ナトリウムは、純度がかな
り変化することがある。それは、不純物が所望の
性質に実質的に悪影響を及ぼさないかぎり、いか
なる適当な純度においても使用できる。一般に、
純度は望ましくは少なくとも約80％である。最良
の結果のためには、それはモノフルオロリン酸ナ
トリウムの少なくとも85重量％、好ましくは少な
くとも90重量％であり、残部は主として不純物ま
たは製造の副生物、たとえば、フツ化ナトリウ
ム、または水溶性リン酸ナトリウム塩類である。
他の方法で表現すると、使用するモノフルオロリ
ン酸ナトリウムは、12％以上、好ましくは12.7％
以上の合計のフツ化物含量；1.5％以下、好まし
くは1.2％以下の遊離のフツ化ナトリウム含量；
および少なくとも12％、好ましくは少なくとも
12.1％のモノフルオロリン酸ナトリウム含量、す
べてフツ素として計算する、を有する。 歯みがき中のモノフルオロリン酸ナトリウムの
比率は、変化しうるが、0.01％（100ppm）以上
のフツ素を含有する、有効な、非毒性量であるべ
きである。適当な量は、約0.05重量％〜約7.6重
量％の最高の範囲内で選択する。フルオロリン酸
ナトリウム塩は、歯みがきの２重量％より多くな
く、通常0.05重量％〜約１重量％の範囲内である
ことが好ましい。 主要比率のフツ化アルカリ金属、たとえば、フ
ツ化ナトリウムがアルカリ金属モノフルオロホス
フエートと一諸に存在すること、たとえば、フツ
素の約35重量％まで、典型的には約30〜35重量％
を供給する量で存在すること、は本発明の範囲内
である。 本発明において、表面活性剤は非陽イオン性で
あり、そして前記のモノエステルとジエステルの
陰イオン性ホスフエート混合物が含有する。 本発明の歯みがき中に使用する陰イオン性ホス
フエートエステルは、前記式のモノエステルとジ
エステルとの混合物である。適当な材料は、スウ
エーデン国のMoDoケミ・アクチエボラゲツト、
往時はベロル・アクチエボラゲツトから名称
Berol（Berolは商標）で入手でき、そして陰イオ
ン性のトリエステル部分も、多少の非イオン性部
分と一諸に含む。Berol729は、一般に、中和さ
れた形または部分的に中和された形で使用され
る。 酸の形または中和された形で使用できる他の陰
イオン性ホスフエートエステル材料は、10〜18炭
素原子のアルキル基と５エチレンオキシド単位の
系列を含有するBerol525および16〜18炭素原子
のアルキル基を含有するBerol513である。さら
に、Berol525も中和された形または部分的に中
和された形で好ましい。追加のBerol陰イオン性
エステルは、Berol521、Berol724および
Berol733として入手できる。モノエステル対ジ
エステルの重量比は、変えることができるが、典
型的には１：10〜10：１である。ホスフエートエ
ステルの好ましい等級は、Berol513である。陰
イオン性ホスフエートのモノエステルおよびジエ
ステルの同様な混合物も、アルブライト・アン
ド・ウイルソンから名称Briphosで入手できる。 陰イオン性ホスフエートエステル表面活性剤の
酸の形が中和されているかあるいは部分的に中和
されているとき、アルカリ金属の陽イオン、好ま
しくはナトリウム、またはアンモニウム基が存在
する。 ねり歯みがきは、陰イオン性ホスフエートエス
テル表面活性剤に加えて、有機の非陽イオン性表
面活性剤を含むことができる。このような追加の
表面活性剤は性質が陰イオン性、非イオン性また
は両性であることができ、そしてこの表面活性剤
として、歯みがきに洗浄性と発泡性を付与する洗
浄物質を使用することが好ましい。このような洗
浄剤の適当な種類は、次のとおりである：高級
（すなわち、少なくとも12炭素原子の）脂肪酸モ
ノグリセリドモノサルフエートの水溶性塩、たと
えば、水素化ヤシ油脂肪酸のモノ硫酸化モノグリ
セリドのナトリウム塩、高級アルキルサルフエー
ト、たとえば、ナトリウムラウリルサルフエー
ト、アルキルアリールスルホネート、たとえば、
ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート、オレ
フインスルホネート、たとえば、オレフイン基が
12〜21炭素原子を含有するナトリウムオレフイン
スルホネート、高級アルキルスルホアセテート、
１，２−ジヒドロキシプロパンスルホネートの高
級脂肪酸エステル、および低級（すなわち、４炭
素原子以下の）脂肪族アミノカルボン酸化合物の
実質的に飽和された高級脂肪族アシルアミド、た
とえば、脂肪酸基、アルキル基またはアシル基中
に12〜16炭素原子をもつもの。最後に述べたアミ
ドの例は、次のとおりである：Ｎ−ラウロイルサ
ルコシン、およびＮ−ラウロイルサルコシン、Ｎ
−ミリストイルサルコシンまたはＮ−パルミトイ
ルサルコシンのナトリウム塩、カリウム塩および
エタノールアミン塩（これらは石けんや前記化合
物の効果を実質的に低下する傾向のある同様な高
級脂肪酸物質を実質的に含有しない）。これらの
サルコシン化合物の使用は、とくに有利である。
なぜなら、これらの物質は、酸性溶液中の歯のエ
ナメルの溶解度を多少低下することに加えて、口
腔内の炭水化物の破壊による酸の生成を抑制する
顕著な効果を長期にわたつて示すからである。 他のとくに適当な表面活性剤の例は、次のとお
りである：非イオン性表面活性剤、たとえば、ソ
ルビタンモノステアレートとほぼ60モルのエチレ
ンオキシドとの縮合物、エチレンオキシドとプロ
ピレンオキシドとの縮合物、プロピレングリコー
ルの縮合物（“Pluronics”−PLURONICは商標
である）および両性表面活性剤、たとえば、第四
級化イミダゾール誘導体（Miranol C2Mのよう
な商品名“Miranol”で入手できる）。表面活性
剤の合計量は口腔組成物の約0.5〜５重量％であ
ることが好ましい。歯みがき組成物の少なくとも
約0.1％、好ましくは約0.1〜２％、最も好ましく
は約0.25〜1.5％の陰イオン性ホスフエートエス
テル表面活性剤から構成されるべきである。 みがき材料は、少なくとも主要比率のリン酸二
カルシウム、好ましくはリン酸二カルシウム二水
和物を含有する。他の適当なリン酸二カルシウ
ム、とくに無水リン酸二カルシウムを使用でき
る。リン酸二カルシウムは、唯一のみがき剤とし
て単独で使用できる。また、それはみがき材料の
主成分（少なくとも約50重量％）として他のみが
き剤と組み合わせて使用することもできる。リン
酸二カルシウムは、その製造において現場で生成
されるかあるいはブレンドから得られる、適当な
比のリン酸二カルシウム二水和物と無水リン酸二
カルシウムとの混合物におけるように、部分的に
水和されていると考えることができる。本発明の
特別の特徴は、炭酸カルシウム、たとえば、天然
のチヨーク、好ましくは沈殿した炭酸カルシウム
をみがき材料の小比率（すなわち、約半分の重量
まで）で使用できるということにある。これらの
みがき材料は、効果的なみがき粉末に適当な粒子
サイズの微粉末の形で使用する。 リン酸二カルシウムと炭酸カルシウムとの混合
物の場合において、これらの材料の比率は、変え
ることができ、好ましくは約99：１〜約65：35、
通常約25：１〜３：１の重量比の範囲内で、所望
の効果および使用する特定のリン酸二カルシウム
と炭酸カルシウムに依存して、変えることができ
る。一般に、リン酸二カルシウムを主みがき成分
としたみがき材料の約40〜60％と炭酸カルシウム
の約１〜15％（存在する場合）を歯クリーム中に
有する歯クリームを調整することが好ましい。他
のみがき材料、たとえば、リン酸三カルシウムま
たはポリメタン酸カルシウムを、必要に応じて、
適当量で加えることができる。みがき剤の合計の
含量は、通常、ねり歯みがきにおいて、少なくと
も20％、たとえば、約20〜99％、とくに約20〜75
％、好ましくは約40〜60％であり、そして歯みが
き粉において少なくとも約70％である。 本発明によれば、ここで歯みがき組成物と呼
ぶ、口腔に適用するための適当な組成物におい
て、成分の特定の組み合わせを使用できる。この
ような歯みがきは、固体、液体またはペーストの
形態であることができ、そしてねり歯みがきまた
は歯クリーム、歯粉末、液体の歯みがき、および
錠剤を包含する。歯粉末の調製において、種々の
固体成分を機械的に混合すれば十分である。 歯クリーム配合物において、液体と固体は、た
とえば、コラプシブルアルミニウムまたは鉛のチ
ユーブから押出すことができる。所望のコンシス
テンシーのクリーム状塊を形成するような比率
で、使用することが必要である。一般に、歯クリ
ーム中の液体は、主として水と、グリセリン、ソ
ルビトール、ポリエチレングリコール400、また
はプロピレングリコール、またはそれらの混合物
のような材料とからなる。水と、保湿剤、たとえ
ば、グリセリン、ソルビトールまたはそれらの混
合物との両者の混合物を使用することが、一般に
有利である。本発明による実質的な改良は、約27
％以上の水が存在するとき、なされる。合計の液
体含量は、一般に配合物の約20〜75重量％であ
り、典型的には約15〜25重量％の水と約５〜50重
量％の保湿剤である。歯クリームにおいて、ゲル
剤、たとえば、天然ゴムおよび合成ゴムおよびゴ
ム様物質、例、アイリツシユ・モス（Irish
Moss）、トラガカントゴム、ナトリウムカルボキ
シメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ま
たはでんぷんを使用することも好ましい。アイリ
ツシ・モスとナトリウムカルボキシメチルセルロ
ースは、とくに相溶性であり、好ましいゲル化剤
である。ゴム成分は、配合物の、通常約10重量％
まで、好ましくは約0.5〜５重量％である。 歯みがき組成物の他の種類も、既知の方法で配
合される。 前述のように、みがき材料は、前述のカルシウ
ム化合物から本質的になる。少量（たとえば、約
２重量％まで）の水和アルミナを歯みがき組成物
に加えて、コラプシブルチユーブ内の歯クリーム
の分離や“ブリード、（bleeding）”の傾向を排除
または抑制できる。 歯クリームは、使用に実際的な任意のPH、たと
えば、約４〜10、好ましくは約６〜８をもつこと
ができる。必要ならば、酸性化剤または塩基性物
質を加えて、所望のPHに調整できる。たとえば、
適当な酸性化剤、たとえばリン酸、クエン酸など
の弱酸を、必要に応じて、変化量で使用して歯ク
リームのPHを調整できる。 適当な風味性または甘味性の催唾剤を、本発明
の組成物の風味を調整に使用できる。適当な風味
成分の例は、次のとおりである：風味油、たとえ
ば、スピアミント、ペパーミント、ウインターグ
リーン、サツサフラス、クローブ、セージ、ユー
カリ、アヨラナ、シンナモン、レモンおよびオレ
ンジの油、ならびにサリチル酸メチル。適当な甘
味剤の例は、次のとおりである：スクロース、ラ
クトース、マルトース、ソルビトール、ナトリウ
ムシクラメートおよびサツカリン。適当には、風
味剤と甘味剤は、一緒に本発明の組成物の約0.01
〜５％以上を構成する。 種々の他の物質を担体中に混入することもでき
る。それらの例は、次のとおりである：着色剤、
白化剤、防腐剤、シリコーン、クロロフイル化合
物、アンモニア化物質、たとえば、尿素、ジアン
モニウムホスフエートおよびそれらの混合物、お
よび他の成分。これらの助剤は、本発明の組成物
に、適当に選択した性質および特性に悪影響を実
質的に及ぼさない量で加え、そして含まれる特定
の調製の種類に依存した適切な量で使用する。 次の実施例により、本発明をさらに説明する。
これらの実施例において、すべての量は、特記し
ないかぎり、重量による。 実施例 1A〜4Aおよび1B〜4B、 ゲル化剤と保湿剤とを配合し、次いでホスフエ
ートエステルの水溶液を加えることによつて、下
記の歯みがき（歯クリーム）組成物を調製する。
その後、みがき剤、表面活性剤およびモノフルオ
ロホスフエートを加え、次いで風味剤を加える。
ホスフエートエステルの早期添加は、相分離を減
少し、そして可溶性フツ素の保持を改良する。次
いで、クリームを脱気し、そして上部にふたをも
ちかつ下部が縁曲げにより密閉されているライニ
ングされていないアルミニウムチユーブ中に包装
する。 歯みがき組成物は、次のとおりである：

【表】 下にＧ−１、Ｇ−２、Ｇ−３およびＧ−４とし
て示す４種類の工業銘柄のリン酸二カルシウム
（二水和物として）を、それぞれ、ＡおよびＢの
歯みがき、実施例1A〜4Aおよび実施例1B〜4B
の調製において使用した。各組成物のチユーブ
を、室温において３か月間、そして43℃において
３か月間老化させた。可溶性フツ素保持の結果
を、表１に記載する。

【表】 すべての特級のDCPを用いて、歯みがきＢの
試料（Berol513を含有する）（実施例1B〜4B）
において、とくに43℃の３か月間の加速された老
化条件のもとで、可溶性フツ素の保持の著しい改
良が観測された。また、老化を室温で３か月間実
施するとき、改良が認められる。 歯みがきＢ中のBerol513の大わりに他の陰イ
オン性ホスフエートエステル（Berol521；525；
724；720；733）を、使用すると、可溶性フツ素
保持が同様に改良される。実施例5B〜8B；9B〜
12B；13B〜16B；17B〜20Bおよび24B。 実施例 25A〜28Aおよび25B〜28B 実施例１〜４の歯みがきＡおよびＢ中のソルビ
トールの代わりにグリセリンを使用して、22.00
部のグリセリンが存在するようにし、そして
Nipastat防腐剤の代わりにその重量の水を使用
した。 室温および別に43℃で３か月間老化すると、い
くつかの等級のDCPを用いた可溶性フツ素保持
のレベルは、一般に、等級Ｇ−１およびＧ−２
（実施例25AおよびＢおよび26AおよびＢ）およ
び等級Ｇ−３（実施例27AおよびＢ）と室温にお
いて同様であつた。著しい改良は、43℃において
等級Ｇ−３およびＧ−４を用いたとき（実施例
27AおよびＢおよび28AおよびＢ）観測された。
結果を表２に記載する。

【表】 実施例 29A〜32Aおよび29B〜32B 実施例１〜４に記載する手順に従うが、フツ化
ナトリウムを添加して、次の歯みがきを調製し
た。

【表】

【表】 室温において別々に６か月間および12か月間老
化すると、いく種類かのDCPを用いて、可溶性
フツ素保持レベルの実質的な改良が観測された。
結果を表３に記載する。

【表】 実施例において、みがき剤の添加後、歯みがき
ヘモノフルオロリン酸ナトリウムまたはモノフル
オロリン酸ナトリウムおよびフツ化ナトリウムを
加えると、可溶性フツ素保持が改良される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 非毒性量の水溶性モノフルオロホスフエー
   ト；カルシウム塩からなるみがき材料、約20〜99
   重量％；及び非陽イオン性表面活性剤からなる水
   溶性表面活性物質、約0.5〜５重量％；からなり、
   前記カルシウム塩の少なくとも約50重量％はリン
   酸二カルシウムであり、前記非陽イオン性表面活
   性剤は陰イオン性ホスフエートエステル混合物を
   歯みがき組成物の少なくとも約0.1重量％の量で
   含有し、前記陰イオンホスフエートエステル混合
   物は式 （式中、ＲはC₁₀〜C₂₀のアルキル基を示し、ｎは
   １〜６の整数であり、そしてＭは水素原子、アル
   カリ金属の陽イオン又はアンモニウム基を示す）
   の陰イオン性ホスフエートモノエステルと式 （式中、ＲはC₁₀〜C₂₀のアルキル基を示し、ｎは
   １〜６の整数であり、そしてＭは水素原子、アル
   カリ金属の陽イオン又はアンモニウム基を示す）
   の陰イオン性ホスフエートジエステルとの混合物
   であることを特徴とする歯みがき組成物。 ２ 前記水溶性モノフルオロホスフエートはモノ
   フルオロリン酸ナトリウムである請求項１記載の
   歯みがき組成物。 ３ 水溶性モノフルオロホスフエートは約0.05〜
   7.6重量％の量で存在する、請求項１又は２いず
   れか記載の歯みがき組成物。 ４ フツ化アルカリ金属がフツ素の約35重量％ま
   でを供給する量で存在し、残部は前記モノフルオ
   ロホスフエートによつて供給される請求項２又は
   ３いずれか記載の歯みがき組成物。 ５ 前記フツ化アルカリ金属はフツ素の約30〜35
   重量％を供給する量で存在する、請求項４記載の
   歯みがき組成物。 ６ 前記フツ化アルカリ金属はフツ化ナトリウム
   である、請求項４又は５いずれか記載の歯みがき
   組成物。 ７ 前記リン酸二カルシウムは約20〜75重量％の
   量で存在する、請求項１ないし６いずれか記載の
   歯みがき組成物。 ８ 前記リン酸二カルシウムは前記みがき材料中
   に存在する唯一のみがき剤である、請求項７記載
   の歯みがき組成物。 ９ 前記歯みがき組成物はその合計重量に基づい
   て少なくとも72％の水を含むビヒクルを含有す
   る、請求項１ないし８いずれか記載の歯みがき組
   成物。 １０ 陰イオン性ホスフエートエステル中のアル
   キル基は16〜18個の炭素原子を含有する、請求項
   １ないし９いずれか記載の歯みがき組成物。 １１ 前記歯みがき組成物が歯クリームの形であ
   る、請求項１ないし１０いずれか記載の歯みがき
   組成物。 １２ 非毒性量の水溶性モノフルオロホスフエー
   ト；カルシウム塩からなるみがき材料、約20〜99
   重量％；及び非陽イオン性表面活性剤からなる水
   溶性表面活性物質、約0.5〜５重量％；からなり、
   前記カルシウム塩の少なくとも約50重量％はリン
   酸二カルシウムであり、前記非陽イオン性表面活
   性剤は陰イオン性ホスフエートエステル混合物を
   歯みがき組成物の少なくとも約0.1重量％の量で
   含有し、前記陰イオンホスフエートエステル混合
   物は式 （式中、ＲはC₁₀〜C₂₀のアルキル基を示し、ｎは
   １〜６の整数であり、そしてＭは水素原子、アル
   カリ金属の陽イオン又はアンモニウム基を示す）
   の陰イオン性ホスフエートモノエステルと式 （式中、ＲはC₁₀〜C₂₀のアルキル基を示し、ｎは
   １〜６の整数であり、そしてＭは水素原子、アル
   カリ金属の陽イオン又はアンモニウム基を示す）
   の陰イオン性ホスフエートジエステルとの混合物
   であることを特徴とする歯みがき組成物の製造方
   法において、 水中の前記陰イオンホスフエートエステルを、
   保湿剤と配合してゲル化剤を含有するビヒクルの
   ブレンドへ加えることからなる、歯みがき組成物
   の製造方法。 １３ フツ化物含有成分を、みがき剤の添加後、
   組成物へ加える、請求項１２記載の製造方法。