JPH023280B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH023280B2 JPH023280B2 JP56165238A JP16523881A JPH023280B2 JP H023280 B2 JPH023280 B2 JP H023280B2 JP 56165238 A JP56165238 A JP 56165238A JP 16523881 A JP16523881 A JP 16523881A JP H023280 B2 JPH023280 B2 JP H023280B2
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- Japan
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- ion
- retzchel
- drift
- ions
- pair
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Links
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims description 14
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 28
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 description 14
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 7
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 4
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 3
- 229910052770 Uranium Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- -1 uranium ions Chemical class 0.000 description 1
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- Particle Accelerators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はウランイオン等の重イオンから稀ガス
イオン等の軽イオンまで任意のイオンをその運動
エネルギーを制御して加速できるレツヘル型イオ
ン線形加速器に係るものであり、特に複数のイオ
ンビームを加速できるレツヘル型イオン線形加速
器に係るものである。
イオン等の軽イオンまで任意のイオンをその運動
エネルギーを制御して加速できるレツヘル型イオ
ン線形加速器に係るものであり、特に複数のイオ
ンビームを加速できるレツヘル型イオン線形加速
器に係るものである。
レツヘル型イオン線形加速器においては第1図
に示すように、外筒1内でレツヘル線2,3にス
テム21,22,23,31等により取付けた中
空円筒金属4−8(ドリフトチユーブと呼ぶ)を
直線状に配置しこれらの電極に高周波電圧を印加
して電極間の電場でイオンを加速する。中空円筒
内の電場のない部分をイオンが飛行する間に高周
波位相が変化し、次の電極間間隙にイオンが入る
時電場は加速方向となつているようにイオンの飛
行速度との関係でドリフトチユーブの長さを定め
る。隣接した電極が反対の電位となるので、イオ
ンが次の加速ギヤツプに進むまでに高周波の位相
がπ(180°)変る必要がある。そこでこの型式の
ものをπモード、あるいはウイドロー型と呼ぶ。
に示すように、外筒1内でレツヘル線2,3にス
テム21,22,23,31等により取付けた中
空円筒金属4−8(ドリフトチユーブと呼ぶ)を
直線状に配置しこれらの電極に高周波電圧を印加
して電極間の電場でイオンを加速する。中空円筒
内の電場のない部分をイオンが飛行する間に高周
波位相が変化し、次の電極間間隙にイオンが入る
時電場は加速方向となつているようにイオンの飛
行速度との関係でドリフトチユーブの長さを定め
る。隣接した電極が反対の電位となるので、イオ
ンが次の加速ギヤツプに進むまでに高周波の位相
がπ(180°)変る必要がある。そこでこの型式の
ものをπモード、あるいはウイドロー型と呼ぶ。
第2図はレツヘル線を同軸ケーブルCに替えた
πモードイオン線形加速器を示す。又、両端を閉
じた円形断面導波管を使用するイオン線形加速器
も知られている。第3図にその断面略図を示す。
両端を閉じた導波管1からステム11−14を介
してドリフトチユーブ4−7を懸垂している。ド
リフトチユーブ間ギヤツプの電場の向きは各瞬間
に同一である。イオンが加速されるにはイオンが
次のギヤツプに到達するまでに高周波の位相が
2π変らねばならず、そしてイオンが次第に高速
となるのでイオンの進行方向に向つて次第に長く
なるドリフトチユーブを配置しなければならな
い。この型式のものを2πモードあるいはアルバ
レズ型と呼ぶ。
πモードイオン線形加速器を示す。又、両端を閉
じた円形断面導波管を使用するイオン線形加速器
も知られている。第3図にその断面略図を示す。
両端を閉じた導波管1からステム11−14を介
してドリフトチユーブ4−7を懸垂している。ド
リフトチユーブ間ギヤツプの電場の向きは各瞬間
に同一である。イオンが加速されるにはイオンが
次のギヤツプに到達するまでに高周波の位相が
2π変らねばならず、そしてイオンが次第に高速
となるのでイオンの進行方向に向つて次第に長く
なるドリフトチユーブを配置しなければならな
い。この型式のものを2πモードあるいはアルバ
レズ型と呼ぶ。
以上の二種類がイオン線形加速器として知られ
てきたが、特にレツヘル型線形加速器は比較的低
エネルギーのイオンの加速装置として高周波電力
の消費が少ない利点を有している。
てきたが、特にレツヘル型線形加速器は比較的低
エネルギーのイオンの加速装置として高周波電力
の消費が少ない利点を有している。
ところで近年複数のイオンビームを加速するこ
とに対する要請が高まつている。例えば、異なる
イオンが金属材料に同時に照射された場合と時間
を置いて照射された場合とでは金属材料の損傷が
異なる。この場合複数の異なるイオンビームを金
属材料に同時に照射して金属材料の損傷を考察し
なければならない。又、複数のイオンビームを適
当なビーム偏向装置を利用して加え合わせ強度の
大きな単一のイオンビームを得ることもできる。
しかし複数の加速装置を同期運転させるにはその
ための制御装置も必要であり、又その調整も困難
である。単一の加速装置で複数のイオンビームを
加速することがもとより望ましいのであるが、従
来のイオンビーム加速装置の構造からは直ちに実
現することはできなかつた。
とに対する要請が高まつている。例えば、異なる
イオンが金属材料に同時に照射された場合と時間
を置いて照射された場合とでは金属材料の損傷が
異なる。この場合複数の異なるイオンビームを金
属材料に同時に照射して金属材料の損傷を考察し
なければならない。又、複数のイオンビームを適
当なビーム偏向装置を利用して加え合わせ強度の
大きな単一のイオンビームを得ることもできる。
しかし複数の加速装置を同期運転させるにはその
ための制御装置も必要であり、又その調整も困難
である。単一の加速装置で複数のイオンビームを
加速することがもとより望ましいのであるが、従
来のイオンビーム加速装置の構造からは直ちに実
現することはできなかつた。
本発明の目的は、複数のイオンビームを加速す
ることができるレツヘル線形イオン線形加速器の
構造を提供することである。
ることができるレツヘル線形イオン線形加速器の
構造を提供することである。
この目的は本発明に従つて一対の平行導体の
各々に植設された第1のドリフトチユーブとこれ
らのドリフトチユーブ間に配置されそして外筒に
植設された第2のドリフトチユーブとを備え、一
線上に交互に配置された第1と第2のドリフトチ
ユーブが1つのイオンビーム加速チヤンネルを形
成するようにしたイオンビーム加速装置により達
成される。
各々に植設された第1のドリフトチユーブとこれ
らのドリフトチユーブ間に配置されそして外筒に
植設された第2のドリフトチユーブとを備え、一
線上に交互に配置された第1と第2のドリフトチ
ユーブが1つのイオンビーム加速チヤンネルを形
成するようにしたイオンビーム加速装置により達
成される。
本発明の実施例を第4ないし7図を参照して以
下に説明する。
下に説明する。
第4,5,6図を参照する。第4図は第1の実
施例の縦断面図であり、第5図は第4図の−
′線に沿う縦断面図である。第6図は第4図の
−′線に沿う横断面図である。この実施例は
外筒1内をのびる一対の平行導体2,3、各平行
導体に植設され一線上に交互に配列されている複
数の第1のドリフトチユーブ4,5,6,7……
4′,5′,6′,7′……、外筒1に植設され第1
のドリフトチユーブ間にこれと整列して配置され
た複数の第2のドリフトチユーブ10,10′及
びこれらの第2のドリフトチユーブ内に配置され
たイオンビーム集束手段Mを備え、更に平行導体
2,3を外筒1の内面に支持するステム9に沿つ
て可動短絡板Sを設けている。重い集束用電磁石
Mと冷却手段は機械的に堅固な外筒1に固定した
ドリフトチユーブ10,10′に配置している。
施例の縦断面図であり、第5図は第4図の−
′線に沿う縦断面図である。第6図は第4図の
−′線に沿う横断面図である。この実施例は
外筒1内をのびる一対の平行導体2,3、各平行
導体に植設され一線上に交互に配列されている複
数の第1のドリフトチユーブ4,5,6,7……
4′,5′,6′,7′……、外筒1に植設され第1
のドリフトチユーブ間にこれと整列して配置され
た複数の第2のドリフトチユーブ10,10′及
びこれらの第2のドリフトチユーブ内に配置され
たイオンビーム集束手段Mを備え、更に平行導体
2,3を外筒1の内面に支持するステム9に沿つ
て可動短絡板Sを設けている。重い集束用電磁石
Mと冷却手段は機械的に堅固な外筒1に固定した
ドリフトチユーブ10,10′に配置している。
一方の平行導体2に属する交互の第1と第2の
ドリフトチユーブ4,10,5,10,6,1
0,7が第1のイオンビームチヤンネルを形成
し、そして他方の平行導体3に属する交互の第1
と第2のドリフトチユーブ4′,10′,5′,1
0′,6′,10′,7′が第2のイオンビームチヤ
ンネルを形成している。このような構成とした本
発明のレツヘル型イオン加速器の動作に際しての
電位分布を第4,5図のドリフトチユーブに記号
+、−、0で示し、隣接チユーブ間の電場の向き
を矢印で示す。各ドリフトチユーブの左右のギヤ
ツプの電場の向きは反対であり、そのためイオン
がドリフトチユーブを通過する間にレツヘル線
2,3の高周波電流の位相はπ変化しなければな
らない(πモード)。
ドリフトチユーブ4,10,5,10,6,1
0,7が第1のイオンビームチヤンネルを形成
し、そして他方の平行導体3に属する交互の第1
と第2のドリフトチユーブ4′,10′,5′,1
0′,6′,10′,7′が第2のイオンビームチヤ
ンネルを形成している。このような構成とした本
発明のレツヘル型イオン加速器の動作に際しての
電位分布を第4,5図のドリフトチユーブに記号
+、−、0で示し、隣接チユーブ間の電場の向き
を矢印で示す。各ドリフトチユーブの左右のギヤ
ツプの電場の向きは反対であり、そのためイオン
がドリフトチユーブを通過する間にレツヘル線
2,3の高周波電流の位相はπ変化しなければな
らない(πモード)。
レツヘル共振器の作動特性として一対の平行導
体の高周波信号位相は180°異なつているので、ビ
ームパルスB1とビームパルスB2とは相互に高周
波信号位相180度に相当する時間々隔を置いて出
力される。この出力ビームを一対の電極から成る
電界形偏向子C1,C2に通し標的Tへ向ける。
体の高周波信号位相は180°異なつているので、ビ
ームパルスB1とビームパルスB2とは相互に高周
波信号位相180度に相当する時間々隔を置いて出
力される。この出力ビームを一対の電極から成る
電界形偏向子C1,C2に通し標的Tへ向ける。
第7図に本発明の第2の実施例の横断面を示
す。この実施例は4ビームイオン線形加速器であ
り、同じレツヘル線の導体に属する2つのチヤン
ネルの出力ビームは同相であるが、他方のレツヘ
ル線の導体に属する2つのチヤンネルの出力ビー
ムに対しては180度位相が異なる。
す。この実施例は4ビームイオン線形加速器であ
り、同じレツヘル線の導体に属する2つのチヤン
ネルの出力ビームは同相であるが、他方のレツヘ
ル線の導体に属する2つのチヤンネルの出力ビー
ムに対しては180度位相が異なる。
本発明によれば、一対の平行導体の高周波信号
位相が180度異なつているので2つのビームパル
スは相互に高周波信号位相180度に相当する時間
間隔をおいて出力され、一緒に到達することがな
いため、2つのビームのかたまり(バンチ)が電
気的に反発することなく、大強度のビームを加速
することができる。
位相が180度異なつているので2つのビームパル
スは相互に高周波信号位相180度に相当する時間
間隔をおいて出力され、一緒に到達することがな
いため、2つのビームのかたまり(バンチ)が電
気的に反発することなく、大強度のビームを加速
することができる。
第1図は従来のレツヘル形πモードイオン線形
加速器、第2図は従来の同軸型πモードイオン線
形加速器、第3図は従来のアルバレ型2πモード
イオン線形加速器を示す。第4図は本発明の第1
の実施例のレツヘル形イオン線形加速器の縦断
面、第5図は第4図の線−′に沿う縦断面図、
第6図は第4図の線−′に沿う横断面図であ
る。第7図は第2の実施例の横断面図である。 図中:1……外筒、2,3……レツヘル線、
4,4′,5,5′,6,6′,7,7′……第1の
ドリフトチユーブ、10,10′……第2のドリ
フトチユーブ、M……集束手段、9,11,1
2,13,21,22,31,32……ステム、
S……可動短絡板。
加速器、第2図は従来の同軸型πモードイオン線
形加速器、第3図は従来のアルバレ型2πモード
イオン線形加速器を示す。第4図は本発明の第1
の実施例のレツヘル形イオン線形加速器の縦断
面、第5図は第4図の線−′に沿う縦断面図、
第6図は第4図の線−′に沿う横断面図であ
る。第7図は第2の実施例の横断面図である。 図中:1……外筒、2,3……レツヘル線、
4,4′,5,5′,6,6′,7,7′……第1の
ドリフトチユーブ、10,10′……第2のドリ
フトチユーブ、M……集束手段、9,11,1
2,13,21,22,31,32……ステム、
S……可動短絡板。
Claims (1)
- 1 外筒内をのびる一対の平行導体、各平行導体
にそれぞれ植設され一線上に配列されている少な
くとも1組の第1のドリフトチユーブ、これらの
第1のドリフトチユーブ間にこれと整列して配置
され、そして前記の外筒に植設されている第2の
ドリフトチユーブ、及び位相が180度異なつてい
る高周波信号を前記の一対の平行導体に加える手
段を備えたことを特徴とする多ビームイオン線形
加速器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16523881A JPS5866300A (ja) | 1981-10-15 | 1981-10-15 | 多ビ−ムイオン線形加速器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16523881A JPS5866300A (ja) | 1981-10-15 | 1981-10-15 | 多ビ−ムイオン線形加速器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5866300A JPS5866300A (ja) | 1983-04-20 |
JPH023280B2 true JPH023280B2 (ja) | 1990-01-23 |
Family
ID=15808483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16523881A Granted JPS5866300A (ja) | 1981-10-15 | 1981-10-15 | 多ビ−ムイオン線形加速器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5866300A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5416097A (en) * | 1977-05-05 | 1979-02-06 | Commissariat Energie Atomique | Heavy ion accelerator |
-
1981
- 1981-10-15 JP JP16523881A patent/JPS5866300A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5416097A (en) * | 1977-05-05 | 1979-02-06 | Commissariat Energie Atomique | Heavy ion accelerator |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5866300A (ja) | 1983-04-20 |
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