JPH0234439B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0234439B2 JPH0234439B2 JP58158693A JP15869383A JPH0234439B2 JP H0234439 B2 JPH0234439 B2 JP H0234439B2 JP 58158693 A JP58158693 A JP 58158693A JP 15869383 A JP15869383 A JP 15869383A JP H0234439 B2 JPH0234439 B2 JP H0234439B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- timing
- wave
- subject
- detection device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 18
- 239000002872 contrast media Substances 0.000 claims description 12
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 9
- 238000002405 diagnostic procedure Methods 0.000 claims description 5
- 238000003745 diagnosis Methods 0.000 claims description 2
- 210000004351 coronary vessel Anatomy 0.000 description 18
- 210000002216 heart Anatomy 0.000 description 14
- 239000008280 blood Substances 0.000 description 8
- 210000004369 blood Anatomy 0.000 description 8
- 238000000034 method Methods 0.000 description 8
- 230000000747 cardiac effect Effects 0.000 description 3
- 210000000709 aorta Anatomy 0.000 description 2
- 230000006793 arrhythmia Effects 0.000 description 2
- 206010003119 arrhythmia Diseases 0.000 description 2
- 230000017531 blood circulation Effects 0.000 description 2
- 210000004204 blood vessel Anatomy 0.000 description 2
- 210000003414 extremity Anatomy 0.000 description 2
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 2
- 210000005240 left ventricle Anatomy 0.000 description 2
- 210000004165 myocardium Anatomy 0.000 description 2
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 2
- 238000002601 radiography Methods 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 238000012800 visualization Methods 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 238000002583 angiography Methods 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 238000002586 coronary angiography Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000003203 everyday effect Effects 0.000 description 1
- 230000010247 heart contraction Effects 0.000 description 1
- 238000001990 intravenous administration Methods 0.000 description 1
- 210000005246 left atrium Anatomy 0.000 description 1
- 210000004072 lung Anatomy 0.000 description 1
- 230000003340 mental effect Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 208000010125 myocardial infarction Diseases 0.000 description 1
- 210000000056 organ Anatomy 0.000 description 1
- 210000001147 pulmonary artery Anatomy 0.000 description 1
- 210000003492 pulmonary vein Anatomy 0.000 description 1
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 1
- 210000005245 right atrium Anatomy 0.000 description 1
- 210000005241 right ventricle Anatomy 0.000 description 1
- 210000003462 vein Anatomy 0.000 description 1
- 210000000707 wrist Anatomy 0.000 description 1
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B6/00—Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
- A61B6/54—Control of apparatus or devices for radiation diagnosis
- A61B6/541—Control of apparatus or devices for radiation diagnosis involving acquisition triggered by a physiological signal
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Physiology (AREA)
- Radiology & Medical Imaging (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Surgery (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- X-Ray Techniques (AREA)
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野]
本発明はX線診断装置に係り、特にカテーテル
を使うことなく冠動脈を描写することを可能とす
る循環器用のX線診断方法及びその装置に関する
ものである。
を使うことなく冠動脈を描写することを可能とす
る循環器用のX線診断方法及びその装置に関する
ものである。
[発明の技術的背景]
心臓を養つている血管である冠動脈は閉塞する
心筋梗塞となるため、その正常、異常の確認は特
に重要であり、従来より、動脈からカテーテルを
挿入し冠動脈に造影剤を注入してX線撮影する冠
動脈造影法が普及している。しかし、動脈血管に
直接チユーブを挿入するカテーテル法は危険性も
あり熟練した高度の医療技術を要するなど被検
者、医師の肉体的、精神的な負担が非常に大き
い。
心筋梗塞となるため、その正常、異常の確認は特
に重要であり、従来より、動脈からカテーテルを
挿入し冠動脈に造影剤を注入してX線撮影する冠
動脈造影法が普及している。しかし、動脈血管に
直接チユーブを挿入するカテーテル法は危険性も
あり熟練した高度の医療技術を要するなど被検
者、医師の肉体的、精神的な負担が非常に大き
い。
一方、近年になつて静脈から造影剤を注入し、
造影剤の注入前と注入後のX線像のサブトラクシ
ヨン(差をとること)により、腎動脈や頚動脈の
造影を行なう静注サブトラクシヨン造影(Ven−
ous Subtraction Angiography〜以下「VSA」
と称する)法が開発された。しかし、心臓は常時
動いているために冠動脈をこのVSA法により描
写することは不可能であつた。
造影剤の注入前と注入後のX線像のサブトラクシ
ヨン(差をとること)により、腎動脈や頚動脈の
造影を行なう静注サブトラクシヨン造影(Ven−
ous Subtraction Angiography〜以下「VSA」
と称する)法が開発された。しかし、心臓は常時
動いているために冠動脈をこのVSA法により描
写することは不可能であつた。
またVSA法において、X線は連続して曝射さ
せ透視画像の取込み手段を心臓の動作タイミング
に同期させて作動させて取込みを行なうようにす
ることも考えられるが、この場合、透視画像のコ
ントラストを良好に保つために充分なX線出力を
得るためには、X線管の容量を大きくしなければ
ならず、装置の大型化、コストアツプになつてし
まう。さらにこの場合は、被検体としての被検者
のX線被曝を増大させるという問題もある。
せ透視画像の取込み手段を心臓の動作タイミング
に同期させて作動させて取込みを行なうようにす
ることも考えられるが、この場合、透視画像のコ
ントラストを良好に保つために充分なX線出力を
得るためには、X線管の容量を大きくしなければ
ならず、装置の大型化、コストアツプになつてし
まう。さらにこの場合は、被検体としての被検者
のX線被曝を増大させるという問題もある。
[発明の目的]
本発明の目的とするところは、VSA法による
冠動脈の描出を可能とするX線診断方法及びその
装置を提供することにある。
冠動脈の描出を可能とするX線診断方法及びその
装置を提供することにある。
[発明の概要]
本発明はX線発生装置より発生し被検体を透過
したX線を検出装置で検出し映像情報を得て診断
に供するX線診断装置において、被検体から検出
した心電図信号のQRS波のタイミングをR波検
出装置で検出し、この検出に基づきタイミング制
御装置で上記X線発生装置を制御してQRS波の
タイミングの所定時間後にX線曝射を開始させ且
つ次の上記QRS波の前縁(通常立上り)のタイ
ミングでX線曝射を停止させることを特徴として
いる。
したX線を検出装置で検出し映像情報を得て診断
に供するX線診断装置において、被検体から検出
した心電図信号のQRS波のタイミングをR波検
出装置で検出し、この検出に基づきタイミング制
御装置で上記X線発生装置を制御してQRS波の
タイミングの所定時間後にX線曝射を開始させ且
つ次の上記QRS波の前縁(通常立上り)のタイ
ミングでX線曝射を停止させることを特徴として
いる。
[発明の実施例]
第1図に本発明の一実施例の構成を示す。
寝台天板1の上に載置された被検体(一般に人
体)Hには、X線管2およびこれを駆動するX線
用電源を含むX線コントローラ3からなるX線発
生装置によりX線が照射される。被検体Hの心臓
部分および寝台天板1を透過したX線は例えばX
線イメージインテンシフアイア、テレビカメラお
よび光学系で構成されるX線テレビジヨン撮像系
等からなるX線映像検出装置4により平面像とし
て検出され、その出力は電気信号としてデータ処
理装置5に入力される。
体)Hには、X線管2およびこれを駆動するX線
用電源を含むX線コントローラ3からなるX線発
生装置によりX線が照射される。被検体Hの心臓
部分および寝台天板1を透過したX線は例えばX
線イメージインテンシフアイア、テレビカメラお
よび光学系で構成されるX線テレビジヨン撮像系
等からなるX線映像検出装置4により平面像とし
て検出され、その出力は電気信号としてデータ処
理装置5に入力される。
一方、被検体Hには心電図電極6(実際には手
足に接続するが図では手首に接続したものだけを
示す)を接続し、心電計7により心電図信号を得
る。得られた心電図信号はR波検出装置8に与え
られて心電図波形のQRS波すなわちR波のタイ
ミングが検出され、このR波のタイミングに基づ
きタイミング制御装置9でX線発生のタイミング
制御する曝射制御信号が生成される。この曝射制
御信号によりX線コントローラ4を制御して被検
体HにX線を照射するとともにそのX線照射時間
を制御する。
足に接続するが図では手首に接続したものだけを
示す)を接続し、心電計7により心電図信号を得
る。得られた心電図信号はR波検出装置8に与え
られて心電図波形のQRS波すなわちR波のタイ
ミングが検出され、このR波のタイミングに基づ
きタイミング制御装置9でX線発生のタイミング
制御する曝射制御信号が生成される。この曝射制
御信号によりX線コントローラ4を制御して被検
体HにX線を照射するとともにそのX線照射時間
を制御する。
第2図はこの場合の制御のタイミング関係を詳
しく説明するためのタイミングチヤートである。
しく説明するためのタイミングチヤートである。
第2図aに示したのは被検体Hより得られる例
えば標準第2肢誘導の心電図波形の一例である。
心電図波形は各部分が図示のようにP,Q,R,
S,Tという符号で呼ばれており、QRSの部分
は心臓の収縮の開始時点を表わしている。通常こ
の誘導法によるR波はスパイク状の振幅の大きな
棘波となるためタイミングの検出に最も適してい
る。そして、第2図bは同図aの心電図信号R波
の立上りを利用してR波検出装置8により得られ
る心臓の収縮開始のタイミングパルス波形であ
る。このタイミングパルスを得る技術は既に確立
されている。
えば標準第2肢誘導の心電図波形の一例である。
心電図波形は各部分が図示のようにP,Q,R,
S,Tという符号で呼ばれており、QRSの部分
は心臓の収縮の開始時点を表わしている。通常こ
の誘導法によるR波はスパイク状の振幅の大きな
棘波となるためタイミングの検出に最も適してい
る。そして、第2図bは同図aの心電図信号R波
の立上りを利用してR波検出装置8により得られ
る心臓の収縮開始のタイミングパルス波形であ
る。このタイミングパルスを得る技術は既に確立
されている。
ところで、冠動脈が最も良く描写できるのは心
臓の収縮期ではなく拡張末期である。すなわち、
収縮期には心臓から大動脈へ血液が拍出されるが
心筋が収縮しているため冠動脈中の血液は少なく
描写しにくいのに対し、心筋が弛緩した拡張期に
は大動脈から逆に冠動脈へと血液が流入して冠動
脈中の血液が多くなる。しかも、拡張が終了し次
の収縮が始まるまでの拡張末期には心臓の動きは
心周期中最も少ない。したがつて拡張末期にX線
像を得ることにより冠動脈を最も良く(明瞭に且
つ正確に)描写できることになる。しかしなが
ら、心電図信号から拡張末期のタイミングを直接
検出することは困難である。
臓の収縮期ではなく拡張末期である。すなわち、
収縮期には心臓から大動脈へ血液が拍出されるが
心筋が収縮しているため冠動脈中の血液は少なく
描写しにくいのに対し、心筋が弛緩した拡張期に
は大動脈から逆に冠動脈へと血液が流入して冠動
脈中の血液が多くなる。しかも、拡張が終了し次
の収縮が始まるまでの拡張末期には心臓の動きは
心周期中最も少ない。したがつて拡張末期にX線
像を得ることにより冠動脈を最も良く(明瞭に且
つ正確に)描写できることになる。しかしなが
ら、心電図信号から拡張末期のタイミングを直接
検出することは困難である。
第2図cは、R波タイミングから所定時間t秒
(例えば0.5秒)の幅を持つパルス列の波形であ
り、第2図dはX線曝射開始スイツチ10の操作
により発生するX線撮影指令信号の波形である。
第2図eは同図dのX線撮影指令信号の撮影開始
(START)から撮影終了(STOP)までの間同
図cのパルス列の各パルスの後縁(立ち下り)か
ら次のパルスの前縁(立ち上り)までのパルス幅
で発生するパルス列からなる曝射制御信号であ
り、このパルスのタイミングでX線が照射され
る。
(例えば0.5秒)の幅を持つパルス列の波形であ
り、第2図dはX線曝射開始スイツチ10の操作
により発生するX線撮影指令信号の波形である。
第2図eは同図dのX線撮影指令信号の撮影開始
(START)から撮影終了(STOP)までの間同
図cのパルス列の各パルスの後縁(立ち下り)か
ら次のパルスの前縁(立ち上り)までのパルス幅
で発生するパルス列からなる曝射制御信号であ
り、このパルスのタイミングでX線が照射され
る。
すなわち、R波検出装置8で得られたR波タイ
ミングパルスはタイミング制御装置9に入力さ
れ、第2図cのパルス列となり、このパルス列と
外部から曝射開始スイツチ10の操作による撮影
指令信号に基づいて曝射制御信号が生成され、こ
の信号によりX線コントローラ3が制御されて第
2図eに示した時間範囲Xの間X線が照射され
る。つまり、心臓の拡張初期の近傍でX線を照射
開始し収縮初期(R波検出タイミング)で照射停
止する。これを各心拍毎に繰り返し、あらかじめ
指定した時間(または心拍数)の後、X線撮影指
令信号の消失に伴つてX線照射の繰り返しは停止
する(第2図d)のSTOP以降)、一般にR波の
間隔は0.5秒〜1.2秒位で、個人差もあり同一人で
も一定とは限らないので、第2図cで示される所
定時間tは通常R波間隔の平均値の50%から80%
程度に設定すればよい。R波間隔は通常その直前
のR波間隔に準ずるため直前の数心拍分のR波間
隔の変化から次期R波間隔を推定して所定時間t
を設定することも可能である。
ミングパルスはタイミング制御装置9に入力さ
れ、第2図cのパルス列となり、このパルス列と
外部から曝射開始スイツチ10の操作による撮影
指令信号に基づいて曝射制御信号が生成され、こ
の信号によりX線コントローラ3が制御されて第
2図eに示した時間範囲Xの間X線が照射され
る。つまり、心臓の拡張初期の近傍でX線を照射
開始し収縮初期(R波検出タイミング)で照射停
止する。これを各心拍毎に繰り返し、あらかじめ
指定した時間(または心拍数)の後、X線撮影指
令信号の消失に伴つてX線照射の繰り返しは停止
する(第2図d)のSTOP以降)、一般にR波の
間隔は0.5秒〜1.2秒位で、個人差もあり同一人で
も一定とは限らないので、第2図cで示される所
定時間tは通常R波間隔の平均値の50%から80%
程度に設定すればよい。R波間隔は通常その直前
のR波間隔に準ずるため直前の数心拍分のR波間
隔の変化から次期R波間隔を推定して所定時間t
を設定することも可能である。
実際のX線撮影では被検体Hに静脈より造影剤
を注入しその前あるいは直後からX線曝射開始ス
イツチ10により撮影指令を与えて第2図eのよ
うな曝射パルスによりX線繰り返し照射を行ない
X線映像検出装置4で得られたX線像をデータ処
理装置5に取り込む。データ処理装置5はX線像
の映像信号をA/D(アナログ−デジタル)変換
してデイジタルメモリに蓄える。血液と混合され
た造影剤は静脈→大静脈→右心房→右心室→肺動
脈→肺→肺静脈→左心房→左心室の経路で流れ、
未だ冠動脈に達していない時期までのものは冠動
脈を描写するにあたつての背景像となるのでこれ
をマスク像とする。次いで造影剤は冠動脈へと流
入しその後数心拍で左心室内の血液に造影剤がな
くなると冠動脈へも造影剤は流れなくなる。この
時点ではX線照射を終了する。デイジタルメモリ
に蓄えられる各X線像データは冠動脈に造影剤が
注入された時点のコントラスト像と注入されてい
ないマスク像であり、これら両画像間のサブトラ
クシヨン等の処理を行なえば、冠動脈像はより明
瞭に描写される。最終的に得られた画像はデイス
プレイ11に表示され、且つ必要に応じて磁気デ
イスク、光学デイスク等を用いた画像フアイル装
置12にフアイル、保存される。
を注入しその前あるいは直後からX線曝射開始ス
イツチ10により撮影指令を与えて第2図eのよ
うな曝射パルスによりX線繰り返し照射を行ない
X線映像検出装置4で得られたX線像をデータ処
理装置5に取り込む。データ処理装置5はX線像
の映像信号をA/D(アナログ−デジタル)変換
してデイジタルメモリに蓄える。血液と混合され
た造影剤は静脈→大静脈→右心房→右心室→肺動
脈→肺→肺静脈→左心房→左心室の経路で流れ、
未だ冠動脈に達していない時期までのものは冠動
脈を描写するにあたつての背景像となるのでこれ
をマスク像とする。次いで造影剤は冠動脈へと流
入しその後数心拍で左心室内の血液に造影剤がな
くなると冠動脈へも造影剤は流れなくなる。この
時点ではX線照射を終了する。デイジタルメモリ
に蓄えられる各X線像データは冠動脈に造影剤が
注入された時点のコントラスト像と注入されてい
ないマスク像であり、これら両画像間のサブトラ
クシヨン等の処理を行なえば、冠動脈像はより明
瞭に描写される。最終的に得られた画像はデイス
プレイ11に表示され、且つ必要に応じて磁気デ
イスク、光学デイスク等を用いた画像フアイル装
置12にフアイル、保存される。
VSA法では造影剤が血液と混合され造影剤濃
度が薄くなり、S/N(信号対雑音比)のよい画
像を得るにはX線曝射量を増す必要があるが、本
実施例では冠動脈血液が流入している時間のみX
線を照射するため被検体への無駄なX線照射が防
止され被曝線量を必要最小限とすることができ
る。さらに同一X線管容量の場合、実施例のパル
ス照射を行なえば必要な時間幅のみのより強いX
線照射が可能でX線像のコントラストをそれだけ
上げることができる。
度が薄くなり、S/N(信号対雑音比)のよい画
像を得るにはX線曝射量を増す必要があるが、本
実施例では冠動脈血液が流入している時間のみX
線を照射するため被検体への無駄なX線照射が防
止され被曝線量を必要最小限とすることができ
る。さらに同一X線管容量の場合、実施例のパル
ス照射を行なえば必要な時間幅のみのより強いX
線照射が可能でX線像のコントラストをそれだけ
上げることができる。
また、本実施例によるX線照射のタイミングす
なわち拡張末期は先に述べたように心臓の動きが
最も少ない時相に相当し、動きによるX線像の著
しいずれはなく「ぼけ」を最小限にすることがで
きるという利点もある。
なわち拡張末期は先に述べたように心臓の動きが
最も少ない時相に相当し、動きによるX線像の著
しいずれはなく「ぼけ」を最小限にすることがで
きるという利点もある。
このようにして、不必要な時間領域では被検体
HにX線を照射することなく必要な時間領域すな
わち拡張末期にのみ充分に強いX線を照射して
S/NのよいX線像を得ることができ、しかも最
も動きの少ない心時相のX線像が得られることか
ら、従来不可能であつた冠動脈のVSAによる描
写が可能となる。また、通常、QRS波の直後に
は不整脈等の突発的な変動が発生することがあ
る。したがつて、このQRS波直後にX線撮影の
タイミングを設定するのは好ましくない。本実施
例においては、心臓の拡張末期を、心電図信号の
QRS波の検出時から所定時間t(R波間隔の平均
値の50%〜80%程度)の経過後から次のQRS波
の前縁タイミングとの間である、と規定している
ので、通常にあつてQRS波直後に発生しうる不
整脈等の突発的な変動に左右されなくして、心臓
の拡張末期の相の画像を毎日撮影可能となる。
HにX線を照射することなく必要な時間領域すな
わち拡張末期にのみ充分に強いX線を照射して
S/NのよいX線像を得ることができ、しかも最
も動きの少ない心時相のX線像が得られることか
ら、従来不可能であつた冠動脈のVSAによる描
写が可能となる。また、通常、QRS波の直後に
は不整脈等の突発的な変動が発生することがあ
る。したがつて、このQRS波直後にX線撮影の
タイミングを設定するのは好ましくない。本実施
例においては、心臓の拡張末期を、心電図信号の
QRS波の検出時から所定時間t(R波間隔の平均
値の50%〜80%程度)の経過後から次のQRS波
の前縁タイミングとの間である、と規定している
ので、通常にあつてQRS波直後に発生しうる不
整脈等の突発的な変動に左右されなくして、心臓
の拡張末期の相の画像を毎日撮影可能となる。
なお、本発明は上述し且つ図面に示す実施例に
のみ限定されることなく、その要旨を変更しない
範囲内で種々変形して実施することができる。
のみ限定されることなく、その要旨を変更しない
範囲内で種々変形して実施することができる。
例えば、上記実施例ではVSA法により冠動脈
の像を得る場合について説明したが、拡張末期に
おいて心臓の動きが少なくなることを利用して心
臓あるいはその周辺の他の部位のX線像を得る場
合に本発明を適用しても効果的である。
の像を得る場合について説明したが、拡張末期に
おいて心臓の動きが少なくなることを利用して心
臓あるいはその周辺の他の部位のX線像を得る場
合に本発明を適用しても効果的である。
また、VSA法に限らず他のX線撮影、例えば
フイルム撮影等にも心臓およびその周辺を対象と
するものであれば本発明は一応有効である。
フイルム撮影等にも心臓およびその周辺を対象と
するものであれば本発明は一応有効である。
[発明の効果]
本発明によれば、従来撮像困難であつたVSA
法による冠動脈の描出をも可能とし、心臓および
その周辺の良好なX線映像の撮像を実現し得るX
線診断方法及びその装置を提供することができ
る。
法による冠動脈の描出をも可能とし、心臓および
その周辺の良好なX線映像の撮像を実現し得るX
線診断方法及びその装置を提供することができ
る。
第1図は本発明の一実施例の概略的構成を示す
模式的ブロツク図、第2図は同実施例を説明する
ためのタイミングチヤートである。 1…寝台天板、2…X線管、3…X線コントロ
ーラ、4…X線映像検出装置、5…データ処理装
置、6…心電図電極、7…心電計、8…R波検出
装置、9…タイミング制御装置、10…曝射開始
スイツチ、11…デイスプレイ、12…画像フア
イル装置。
模式的ブロツク図、第2図は同実施例を説明する
ためのタイミングチヤートである。 1…寝台天板、2…X線管、3…X線コントロ
ーラ、4…X線映像検出装置、5…データ処理装
置、6…心電図電極、7…心電計、8…R波検出
装置、9…タイミング制御装置、10…曝射開始
スイツチ、11…デイスプレイ、12…画像フア
イル装置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 被検者の心電図信号のQRS波の検出タイミ
ングより所定時間経過後にX線曝射を開始し次の
QRS波の前縁のタイミングでX線曝射を停止す
るX線撮影を、前記被検者に造影剤を注入した後
に該被検者に対して複数回実行することにより複
数枚のX線画像を得て、診断に供することを特徴
とするX線診断方法。 2 X線発生装置と、このX線発生装置より発生
し被検者を透過したX線を検出する検出装置と、
前記被検者の心電図信号を検出する心電図信号検
出装置と、この心電図信号検出装置で得た心電図
信号のQRS波のタイミングを検出するR波検出
装置と、このR波検出装置より検出されたQRS
波のタイミングの所定時間経過後にX線曝射を開
始し次のQRS波の前縁のタイミングでX線曝射
を停止するべく前記X線発生装置を制御するタイ
ミング制御装置と、このタイミング制御装置の動
作にかかる撮影を前記被検者に造影剤を注入した
後に該被検者に対して複数回実行することにより
得られる複数枚のX線画像を記憶する画像記憶手
段とを具備し、この画像記憶手段に記憶された複
数枚のX線画像を診断に供することを特徴とする
X線診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58158693A JPS6050900A (ja) | 1983-08-30 | 1983-08-30 | X線診断方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58158693A JPS6050900A (ja) | 1983-08-30 | 1983-08-30 | X線診断方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6050900A JPS6050900A (ja) | 1985-03-20 |
JPH0234439B2 true JPH0234439B2 (ja) | 1990-08-03 |
Family
ID=15677287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58158693A Granted JPS6050900A (ja) | 1983-08-30 | 1983-08-30 | X線診断方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6050900A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005304905A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線撮影装置 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61115539A (ja) * | 1984-11-09 | 1986-06-03 | 株式会社 日立メデイコ | デイジタル型x線撮影装置 |
JPH0657208B2 (ja) * | 1985-12-27 | 1994-08-03 | 株式会社東芝 | デイジタル・フルオログラフイ−装置 |
US5600701A (en) * | 1993-05-11 | 1997-02-04 | Hitachi Medical Corporation | X-ray imaging system and method therefor |
US5526442A (en) * | 1993-10-04 | 1996-06-11 | Hitachi Medical Corporation | X-ray radiography method and system |
FI104042B (fi) * | 1998-09-29 | 1999-11-15 | Aaro Kiuru | Menetelmä keuhkojen perfuusion mittaamiseksi |
EP1093301A1 (en) * | 1999-10-12 | 2001-04-18 | Ge Medical Systems Sa | Method of improving the quality of a fluoroscopic image |
JP5203761B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2013-06-05 | 株式会社東芝 | X線診断装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53123693A (en) * | 1977-04-01 | 1978-10-28 | Ohio Nuclear | Heart image forming system by ct scanner |
-
1983
- 1983-08-30 JP JP58158693A patent/JPS6050900A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53123693A (en) * | 1977-04-01 | 1978-10-28 | Ohio Nuclear | Heart image forming system by ct scanner |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005304905A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-11-04 | Fuji Photo Film Co Ltd | 放射線撮影装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6050900A (ja) | 1985-03-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6865248B1 (en) | Method and device for acquiring a three-dimensional image data set of a moving organ of the body | |
CN101176669B (zh) | X射线诊断装置和图像处理装置 | |
US7065395B2 (en) | Method and apparatus for cardiac radiological examination in coronary angiography | |
US6324254B1 (en) | Method and x-ray device for picking up x-ray images of a substantially rhythmically moving vessel or organ | |
US9072490B2 (en) | Image processing apparatus and image processing method | |
JPH0429382B2 (ja) | ||
JPS61115539A (ja) | デイジタル型x線撮影装置 | |
Dix et al. | Comparison of intravenous coronary angiography using synchrotron radiation with selective coronary angiography | |
JP2010522598A (ja) | 融合x線画像を取得する方法および装置 | |
JP5534703B2 (ja) | X線診断装置 | |
JP2010259779A (ja) | X線診断装置及びその方法 | |
US7529342B2 (en) | Device and method for producing images of the heart | |
JP2007502140A5 (ja) | ||
JPH0127738B2 (ja) | ||
JP5795100B2 (ja) | X線診断装置及び画像処理装置 | |
JPH0234439B2 (ja) | ||
JPS60194935A (ja) | X線血管像透視撮影装置 | |
van der Werf et al. | The concept of apparent cardiac arrest as a prerequisite for coronary digital subtraction angiography | |
JP2007111530A (ja) | 器官の撮像方法および装置 | |
JP2004073490A (ja) | X線撮影装置、x線撮影方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 | |
US20020150210A1 (en) | Method, X-ray device and computer program for enhancing the image quality of images of the cardiovascular system of a patient | |
BOGREN et al. | Intravenous Angiocardiography Using Digital Image Processing: 1. Experience with Axial Projections in Normal Pigs | |
JP2014030506A (ja) | 医用画像処理装置、x線撮影装置及び医用画像処理プログラム | |
JP2019010391A (ja) | 医用画像処理装置及びx線診断装置 | |
Sloman | Cine-aortography for the visualization of the aortic valve and coronary arteries |