JPH0232400Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は高周波電力が加えられ被加工物例えば
ウレタンフオーム等を溶融切断する電極装置に関
する。

［従来の技術］ 従来、第６図に示すような、高周波ウエルダ用
電極がある。即ち、箱状の取付部材１の底部外面
に複数個の電極本体２を一体に設けて構成され
る。この電極本体２は板体を垂直に立てて形成さ
れ、略平行にした平行部３とこの平行部３の両端
にそれぞれ楕円状部４を一体に設けて形成され
る。

このような電極に高周波電力を加えながら、電
極本体２を２枚重ね合わせたウレタンフオームに
プレスすると、第７図に示すように電極本体２の
当接したウレタンフオーム５が溶融切断され、こ
のウレタンフオーム５は切断部分６が溶着された
中空状に形成される。

しかる後、別の加工を施して第５図の点線７で
示す部分から切断してアイライン用ペンの先端部
を製作する。このアイライン用ペンの先端部は切
断部分が開口するため、この開口から棒体の先端
を挿入してアイライン用ペンを完成する。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来の高周波ウエルダ用電極で
は別の加工を施して開口部を設けなければなら
ず、煩雑な手数を要する欠点があつた。

本考案は上記の欠点を解決し、周辺溶着部の切
断と開口部の切断を同時に行うことができ、一工
程で簡単に加工し得る電極装置を提供することを
目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、高周波電力が加えら
れ溶着しながら切断する導電体部と、この導電体
部と一体に設けられ溶着しないで切断するセラミ
ツク部とよりなるものである。

［作用］ 上記手段により、高周波電力が加えられる導電
体部で溶着しながら切断し、同時にセラミツク部
で溶着しないで切断することにより、開口部を有
する中空部品を一工程で加工する。

［実施例］ 以下図面を参照して本考案の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本考案の一実施例で、箱状の取付部材
１１の底部外面には複数個の電極本体１２が一体
に設けられる。この電極本体１２は板状の導電体
を垂直に立てて形成した導電体部１３とセラミツ
ク板体の刃を垂直に立てて形成したセラミツク部
１４から構成され、導電体部１３は略平行にした
平行部１５とこの平行部１５の両端にそれぞれ楕
円状部１６を一体に設けて形成され、セラミツク
部１４は前記平行部１５の略中央部を略直交する
ように横切つて形成される。１７は取付け用穴で
ある。前記セラミツク部１４は第２図に示すよう
に先端部が尖がつた刃状に形成される、なお、第
３図に示すように第２図のセラミツク部１４を２
枚重ね合わせた形状にセラミツク部１４′を形成
してもよい。

このような電極に高周波電力を加えながら、電
極本体１２を２枚重ね合わせたウレタンフオーム
にプレスすると、第４図に示すように18部が導電
体部１３により高周波誘電加熱で溶融されながら
切断され、切断部分のウレタンフオーム１９は溶
着されて中空状に形成される。同時20部がセラミ
ツク部１４のセラミツク板体の刃で溶融されない
で切断され、切断部分のウレタンフオーム１９は
溶着されないで開口部が形成される。

したがつて、一工程の加工で開口部を有する中
空部品であるアイライン用ペンの先端部品２１が
製造される。この先端部品２１の開口部に第５図
に示すようにアイライン用ペンの棒状部品２２の
先端部を挿入すればアイライン用ペンが完成す
る。

［考案の効果］ 以上述ベたように本考案によれば、溶着しなが
らの切断と、溶着しない切断を同時に行なうこと
により、開口部を有する中空部品等を一工程で容
易に加工することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は本考案に係るセラミツク部の一例を示す断面
図、第３図は本考案に係るセラミツク部の他の例
を示す断面図、第４図は本考案に係る被加工物の
一例を示す平面図、第５図は本考案に係るアイラ
イン用ペンの一例を示す正面図、第６図は従来の
電極装置を示す斜視図、第７図は従来の被加工物
を示す平面図である。 １１……取付部材、１２……電極本体、１３…
…導電体部、１４……セラミツク部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 高周波電力が加えられ溶着しながら切断する導
   電体部と、この導電体部と一体に設けられ溶着し
   ないで切断するセラミツク部とを具備することを
   特徴とする電極装置。