JPH0237230Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0237230Y2
JPH0237230Y2 JP1982111943U JP11194382U JPH0237230Y2 JP H0237230 Y2 JPH0237230 Y2 JP H0237230Y2 JP 1982111943 U JP1982111943 U JP 1982111943U JP 11194382 U JP11194382 U JP 11194382U JP H0237230 Y2 JPH0237230 Y2 JP H0237230Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper layer
lower layer
wind pressure
jumper
horizontal suspension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982111943U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5918526U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP11194382U priority Critical patent/JPS5918526U/ja
Publication of JPS5918526U publication Critical patent/JPS5918526U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0237230Y2 publication Critical patent/JPH0237230Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ジヤンパー装置が横風によつて受け
る風圧を効果的に低減可能にするジヤンパー装置
の水平吊架材の改良に関する。
架空送電線のジヤンパー装置は、一般に本線と
同種類の電線を現場で採寸し、寸法を決めて切断
し、その端部にジヤンパーソケツトを圧着すると
いう方法がとられている。近年これを改良し、工
事費の削減、安全性の向上などを旨とし、かつジ
ヤンパー線の横振れやたるみによるクリアランス
の損失を低減することを考慮して、第1図に示す
ような中間部をパイプ状水平吊架材1により構成
し、その両端に電線10および碍子連11のカテ
ナリ角の変化や取付作業時の余裕等を考慮したジ
ヤンパー引出し線部2,2を有せしめたジヤンパ
ー装置が採用されるようになつてきた。
このジヤンパー装置は、各鉄塔ごとの水平角や
カテナリー角等を予め測定し、それに見合つた寸
法に工場で製造してこれを現地に搬入し、単にボ
ルトにより取付けるものであるから、現地作業の
大幅削減、架設時間の大幅短縮が可能な上、工場
製作のための信頼性の向上など、数々の利点があ
る。なお、第1図において3,3は吊り杆であつ
て、実質上ジヤンパー装置の吊架固定の役目をし
ている。12,12は引留クランプである。
最近架空送電線の大容量化に伴い、電線の径や
線束が大サイズ化し、それにともないジヤンパー
装置自体もますます大型化の傾向にある。このた
めジヤンパー装置の受ける風圧荷重の増加をまね
き、結果として鉄塔クリアランスの増加すなわち
鉄塔の大型化の要因となつている。かかる風圧に
対応するには、前記パイプ状水平部材自体の重量
を重くして横振れに耐えるようにする必要があ
り、このために必然的に大型とならざるを得ず、
結果として風圧を増大せしめるという悪循環に遭
遇するという好しからざる実情にあつた。
考案者らは、大型風洞による実験を繰返した結
果、風圧はジヤンパー装置の水平部材の外周を流
れる空気流体と密接な関係を有していることを見
出した。すなわち、水平部材の外周が平滑である
と、水平部材の全体に流れる空気流体が当該水平
部材の全長にわたつて定常化し、空気力学的に一
様な作用が加重されて風圧は最大となるのであ
る。しかしながら、水平部材の外周が平滑でなけ
れば前記空気流体の定常化が乱され、風圧は増大
しないのである。
本考案は、かかる知見に立つて風圧低減効果を
最も効果的に発揮せしめることのできる、ジヤン
パー装置の水平吊架材を提供することを目的と
し、その要旨とするところは、パイプ状部材の外
周に線条体を巻回して凹凸を形成し、当該線条体
の巻回が密に巻かれた下層と該下層とは逆巻きで
あつて且つつ所定間隔を存して巻回された上層と
からなるジヤンパー装置の水平吊架材にある。
以下、実施例に基づいて説明する。第2図は、
本考案に係る水平吊架材の一実施例を示す正面図
で、パイプ状部材1の外周にスパイラルロツドを
密に巻回した下層4と、その上に間隔l2をもつ
て巾l1を有し前記下層4とは逆巻きに巻回した
上層4′とを有するように構成されている。即ち、
スパイラルロツドを密巻きした下層4と、これと
逆巻きにギヤツプ巻した上層4′とにより、パイ
プ状部材1の外周に複雑な凹凸を形成して空気流
体の定常化を乱すようにしたものである。第3図
は水平吊架材1の風圧抗力系数と巻回ピツチとの
関係、第4図は風圧抗力系数に対する上層4′の
巻き巾l1、間隔l2の関係を示す図であるが、
両図から明らかな通り、本考案の水平吊架材1は
風圧に対して従来のものより好ましい結果をもた
らす。ところで、プレハブジヤンパー装置におい
ては、技術的問題の外に経済性が重視されるた
め、本考案の水平吊架材のように、付加的構成を
保有する構造の場合には、30%以上の風圧低減効
果が得られるか否かが汎用化の目安となる。そし
て、実験によれば、特に前記上層4′の巻き巾l
1と間隔l2との比及び上下各層4′,4の巻付
けピツチがこの風圧低減効果に深い関わりを有す
る。第3図、第4図に示すように、上層4′の巻
き巾l1と間隔l2の巾をほぼ等しく構成し、且
つパイプ状部材1の直径をDとしたときの下層4
の巻付ピツチを5及至10D、上層4′のピツチを
2D及至4Dの範囲にすると、30%以上風圧低減で
きることが判る。尚、上記範囲のうち、例えば巻
き巾l1と間隔巾l2が同一で、下層4のピツチ
が5D、上層4′のピツチが2D又は4Dの場合には、
従来の水平吊架材に比べ45%近い風圧低減効果が
得られる。
尚、上記実施例におけるスパイラルロツドの断
面形状としては、円形の他、正方形、長方形その
他の形状を適宜選択することができるし、その構
成材料にはアルミ、銅等の金属の他プラスチツク
を使用することができる。
以上、本考案に係る水平吊架材は、上記のよう
にジヤンパー装置の風圧を効果的に低減可能とす
るものであり、重量を増大せしめることなく風圧
が低減されることにより全体の軽量化が達成さ
れ、しかも横振れが小さくできることによる鉄塔
クリアランスの縮小ひいてはそれによる鉄塔の小
形化に大きく寄与するものであつて、その効用は
けだし大きなものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は水平吊架材を用いたジヤンパー装置の
一例を示す説明図、第2図は本考案に係る水平吊
架材の一実施例を示す正面図、第3図は本考案に
係る水平吊架材の風圧拡力係数と巻回ピツチの関
係を示す図、第4図は同じく拡力係数に対する上
層の巻き巾及び間隔の最適値を示す図である。 1:水平吊架材、4:スパイラルロツドの巻回
下層、4′:スパイラルロツドの巻回上層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 架空線のジヤンパー線に取付けられる水平吊
    架材をパイプ状部材によつて構成し、当該パイ
    プ状部材の外周に線条体を巻回して凹凸を形成
    し、当該線条体の巻回が密に巻かれた下層と該
    下層とは逆巻きであつて且つ所定間隔を有して
    巻回された上層とからなるジヤンパー装置の水
    平吊架材。 2 上層の所定間隔の巾が線条体の巻き付け巾と
    ほぼ等しい巾であり、且つパイプ状部材の直径
    をDとした場合の下層の巻き付けピツチが5D
    −10D、上層の巻き付けピツチが2D−4Dであ
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載のジヤン
    パー装置の水平吊架材。
JP11194382U 1982-07-23 1982-07-23 ジャンパー装置の水平吊架材 Granted JPS5918526U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11194382U JPS5918526U (ja) 1982-07-23 1982-07-23 ジャンパー装置の水平吊架材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11194382U JPS5918526U (ja) 1982-07-23 1982-07-23 ジャンパー装置の水平吊架材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5918526U JPS5918526U (ja) 1984-02-04
JPH0237230Y2 true JPH0237230Y2 (ja) 1990-10-09

Family

ID=30259697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11194382U Granted JPS5918526U (ja) 1982-07-23 1982-07-23 ジャンパー装置の水平吊架材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5918526U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0426930Y2 (ja) * 1988-11-24 1992-06-29

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49101876A (ja) * 1973-02-02 1974-09-26

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4880090U (ja) * 1971-12-29 1973-10-01

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49101876A (ja) * 1973-02-02 1974-09-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5918526U (ja) 1984-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0237230Y2 (ja)
CN205595733U (zh) 一种10kV架空线路导线固定结构
US6372984B1 (en) Conductor galloping control device and method of installation
CN115410809A (zh) 一种轻型干式空心电抗器及其制造方法
CN212647929U (zh) 水下中压电力电缆
CN216902327U (zh) 一种中强度铝合金电缆线
JPS6035928Y2 (ja) 低風騒音架空電線
JPH0117767Y2 (ja)
CN206657669U (zh) 一种改进型炭纤维复合电缆
JPH0139053Y2 (ja)
CN216110000U (zh) 一种220kV四回路电缆终端塔
RU127262U1 (ru) Зажим поддерживающий
JP4615082B2 (ja) 低風騒音低風圧電線
CN213806897U (zh) 一种自平衡拉索直线塔
CN218124266U (zh) 铝合金绝缘横担金具
CN218472732U (zh) 防坠型预绞式跳线线夹
JPH0135445B2 (ja)
CN114583647B (zh) 一种迎风截面自动变化的输电线路舞动抑制装置及方法
CN207572092U (zh) 一种直线电机电缆
CN212834984U (zh) 一种索夹与主缆之间环缝密封结构
JPH0613570Y2 (ja) 平行ロッドによる風騒音防止電線におけるコロナ騒音防止構造
CN206259665U (zh) 一种高阻燃耐老化mpp电力保护管
JPH0135447B2 (ja)
JPS6185711A (ja) 低風騒音型電線
JPS633059Y2 (ja)