JPH0233122B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はそれぞれ保護ジヤケツトの下に多数の
ケーブル素子を有する２本の光フアイバー伝送ケ
ーブルの接続装置に関し、詳しくはケーブル素子
を接続するための、例えばケーブル用地下トンネ
ルの作業場で設置される二本の光フアイバー伝送
ケーブルの接続装置に関する。

［従来の技術］ 保護ジヤケツトの下にそれぞれ軸に沿つて補強
された誘電体の円筒状の支持子と、長さ方向の溝
または単一または交互ピツチをもつらせん状の溝
をその周面に正しく分布させて具え、各溝内に一
本の光フアイバー心線を収容している２本のケー
ブル素子を継合せる方法と装置は既に知られてい
る。これについて例えば、1981年９月23日欧州特
許願第36369号で「光フアイバーケーブルを作業
場で接続する方法および装置」がある。この特許
出願によれば２本の光フアイバーケーブル素子の
接続方法はいわゆる作業台で接続し、次いでコネ
クタの役をする２本の延長端取付具を揃えて２本
のケーブル素子をそれぞれ一体にすることからな
つている。また、1977年６月７日公開の特開昭52
−69368公報に示されている「光ケーブル接続方
法及び装置」があり、光ケーブルと接続工具との
相対位置を固定して接続することを公示してい
る。

［発明が解決しようとする課題］ この欧州特許願第36369号による作業は施行が
割合に難かしく常に作業者の相当な技量を必要と
している。

さらに２本の光フアイバーケーブルを実際の作
業場で接続する必要がある時には、作業者に最適
の作業条件で各種の接続を行なわせるように接続
装置をきわめて注意深く位置決めする必要があ
る。その上接続装置の据付は接続作業の時間を短
かくするようにしなければならない。さらにまた
ケーブル素子が一たん接続されると、一方のケー
ブル素子の一部に欠陥のある場合に作業者が素子
に迅速に接近しうるように、素子は水密に箱また
はケーブル内で順序に従つて配列されなければな
らない。

本発明の目的は２本の光フアイバーケーブルの
接続と同時に水密な箱の中に順序よく配列する光
フアイバー伝送ケーブルの接続装置を提供して上
記目的を達成しうるもので、該装置は特に作業場
で据付に適したものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明はそれぞれ少なくとも一本のケーブル素
子を有する２本の光フアイバー伝送ケーブルを作
業場で接続する装置に関するもので、該光フアイ
バー伝送ケーブルの接続装置は、 周辺に切欠部を有し、作業場のトンネル内に据
付けられるテーブルと、 ケーブル接続作業中は前記テーブルに固定さ
れ、接続される２本の光フアイバー伝送ケーブル
のそれぞれが保持される孔を含む側板を有し、ケ
ーブル接続が終ると、被覆材の装着により水密に
密封され、該光フアイバー伝送ケーブルの接続部
分を保護する継合せ箱と、 前記継合せ箱の内部に固定され、円筒状の外部
表面を有し、該外部表面には、相互間が隔てられ
該円筒状外部表面の軸方向長さ一ぱいの長さを有
する複数の第１の溝を構成する手段が設けられ、
該第１の溝に所定の長さの光フアイバー心線を含
むケーブル素子が固定されるドラムと、 前記ドラムの外径よりやや大きい内径を有して
該ドラムの両端部にそれぞれ嵌込まれ、外周に軸
方向の複数の第２の溝が設けられ、該第２の溝に
は、前記ドラムの第１の溝内で真直に延ばされた
ケーブル素子がループ反転して挿入される２つの
カラーと、前記テーブルの切欠内に任意の傾斜角
に設定可能に前記継合せ箱の外に設けられ、該継
合せ箱に対面して２本のケーブル素子の接続に使
用される工具が取付けられるレールを含む作業台
と、 前記作業台を前記テーブルに固定して１つのユ
ニツトに結合する結合手段を有している。

［実施例］ 本発明を添付の図面を参照しつつ制限を附しな
い実施例として次ぎに詳細に記載する。

矩形テーブル１は、２本の光フアイバー伝送ケ
ーブル（以下ケーブルと記す）４，４′を接続す
るためにケーブル用トンネルに設置する４個の孔
２を有する固定用の台である。

各ケーブル４，４′は保護ジヤケツト５の下に
複数の素子６を例えば７個有している。各ケーブ
ル素子は1981年９月23日公開の「作業台で光フア
イバーケーブルを接続する方法と装置」という欧
州特許願第36369号に記載したように作られてい
る。

接続作業はケーブル４，４′の両端の所定長を
はぎ、支持梁８の形の２個の機械部材で各ケーブ
ルを固定し保持する。ここに該部材８は第１図に
は１個だけ示されているが、実際にはテーブル１
の両側に固定されている。各支持梁８は垂直に調
節される懸垂杆９を有し、該懸垂杆はその一端に
各ケーブルのジヤケツト５が隙間なしに通過する
孔１０を具えている。

テーブル１はその片側でＵ字型の切欠１２を有
し、切欠内に矩形の作業台１４が置かれる。該作
業台１４のテーブルのＵ字型切欠１２の内側に適
合する３つの側はアーム１５，１６，１７で構成
され、作業台１４の第四の側にはレール１８が組
込まれ、レール１８上を複数の工具が移動され
る。第１図には１つの工具２０が示されている
が、それらの諸工具は各種のケーブル素子６の接
続作業を逐次行なうのに用いられる。各種の接続
用の工具２０が、レール１８に沿い配置された図
示しない蓋で保護され、例えばレールに埃が生じ
ないようにしている。

第１図から分かるように２個のアーム１５，１
７のそれぞれはアーム１６と一体になつて固定部
材２３の一端に枢着された部材２２を有す。ま
た、各部材２２の枢動により作業者はケーブル素
子の各種継合せが行なわれるレール１８の高さを
所望により調節することができる。

作業台１４はレール１８に対して直角に延びる
横部材２５によつてテーブル１に固定され、該横
部材２５の一方の端２６がアーム１６の中心に実
質的に固定され、他方の端２８がテーブル１の切
欠１２の水平面でテーブル１と適当な手段で固定
された中間部材３０に取付けられている。

本実施例の接続装置はまた、円筒形の継合せケ
ースまたは継合せ箱３５を具え、箱の両端面はそ
れぞれ緊密な端円盤３７を有し、端円盤３７は金
属リング３９で互いに固定された二個の半円盤か
らなり、中心孔４０を具えて該孔が各ケーブル
４，４′のジヤケツト５を受入れる。各々の端円
盤３７の孔４０の両端には図示しないガスケツト
が設けられている。

継合せ箱３５の両端の端円盤３７は板状の金属
棒４２で相互接続され、該金属棒４２は作業台の
アーム１６と実質的に同長で、２個のクリツプ４
３で終つている。クリツプ４３は一つだけ図示さ
れており、２個の端円盤３７の下縁に固定されて
いる。

２個の端円盤３７と棒４２を固着して不動の機
械接続を作り上げてから、箱３５が次の方法で作
業台１４に組立てられる。すなわち、継合せ箱３
５の棒４２は、作業台１４のアーム１６に配され
た２個の支持片４５の上に横部材２５から実質的
に等距離で受けるように固定される。さらに詳し
くは各支持片４５は開孔４７を有し、該開孔４７
内でアーム１６が摺動可能に係合し、各支持片４
５がアーム１６に沿つて摺動できるようになつて
いる、２個の支持片４５を位置決めしてから、継
合せ箱３５の棒４２が適当な手段、例えばねじで
支持片４５に固定される。かくして継合せ箱３５
と作業台１４が固定ユニツトを形成する。

本実施例の接続装置は貯蔵ユニツト、またはマ
ガジンを形成する２個の円筒状のマガジン５０を
も具え、各マガジンは各ケーブル４，４′のジヤ
ケツトに周り、即ち継合せ箱３５の両側の外側に
それぞれ取付けられている。各マガジン５０は例
えば２個の同一の半円筒部分を具え、該半円筒の
部分は、例えば一方の端で金属楔により対になつ
て連結される二組の棒で作られた適当な装置で、
互いに固定され得る。第１の対となる二本の棒は
上記２個の半円筒の部分の双方に滑り込むように
なつているものである。更に各円筒状のマガジン
５０は複数の収納スペース５４を有し、該収納ス
ペースの数は例えばマガジン５０の周囲に分布し
た同一ケーブルのケーブル素子の数（この例では
７本）と等しい。収納スペース５４は対応の収納
スペースの開閉を確実にするために駆動される図
示しない緊密キヤツプで蔽われている。

各マガジン５０の収納スペース５４は別々のケ
ーブル素子６の端に取付けられたコネクタとして
の役をする延長端取付具を形成する部分を逐次受
入れる。コネクタはレール１８に取付けられた工
具２０で取付けられる。

このマガジン５０があることは特に有効であ
る。それは作業者にとつて、取付けられたコネク
タを各々完全密封保護された遮蔽部に一時格納
し、且つ既に取付けられたコネクタに邪魔される
ことなく次のケーブル素子を加工することができ
るからである。

継合せ箱３５は内部に、全長にわたつて複数の
溝６３を外部表面に有するドラム６０を形成する
円筒体を有し、その溝の数は２本のケーブルのケ
ーブル素子６の数と等しく、この例では14個で、
各溝がケーブル素子６を受入れている。継合せ箱
３５の対応する端円盤３７から入つた各ケーブル
素子６はドラム６０を通りその間溝６３の一つに
あるものが所定長だけ該ドラムから出され、ケー
ブル素子の端がレール１８上に導かれて、そこで
同一構造のケーブル素子に接続される。

ドラム６０は固定の保護スリーブまたは外套３
８で蔽われ、ドラム６０の外径以上の内径のある
カラー７０を形成する二つの部分がスリーブ６８
の両端で環状に取付けられている。各カラー７０
はその周に多数の軸方向の溝７２を有し、その溝
の数は１つのケーブル４，４′のケーブル素子６
の数と等しく、この例では７個である。

保護部７４で保護された２本のケーブル素子の
接続部は接続後、ドラム６０を出た部分の各ケー
ブル素子は、ドラムの端にあるカラー７０の溝７
２を通される。従つて各ケーブル素子が辿る通路
はドラム６０内の直線と、２個のカラー７０の一
方の外溝７２を通過後に終る相当の長さを形成す
るループとで構成される。蓋７６は各カラーの溝
を閉じる閉鎖部材である。

第１図上には明確のため、２本のケーブル素子
６の接続が完了した後該ケーブル素子により辿ら
れた通路だけが図示される。

ドラム６０と２個のカラー７０は例えば
Silasteneという商標名で知られているエラスト
マー材で作られる。

ドラム６０と２個のカラー７０で作られた組立
体は、一方で例えばねじで金属棒４２に固定さ
れ、他方ではカラーと同じ高さでスリーブ６８の
周りに取付けられた金属リング８０に固定された
２個のクリツプ７８によつて継合せ箱３５内に固
着して取付けられる。２個の金属リング８０は環
状に分布された多数の金属棒８２で相互接続さ
れ、該金属棒８２の数はケーブル４，４′のケー
ブル素子６の数と同じで、この例では７本であ
る。

各々の接続の保護部７４は、ここでは１個だけ
図示されてはいるが、例えばプラスチツクリング
８４で金属棒の１つに固定されている。

機械的保護部７４が継合せ箱３５内に適正に置
かれると、金属棒４２と同じ金属棒８６が各端円
盤３７の上縁で金属棒４２と平行に、例えばクリ
ツプ４３と同じクリツプ８８の形状の固定部材で
固定される。この第二の金属棒８６は継合せ箱３
５を更に強固にする役をなす。

２個のケーブル４，４′の接続は、作業台１４
から継合せ箱３５を外し、之に続いて２個の端円
盤３７に圧接して取付けられた図示しない水密な
円筒スリーブで箱３５を閉じることによつて終わ
る。その後、作業台１４とテーブル１が取外し可
能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による接続装置を一部切欠いた
斜視図である。 １……テーブル、４，４′……ケーブル、６…
…ケーブル素子、１２……切欠、１４……作業
台、１５，１６，１７……アーム、１８……レー
ル、２０……工具、２５……横部材、３０……中
間部材、３５……継合せ箱、４０……中心孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ それぞれが少なくとも１本の光フアイバー線
   を有する２本の光フアイバー伝送ケーブルを作業
   場で接続する光フアイバー伝送ケーブルの接続装
   置であつて、 周辺に切欠部を有し、作業場のトンネル内に据
   付けられるテーブルと、 ケーブル接続作業中は前記テーブルに固定さ
   れ、接続される２本の光フアイバー伝送ケーブル
   のそれぞれが保持される孔を含む側板を両端に有
   し、ケーブル接続が終ると、被覆材の装着により
   水密に密閉され、該光フアイバー伝送ケーブルの
   接続部分を保護する継合せ箱と、 前記継合せ箱の内部に固定され、円筒状の外部
   表面を有し、該外部表面には、相互間が隔てられ
   該円筒状外部表面の軸方向長さ一ぱいの長さを有
   する複数の第１の溝を構成する手段が設けられ、
   該第１の溝に所定の長さの光フアイバー心線を含
   むケーブル素子が固定されるドラムと、 前記ドラムの外径よりやや大きい内径を有して
   該ドラムの両端部にそれぞれ嵌込まれ、外周に軸
   方向の複数の第２の溝が設けられ、該第２の溝に
   は、前記ドラムの第１の溝内で真直に延ばされた
   ケーブル素子がループ反転して挿入される２つの
   カラーと、 前記テーブルの切欠内に任意の傾斜角に設定可
   能に前記継合せ箱の外に設けられ、該継合せ箱に
   対面して２本のケーブル素子の接続に使用される
   工具が取付けられるレールを含む作業台と、 前記作業台を前記テーブルに固定して１つのユ
   ニツトに結合する結合手段を有する光フアイバー
   伝送ケーブルの接続装置。 ２ 前記テーブルの切欠はＵ時型であり、前記作
   業台は、実質的に矩形のフレームでその三方の側
   は前記切欠のＵ時型の内側に適合するようにアー
   ムで構成され、第四の側は二本のケーブル素子接
   続用の工具を並進移動して固定することができる
   レールで構成された特許請求の範囲第１項に記載
   の光フアイバー伝送ケーブルの接続装置。 ３ 前記結合手段は前記レールに対して直角に延
   びる横材を有し、該横材の一方の端は前記レール
   に平行な前記作業台のアームに固定され、他方の
   端はレールと平行なＵ時型切欠の作業台の実質的
   中央で前記テーブルに固定された中間部片が取付
   けられている特許請求の範囲第２項に記載の光フ
   アイバー伝送ケーブルの接続装置。 ４ 前記継合せ箱は円筒形で両端面に２個の端円
   盤を有し、該端円盤は各円盤の周に固定された棒
   を形成する少なくとも１個の金属部材で相互接続
   され、該棒はレールと平行な作業台のアームと一
   体の支持子を形成する部材に固定されて前記継合
   せ箱と作業台を固定ユニツトに形成する特許請求
   の範囲第１項に記載の光フアイバー伝送ケーブル
   の接続装置。 ５ 前記支持子はレールと平行な作業台のアーム
   と係合自在なオリフイスを有し、前記支持子が該
   アームに沿い摺動可能である特許請求の範囲第４
   項に記載の光フアイバー伝送ケーブルの接続装
   置。 ６ 端円盤の各々が、相互に組合わされて固定さ
   れる緊密材から作られている２個の半円盤からな
   る特許請求の範囲第４項又は第５項に記載の光フ
   アイバー伝送ケーブルの接続装置。 ７ 前記ドラムと２個のカラーはエラストマ材で
   作られ、前記継合せ箱も該ドラムを固定するため
   にドラムを蔽う弾性スリームを具えている特許請
   求の範囲第１項に記載の光フアイバー伝送ケーブ
   ルの接続装置。 ８ 前記継合せ箱は前記ドラムを前記棒に取付け
   るクリツプを具え、該クリツプは該ドラムに取付
   けられた２個の金属リングに固定されて金属棒で
   相互接続され、該金属棒には２本のケーブル素子
   の完了した接続部を保護する機械部材が固定され
   ている特許請求の範囲第４項に記載の光フアイバ
   ー伝送ケーブルの接続装置。 ９ 各ケーブル素子の端には接続子が固定され、
   前記継合せ箱の両側のケーブル上に環状に取付け
   られ、その周に作られた水密な収容スペースに前
   記接続子が作業中臨時に格納されるマガジンを有
   する特許請求の範囲第１項に記載の光フアイバー
   伝送ケーブルの接続装置。 １０ 各マガジンは互いに外しうる２個の同形の
   半円筒で作られ、前記２個の部分を互いに固定す
   る手段を具えている特許請求の範囲第１０項に記
   載の光フアイバー伝送ケーブルの接続装置。 １１ 前記テーブルに固定され、開口を具える懸
   垂アームを有して該開口を前記継合せ箱の外側の
   ケーブル部分を間隙なしに係合し接続される２本
   のケーブルをそれぞれ正しい位置に堅固に支持す
   る２個の支持部材を有する特許請求の範囲第１項
   に記載の光フアイバー伝送ケーブルの接続装置。