JPH0235407B2 - - Google Patents
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- JPH0235407B2 JPH0235407B2 JP57010948A JP1094882A JPH0235407B2 JP H0235407 B2 JPH0235407 B2 JP H0235407B2 JP 57010948 A JP57010948 A JP 57010948A JP 1094882 A JP1094882 A JP 1094882A JP H0235407 B2 JPH0235407 B2 JP H0235407B2
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- formula
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- oil
- electrical insulating
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Lubricants (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
［産業上の利用分野］
本発明は、電力ケーブル、変圧器、コンデンサ
等の電気機器に用いられる電気絶縁油に関し、詳
しくは水素ガス吸収性の改良された電気絶縁油に
関する。 ［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］ 従来から電気絶縁油として石油系潤滑油などの
鉱油のほか難燃性が要求される用途には塩化ジフ
エニル、塩化ベンゼンなどが用いられてきた。し
かし、近年の電力需要増大に伴ない、電力ケーブ
ル、変圧器、コンデンサ等の電気機器はますます
高電圧化の傾向にあり、これら電気機器に用いら
れる電気絶縁油に要求される特性はより厳しいも
のとなつてきている。 この要求に応えるため、これまでに鉱油にアル
キルベンゼンを添加配合したものやアリールフエ
ニルエタン誘導体などが開発されている。しかし
ながら、これら電気絶縁油はその電気絶縁性は比
較的良好であるが、ますます高電圧印加になる状
況下で発生する水素ガスの吸収性については必ず
しも満足すべきものではなかつた。また、絶縁油
によつて引火点が低いため危険であつたり、特有
の臭気のため取扱いが不便である等の欠点があつ
た。 本発明の目的は、このような欠点を解消し、特
に高電圧用電気機器に好適な電気絶縁油を提供す
ることである。 ［課題を解決するための手段］ 本発明は鉱油100重量部と式 （ただし、ｎは０〜２の整数を示す。） で表わされる化合物２〜10重量部との合計量100
重量部に対して、式
等の電気機器に用いられる電気絶縁油に関し、詳
しくは水素ガス吸収性の改良された電気絶縁油に
関する。 ［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］ 従来から電気絶縁油として石油系潤滑油などの
鉱油のほか難燃性が要求される用途には塩化ジフ
エニル、塩化ベンゼンなどが用いられてきた。し
かし、近年の電力需要増大に伴ない、電力ケーブ
ル、変圧器、コンデンサ等の電気機器はますます
高電圧化の傾向にあり、これら電気機器に用いら
れる電気絶縁油に要求される特性はより厳しいも
のとなつてきている。 この要求に応えるため、これまでに鉱油にアル
キルベンゼンを添加配合したものやアリールフエ
ニルエタン誘導体などが開発されている。しかし
ながら、これら電気絶縁油はその電気絶縁性は比
較的良好であるが、ますます高電圧印加になる状
況下で発生する水素ガスの吸収性については必ず
しも満足すべきものではなかつた。また、絶縁油
によつて引火点が低いため危険であつたり、特有
の臭気のため取扱いが不便である等の欠点があつ
た。 本発明の目的は、このような欠点を解消し、特
に高電圧用電気機器に好適な電気絶縁油を提供す
ることである。 ［課題を解決するための手段］ 本発明は鉱油100重量部と式 （ただし、ｎは０〜２の整数を示す。） で表わされる化合物２〜10重量部との合計量100
重量部に対して、式
【式】および
【式】
（ただし、Ｒはアルキル基、ｎは０または１以上
の整数を示す。） で表わされる化合物の少なくとも１種を２〜10重
量部の割合で配合してなる電気絶縁油。を提供す
るものである。 本発明に用いる鉱油については特に制限されな
いが、パラフイン基油、ナフテン基油および中間
基油のいずれかを原料として得られる潤滑油留分
が好ましく、該留分は沸点が240〜460℃、好まし
くは250〜420℃であることが望ましい。 次に、鉱油に添加する化合物については、式
の化合物はナフタリン類であり、ナフタリン、メ
チルナフタリン、ジメチルナフタリンがある。 式ａの化合物はフルオレン類であり、フルオ
レン、メチルフルオレンなどがある。式ｂの化
合物はアセナフテン類であり、アセナフテン、メ
チルアセナフテンなどがある。 これら式および式ａ〜ｂの化合物は、た
とえばナフサ分解によつて生じる熱分解ガソリン
やナフサの接触改質によつて生じる改質油などを
原料とする芳香族炭化水素製造の際の生成物、ナ
フサの接触改質油、石炭系タール等を分留精製す
ることによつて得ることができる。 本願発明において、鉱油と式の化合物の配合
割合については鉱油100重量部に対して式の化
合物２〜10重量部である。式の化合物が２重量
部未満では電気絶縁性および水素ガス吸収性が十
分に満足しうる程度に改善されない。また、式
の化合物が10重量部を超えると、絶縁油の引火点
が低下するので好ましくない。 本願発明においては上記の如き鉱油と式の化
合物の合計量100重量部に対して式ａ〜ｂの
化合物の少なくとも１種を２〜10重量部の割合で
配合する。 式の化合物は引火点の向上、臭気の除去を目
的として加えるものであり、２重量部未満では該
目的を十分に達成することができない。また、10
重量部を超えて加えても、それに相応する効果が
得られない。 電気絶縁油に高電圧が印加されると、コロナ放
電または電解効果により油が分解して水素が発生
し、これが気泡となつて分解することによつて油
の電気絶縁性が低下するばかりか、水素の存在は
電気機器の安全上からも好ましくない。本発明に
よれば水素ガスの吸収性がすぐれているため、こ
のようなトラブルが生せず長期間にわたり良好な
電気絶縁性を保持することができる。しかも、本
発明の電気絶縁油は引火点が向上し、特有の臭気
も除去されているので安全性が高く、かつ取扱い
上の不都合もない。したがつて、本発明の電気絶
縁油は各電気機器の絶縁に極めて有用なものであ
る。 次に、本発明の実施例を示す。 実施例１〜２、比較例104および参考例１〜９ 鉱油として沸点250〜420℃の潤滑油100重量部
を用い、これに式の化合物を所定量加えると共
に、式の化合物の所定量を加えて電気絶縁油を
得た。 この電気絶縁油の性質について測定した結果を
第１表に示す。
の整数を示す。） で表わされる化合物の少なくとも１種を２〜10重
量部の割合で配合してなる電気絶縁油。を提供す
るものである。 本発明に用いる鉱油については特に制限されな
いが、パラフイン基油、ナフテン基油および中間
基油のいずれかを原料として得られる潤滑油留分
が好ましく、該留分は沸点が240〜460℃、好まし
くは250〜420℃であることが望ましい。 次に、鉱油に添加する化合物については、式
の化合物はナフタリン類であり、ナフタリン、メ
チルナフタリン、ジメチルナフタリンがある。 式ａの化合物はフルオレン類であり、フルオ
レン、メチルフルオレンなどがある。式ｂの化
合物はアセナフテン類であり、アセナフテン、メ
チルアセナフテンなどがある。 これら式および式ａ〜ｂの化合物は、た
とえばナフサ分解によつて生じる熱分解ガソリン
やナフサの接触改質によつて生じる改質油などを
原料とする芳香族炭化水素製造の際の生成物、ナ
フサの接触改質油、石炭系タール等を分留精製す
ることによつて得ることができる。 本願発明において、鉱油と式の化合物の配合
割合については鉱油100重量部に対して式の化
合物２〜10重量部である。式の化合物が２重量
部未満では電気絶縁性および水素ガス吸収性が十
分に満足しうる程度に改善されない。また、式
の化合物が10重量部を超えると、絶縁油の引火点
が低下するので好ましくない。 本願発明においては上記の如き鉱油と式の化
合物の合計量100重量部に対して式ａ〜ｂの
化合物の少なくとも１種を２〜10重量部の割合で
配合する。 式の化合物は引火点の向上、臭気の除去を目
的として加えるものであり、２重量部未満では該
目的を十分に達成することができない。また、10
重量部を超えて加えても、それに相応する効果が
得られない。 電気絶縁油に高電圧が印加されると、コロナ放
電または電解効果により油が分解して水素が発生
し、これが気泡となつて分解することによつて油
の電気絶縁性が低下するばかりか、水素の存在は
電気機器の安全上からも好ましくない。本発明に
よれば水素ガスの吸収性がすぐれているため、こ
のようなトラブルが生せず長期間にわたり良好な
電気絶縁性を保持することができる。しかも、本
発明の電気絶縁油は引火点が向上し、特有の臭気
も除去されているので安全性が高く、かつ取扱い
上の不都合もない。したがつて、本発明の電気絶
縁油は各電気機器の絶縁に極めて有用なものであ
る。 次に、本発明の実施例を示す。 実施例１〜２、比較例104および参考例１〜９ 鉱油として沸点250〜420℃の潤滑油100重量部
を用い、これに式の化合物を所定量加えると共
に、式の化合物の所定量を加えて電気絶縁油を
得た。 この電気絶縁油の性質について測定した結果を
第１表に示す。
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 鉱油100重量部と式 （ただし、ｎは０〜２の整数を示す。） で表わされる化合物２〜10重量部との合計量100
重量部に対して、式 【式】および 【式】 （ただし、Ｒはアルキル基、ｎは０または１以上
の整数を示す。） で表わされる化合物の少なくとも１種を２〜10重
量部の割合で配合してなる電気絶縁油。 ２ 鉱油が沸点240〜460℃のものである特許請求
の範囲第１項記載の電気絶縁油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1094882A JPS58128603A (ja) | 1982-01-28 | 1982-01-28 | 電気絶縁油 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1094882A JPS58128603A (ja) | 1982-01-28 | 1982-01-28 | 電気絶縁油 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58128603A JPS58128603A (ja) | 1983-08-01 |
| JPH0235407B2 true JPH0235407B2 (ja) | 1990-08-10 |
Family
ID=11764417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1094882A Granted JPS58128603A (ja) | 1982-01-28 | 1982-01-28 | 電気絶縁油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58128603A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021172405A1 (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-02 | 株式会社Ｃｙｇａｍｅｓ | プログラム、電子装置、方法、及びシステム |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5078899A (ja) * | 1973-11-16 | 1975-06-26 | ||
| JPS5086700A (ja) * | 1973-12-06 | 1975-07-12 | ||
| JPS5163499A (ja) * | 1974-11-29 | 1976-06-01 | Hitachi Ltd | Ekitaijudensoseibutsuo funyushita denkisochi |
-
1982
- 1982-01-28 JP JP1094882A patent/JPS58128603A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5078899A (ja) * | 1973-11-16 | 1975-06-26 | ||
| JPS5086700A (ja) * | 1973-12-06 | 1975-07-12 | ||
| JPS5163499A (ja) * | 1974-11-29 | 1976-06-01 | Hitachi Ltd | Ekitaijudensoseibutsuo funyushita denkisochi |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2021172405A1 (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-02 | 株式会社Ｃｙｇａｍｅｓ | プログラム、電子装置、方法、及びシステム |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58128603A (ja) | 1983-08-01 |
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