JPH0237163A - 車輌の燃料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、燃料タンク内の燃料の残量が少なくなった場
合に空気の吸込みを防止した車輌の燃料供給装置に関す
る。

〔従来の技術〕

車輌においては、燃料タンク内の燃料を燃料ポンプで吸
い上げ、この燃料をエンジンの吸気通路や燃焼室に供給
していることは知られている。

最近においては、車高や車体部材、各種部品のレイアウ
トの関係で、燃料タンクを高＜（深＜）形成できない場
合があり、にも拘らず燃料の収容量を十分確保しなけれ
ばならないという要求がある。このため、燃料タンクを
平面的に広く構成するようになってきた。

ところが、平面的に広がる燃料タンクの場合、他の部品
との関係で、第１図にも示されるように、その底壁の途
中に上記部品が嵌まり込む凸部を設けるなどの構造が余
儀無くされ、このため燃料タンクが平面的に複数の燃料
槽に区画されることがある。

このように複数の燃料槽が形成された燃料タンクでは、
それぞれの燃料槽から燃料を汲み上げようとして個々に
燃料ポンプを設置すると、価格が高くなり、重量が増す
などの不具合がある。

このため、それぞれの燃料槽に吸込口を設置し、これら
吸込口を吸込バイブで単一の燃料ポンプに接続し、この
燃料ポンプにより各燃料槽から燃料を汲み上げる構造が
採用される。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、このように複数の燃料槽に区画された燃
料タンクでは、それぞれの燃料槽の燃料残量が同等では
なく、車輌の傾きや加速・減速時などに液面が傾斜して
燃料が一方の燃料槽に片寄って集まるなどの現象が発生
する。

このため、一方の燃料槽の燃料残量が減少して吸込口か
ら空気が吸入されるような状況が生じた場合は、他方の
燃料槽の燃料残量が未だ十分に残っていても、ポンプと
しては空気を吸込んでしまい、エンジン側に空気を送り
出してしまう不具合がある。

本発明においては、一方の燃料槽の燃料残量が減少して
その吸込口から空気を吸入するような状況が生じた場合
、直ちにこの燃料吸入系を遮断し、空気の吸込みを防止
する車輌の燃料供給装置を提供しようとするものである
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、車輌に搭載された燃料タンクを複数の燃料槽
に区画し、これら燃料槽にそれぞれ吸込口を設置すると
ともに、これら吸込口を単一の燃料ポンプに接続してこ
れら複数の燃料槽の燃料を上記燃料ポンプで汲み上げて
機関に供給するようにした車輌の燃料供給装置に適用す
るもので、上記複数の燃料槽にそれぞれ燃料の残量を検
出する検出手段を設けるとともに、この検出手段が燃料
残量の少ないことを検出した場合に上記吸込口から燃料
ポンプに至る燃料吸入系を遮断する弁機構を設けたこと
を特徴とする。

〔作用〕

本発明によれば、一方の燃料槽の燃料残量が減少してそ
の吸込口から空気を吸入するような状況が生じた場合、
これを検出手段が検出して直ちにこの燃料吸入系の弁機
構が遮断し、燃料残量の少ない燃料槽からの吸込みを停
止する。したがって、空気の吸込みを防止することがで
きる。

〔実施例〕

以下本発明について、図面に示す一実施例にもとづき説
明する。

図において１は燃料タンクであり、この燃料タンク１は
車体部材との干渉を避けるため底壁の途中に上記部材が
嵌まり込むための凸部２を設け、このため２つの燃料槽
３ａ、３ｂに区画されている。なお、これら燃料槽３ａ
、３ｂは上部で互いに連なっている。

一方の燃料槽３ａには、燃料を集めるサブタンク４が設
けられており、このサブタンク４はその底部で、逆止弁
５を介して上記一方の燃料槽３ａと連通している。この
逆止弁５は、燃料槽３ａからサブタンク４へ向けて燃料
が流入するのを許し、しかしながらサブタンク４から燃
料槽３ａへ燃料が流出のを防止し、これによりサブタン
ク４の燃料液面を高く維持するようになっている。

サブタンク４内には、燃料ポンプ６が設置されており、
この燃料ポンプ６は下端に吸入口を形成し、上端に吐出
口を有している。

吸入口には、後述する遮断弁７ａ、７ｂを介して吸込バ
イブ８　ａ　ｓ　８　ｂが接続されている。

一方の吸込バイブ８ａは、サブタンク４の底部に導かれ
、この先端にフィルタを備えた吸込口９ａを接続してい
る。

他方の吸込バイブ８ｂは、燃料タンク１の凸部２に沿っ
て他方の燃料槽３ｂの底部に導かれ、この先端に他のフ
ィルタを備えた他の吸込口９ｂを接続している。

燃料ポンプ６の吐出口には吐出バイブ１０が接続されて
おり、この吐出バイブ１０は燃料タンク１の外部で周知
のレギュレータ１１に接続されている。レギュレータ１
１は、エンジンに供給する燃料の圧力を所定圧力に維持
するもので、通常は燃料ポンプ６から余剰の燃料が供給
されてきてこのレギュレータ１１で所定圧力に調節され
、この燃料を供給パイプ１２によりエンジンに送るよう
になっている。

このレギュレータ１１で余剰となった燃料は戻しバイブ
１３により燃料タンク１に戻されるようになっている。

それぞれの燃料槽３ａ、３ｂには、燃料残量を検出する
センサー　たとえばフロートスイッチ１５ａ、１５ｂが
設けられている。これらフロートスイッチ１５ａ、１５
ｂはそれぞれの燃料槽３ａ、３ｂの燃料残量が所定量以
下になった場合にこれを検出して電気信号を発するよう
になっている。

そして、これらフロートスイッチ１５ａ１１５ｂは第２
図に示すコンピュータ等の制御部１６に接続され、上記
検出信号を制御部１６に伝えるようになっている。

制御部１６では、上記フロートスイッチ１５ａ１１５ｂ
からの検出信号を受けるとこれに該当する燃料槽３ａ、
３ｂ側の燃料吸込みを停止するようになっている。

この遮断構造について、第３図の配管図にもとづき説明
する。

前記レギュレータ１１に接続されたＺ戻しバイブ１３は
途中で分岐され、これら分岐パイプ１８ａ、１８ｂはそ
れぞれ前述した遮断弁７　ａ　ｓ７ｂに接続されている
。

遮断弁７ａ、７ｂの構造を説明すると、２０はケーシン
グであり、このケーシング２０には入口２１および出口
２２が形成されており、入口２１は吸込バイブ８　ａ　
ｓ　８　ｂを介して吸込口９　ａ　ｓ９ｂに接続される
とともに、出口２２は燃料ポンプ６の吸入口に接続され
ている。

これら人口２１と出口２２はピストン弁２３により導通
が開閉されるようになっている。ピストン弁２３はスプ
リング２４の付勢力を受けて常に入口２１と出口２２を
連通させているが、背圧を受けるとスプリング２４の付
勢力に抗して摺動し、入口２１と出口２２を遮断する。

この背圧は導圧口２５に接続した前記分岐パイプ１８ａ
、１８ｂから導入するようになっている。

なお、２６はオリフィスである。

分岐バイブ１８ａ、１８ｂの途中には電磁バルブ２７ａ
、２７ｂが設けられており、この電磁バルブ２７ａ、２
７ｂは戻しバイブ１３を通じて戻される燃料を、上記遮
断弁７ａ、７ｂの導圧口２５側か、または燃料タンク１
に開放された放出口２８ａ、２８ｂ側のいづれかに切換
えて導くようになっている。

そして、これら電磁バルブ２７ａ、２７ｂは前記制御部
１６からの指令により切換え作動される。

これにより、後述するように、燃料残量が少なくなった
燃料槽３ａ、３ｂからの吸込みを停止するようになって
いる。

なお、２９ａ、２９ｂは分岐パイプ１８ａ１１８ｂの途
中に設けた開閉弁である。

また、第１図に示す３０は燃料注入口である。

このような構成の実施例について、作用を説明する。

燃料注入口３０から燃料タンク１に注入された燃料は、
燃料ポンプ６の作動により各燃料槽３ａ。

３ｂの吸込口９ａ、９ｂより吸込まれ、吐出バイブ１０
を通じてレギュレータ１１に江送される。

レギュレータ１１では送られてきた燃料の圧力を所定圧
力に調節し、この燃料を供給バイブ１２を介してエンジ
ンに送る。

このレギュレータ１１で余剰となった燃料は戻しバイブ
１３により燃料タンク１に戻される。

このような作用により燃料の残量が少なくなった場合や
燃料液面が低下した場合、たとえば他方の燃料槽３ｂの
燃料残量が所定量より少なくなった場合、この燃料槽３
ｂ内のフロートスイッチ１５ｂがこの燃料残量を検出し
て制御部１６に伝える。この制御部１６は該当する燃料
槽３ｂ側の電磁バルブ２７ｂに指令を出し、この電磁バ
ルブ２７ｂは分岐パイプ１８ｂを遮断弁７ｂの導圧口２
５に連通させる。

このため、この遮断弁７ｂではピストン弁２３が背圧を
受け、スプリング２４の付勢力に抗して押され、入口２
１と出口２２の導通を遮断する。

このため燃料１３ｂ内に設けた吸込口９ｂと燃料ポンプ
６の吸入口との連通が断たれ、したがって、よって、燃
料槽３ｂ内の燃料残量が少なくなったり、液面が低下す
ることにより燃料ポンプ６が空気を吸込むなどの不具合
が防止される。

この場合、一方の燃料槽３ａの燃料残量が未だ十分にあ
る場合は、燃料ポンプ６はこの燃料槽３ａの燃料を吸込
んでエンジンに供給し続ける。

また、一方の燃料槽３ａの燃料残量が所定量より少なく
なった場合も、上記と同様に遮断弁７ａが燃料の吸込系
を遮断する。

つまり、いづれか一方の燃料槽３ａまたは３ｂに燃料が
残っている限りでは、ポンプ６の運転は継続され、した
がって燃料タンク１内の燃料はこれが殆ど無くなるまで
有効に使用される。

そして、両方の燃料槽３ａおよび３ｂともに燃料残量が
なくなった場合は、これを制御部１６が検知し燃料ポン
プ６を停止し、燃料の供給を停止する。

なお、上記実施例では、燃料の残量を検出する手段とし
て、燃料槽３ａおよび３ｂにフロートスイッチ１５ａ、
１５ｂを設けた場合を説明したが、本発明は吸込バイブ
８　ａ　ｓ　８　ｂに吸込んだ空気を検知するセンサー
または吸込バイブｇａ、８ｂを流れる燃料の流量を検知
するセンサーなどにより、ポンプ６が空気を吸込む虞が
あることを検出するようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、一方の燃料槽の燃
料残量が減少してその吸込口から空気を吸入するような
状況が生じた場合、これを検出手段が検出して直ちにこ
の燃料吸入系の弁機構を遮断し、この燃料残量の少ない
燃料槽からの吸込みを停止する。したがって、空気の吸
込みを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は燃料タンクの
構成図、第２図は制御系統図、第３図は配管系統図であ
る。 １・・・燃料タンク、３ａ、３ｂ・・・燃料槽、６・・
・燃料ポンプ、７ａ、７ｂ・・・遮断弁、８ａ、８ｂ・
・・吸込バイブ、９ａ、９ｂ・・・吸込口、１１・・・
レギュレータ、１５ａ、１５ｂ・・・フロートスイ・ツ
チ、２７ａ、２７ｂ・・・電磁バルブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　車輌に搭載された燃料タンクを複数の燃料槽に区画し
   、これら燃料槽にそれぞれ吸込口を設置するとともに、
   これら吸込口を単一の燃料ポンプに接続し、この燃料タ
   ンクの燃料を上記単一の燃料ポンプで汲み上げて機関に
   供給するようにした車輌の燃料供給装置において、 上記複数の燃料槽にそれぞれ燃料の残量を検出する検出
   手段を設けるとともに、上記各吸込口と燃料ポンプの間
   の吸入系に上記検出手段が燃料の残量が少ないことを検
   出した場合に該燃料吸入系を遮断する弁機構を設けたこ
   とを特徴とする車輌の燃料供給装置。