JPH0237236A - 熱交換換気冷暖房設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、熱交換換気冷暖房設備に関するものである
。さらに詳しくは、この発明は、住宅等の建物内部のダ
クト配管のためのスペースを縮小し、しかも送風圧損を
抑えることのできる施工容易な低コスト熱交換換気冷暖
房設備に関するものである。

（従来の技術） 近年、サツシ構造、断熱ｉ遺等の進歩にともなって一般
の住宅建物においてもその気密性、断熱性は著しく向上
している。このような傾向とあいまって、建物内部全域
を集中制御により冷暖房するセントラル方式の空調設備
ら背反してきている。

また、建物内部の換気と冷暖房とを、室内全域の空気の
循環によって効率的に行う熱交換°換気冷暖房設備も開
発されてきている。

たとえばこのような設備として第３図および第４図に示
したような熱交換換気冷暖房設備が例示される。第３図
に示したように、複数の階層を有する住宅建物において
、建物を上下に連通ずる送風ダクト（ア）およびリター
ン通風ダクト（イ）を設け、空調装置（つ）よりこの送
風ダクト（ア）を通じて冷温風を各階層、室内へと給気
し、また室内の空気はリターン通風ダクト（イ）を通じ
て循環させ、熱交換器（１）によって外気吸気と熱交換
した後に建物外へ排気する設備がある。

あるいはまた、第４図に示したように、送風ダクト（ア
）によって冷温風を建物の各層、室内に給気し、一方、
排気については、トイレ、浴室等の特定の室内の空気に
ついてのみリターン通風ダクト（イ）によって回収し、
居室などの空気は、廊下階段部（オ）をリターン通風路
とする設備もある。

これら設備について、空気循環のための効率の向上、省
エネルギーなどの様々な点についての検討も進められて
いる。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、これらの冷暖房設備については、建物内
部全域の空気循環を行うために、送風ダクト（ア）およ
びリターン通風ダクト（イ）のための配管スペースを確
保することと、その設置のための施工コストが大きくな
るという問題が避けられない。

第３図に示した例においては、建物の各階層を連通ずる
送風ダクト（ア）とリターン通風ダクト（イ）とをとも
に立上げダクトスペース（Ａ＞に収納するため、この２
系統のダクトの収納に必要な立上げダクトスペース＜Ａ
）は大きなものとなる。このスペースを縮小しようとす
ると、内部に設置している送風ダクト（ア）とリターン
通風ダクトくイ）の径を小さくすることが必要になる。

しかし、この径の縮小はダクト断面積の縮小として空気
流の圧損をもたらし、風量が小さくなるという欠点があ
る。しかもダクト配管のためのコストも大きい。

また第４図に示したように階段部（オ）をリターン空気
の通風路とする場合には配管スペースの問題は幾分解消
されるものの、多層建物の場合、この階段部（オ）では
狭くなるほどに気流を感じ、居住者に不快感を与えると
いう欠点がある。

この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、これら従来の空調設備の欠点を改善し、ダクト配
管のスペースを縮小し、しかも圧損、風量低下のない、
施工容易な低コスト熱交換換気冷暖房設備を提供するこ
とを目的としている。

（課題を解決するための手段） この発明は、上記の課題を解決するために、建物を上下
に連通ずる立上げダクトの内部に送風ダクトを配設する
とともに、立上げダクトをリターン通風路としてなるこ
とを特徴とする熱交換換気冷暖房設備を提供する。

この設備は、上記の通り立上げダクト部の内部に送風ダ
クトのみを配設し、従来のようにリターン通風ダクトを
配管することはなく、立上げダクト部の送風ダクト周囲
の空間をそのままリターン通風路とするものである。

送風ダクトには冷温風を送る冷暖房装置を接続し、また
、リターン通風路は熱交換器を介して建物外部へと通じ
ている。冷温風は、建物内部の各階層、各室内に送るよ
うにすることができる。この時の設備態様は建物の大き
さ、各室の配置等によって適宜なものとすることができ
る。リターン空気の循環についても同様である。

冷温風の生成については、電気的手段によってもよいが
、冷温水コイルユニットを用い、また、風量の調整をダ
ンパや温度センサ等の設置によって制御できるようにす
るのが好ましい。

（作　用） この発明の熱交換換気冷暖房設備においては、立上げダ
クト内に送風ダクトを配設収納し、それ以外のスペース
をリターン通風路とすることから、送風路およびリター
ン通風路の断面積を縮小することなく、従来の送風およ
びリターンの２系統のダクトを配設している立上げダク
ト部よりもはるかに小さな配管用スペースとすることが
できる。

スペースの縮小にもかかわらず、風量の低下はない。ま
た、ダクト配管の材料、施工のコストは大幅に低減する
ことができる。

講段部をリターン通風路とする場合の気流による不快感
を回避することもできる。

（実施例） 添付した図面に沿ってこの発明の詳細な説明する。

第１図は、この発明の熱交換換気冷暖房設備の一例を示
したものである。この例においては、３階層ての建物に
ついての設備を示している。

建物内部には１階から３階まで、さらに床下まで貫いて
連通している立上げダクト（１）を設けており、またこ
の立上げダクトく１）の内部には送風ダクト（２）を配
設している。送風ダクト（２）の吹出し口（３）からは
各階、各室内に適宜に冷温風を給気するようにしており
、また、室内の空気は、立上げダクト（１）の吸込口（
４）から回収し、立上げダクト（１）の送風ダクト（２
）以外のスペースをリターン通風路（５）として通風さ
せている。

送風ダクト（２）には、この例においては冷暖房装置（
６）より冷温風を送っている。リターン通風路（５）よ
り回収した室内空気は、熱交換器（７）において、建物
の外部より吸気した空気と熱交換させた後に、建物外へ
と排気している。

もちろん、この例においては図示していないものの、送
風ダクト（２）の各室への分校部と吹出し口（３）との
間にダンパを設けてｉｔを調整し、その調整を、適宜な
場所に設けた温度センナを用いて行うようにしてもよい
、また、送風ダクト（２）、リターン通風路（５）の適
宜な場所に送風ファンを設けて空気の流れを円滑にする
こともできる。

第１図の立上げダクト（１）およびその内部に配設する
送風ダクト（２）は、建物の大きさによっては複数から
なるものとしてもよい、この場合においても、送風とリ
ターンの２系統のダクトを別々に設けていた従来の設備
に比べてはるかに小さなスペースでダクト配管すること
ができる。

第２図は、この発明に用いる立上げダクトの構造の例を
示したものである。たとえば建物のコーナー隅部に配役
できるように三角形状とした立上げダクト（１）の内部
には、送風用の送風ダクト（２）を収納している。この
例の場合には３本の送風ダクト（２）を設けている。

立上げダクト（１）の内壁面とこの送風ダクト（２）の
外面との間のスペースがリターン通風路（５）となる、
従来の送風およびリターンの２系統ダクトの場合には、
多くの場合、このスペースはデッドスペースとなってい
たものである。

もちろん、このリターン通風路（５）となるスペースは
、通風を損わない限り、必要に応じて配線等のスペース
として利用することらできる。

立上げダクト（１）の適当な個所には、建物内の空気を
リターンさせるための吸込口（４）を設けてもいる。こ
の部分には、第１図の吹出し口（３）とともに、グラス
ウール等によって作製した消音手段を設けてもよい、風
切り音の抑制や室内の話し声などの伝達防止に有効でも
ある。

この第２図からも明らかなように、従来は２系統必要と
していた立上げダクト部でのダクト配管は、送風ダクト
（２）だけでよいため、立上げダクト（１）のためのス
ペースははるかに小さくできるとともに、ダクト配管の
ための施工は容易で、材料コストを含めてコスト低減が
図られる。

スペースを縮小しても、リターン通風路（５）は充分な
大きさとすることができるので圧損し心配する必要がな
い。

（発明の効果） 以上詳しく説明した通り、この発明の熱交換換気冷暖房
設備によって、送風およびリターン空気のためのダクト
配管スペースを縮小しても、圧損、風量低下の心配のな
い施工容易な低コスト設備が実現される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例を示した建物の配置断面
図である。第２図は、立上げダクトの一例を示した一部
切欠斜視図である。 第３図および第４図は、各々、従来設備の例を示した建
物内の配置断面図である。 １・・・立上げダクト ２・・・送風ダクト ３・・・吹出し口 ４・・・吸込口 ５・・・リターン通風路 ６・・・冷暖房装置 ７・・・熱交換器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）建物を上下に連通する立上げダクトの内部に送風
   ダクトを配設するとともに、立上げダクトをリターン通
   風路としてなることを特徴とする熱交換換気冷暖房設備
   。