JPH0237321B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は毛髪のコンデイシヨニングに有用な組
成物に関する。 従来から毛髪のコンデイシヨニングの目的のた
め、即ち毛髪の梳髪性、処理性、柔軟性等を改良
するため毛髪をある第４級アミン化合物類で処理
することは知られている。この従来組成物はある
程度有効とわかつているが、その主な欠点の一つ
はその効果が長くもたない、即ちそれが反復洗髪
後に残らないという事実があることである。 したがつて本発明は反復洗髪後もそのコンデイ
シヨニング効果を保つ様なコンデイシヨニング組
成物を提供することにある。 反復洗髪に対し比較的安定なコンデイシヨニン
グ効果をもつ上記組成物による毛髪処理法を提供
することも本発明の目的である。 本発明の他の目的およびその詳細については下
記明細書および特許請求の範囲から明白となるで
あろう。 本発明は水性担体中全組成物重量を基準として
0.4乃至20重量％の少なくも１種の陽イオン重合
体、0.2乃至20重量％の両性表面活性剤および組
成物のPHを１乃至約６とするに十分な酸を含みか
つ比率： α＝〔重合体（マア）〕／〔清浄剤（モル）
〕 が0.2乃至５である様な毛髪コンデイシヨニング
用組成物に関する。なお、重合体（マア）は組成
物中の陽イオン重合体の正荷電の反復単位のモル
濃度、換言すれば組成物中に含まれる正荷電をも
つ重合体の反復単位のモル数であり、清浄剤（モ
ル）は組成物中の両性表面活性剤のモル濃度（換
言すればモル数）である。組成物はまた任意に
式： （式中Ｒは炭素原子約10乃至約24をもつ長鎖脂肪
族基を表わす。）をもつベタインの有効量約0.1乃
至約５％を含んでいてもよい。また本発明は予め
アルカリ性PHをもつ薬剤で処理した毛髪に本発明
の組成物を使用するコンデイシヨニング法を包含
する。 本発明の目的に有用な陽イオン性重合体類は幾
分変つてもよい。特に有用とわかつた重合体は次
の３種：商品各マークワツト（例えばマークワツ
ト100）、オナマー（例えばオナマーＭ）および第
４級化されたポリビニルピリジンである。マーク
ワツト100はジメチルジアリルアンモニウム塩化
物の重合体で多分次式： をもつ化合物類の混合物である。上式中ｎは分子
量による基数である。これは分子量によつて変る
が、使われるこの種の重合体は4000乃至550000、
好ましくは約20000乃至100000の分子量をもつ。 本発明の目的に有用なオナマー型重合体は式： （式中ｎは分子量による基数である）によつて示
されるポリ（ジメチルブテニルアンモニウム塩化
物）−α，ω−ビス（トリエタノールアンモニウ
ム塩化物類）である。 本発明で使用できるオナマー型重合体の分子量
は幾分変つてもよい。しかし殆んどはこれは約
800乃至約5000、好ましくは約1000乃至約3000の
範囲内である。 本発明によつて使用できる第４級化ポリビニル
ピリジンの重合体および共重合体類は一般式：

【式】又は

【式】 （式中ｎは分子量による基数とし、ＲはC₁−C₂₀
アルキル基を表わしかつX^-はハロゲン化物、硫
酸塩又はカルボン酸塩の様な化粧用に使われる陰
イオンを表わす。）によつて表わされる。これら
はまた約5000乃至約100000の重量平均分子量をも
つ。 この群の陽イオン性重合体の例としては次のも
のがある： ポリビニルメチルピリジニウム沃化物。 （式中ｎは分子量による基数とする。）この重量
平均分子量は約50000が適当である。 本発明の水溶液中に含まれる陽イオン性重合体
量は望む特定結果による。普通これは水性組成物
の全重量を基準として約0.4乃至約10重量％であ
るが、最適範囲は約１乃至約５重量％である。 本発明組成物の第２重要成分は両性表面活性剤
である。この物質の特性はそれが含まれる溶液の
PHによつて陰イオン性又は陽イオン性表面活性剤
化合物の性質を示す様なものである。本発明の使
用に適する両性清浄剤は多数ある。しかし２種の
清浄剤が特に有効とわかつた。初めの種類は式
： （式中Ｒは炭素原子10乃至18をもつ長鎖脂肪族基
を表わす。）によつて定義できる。この化合物
（単数又は複数）の代表的例はＲがココナツツ脂
肪族基を表わす場合である。この性質をもつ物質
は商品名ミラノールC2MSFとして市販されてお
りCTFA化粧品成分辞典（1973）中にアムホテリ
ツク−２の名で記載されている。 本発明の目的に特に効果ある両性清浄剤の第２
種類は式： Ｒ−NH−CH₂−CH₂−COOH （式中Ｒは炭素原子10乃至18をもつ長鎖脂肪族ア
ルキル基を表わす）によつて定義できる。この清
浄剤の例は式中のＲがラウリルおよびミリスチ
ル脂肪族アルキル基の混合物である商名品デリフ
アツト170Cとして市販されている。この物質は
CTFA化粧品成分辞典（1973）中にラウラミノ−
プロピオン酸として記載されている。 本発明の組成物に含まれる両性清浄剤量は経済
性および考えられる結果によつて幾分変る。しか
し普通組成物全重量を基準として約0.2乃至約20
重量％の範囲で使われ、第１乃至約５重量％の範
囲が理想的である。 本発明組成物の他の重要な特徴は溶液が約１乃
至６の範囲に入る酸PHをもつことである。組成物
のPHを適当水準に調節するに種々の酸類が使用で
きるが、塩酸、くえん酸およびりん酸が特に有用
で適当しているとわかつた。 本発明の目的に任意に使われるベタイン類は式
（）： （式中Ｒは炭素原子10乃至24をもつ長鎖脂肪族基
を表わす。）をもつものである。本発明明細書に
使用する長鎖脂肪族基とは飽和および不飽和の直
鎖および分枝鎖の基、炭化水素基並びに鎖中炭素
原子の他に他原子（例えば酸素、窒素等）を含む
鎖状基を包含するのである。 本発明に使用できる代表的ベタインを例示すれ
ばコカミドプロピルベタイン、オレイルベタイ
ン、セチルベタイン、ココベタイン等である。コ
カミドプロピルベタインは式（）： （式中

【式】はココ脂肪酸アシル基を表わす） で示される。ココ脂肪酸は主としてC₁₂酸類であ
るココナツト油から得られる脂肪酸混合物であ
る。一方オレイルベタインは式（）： をもつ。 ココ・ベタインとセチルベタインは構造的に式
で示されるオレイルベタインと似ているが、但
しオレイル基の代りにそれぞれココ脂肪族基又は
セチル基をもつている。本発明の目的に有用な多
数のベタイン類は市販品を入手できる。これらに
はケマデン、NA30、ロンザイン12C、ロンザイ
ン14C、ロンザイン165等がある。 本発明の組成物に混合できるベタイン量は変つ
てもよい。普通使用量は組成物重量を基準として
約0.1乃至約５重量％、好ましくは約0.3乃至約３
重量％である。 上記陽イオン性重合体、両性表面活性剤および
酸類が本発明組成物の重要な活性成分であるが、
本発明によつて期待される組成物はまた製品の感
覚受容性又はその使用容易性の改良に役立つ他成
分も含んでもよい。したがつて本発明組成物中に
芳香剤、粘稠剤、芳香剤溶解剤、殺菌剤等の様な
物質１種又は２種以上を混合することも本発明の
範囲内である。 種々の溶剤も任意に本発明の組成物中に使用で
きる。これらは普通１価又は多価いづれかの成る
べく炭素原子１乃至６をもつ脂肪族アルコール類
の形をとる。本明細書における“脂肪族アルコー
ル”とは包括的な意味で使いまた１価又は多価
（例えばジヒドロオキシ）のエーテルアルコール
類、エステルアルコール類等でもよく、直鎖又は
分枝鎖アルキルアルコール類の様なアルコール類
を包含する。本発明組成物に使用できる溶剤の例
としてはエタノール、カルビトール、ヘキシレン
ゲリコール、プロピレングリコールがあげられ
る。溶剤は組成物全重量を基準として０乃至約50
重量％、好ましくは０乃至約５重量％の範囲内で
使用できる。 中性表面活性剤も任意に本発明の組成物に配合
できる。これは組成物全重量基準で０乃至10重量
％を構成するが、０乃至２重量％の範囲が好まし
い。適当する中性表面活性剤の例はイゲパルCO
−630（CTFA名ノンオキシノール−９；アーラソ
ルブ200（ポリオキシエチレン−（20）イソヘクサ
デシルエーテル）；トウイーン20（CTFA名ポリソ
ルベイト20）である。 本発明組成物を毛髪に応用するにはしばしばそ
の粘度をあげることが便利である。この目的には
粘稠剤を使用できる。これらにはヒドロオキシエ
チルセルローズ、カルボオキシメチルセルロー
ズ、カーボポールズ、例えばカーボポール940が
あげられる。しかしヒドロオキシエチルセルロー
スが特に適当とわかつている。粘稠剤濃度は望む
結果によつて幾分変えうる。普通これは全組成物
重量を基準として０乃至約10重量％の範囲でよ
い。 本発明の組成物に殺菌剤を混合することがしば
しば便利である。この目的に役立つ種々の物質が
従来から知られている。例として商品名ダウイシ
ル200として市販されている物質があげられる。
これはCTFA化粧品成分辞典第２版にクオーター
ニウム−15としてまた化学的に１−（３−クロロ
アリル）−３，５，７−トリアザ−１−アゾニア
アダマンタン塩化物として認められている。本発
明組成物に含まれる殺菌剤量は特定組成物の性質
によつて幾分変えられる。しかし普通それは組成
物全重量を基準として０乃至約10重量％使われ
る。 本発明組成物中に含まれる陽イオン性重合体お
よび両性清浄剤の絶対量とは別に組成物のコンデ
イシヨニング効果は非常に重合体の清浄剤に対す
る“モル比”によることが発見された。本明細書
で使う“モル比”とはαで表わし α＝〔重合体（マア）〕／〔清浄剤（モル）
〕 と定義される。上記および明細書と特許請求範囲
における〔重合体（マア）〕とは組成物中に含ま
れる正荷電をもつ重合体の反復単位のモル数をい
う。上記その他における〔清浄剤（モル）〕とは
組成物中に含まれる清浄剤のモル数と定義する。
比率はαは幾分変つてもよい。普通それは約0.2
乃至約５、好ましくは約１乃至約２の範囲内であ
る。 本発明の組成物は適当な方法で毛髪に使用でき
る。代表的１方法は下記実施例１に記載の様なコ
ンデイシヨニング用組成物を新しく染めた又は漂
白した毛髪に使用し、しづかに毛髪全体に働らか
せ、上記組成物を１乃至３分間毛髪上にとめお
き、水で十分洗髪した後梳き乾燥するのである。
毛髪に応用するコンデイシヨニング用組成物量は
変えうるが、一般に毛髪重量の１％以下であつて
はならないしまた20％を超える必要はない。 本発明の組成物が予め処理をうけ幾分アルカリ
性が残つている毛髪に応用されるだろうことが一
般に想像される。代表的なこの処理は酸化染髪剤
又は漂白剤による処理である。この１処理法は他
のものと共に酸化染料中間体を含む染料ベースを
過酸化水素の様な酸化剤を含む水性賦形剤と混合
し、この混合物を毛髪中にシヤンプーすることに
より成る。毛髪に応用する前のこの混合物は普通
例えば７乃至12、好ましくは８乃至11の範囲のア
ルカリ性PHをもつ。他のこの様な処理法は例えば
普通酸化剤（例えば過酸化水素水）、補助剤（例
えば過硫酸カリウムおよび過硫酸アンモニウム）、
アルカリ化剤等を含むアルカリ性漂白液で毛髪を
処理するのである。 予め上記のとおり処理された毛髪に本発明の組
成物を応用すれば両性清浄剤と陽イオン性重合体
の混合物は整髪性複合物を生成して毛髪上に沈着
しそれは反復洗髪をとおして毛髪上に保たれるの
である。 本発明に使われるコンデイシヨニング用組成物
のPHある程度処理される毛髪のアルカリ性度およ
び陽イオン性重合体と両性清浄剤の相対量に基づ
いて選ばれる。一般にこのPHは組成物が毛髪に応
用され毛髪のアルカリ性度の影響をうけた後組成
物のPHが複合物の沈澱の起るよりも上に約１PH単
位丈け増加する様に選ばれる。一般にこの条件の
もとで整髪用複合物の最適沈澱が起ると思われ
る。 次の実施例は更に本発明の例証のため記述す
る。しかしこれによつて本発明が限定されるもの
ではないのである。 本明細書に記載したCTFA名はCTFA化粧品成
分辞典1973年版又は1977年第２版における物質に
与えられた名をいう。 実施例 １ 成 分 重量％ ※マークワツト100 2.00 ※※ミラノールC2MSF 4.00 ヒドロオキシエチルセルロース 2.00 りん酸 1.60 芳香剤 0.10 水を加えて 合量100.00 PH 4.5 ※ CTFA名クオーターニウム−40 ※※ CTFA名 アンホテリツク−２ 実施例 ２ 成 分 重量％ ※※※オナマーＭ 1.00 ミラノールC2MSF 2.00 ヒドロオキシエチルセルロース 2.00 りん酸 0.90 芳香剤 0.10 水を加えて 合量100.00 PH4.5 ※※※ ポリ（ジメチルブテニルアンモニウム
塩化物）−α，１−ビス（トリエタノールア
ンモニウム塩化物）平均分子量約1000−2000 実施例 ３ 成 分 重量％ ポリ−４−ビニルメチルピリジウムよう化物2.00 ミラノールC2MSF 4.00 ヒドロオキシエチルセルロース 2.00 りん酸 1.60 芳香剤 0.10 水を加えて 合量100.00 PH4.5 実施例 ４ 成 分 重量％ ポリ−４−ビニルラウリルピリジニウム硫酸塩
1.00 マークワツト 1.00 ミラノールC2MSF 4.00 ヒドロオキシエチルセルロース 2.00 りん酸 1.60 芳香剤 0.10 水を加えて 合量100.00 PH4.5 実施例 ５ 成 分 重量％ マークワツト100 3.50 ミラノールC2MSF 1.75 ヒドロオキシエチルセルロース 2.00 水酸化ナトリウム 0.01 りん酸 0.07 エタノール 4.00 ケマデンNA−30¹ 2.00 水を加えて 合量100.00 PH4.5 １ リチヤードソンケミカルカンパニー製造
CTFA名ココアミドプロピルベタイン。 実施例 ６ 実施例５に使用したココアミドプロピルベタイ
ンの代りにオレイルベタイン2.00％を使用した以
外は実施例５と同じである。この組成物のPHは
4.5であつた。 実施例 ７−９

【表】 実施例 10−15

【表】

【表】 本発明のコンデイシヨニング用組成物は湿潤お
よび乾燥時の梳髪性の改良、処理性と柔軟性の賦
与に効果あるのみでなく普通の製品と異なりそれ
らの整髪効果は反復洗髪に対し安定である。この
コンデイシヨニング持続性は試験基質として染色
毛髪を用いた次の試験に示されている。 完全なコーカサス人毛髪試料を下記組成物Ａを
用いて指定の方法により20分間染色した。毛髪重
量に対する溶液量の割合、温度および処理後の洗
髪水量はすべて頭上と同じ条件になる様保つた。
洗浄後コンデイシヨニング成分がステアレルコニ
ウム塩化物（CTFA名）である普通コンデイシヨ
ニング剤および他の同様に処理した試料に対し実
施例１のコンデイシヨニング用物質および同様に
処理した試料に対し実施例５の組成物を各々毛髪
に応用した。（毛髪１ｇ当り各製品１ｇ）。それら
を30秒間働かせ更に１分間放置した後毛髪を洗り
梳いた。梳髪測定はガーシアとダイアズの報文
（J.Soc.Cosmt.Chem.27、379−398、1976）に記
載の方法によつて行なつた。試験は本質的に歪み
ゲージのついている櫛に毛髪ふさをとおしゲージ
は記録装置に連結していることより成る。作業は
毛髪ふさを櫛の間にとおすに時間がかかるが、積
算器を読とる作業が梳髪難易の目的測定である。 染色とコンデイシヨニング処理後梳髪性質を測
定した試料をハーバルエツセンス（商品名）シヤ
ンプーで３回又はそれ以上洗つて再び梳髪試験を
した。シヤンプー法はシヤンプーを使用（毛髪１
ｇ当り0.1ｇ）し毛髪中に60秒間働かせておびた
だしい泡をつくらせた後シヤンプーした毛髪を少
くも１分間洗つた。各シヤンプー工程は泡立たせ
洗浄する順序を２回反復した。 梳髪試験結果を表にまとめて示している。表
中“梳髪作業”は作業単位（ｇcm）で表わした。
価の大きい程梳髪が困難であつた。 組成物Ａ 成 分 重量％（全組成物重量基準） ｐ−フエニレンジアミン 0.35 Ｎ，Ｎ−ビス（２−ヒドロオキシエチル10 −ｐ−フエニレンジアミン硫酸塩）
0.17 レゾルシノール 0.31 １−ナフトール 0.08 オレイン酸 7.50 プロピレングリコール 4.40 イソプロパノール 4.35 過酸化水素 3.00 ※オクトキシノール−１ 3.50 硫酸塩化カストル油 1.50 水酸化アンモニウム 1.15 ※コカミドDEA 0.75 成 分 重量％（全組成物重量基準） 芳香剤 0.15 亜硫酸ナトリウム 0.05 EDTA 0.01 水を加えて 合量100.00 PH9.8 ※ CTFA名 CTFA化粧品成分辞典第２版
（1977年）参照。

【表】 ンデイシヨニング
表の最後の２結果は更に人の頭の実験で確認
したのである。 重要なことはベタイン類を陽イオン性重合体、
例えばマークワツト100又はオナマーＭと共に組
成物中に使用した場合ベタイン自体はコンデイシ
ヨニング作用をしないのである。上記の様な他の
両性物質が配合中にある場合にのみベタインの使
用から更にコンデイシヨニング作用が得られるの
である。 次の方法は毛髪漂白処理後の本発明の用法を示
すものである。漂白した髪の本発明組成物による
処理がまた髪の感触と梳髪性を改良することもわ
かつた。 褐色コーカサス人毛髪試料３ｇづつ２個を次の
漂白組成物20ｇを使つて30℃１時間漂白した： 組成物Ｂ 全組成物重量基準重量％ 過硫酸カリウム 11.0 過硫酸アンモニウム 6.0 ステアリン酸ナトリウム 3.5 メタけい酸ナトリウム 3.5 過酸化水素 3.5 カブーオーシル 2.5 EDTA 0.5 メトセル 0.8 水を加えて 合量100.0 PH10.3 漂白後毛髪を十分よく洗い漂白した試料の１個
を次の組成物1.5ｇで３分間処理した： 実施例 16 成 分 重量％ マークワツト100 2.0 ※デリフアツト170C 2.4 ベンジルアルコール 3.5 85％りん酸 1.1 水を加えて 合量100.0 ※ ラウラミノプロピオン酸 他の試料は上記と同じ普通のコンデイシヨニン
グ剤に同じ時間処理した。両試料を十分洗つて柔
軟で絹の様に感じられまたすき易いと思われた。
次いで両試料を１回シヤンプーした後再び比較し
た。今度は普通の整髪剤処理した試料はこわくゴ
ムの様ですきにくかつたが、実施例16のコンデイ
シヨニング用組成物で処理した試料は柔軟な感触
を保ちすき易かつた。この特質は試料を４回位シ
ヤンプーした後に更にはつきりした。 本発明をその特定形態について記述したが、本
発明の真意を逸脱しない限り多くの変更法および
修正法をなしうることは諒解されるであろう。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ アルカリ性PHをもつ処理剤で予め処理した毛
   髪のコンデイシヨニングを行うための組成物であ
   つて、水性担体中に組成物全重量を基準として (a) 0.4乃至20％の少なくも１種の持続性コンデ
   イシヨニング効果を生じる陽イオン性重合体、 (b) 0.2乃至20％の両性表面活性剤および (c) 組成物のPHを１乃至６とするに十分の酸を含
   みかつ比率α： α＝［重合体（マア）］／［清浄剤（モル）
   ］ ［ただし、重合体（マア）は組成物中の陽イオ
   ン性重合体の正荷電の反復単位のモル濃度であ
   り、清浄剤（モル）は組成物中の両性表面活性
   剤のモル濃度である］ が0.2乃至５であり、かつ陰イオン性表面活性剤
   を含まないことを特徴とする毛髪コンデイシヨニ
   ング用組成物。 ２ 毛髪にアルカリ性をやや残すアルカリ剤で予
   め処理した毛髪のコンデイシヨニングを行うため
   の組成物であつて、上記陽イオン性重合体が下記
   (i)〜(iii)からえらばれた少なくも１種の重合体であ
   り且つその量が0.4乃至10％である特許請求の範
   囲第１項に記載の組成物。 (i) 4000乃至550000の範囲の分子量をもつジメチ
   ルジアリルアンモニウム塩化物のホモ重合体、 (ii) 800乃至5000の範囲の分子量をもつポリ（ジ
   メチル−ブテニルアンモニウム塩化物）−α，
   ω−ビス（トリエタノールアンモニウム塩化
   物）、および (iii) 式 【式】又は 【式】 ［式中ｎは分子量に依存する基数であり、Ｒは
   C₁〜C₂₀アルキル基であり、Ｘは化粧品に許容
   される陰イオンである］によつて表わされる
   5000乃至100000の範囲の分子量をもつ第４級化
   されたポリビニルピリジンのホモ重合体および
   共重合体。 ３ 上記比率αが１乃至２である特許請求の範囲
   第１項又は第２項に記載の組成物。 ４ 更に式： をもつベタイン少なくも１種を1.0乃至５％含む
   特許請求の範囲第１項又は第２項に記載の組成
   物。 ５ 上記ベタインがココアミドプロピルベタイ
   ン、ラウリルベタイン、オレイルベタイン、セチ
   ルベタインおよびココベタインの少なくも１種で
   ある特許請求の範囲第４項に記載の組成物。 ６ 上記陽イオン性重合体がジメチルジアリルア
   ンモニウム塩化物のホモ重合体である特許請求の
   範囲第１項又は第２項に記載の組成物。 ７ 上記陽イオン性重合体が式： 【式】又は 【式】 （式中ＲはC₁〜C₂₀アルキル基を表わしかつX^-は
   化粧品に許容される陰イオンを表わす）をもつ単
   量体単位をもち5000乃至100000の重量平均分子量
   をもつ第４級化されたポリビニルピリジンのホモ
   重合体又は共重合体である特許請求の範囲第１項
   から第５項迄のいずれか１項に記載の組成物。 ８ 上記陰イオンがハロゲン化物、硫酸塩又はカ
   ルボン酸塩である特許請求の範囲第７項に記載の
   組成物。 ９ 上記陽イオン性重合体がポリ（ジメチル−ブ
   テニルアンモニウム塩化物）−α，ω−ビス（ト
   リエタノールアンモニウム塩化物）である特許請
   求の範囲第１項から第５項迄のいずれか１項に記
   載の組成物。 １０ 上記両性表面活性剤が式： （式中Ｒは炭素原子10乃至18をもつ長鎖脂肪族基
   を表わす）をもつものである特許請求の範囲第１
   項から第９項迄のいずれか１項に記載の組成物。 １１ Ｒがココ脂肪族基である特許請求の範囲第
   １０項に記載の組成物。 １２ 上記両性表面活性剤が式： Ｒ−NH−CH₂−CH₂−COOH （式中Ｒは炭素原子10乃至18をもつ長鎖脂肪族ア
   ルキル基を表わす）をもつものである特許請求の
   範囲第１項から第９項迄のいずれか１項に記載の
   組成物。 １３ 炭素原子１乃至６をもつ脂肪族１価又は多
   価アルコール溶剤を更に含む特許請求の範囲第１
   項から第１２項迄のいずれか１項に記載の組成
   物。