JPH0233488Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ホイル型カツターにおける供給装置
の組付装置についての改良に関する。

ホイル型カツターの供給装置は、切截機構を収
容するケーシングに設けられる供給口の前面側
に、前後に開口部を具備する機截状に形成した供
給部フレームを、後面側の開口部が供給口と接合
するように配位して機枠に装架し、その供給部フ
レーム内に、供給ロールを組付け軸架し、その供
給部フレームの前面側の開口部に供給樋の基端部
を接続させて組付けることで構成される。

ところで、このように構成されるホイル型カツ
ターの供給装置は、従前においては、それの機筐
状に形成した供給部フレームを機枠に組付けるの
に、ケーシングを組付けた機枠の、そのケーシン
グに装設せる供給口の前面側位置に、供給部フレ
ームを載置する組付座を設けておいて、この組付
座に供給部フレームを上から落し込むように載架
して、セツトボルトにより組付け固定するように
している。

このため、供給部フレームを機枠に組付ける作
業が面倒なだけでなく、一たん機枠に組付けた供
給部フレームを機枠から取り外すのが面倒で、特
に、回転刃と対応さす固定刃を、供給部フレーム
と別に形成して機枠に組付ける取付機枠にセツト
するようにして、その固定刃のセツト及び刃合わ
せが供給部フレームを取り外した状態で行なえる
ようにすることで作業性を良くしようとする場合
に、この供給部フレームの機枠に対する脱着の面
倒さが、固定刃の取付け及び刃合わせの作業性の
向上の阻げとなつてくる問題を生ぜしめている。

本考案は、この問題を解消せしめるためになさ
れたものであつて、供給部が機枠に対し簡単に脱
着できるようにすることを目的とする。

そして、本考案は、この目的のために、切截機
構を収容するケーシングを装架せしめた機枠の上
面側で、前記ケーシングに装設せる供給口の前面
に位置する部位に、供給ロールを組付け軸架せし
めた機筐状の供給部フレームの底部を嵌合せしめ
て該供給部フレームを前後に摺動自在に支持せし
めるレール状のベツドを装設し、そのベツドと供
給部フレームとの間に、そのベツドに嵌合せしめ
た供給部フレームを所定位置に保定せしめる保定
手段を装設して構成する手段を提起するものであ
る。

次に実施の一例を図面に従い詳述する。

第１図は本考案手段を実施せるホイル型カツタ
ーの伝導カバーを取り外した状態の全体を示して
いる。図面において、１は機枠で支脚１０…を具
備し所望の場所に設置し得るようになつている。
２は切截機構を収容して切截室を構成するケーシ
ングでドラム状に形成して前記機枠１に装架して
あり、周壁の肩部には切截した資料片を吹上げる
吐出筒２０が接続している。

そして、該ケーシング２の前記吐出筒２０が接
続する側を除いた上半側２ａは、機枠１に対しヒ
ンジ２１により開閉自在の蓋状に組付けてあり
（第２図）、この蓋状の上半側２ａの前面側の機壁
に供給口２２となる開口部が切欠き状に形成して
ある（第３図）。

次に第２図において、３は、前記供給口２２の
前面側における機枠１の上面側に装設せるベツド
で、機枠１の上面１ａから一段下つた嵌入凹部状
の架台に形成してあり、かつ、前端側は機枠１の
前面側に開放する開放口３ａに形成してある。そ
して、該ベツド３の台面３０の左右の両側から立
上る左右の壁面３１，３１は、互いに平行して前
記開放口３ａの左右の両端位置から前述の供給口
２２の手前の位置に達する軌条面に形成され、か
つ、それらの左右の間隔巾ｄ（第４図）は、後述
する供給部フレーム４の底部の左右の巾に対応さ
せてある。また、該ベツド３の後端側の壁面３２
の左右の両端部位には供給部フレーム４に設ける
係合突起（後述する）と係合する係合穴部３３，
３３が設けられ、また、台面３０の前端側に寄る
部位には、供給部フレーム４に形設しておく保定
部材をセツトボルトにより固定するボルト穴３４
が形設される。

ａは供給口２２の前面側に装設する供給部で、
供給ロール４０，４１を組付け軸支せしめる供給
部フレーム４と、その供給部フレーム４の前面側
の開放部に基端を組付け接続する供給樋５とより
なる。

供給部フレーム４は、前面側及び後面側が開放
部となつている機筐状に形成してあり、それの左
右の機壁４ａに可動側の供給ロール４０と固定側
の供給ロール４１とが渡架されるように軸支され
る。そして、該供給部フレーム４の底部には、前
述したベツド３の左右の壁面３１，３１間に嵌合
する嵌合部４２が形設され、また、この嵌合部４
２をベツド３に嵌合したときに、機枠１の上面１
ａに接合していく接合部４３が該供給部フレーム
４の左右の両側面に夫々装設され、さらに、底部
の前端側には、ベツド３の台面３０に接合する板
状の保定部材４４が装設され、この保定部材４４
に前述のベツド３の台面３０に設けたボルト穴３
４と対応するボルト穴４５が装設される。このボ
ルト穴４５は、供給部フレーム４の底部の嵌合部
４２をベツド３に嵌合して、該供給部フレーム４
をそれの後端側がベツド３の後壁３２に突当るま
で供給口２２に向けて押込んだときに、ボルト穴
３４と重合する位置に設けられる。また、底部の
嵌合部４２の後端側には、供給部フレーム４を前
述の如く押込んだ状態のときに、ベツド３の後壁
３２の左右の両端部に設けられた係合穴部３３，
３３に嵌入して係合する係合突起４６が夫々装設
される。

次に第４図において、６は、前述したケーシン
グ２内に収容さす回転刃６０を装着する主軸、７
及び８は該主軸６を軸支して機枠１に組付け支架
せしめる軸受支持部材を示している。主軸６は、
前述のケーシング２の軸心部位を前後に貫通する
ように配位され、ケーシング２の上半側２ａを取
り外した状態において機枠１の上面側で前記ケー
シング２を前後に跨ぐ部位にセツトボルト７２…
により夫々組付けられる前述の軸受支持部材７，
８によつて機枠１に支架せしめてあり、後面側に
突出する軸端部には入力プーリー６１が取付けら
れ、ケーシング２の前面側に位置させて機枠１に
組付けた軸受支持部材７から前方に突出する前端
側の軸端部には、前述した供給部フレーム４に組
付けられる供給ロール４０，４１に回転動力を伝
達するための伝導プーリー６２が取付けてある。
また、該主軸６のケーシング２内に臨む部位に
は、翼車状に形成した刃物取付金６３（フライホ
イル）が装着され、その刃物取付金６３の前面側
に形設せる刃物取付座６３ａに、回転刃６０がセ
ツトボルト６４により取付けられている。

そして、前記軸受支持部材７，８のうちの、前
方に位置する軸受支持部材７には、固定刃取付用
の取付機枠７ａが、前記ケーシング２の前面側に
装設せる供給口２２の下縁に沿い側方に延出する
枝状に一体に連続させて形成してあり、軸受支持
部材７を機枠１にセツトボルト７２…で組付ける
ときに、一体に機枠１に組付け支架せしめるよう
にしてあつて、前記回転刃６０とすり合わす固定
刃７０を、この軸受支持部材７と一体に連続させ
て形成せる取付機枠７ａの内面側に形設した刃物
取付座に接合して、セツトボルト７１により組付
けるようにしてある。

また、４０ａは可動側の供給ロール４０の回転
軸、９０はその回転軸４０ａを揺動自在に軸支す
る揺動アーム、９１は揺動アーム９０を軸支する
中間軸、９２は中間軸９１に軸支して前記回転軸
４０ａに設けた伝導ギヤ９３と噛合わせた伝導ギ
ヤ、９４は前記伝導ギヤ９２と一体に連結するよ
う形成して中間軸９１に遊嵌したスプロケツトギ
ヤ、９５は前記スプロケツトギヤ９４と固定側の
供給ロール４１の回転軸４１ａに設けたスプロケ
ツトギヤとを伝導する伝導チエン、９６は前記回
転軸４１ａに設けた伝導ギヤ、４７は機壁４ａに
設けた長孔を示している。また４８は供給部フレ
ーム４を保定するセツトボルトで、前述した保定
部材４４及びそれに設けたボルト穴４５及び台面
３０に設けたボルト穴３４とで保定手段を構成し
ている。

上述の如く構成してある実施例装置は次のよう
に作用する。

供給部ａを機枠１に組付け支架せしめるとき
は、供給部フレーム４を、それの底部の嵌合部４
２の後端側が、機枠１の上面側に設けてあるベツ
ド３の前端側の開放口３ａからベツド３内に挿し
込まれた状態として、そのまま供給部フレーム４
を機枠１の後面側に向けて押込んでいけば、該供
給部フレーム４の底部の嵌合部４２が、ベツド３
の左右の壁面３１，３１に案内されて、所定の組
付位置において停止するようになる。そして、こ
の押込みがストツプしたときには、該供給部フレ
ーム４の底部の前端側に設けた係合突起４６，４
６が、ベツド３の後壁３２の左右の両端部に形設
しておいた係合穴３３，３３に嵌合して、該供給
部フレーム４の前端側の上方への移動が固定され
るようになる。そしてまた、該供給部フレーム４
の底部の前端側に形設してある保定部材４４に設
けたボルト穴４５が、ベツド３の台面３０に設け
たボルト穴３４とラツプするようになるから、こ
こにセツトボルト４８を挿通して螺合により締付
けることで、組付けが完了するようになる。この
とき、供給部フレーム４には、第２図に示してい
る如く、供給樋５及び伝導ギヤ機構を組付けて、
供給部ａがユニツトとして組立てられた状態とし
ておいてよい。また、組付けた供給部ａは、前述
のセツトボルト４８による締付けを解放しておけ
ば、機枠１の前面側に引出すことで、前記第２図
で示している如く供給部ａのユニツトとして組立
てられた状態のままそつくり機枠１から外れてく
るようになる。

以上説明したように、本考案手段においては、
機枠１の上面で供給口２２の前面側に、供給部フ
レーム４の底部を嵌合せしめて該供給部フレーム
を前後に摺動自在に支持せしめるレール状のベツ
ド３を装設しておいて、そこに供給部フレーム４
を嵌合させていくことで該供給部フレーム４を所
定位置にセツトするようにし、その状態で保定手
段により固定することで組付けを完了するように
することから、多数のセツトボルトで組付ける従
前手段の如く、位置合わせを要することなく、単
に保定手段で固定するだけでよくなつて、簡単に
組付けが行なえ、また、保定手段を解放すること
で簡単に取り外せるようになる。しかも、この組
付け及び取り外しが、供給部ａを組立てが完了し
ているユニツトの状態で行なえるので、供給部ａ
の脱着がすこぶる容易に行なえるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施せるホイル型カツターの
斜視図、第２図は同上カツターの供給部を取り外
した状態の前面側から見た斜視図、第３図は同上
カツターの供給部と機枠とを分離せしめた状態の
斜視図、第４図は同上カツターの要部の斜視図、
第５図は同上カツターの供給部の底面側から見た
斜視図である。 図面符号の説明、１……機枠、１ａ……上面、
１０……支脚、２……ケーシング、２ａ……上半
側、２０……吐出筒、２１……ヒンジ、２２……
供給口、３……ベツド、３ａ……開放口、３０…
…台面、３１……左右の壁面、３２……後端側の
壁面、３３……係合穴部、３４……ボルト穴、ａ
……供給部、４……供給部フレーム、４ａ……左
右の機壁、４０，４１……供給ロール、４０ａ，
４１ａ……回転軸、４２……嵌合部、４３……接
合部、４４……保定部材、４５……ボルト穴、４
６……係合突起、４７……長孔、４８……セツト
ボルト、５……供給樋、６……主軸、６０……回
転刃、６１……入力プーリー、６２……伝導プー
リー、６３……刃物取付金（フライホイル）、６
３ａ……刃物取付座、６４……セツトボルト、
７，８……軸受支持部材、７ａ……取付機枠、７
０……固定刃、７１，７２……セツトボルト、９
０……揺動アーム、９１……中間軸、９２，９３
……伝導ギヤ、９４……スプロケツトギヤ、９５
……伝導チエン、９６……伝導ギヤ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 切截機構を収容するケーシングを装架せしめた
   機枠の上面側で、前記ケーシングに装設せる供給
   口の前面に位置する部位に、供給ロールを組付け
   軸架せしめた機筐状の供給部フレームの底部を嵌
   合せしめて該供給部フレームを前後に摺動自在に
   支持せしめるレール状のベツドを装設し、そのベ
   ツドと供給部フレームとの間に、そのベツドに嵌
   合せしめた供給部フレームを所定位置に保定せし
   める保定手段を装設してなるホイル型カツターに
   おける供給装置の組付装置。