JPH0235394A - 金属検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は、ベルトコンベヤで輸送中の鉱石の如き輸送物
体内に混入している金属片の検出を目的とする金属検出
装置に関するものである。

（従来の技術） ベルトコンベヤで輸送時の鉱石中に混入している金属片
の検出を目的とした金属検出装置として、本願出願人の
うちの一出願人は一つの装置を提案している（特公昭５
６−３５９４８号公報）。すなわち、鉱石中の金属片を
検出するために、交番磁界内に置かれた鉱石の透磁率と
鉄損の変化を利用したもので、この動作原理を第１図に
示した回路図によって説明する。

第１図において、インダクタンスＬと直流抵抗Ｒを有す
るサーチコイル１．サーチコイル１を一次側とするトラ
ンス２１回路定数βなる帰還回路３及び増幅器４によっ
て発振回路６が構成されている。又発振回路６の電源電
圧Ｖ　ｃｃは端子５から負荷抵抗ＲＬを経て供給される
。発振回路６の発振周波数は数百Ｈｚ〜ＩＫＨｚである
。

いま、サーチコイル１の中を磁性を有する鉱石を通過さ
せると、この鉱石の透磁性によりサーチコイル１の■、
ばΔ■、だげ増加し、又、その鉱石中の鉄損により直流
抵抗ＲはΔＲだけ増加する。このようなサーチコイル１
のインピーダンスの変化は、発振回路６で消費させるエ
ネルギーを増減させるので、このため電源端子５から供
給している電源電圧Ｖ　ｃｃによる電流Ｉを増加又は減
少せしめる。従ってこの電流■の変化によって負荷抵抗
ＲＬの両端には変化電圧Δｅを生じ、この変化Δｅは出
力信号として、コンデンサＣを通して取り出し得る。こ
こで、発振回路６の帰還回路３の回路定数βを調整して
発振の状態を変えてゆくと、ΔＬ。

ΔＲの大きさはこれに対応して変化するが、ある点にお
いて、ΔＬ、　ΔＲの両度化分による発振回路６におけ
るエネルギー損失の増減分が、互いに平衡して電源端子
５の電流Ｉに変化を生じない状態におくことができる。

従って、この状態では八〇は０である。すなわち鉱石自
体は感知しないことになる。

以上のように調整された発振回路６のサーチコイル１の
中に金属片が混入している鉱石を通すと、鉱石の影響を
受けることなく、混入金属片による変化分のみを出力信
号として負荷抵抗Ｒ１，の両端に取り出し得る。

上記のような金属検出装置を鉱石の輸送工程で使用する
場合、次のような問題がある。一般に、製鉄所で取り扱
われる鉱石は、かなりの種類の銘柄があり、これらの種
々の鉱石がもつ磁性の大きさには無視できない差異があ
る。前述した金属検出装置の鉱石に対する平衡調整は、
このようなすべての鉱石に対して行うことばできないの
で代表的な鉱石（通常では最も磁性の大きい鉱石）を選
んでこれを行う。

しかし、このような状態で、他の鉱石（例えば比較的磁
性の小さい鉱石）が輸送されてきた場合は、調整が適し
た状態にないので混入金属片の効果的な検出ができない
。従って実際の使用においては鉱石の銘柄別に第２図に
示した装置の感度調節器（利得調節器）７をその都度調
節してこれを補正している。このような感度調整のため
の操作は、鉱石の輸送現場に設置された金属検出装置に
おいて行われるが、特に製鉄所においては長大な輸送コ
ンベヤが数多く使用されている場合が多く、輸送中の鉱
石の銘柄が切替わる度に、現場にてこのような手動によ
る補正を行う作業に、かなりの労力が費やされている現
状にある。

（発明が解決しようとする問題点） 以上のように、従来のこの種金属検出装置においては、
輸送鉱石の銘柄が変わる度に、その鉱石が有する磁性の
大きさに応じた感度の補正作業が必要であるが、該金属
検出装置が輸送工程現場に設置されている場合、この作
業にはかなりの労力を費やしている。

（発明の目的） 本発明はかかる問題を解決するべく省力化の手段として
開発されたもので、鉱石輸送工程の管理用のコンピュー
タと連動させて、該補正作業を自動化した金属検出装置
を提供しようとするものである。

（発明の構成） このため本発明は、ベルトコンヘヤで輸送中の鉱石に混
入金属片を検出する金属検出装置において、磁性の異な
る複数の鉱石に対して感度補正を行うために、これら複
数の磁性の大きさに対応した複数の感度調節回路を備え
、この感度調節回路を、鉱石輸送管理用コンピュータか
らの指令によって、鉱石が有する磁性の大きさに応じて
自動制御することを特徴とするように構成されている。

（実施例） 以下、本発明の詳細な説明する。

はじめに、本発明装置の検出対象となる鉱石の磁性につ
いて説明する。鉱石が有する磁性の大きさは、その鉱石
が含有するＦｅＯ値に比例するが、通常、製鉄所で処理
されている鉱石は、■ヘマタイト系、■マグヘマタイト
系、■マグネフィト系の３種の鉱石区分に大別できる。

第１表にこれらの鉱石区分とＦｅＯのおよその含有量を
示した。

第２表 第 表 第１表から、各々の鉱石群の磁性的性質として、マグネ
タイＩ・系は最も透磁率が大きく、ヘマタイト系はこれ
が最も小さい、又マグヘマタイト系は両者の略中間に位
置していることが知られる。従って、本金属検出装置の
調整を行う際は、まずマグネタイト系鉱石のサンプルを
第１図サーチコイル１に通過させて、帰還回路３の回路
定数βを調整し、これによって平衡調整を行う。次に他
の区分の鉱石群のサンプルを逐次サーチコイル１を通過
させて、第２図に示す感度調節器７を調整して各々の感
度の補正を行う。これは前述した通りである。

このような煩雑な感度補正の作業を規準化するために、
鉱石区分の異なる数百種の鉱石の中から第２表に示すよ
うに各区分の代表サンプル５種（銘柄Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、
Ｅ）を定め、これらに対し、感度調節器７で補正を行い
、この目盛の読みから各銘柄Ａ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅについ
て同表に示されるような感度補正値が得られている。こ
こで感度調節器７の目盛は、第３図に示されるように補
正器の全変化幅に対し、直線的に１０等分したものであ
る。

本発明では、上記の代表銘柄に対し、その各々の補正値
に設定された感度調節器７を、これに対応する個数だけ
予め金属検出装置の内部に設置しておき、鉱石の輸送管
理用コンピュータからの指令信号によって、鉱石の銘柄
特性であるＦｅＯ値判別し、そのいずれかを選択して動
作させるようにしたものである。この実施例を第４図に
示した。同図において、ＶＲ，〜ＶＲ，，は予め設定さ
れた感度調節器である。又、Ｓ、〜Ｓ、ｌはＶ　ＲＩ〜
ＶＲ，のいずれかの動作を選択するための接点であり、
上記の輸送管理用コンピュータからの指令信号によって
開閉する。

第５図に、輸送系統（Ｉ）（ｎ）（ＩＩＩ）のベルトコ
ンベヤによる鉱石の輸送計画の一例を示した。これらの
タイムチャー１−では輸送系統別の各銘柄の輸送スケジ
ュールと、これに対応して必要とされる感度補正値が示
されている。

第６図は計画実行のためのフローチャートである。計画
の実行は輸送管理用コンピコ、−夕によって行われるが
、「作業開始→輸送計画の打込み→補正値の選択→補正
値の発信→コンベヤの運転→コンベヤの停止→作業終了
」の順で実行されるものである。

以上迷べたように、本発明はベルトコンベヤで輸送中の
鉱石に混入する金属片を検出する際に、輸送鉱石の銘柄
の変化に応じて行う必要がある煩雑な感度補正作業を著
しく軽減し、保守調整作業の省力化に寄与するところが
極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の前提となる従来の金属検出器の構成例
を示す回路図、第２図、第３図及び第４図は本発明装置
に用いられる調整器の原理と構造例を説明するための回
路図、第５図は本発明の使用例の動作を説明するための
タイムチャー１・、第６図は本発明の詳細な説明するだ
めのフローチャートである。 １・・・サーチコイル、　　２・・・トランス、３・・
・帰還回路、　４・・・増幅器、　５・・・端子、６・
・・発振回路、　７（ＶＲＩ、ＶＲ２，−ＶＲ，、）・
・・感度調節器、　　Ｃ・・・コンデンサ、ｓ、、ｓ２
，５３−＝ｓ、、・・・接点。 ′楳乗薫円噸−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ベルトコンベヤで輸送中の磁性を有する輸送物体に混入
   した金属片を検出するために、発振回路の一部をサーチ
   コイルとし、該サーチコイルを通過する前記輸送物体が
   もつ透磁率と鉄損の該サーチコイルに対して与える変化
   が平衡するように設定された状態での前記発振回路の出
   力変化を検知することによって、前記混入金属片の検出
   を行う金属検出装置において、該サーチコイルを通過す
   る複数の銘柄の輸送物体に対しそれぞれ、前記の平衡が
   得られるように対応して設けられた複数の感度補正回路
   を前記金属検出装置を備え、該複数の銘柄の輸送物体の
   それぞれの輸送タイムチャートに基づき該複数の感度補
   正回路を対応するように選択する制御を行うように構成
   されたことを特徴とする金属検出装置。