JPH0236840A

JPH0236840A - 電子血圧計

Info

Publication number: JPH0236840A
Application number: JP63188688A
Authority: JP
Inventors: Osamu Shirasaki; 修白崎
Original assignee: Omron Tateisi Electronics Co
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1988-07-28
Filing date: 1988-07-28
Publication date: 1990-02-06
Anticipated expiration: 2013-05-18
Also published as: JP2751226B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野二の発明は、算出された］１１１圧（直の正毘（正常／
異常）状態を判定し、正常と判定された血圧値ののを測
定結果として表示する電子血圧計に関する。

（ロ）従来の技術一般的に、電子血圧計は、カフを被測定者の最高血圧相
当値以」−に加圧して動脈を阻血し、その後、微速排気
に移り、この微速排気段階でカフ圧センサ及び血管情報
検出手段から得たカフ圧とＫ（コロトコフ）音あるいは
脈波情報（例えば脈波振幅）とにより血圧値を決定する
。例えば、微速排気段階おいて、Ｋ音の発生を検知した
時点のカフ圧を最高血圧（ＳＹＳ）、Ｋ音の消失した時
点のカフ圧を最低制圧（ＤＩＡ）と決定し、この血圧値
を表示器に表示する。

（ハ）発明が解決しようとする課題従来の一般的な電子血圧計は、上記のように血管音や脈
波とよばれる腕帯圧振動を検出してｔｆｒｒ圧を測定す
るものである。

このため、測定中に生じる体動或いは周囲の雑音等の外
乱の影響を受けて、正確な血圧値を算出し得ない場合が
ある。つまり、血圧決定要因として検出している血管音
や脈波信号に、外乱による異常波が混入することがあり
、血圧決定に大きな誤差を発生させる場合がある。また
、血管音を基に血圧決定を行う場合には、被測定者が病
的状態であったり、或いは激しい運動の直後である場合
等では、血管音の発生の仕方が通常と異なる。このため
、そのような血管音を基に行った測定結果は、大きな誤
差となり、血圧計の信頼性が損なわれる等の不利があっ
た。

そこで、近年、外乱成分を削除することで、正常な血圧
測定を実行する電子血圧計が提案されている。この電子
血圧計は、検出した信号中から、これらの外乱成分を、
ある判定基準によって判別・削除したり、削除した部分
の正常信号を推定・補填することによって正常な測定を
実現する方式のものである。

ところが、この電子血圧計では、外乱の混入が微小な場
合は、外乱の影響を解消した正常な血圧測定を実行し得
るものの、通常の体動あるいは周囲雑音の場合には、こ
の外乱の判定機能が必ずしも有効に作用しない場合があ
り、結果的に実際と異なった測定値を表示する虞れがあ
った。また、この電子１ｆｌｌ圧計では上記のような病
的な被測定者、あるいは激しい運動直後の被測定者の異
常な血管音の発生に基づく補正機能を全くもっていない
ため、血管音を基に行った測定結果が非常に大きな誤差
を持つ等の欠点があり、測定結果の信頼性に欠ける等の
不利があった。

この発明は、以上のような課題を解消させ、決定された
血圧値の正真状態を判定して、正常と判定された血圧値
のみを表示し得る信頼性の高い電子血圧計を提供するこ
とを目的とする。

（ニ）課題を解決するだめの手段及び作用この目的を達
成させるために、この発明の電子血圧計では、次のよう
な構成としている。

電子血圧計は、動脈を圧迫するだめのカフと、このカフ
に空気圧を供給する加圧手段及びカフの空気を排気する
排気手段を含む空気圧系と、前記カフの圧力を検出する
カフ圧センサと、そのカフ圧の変化過程での血管情報を
検出する血管情報検出手段と、前記カフ圧センサ及び血
管情報検出手段から得たカフ圧とＩ’ｌｌ管情報点情報
／）血圧値を決定する血圧決定手段とから成る血圧計で
あって、前記血圧決定手段により算出された最高血圧値
と最低血圧イ直の差値を算出する差値算出手段と、ごの
差値を用いて所定の演算式により決定された許容範囲内
に、最高血圧値及びもしくは最低血圧値が存在するか否
かを判定する算ｊ」月１１圧値の正異判定手段とを具備
している。

このような構成を有する電子血圧計は、血圧測定によっ
て決定された最高血圧と最低血圧の差値（この差値を脈
圧と定義する）と最高血圧値との間に、高い相関関係の
あることを臨床データによって得られた知見に基づいて
完成されたものである。

第３図の表に示す臨床データによれば、脈圧と最高血圧
との関係は、（脈圧）　−〇、６７Ｘ　（最高血圧）　　３４．３（
ｍｍＨｇ）の−次間数式で表されることが判る。換言す
れば、血圧測定において、上記−次間数式を大きく外れ
るような最高血圧と脈圧との関係は、生理学上、生じな
いというこよが臨床データより知見された。

従って、決定された血圧値から脈圧を算出し、この脈圧
の上限値と下限値を求める。脈圧の−１−限値と下限値
は次式で求められる。

（」二限値）　＝０．８４Ｘ　（最高血圧）　−３５ｍ
ｍ１ｌＩ′！（下限値）　＝０．６０Ｘ　（最高血ＩＦ
）　　３９ｍｍｆｔｇ通常の血圧値であれば、第４図の
表で示ず領域■の範囲（脈圧の」二限値と下限値により
区画される範囲）、つまり脈圧を用い上記演′Ｒ式によ
って決定された許容範囲（領域）内に、存在することと
なる。この領域■は、最高血圧と脈圧によって決定され
る。この最高血圧と脈圧によって決まる点が、領域Ｈの
範囲外に存在する場合（碩域Ｉ或いは領域■に存在する
場合）は、最高血圧または最低血圧の少なくともいずれ
かが、外乱等の影響によって異常な値となっていると判
定し得る。例えば、脈圧と上ｌ！ｌ値、下限値とを比較
し、それらの関係が（下限値）≦脈圧≦上限値であれば、最高血圧及び最低血圧に異常がないと判定し
、血圧値を表示する。一方、（下限値）〉脈圧、或いは（脈圧）〉（上限値）である
場合は、最高血圧または最低血圧のすくなくともいずれ
かが、異常であると判定し、血圧値を表示しないで、例
えば「エラー表示ｊを行う。

これにより、電子血圧計の測定信頼性を向上させ得る。

（ホ）実施例第５図は、この発明に係る電子血圧計の具体的な構成例
（回路・空気圧系）を示すブロック図である。

カフェは、内部にに音検出用の血管音センサ（マイクロ
フォン）１１を内蔵しており、このカフェは、駆動回路
２１により作動する加圧ポンプ２、急速排気弁１８、微
速排気弁１４及び圧力センサ１５に連繋させて空気系が
構成されている。

加圧ポンプ２は、スター！・スイッチのＯＮ操作があっ
た時、ＣＰＵ　（セントラルプロセッシングユニント）
３の指令に基づき前記カフ１を加圧して、カフェに巻か
れた動脈を圧迫し、被測定者の最高血圧以上に加圧して
阻血する。その後、カフェの空気が、微速排気弁１４に
より２乃至３　ｍｍＨｇ／ｓｅｃ程麿の緩やかな速度で
微速排気され減圧される。前記血管音センサ１１は、微
速排気時に検出したに音（コロトコフ音）を電気信号に
変換し、検出器１２はこのに音信号を検知増幅してＣＰ
Ｕ３に出力する。

−に記圧ツノセンサ１５ば、圧電変換素子等を用いた電
気的圧力針で、常時、カフ１に加えられる圧力の変化を
検出し、その検出出力（カフ圧のアナログ量）は、増幅
器１６で増幅され、Ａ／Ｄ変換器１３によってＣＰＵ３
が取り込み易いデジタル値に変換される。

前記ＣＰ　Ｕ　３は、プログラム及び測定データを記憶
するメモリを内蔵する他、Ａ／Ｄ変換器１３の切換えに
よりカフ圧データ、Ｋ音データを取り込む機能、加圧ポ
ンプ２をＯＮ１０　Ｆ　Ｆする機能及びカフ圧データと
に音データとから血圧を決定する機能等を備えている。

また、ＣＰ　Ｕ　３は、決定した最高血圧値と最低血圧
イ１ｕとの差値（脈圧・ＰＰ）を算出し、この脈圧の上
限値（ＰＰ、、、　）及び下限値（ＰＰ、ｉ。）を、次
式にて算出する。

この算出式は、府立工場保険金にて収集された外来患者
２３１名から得られた臨床データ（第３図）に基づくも
ので、脈圧と最高血圧との相関が、（脈圧）　＝０．６
７Ｘ　（最高血圧）　　３４．３ｍｍｈ　（１式）この
ような−次間数式として表せることを知見し、この（１
式）に基づき、脈圧の」二限値及びド限値を次式により
算出する。

ＰＰ、８Ｘ＝０．８４Ｘ　（最高血圧）　　３５ｍｍ１
１ｇ　（２式）ＰＰ、ｉ、、−０，６０Ｘ　（最高血圧
）　　３９ｍｍ１１ｇ　（３式）この上限値、下限値が
、第４図の表で示す血圧脈圧関係評価過程で用いられる
判別直線（点線）であり、臨床データによれば、生理学
上、血圧と脈圧の関係が、この点線（領域■）の範囲を
逸脱する事がない。仮に、最高血圧と脈圧の関係が、こ
の領域Ｈの範囲を逸脱している場合（領域Ｉ、或いは領
域■に存在する場合）は、最高血圧または最低血圧が何
等かの影響を受り、大きな誤差をもっていると理解し得
る。従って、ＣＰ　Ｕ　３では算出した脈圧・ＰＰと、
ｐｐ、、、及びＰＰｍ１ｎとを比較し、それらの関係が（ｐｐ、、、、、≦（脈圧）≦（ＰＰ、、、　）であれ
ば、最高血圧及び最低血圧に異常がないと判定し、この
１＠圧植を表示器４に表示させる。

方、ｐｐ、、ｌ、＞ｐｐ　　或いはＰＰ＞　ＰＩ”ｍａ
ｙである場合は、最高血圧または最低Ｉｆｎ圧の少なく
ともいずれかが、異常であると判定して血圧値を表示せ
ず「エラー表示」させる機能を有している。

第２図は、電子血圧計の全体的な処理動作を示すフロー
ヂャートである。

血圧測定に際し、測定スタートボタンをＯＮすると〔ス
テップ（以下ｒＳＴＪという）１〕、カフェの加圧が開
始され（Ｓｒ１）、所定の圧力、つまり動脈が阻血され
るまでカフ加圧が続行される（Ｓｒ１）。カフェが加圧
され、動脈が阻血されると、Ｓｒ１の判定がＹＥＳとな
り、微速排気が開始し、カフｌが緩やかに減圧されてい
＜　（ＳＴ４）。この減圧過程において、最高血圧及び
最低血圧が決定される。例えば、減圧過程においてに音
が発生した時点のカフ圧を最高血圧、Ｋ音消失時点のカ
フ圧を最低血圧と決定する（Ｓｒ５）。

血圧値が決定されると、急速排気弁１８を開き、カフェ
を急速減圧する（Ｓｒ６）。この段階において、ＣＰＵ
３が血圧値と脈圧の関係評価を実行する。つまり、血圧
値が正常であるか否かを後述する判定方式に基づき実行
しく５Ｔ７）、血圧値が正常であると判定した場合に、
表示器４に血圧値を表示させ（ＳＴＩＯ）、逆に血圧値
が異常であると判定した場合には、表示器に血圧値を表
示−已ず、例えば「エラー表示」を行う（Ｓｒ１）。

そして、予め被測定者が再測定ボタンを押しているか否
かを判定しく５Ｔ９）、再測定ボタンを押している場合
には、血圧の再測定を実行しく５Ｔ２）、再測定ボタン
を押していない場合には測定を終了する。

第１図は、前記ＳＴ７で実行する血圧と脈圧の関係評価
、つまり血圧値が正常であるか否かを判定する具体的な
処理動作を示すフローチャー１・である。

決定した血圧値が正常であるか否かの判定は、まず脈圧
を求める。脈圧は、最高血圧と最低血圧の差値を求める
ことで算出される（Ｓｒ７１）。

次いで、求めた脈圧と最高血圧とから上記（２式）によ
り脈圧の上限（直を、（３式）により脈圧の下限値を求
める（Ｓｒ７２）。つまり、ここで第４図に示す領域■
（脈圧によって求められた許容範囲）を得る。そして、
脈圧と最高血圧とによって決まる点が、この領域Ｈの範
囲内に存在するが否かを判定する。この判定は、脈圧と
下限値及び脈圧と上限値とをそれぞれ順次比較すること
で行う（Ｓｒ７３．７４）。そして、各比較を実行した
結果、脈圧が下限値と同じか或いは太きく　（Ｓｒ７３
）、且つ下限値と等しいか或いは小さい場合、つまり脈
圧が第４図で示す領域Ｈの範囲内に存在している場合に
は、臨床データで知見された件理学上、最高血圧、最低
血圧の両方が正常であると判定しくＳｒ７４　）　、こ
の血圧値を表示器４に表示させる（ＳＴＩＯ）。しかし
、各比較を実行した結果、脈圧が下限値より小さい場合
（Ｓｒ７３）或いは脈圧が上限値より大きい場合（Ｓｒ
７４）は、脈圧が第４図で示す領域■の範囲外に存在す
るため、臨床データで知見された住理学−に、本来はあ
り得ないことと理解される。従って、この場合、最高血
圧値または最低血圧値の少なくともいずれかに異常があ
ると判定しく５Ｔ７５．５Ｔ７６）、表示器４に血圧値
を表示せず、「エラー表示」を行う（Ｓｒ１）。

かくして、正常な血圧値のみを表示器４に表示させ、血
圧値の異常性を認めた場合には、そのｌｌＴｌ圧値を表
示させないから、測定血圧値の信顧性が向上する。

尚、実施例では、Ｋ合方式による電子血圧計を示したが
、この発明はこれに限らず、例えば脈波検出による振動
法等、最高血圧と最低血圧を算出するあらゆる電子■■
圧計に応用し得ることは勿論である。

また、実施に際しては、算出された血圧値を正常でない
と判定した場合に、自動的に再測定を実行するようにし
ても良い。更に、測定結果を有効か否かを判定する機能
は、使用者が任意に設定し得る手段によって、解除可能
としても良い。また、有効でない測定が少なくとも２回
の所定回数連続して行われた場合には、有効判定機能を
一時的に廃止し、通常の測定に切換えるようにしても良
い。

（へ）発明の効果この発明では、以上のように、決定した血圧値から脈圧
を求め、この脈圧を用いて決定された許容範囲内に最高
血圧と最低血圧、或いはそのいずれかが存在するか否か
を判定することとしたから、Ｋ音あるいは脈波成分等の
血圧決定要因に対し外乱が混入し、誤差のある血圧値が
算出された場合には、その血圧値を表示せず、正常な血
圧値のみを表示することが出来る。従って、血圧測定の
信頼性を向上し得る等、発明目的を達成した優れた効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、実施例電子血圧計の具体的な要部処理動作を
示すフローチャー１・、第２図は、実施例電子血圧計の
全体的な処理動作を示すフローチャート、第３図は、臨
床データに基づく脈圧と最高血圧の相関を示す説明図、
第４図は、血圧と脈圧関係評価過程で用いられる判別直
線を示す説明図、第５図は、実施例電子血圧計のブロッ
ク図である。１：カフ、　　　　　２：ポンプ、３：ＣＰＵ、　　　　　１１：コロトコフ音センサ、１
４：微速排気弁、１５：圧力トランスデユーサ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）動脈を圧迫するためのカフと、このカフに空気圧
を供給する加圧手段及びカフの空気を排気する排気手段
を含む空気圧系と、前記カフの圧力を検出するカフ圧セ
ンサと、そのカフ圧の変化過程での血管情報を検出する
血管情報検出手段と、前記カフ圧センサ及び血管情報検
出手段から得たカフ圧と血管情報とにより血圧値を決定
する血圧決定手段とから成る血圧計において、前記血圧決定手段により算出された最高血圧値と最低血
圧値の差値を算出する差値算出手段と、この差値を用い
て所定の演算式により決定された許容範囲内に、最高血
圧値及びもしくは最低血圧値が存在するか否かを判定す
る算出血圧値の正異判定手段とを備えてなる電子血圧計
。