JPH0233835Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はプラスチツク等で作られた中空ボツク
ス形式の組立玩具に関する。

（従来の技術） 着脱可能な中空ボツクス形式の組立玩具の一例
が特公昭55−25874号公報に開示されている。該
公報は本願出願人のスペイン特許出願第383688号
の優先権に基づく日本特許出願の公報である。本
考案は該公報に開示された組立玩具の改良であ
る。

該公報に開示された組立玩具はモジユールの大
きさが一種類しか用意されていない為、その組立
形態に制限があつて、組立形態のバリエーシヨン
が乏しい。

（考案の目的） 本考案の目的は多くの組立形態が得られる中空
ボツクス形式の組立玩具を提供することである。

（考案の構成） 本考案による中空ボツクス形式の組立玩具は、
基部が開口した小中空ボツクスであつて、その上
面に小中心穴を有する複数の小外部突起が形成さ
れており、前記上面の裏面に前記複数の小外部突
起とは互い違いの配置で位置する少なくとも一つ
の小内部突起が形成されており、該小内部突起の
径が前記小外部突起間の距離と等しく、さらに前
記小外部突起の小中心穴の径と等しく、前記小外
部突起との径比が１：３にされている小中空ボツ
クスから成る小モジユールと、 基部が開口した大中空ボツクスであつて、その
上面に複数の大外部突起にして、外側周壁と、該
外側周壁より高さが低い内側周壁と、該外側周壁
と内側周壁との間に形成された外側中心穴と、前
記内側周壁に包囲された内側中心穴とを有した大
外部突起が形成されており、前記大中空ボツクス
の上面の裏面に前記複数の大外部突起とは互い違
いの配置で位置する少なくとも一つの大内部突起
が形成されており、該大内部突起の径が前記大外
部突起間の距離と等しく、前記大外部突起との径
比が１：３にされており、前記外側周壁と前記内
側周壁との間の距離は前記小モジユールの小内部
突起の径と等しくされている大中空ボツクスから
成る大モジユールとを有した組立玩具である。

好適には、前記大外部突起の前記内側中心穴の
径が前記大内部突起の径と等しくされている。

（実施例） 本考案による組立玩具はプラスチツク等で形成
された大モジユールと小モジユールとを有してお
り、大モジユールの大きさは小モジユールの２倍
の大きさである。第１図は大モジユールの一実施
例を示しており、図中、一点鎖線から右側は後述
する別の実施例を示している。基部が開口した大
中空ボツクス１の上面には大外部突起２が形成さ
れており、大外部突起２は、外側周壁５と、外側
周壁５より高さが低い内側周壁８と、外側周壁５
と内側周壁８との間に形成された外側中心穴４
と、内側周壁８に包囲された内側中心穴９とを有
している。上面の裏面には上面に形成された大外
部突起２とは互い違いの配置で大内部突起３が形
成されている。大内部突起３の径は大外部突起２
間の距離と等しく、大外部突起２との径比は１：
３にされている。第１図から第３図に図示された
実施例では６個の大外部突起２と７個の大内部突
起３とが形成されている。図示されていないが、
大外部突起２が２個形成された大中空ボツクスで
は、大内部突起３は１個形成されている。大内部
突起３の間には補強仕切り１２が設けられてい
る。

小モジユールの小中空ボツクス６も大中空ボツ
クス１と同じく、基部が開口しており、その上面
には小外部突起１０が形成されている。小外部突
起１０には、小中心穴１１が形成されている。上
面の裏面には上面に形成された小外部突起１０と
は互い違いの配置で小内部突起７が形成されてい
る。小内部突起７の径は小外部突起１０の小中心
穴１１の径と等しく、さらに小外部突超１０間の
距離に等しく、小外部突起１０との径比は１：３
にされている。さらに、小内部突起７の径は大中
空ボツクス１の外側周壁５と内側周壁８との距離
と等しくされている。第８図及び第９図に示され
た実施例では８個の小外部突起１０と10個の小内
部突起７とが形成されている。図示されていない
が、小外部突起１０が２個形成された小中空ボツ
クスでは、小内部突起７は１個形成されている。

この構成によつて、大中空ボツクスどうしが組
立可能となる（第４図、第５図）。すなわち、一
方の大中空ボツクスの大内部突起３が、他方の大
中空ボツクスの大外部突起２の間に係合して組み
立つ。

大外部突起２の内側中心穴９の径は大内部突起
３の径と等しくされていることが好ましい。これ
により第６図及び第７図に示された組立形態が得
られる。すなわち、一方の大中空ボツクスの大内
部突起３が他方の大中空ボツクスの大外部突起２
の内側中心穴９′内に係合して組み立つ。

小中空ボツクスどうしでも大中空ボツクスどう
しの組立と同様に組み立つ。第４図、第５図に示
された組立形態は、一方の小中空ボツクスの小内
部突起７を他方の小中空ボツクスの小外部突起１
０の間に係合させることによつて得られる。第６
図、第７図に示された組立形態は、一方の小中空
ボツクスの小内部突起７を他方の小中空ボツクス
の小外部突起１０の小中心穴１１内に係合させる
ことによつて得られる。

第８図、第９図に示された大中空ボツクスと小
中空ボツクスとの組立形態は、小中空ボツクスの
小内部突起７を大中空ボツクスの外側周壁５と内
側周壁８との間に係合させることによつて得られ
る。

大モジユール、小モジユール共に外部突起及び
内部突起の数は変更可能であり、その形状も管状
以外の四角柱等も適用可能である。

（考案の効果） 本考案によれば、多くの組立形態を得ることが
出来る中空ボツクス形式の組立玩具が提供され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による大モジユールの内の６個
の大外部突起を有した大中空ボツクスの平面図で
あつて、一点鎖線より右側は大外部突起の内側中
心穴の径が大内部突起の径と等しくされている変
形例を示している。第２図は第１図に示された大
中空ボツクスの底面図。第３図は第１図の−
線に沿つて切られた側断面図。第４図は本考案に
よる大モジユールの内の６個の大外部突起を有し
た大中空ボツクスと４個の大外部突起を有した大
中空ボツクスとが係合した状態の側面図。第５図
は第４図に示された状態の平面図。第６図は本考
案による大モジユールの内の６個の大外部突起を
有した大中空ボツクスの変形例と４個の大外部突
起を有した大中空ボツクスの変形例とが係合した
状態の側面図であつて、一部が破断された側面
図。第７図は第６図に示された状態の平面図。第
８図は第１図に示された大中空ボツクスと、本考
案による小モジユールの内の８個の外部突起を有
した小中空ボツクスとが係合した状態の側面図で
あつて、一部が破断された側面図。第９図は第８
図に示された状態の平面図であつて、一部が破断
された平面図。 １……大中空ボツクス、２……大外部突起、３
……大内部突起、４……外側中心穴、５……外側
周壁、６……小中空ボツクス、７……小内部突
起、８……内側周壁、９，９′……内側中心穴、
１０……小外部突起、１１……小中心穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基部が開口した小中空ボツクス６であつて、
   その上面に小中心穴１１を有する複数の小外部
   突起１０が形成されており、前記上面の裏面に
   前記複数の小外部突起１０とは互い違いの配置
   で位置する少なくとも一つの小内部突起７が形
   成されており、該小内部突起７の径が前記小外
   部突起間の距離と等しく、さらに前記小外部突
   起１０の小中心穴１１の径と等しく、前記小外
   部突起１０との径比が１：３にされている小中
   空ボツクス６から成る小モジユールと、 基部が開口した大中空ボツクス１であつて、
   その上面に複数の大外部突起２にして、外側周
   壁５と、該外側周壁より高さが低い内側周壁８
   と、該外側周壁５と内側周壁８との間に形成さ
   れた外側中心穴４と、前記内側周壁８に包囲さ
   れた内側中心穴９とを有した大外部突起２が形
   成されており、前記大中空ボツクス１の上面の
   裏面に前記複数の大外部突起２はと互い違いの
   配置で位置する少なくとも一つの大内部突起３
   が形成されており、該大内部突起３の径が前記
   大外部突起間の距離と等しく、前記大外部突起
   ２との径比が１：３にされており、前記外側周
   壁５と前記内側周壁８との間の距離は前記小モ
   ジユールの小内部突起７の径と等しくされてい
   る大中空ボツクス１から成る大モジユールとを
   有した組立玩具。 (2) 前記大外部突起２の前記内側中心穴９の径が
   前記大内部突起３の径と等しくされている実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の組立玩具。