JPH0233291Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0233291Y2
JPH0233291Y2 JP17214184U JP17214184U JPH0233291Y2 JP H0233291 Y2 JPH0233291 Y2 JP H0233291Y2 JP 17214184 U JP17214184 U JP 17214184U JP 17214184 U JP17214184 U JP 17214184U JP H0233291 Y2 JPH0233291 Y2 JP H0233291Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
drum
tape
rotating
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17214184U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6186810U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP17214184U priority Critical patent/JPH0233291Y2/ja
Publication of JPS6186810U publication Critical patent/JPS6186810U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0233291Y2 publication Critical patent/JPH0233291Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は回転ヘツド形磁気記録再生機に用いら
れる偏心式の回転ヘツドドラムに関する。
〔従来の技術〕
VTRなどに用いられる回転磁気ヘツドは、ヘ
ツドドラム周面から40μm程突き出して固定され
ていて、適正なテープ接触圧が生するようになつ
ている。ところがヘツドチツプが摩耗すると、突
出し量が減つてテープとヘツドとの当り具合が悪
くなり、記録再生の品質が低下する。
このためヘツドチツプをバネでフローテイング
支持して回転ドラムの遠心方向(半径方向外向
き)に移動可能にした所謂遠心力ヘツドが提案さ
れている。ヘツド回転時には、ヘツドは遠心力に
よつて突き出し方向に移動し、ヘツドチツプの摩
耗に影響されずにテープに対して一定の接触圧が
得られる。ところがこの遠心力ヘツドは構造が複
雑であつて、特に直径が20〜30mm程度の小型ユニ
ツトには不向きであり、また固定支持でないから
ヘツドキヤツプのアジマスやあおりが狂い易い問
題がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕 本考案は上述の問題を解消するためになされた
ものであつて、構造を簡単にして小型化を容易に
し、またヘツドの支持精度を向上させることを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の偏心式回転ヘツドドラムは、回転中心
の軸7とヘツドドラム(中ドラム3)との間に弾
性変形部分(スリーブ6)が介在されていると共
に、上ヘツドドラムの重心がヘツド取付け方向に
ずらされていることを特徴としている。
〔作用〕
ヘツドドラムが回転すると、弾性変形部分が変
形して、ヘツドの方向に偏心してまわり、ヘツド
がテープ面に向かつて突出される。突出量は、偏
心によつて突出しようとする力とテープとヘツド
との間の接触圧(反作用)とが釣り合つたところ
で定まるので、ヘツドチツプが摩耗しても常に一
定突出量及び一定接触圧が得られる。
〔実施例〕
第1図は本考案を実施した回転ヘツドドラム装
置の縦断面図で、第2図はヘツド部分の略横断面
図、第3図は第2図の回転状態の略横断面図であ
る。
この回転ヘツドドラム装置は、固定の上ドラム
1及び下ドラム2と、回転する中ドラム3とから
成り、磁気テープ4は上下ドラム1,2の周面に
巻回される。磁気ヘツド5は中ドラム3の外周部
に固定して取付けられて、上下ドラム1,2の間
隙中をテープ4と接触して回転する。中ドラム3
は弾性材のスリーブ6を介して回転軸7に取付け
られている。中ドラム3の重心は磁気ヘツド5の
側にずらされている。このため中ドラム3が回転
すると、第3図のようにスリーブ6が変形して、
中ドラム3は磁気ヘツド5の方に偏心して回り、
ヘツドが突出される。
この回転ヘツドの動バランスは、偏心によつて
ヘツド5が遠心方向へ突出しようとする力Fと、
テープ4からの反作用F′(ヘツドとテープとの接
触圧)とが釣り合つたところで安定する。つまり
偏心量(ヘツド5の突出量)をxとすると、弾性
材スリーブ6の復元力はkx(kは弾性定数)で、
ヘツド5が遠心方向に押し出される力Fは、 F=mrω2−kx となる(mは回転系の質量、rは回転半径、ωは
角速度)。テープとヘツドとの接触圧をF′とする
と、F=F′より、ヘツド突出量は、 x=mrω2−F′/k で定まる。ヘツドチツプが摩耗するとそれに応じ
て出量量x、すなわち偏心量が変化する。
スリーブ6は、内部損失の大きい弾性材である
のが好ましい。即、磁気テープ5は、通常はドラ
ムの全周にわたつて巻回されることはないので、
テープとヘツドとの接触圧は1回転中で交互に発
生したり、無くなつたりする。このため回転系が
不必要に振動する可能性があるので、振動エネル
ギーを十分に吸収す得るダンパー材料をスリーブ
6に用いるのがよい。このような材料を用いれ
ば、ヘツドがテープに当たらない回転区間でヘツ
ドが必要以上に突出することは無くなる。特に好
ましくは、スリーブ6として弾性と共に粘性を備
える粘弾性材料を用いるのがよい。このような粘
弾性材は例えば合成ゴムにシリコンオイルを封入
したような複合材として得られる。
この実施例の回転ヘツドは、回転バランスのず
れによる偏心を利用してヘツド5を突出させてい
るので、1ヘツド形の回転ヘツド装置に適用され
るものである。外周面2ヘツド或いは4ヘツド形
にも適用され得る記述の遠心力ヘツドとはその本
質的作用を異にするものである。但し、第2図及
び第3図に示すように、或る種の記録専用VTR
で用いられているような2つの異アジマスヘツド
を一体化た2回転ヘツド形にも適用することがで
きる。
なお第1図において、回転軸7はボールベアリ
ング8,9を介して固定部に軸支され、下部のヘ
ツドモータ10によつて回転駆動される。ヘツド
モータ10は、固定子コイル11及び回転子マグ
ネツト12を備えている。
第4図は本考案の別の実施例を示す第1図と同
様な回転ヘツドドラム装置の縦断面図である。こ
の実施例では、第1図と同様に上下ドラム1,2
が固定で、磁気ヘツド5を備える中ドラム3が回
転される。この中ドラム3は、ヘツドモータ10
のアウターロータとなつていて、固定軸13の回
りで回転される。モータ10は、中ドラム3の側
に設けられた回転子マグネツト12と下ドラム2
の側に設けられた固定子コイル11とを備えてい
る。
アウターロータである中ドラム3は、通常は固
定軸13にベアリングを介して軸支されるが、こ
の実施例では、固定軸13の外周囲にスパイラル
溝14を形成して、動圧溝軸受としている。この
動圧溝軸受の内軸と外軸とのクリアランスを十分
にとり、粘度の比較的高いグリスを潤滑油として
用いることにより、第1図の実施例の粘弾性スリ
ーブ6と同様な作用を得ている。即ち、十分なク
リアランスがあれば、回転アンバランスにより中
ドラム3は偏心して回転する。スリーブ6の弾性
復元力に相当する力は、動圧溝軸受の油圧によつ
て生じる。つまり偏心によつてスパイラル溝14
と回転周面とのクリアランスが小さくなれば、そ
の間の油圧が局部的に増大して中ドラム3を軸心
方向へ押し戻す力が働き、遠心力及びテープから
の反作用とのバランスがとれたところで安定回転
する。グリスはダンパー材としても作用する。
なお磁気で回転軸をフローテイング軸支する磁
気軸受を使用して同様な作用効果を得ることもで
きる。
実施例において言及した回転バランスのずらし
方については、一度回転バランスをとつてからヘ
ツド5の側に単純に重りをつけてバランスを崩せ
ばよい。或いは周知のバランシングマシンを用い
て、そのバランスセツト状態を予めずらしておけ
ば、所要のアンバランス状態が簡単に得られる。
本考案の回転ヘツド装置では、磁気ヘツド5を
中ドラム3に固定支持しているのでギヤツプのア
ジマスやあおりが狂うことが無く、良好な特性が
得られる。またテープとヘツドとの接触圧が常に
一定となるので、録再特性が向上すると共に、ヘ
ツドの摩耗寿命が長くなり、信頼性も向上する。
〔考案の効果〕
本考案は上述の如く、軸とヘツドドラムとの間
に弾性変形部分を介在させると共に、ヘツドドラ
ムの重心をヘツド取付け方向にずらしたので、ヘ
ツドドラムはヘツド方向に偏心して回り、ヘツド
はテープ面に向かつて突出する。突出量は、偏心
によつて突出しようとする遠心方向の力とヘツド
がテープから受ける接触圧とが釣り合つたところ
で定まるので、ヘツド先端が摩耗しても常に一定
の接触圧が得られる。従つてテープとヘツドとの
当り具合が良くなり、録再特性が向上すると共
に、ヘツドの長寿命化が図られる。また従来のフ
ローテイング形の遠心力ヘツドと比べて構造が簡
単となり、アジマスやあおりの狂いも生じにくく
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す回転ヘツドド
ラム装置の縦断面図、第2図は第1図の磁気ヘツ
ド部分の略横断面図、第3図は第2図の動作状態
(偏心状態)を示す横断面図、第4図は本考案の
別の実施例を示す回転磁気ヘツド装置の縦断面図
である。 なお図面に用いれた符号において、1……上ド
ラム、2……下ドラム、3……中ドラム、4……
磁気テープ、5……磁気ヘツド、6……スリー
ブ、7……回転軸、10……ヘツドモータであ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転中心の軸とヘツドドラムとの間に弾性変形
    部分が介在されていると共に、上記ヘツドドラム
    の重心がヘツド取付け方向にずらされていること
    を特徴とする偏心式回転ヘツドドラム。
JP17214184U 1984-11-13 1984-11-13 Expired JPH0233291Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17214184U JPH0233291Y2 (ja) 1984-11-13 1984-11-13

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17214184U JPH0233291Y2 (ja) 1984-11-13 1984-11-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6186810U JPS6186810U (ja) 1986-06-06
JPH0233291Y2 true JPH0233291Y2 (ja) 1990-09-07

Family

ID=30729816

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17214184U Expired JPH0233291Y2 (ja) 1984-11-13 1984-11-13

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0233291Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6186810U (ja) 1986-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6388981B1 (en) Disk player, and turntable incorporating self-compensating dynamic balancer, clamper incorporating self-compensating dynamic balancer and spindle motor incorporating self-compensating dynamic balancer adopted for disk player
EP1336962B1 (en) Disk player and turntable incorporating self compensating dynamic balancer
JP2912587B2 (ja) 動圧流体ベアリングを使用するスピンドルモーター
KR100396546B1 (ko) 디스크 플레이어 및, 이에 채용되는 자기보상형 밸런서일체형 턴테이블, 자기보상형 밸런서 일체형 클램퍼 및자기보상형 밸런서 일체형 스핀들모터
CA1150403A (en) Rotary head assembly for video tape recorder or reproducer
JPH0233291Y2 (ja)
JPH08335366A (ja) 動圧軸受モータ
US4466299A (en) Gyro bearing assembly
JPS61201917A (ja) 浮動ブシユ軸受
JPS6230207Y2 (ja)
JPS6069320A (ja) ベアリング付きシヤフト・ユニット
JPH0750583Y2 (ja) 流体軸受
KR100230304B1 (ko) 자기보상형 진자밸런서를 채용한 디스크 플레이어
JPH06101103B2 (ja) レコーダドラム装置
JPH0670464U (ja) モータの空気ベアリングによるロータ支持構造及び回転軸支持構造
JP2001045700A (ja) 動圧軸受と転がり軸受とを備えた小型モータ
KR19980065480A (ko) 디스크 플레이어 및 이에 채용되는 자기보상형 밸런서 일체형 턴테이블, 자기보상형 밸런서 일체형 클램퍼 및 자기보상형 밸런서 일체형 스핀들모터
JP3183694B2 (ja) 記録用ディスク駆動装置
JPH09329137A (ja) 玉軸受装置
JPS61204864A (ja) 回転ドラム装置
JPS5945633A (ja) 回転ヘツドアセンブリ
JPH03159537A (ja) 回転体及びその軸受構造
JP2003004577A (ja) 回転体の不釣合い修正方法及び回転体
JPS58214013A (ja) ピボツト軸受装置
JPH06333330A (ja) ディスク駆動装置