JPH0231676Y2 - - Google Patents

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JPH0231676Y2
JPH0231676Y2 JP1982078848U JP7884882U JPH0231676Y2 JP H0231676 Y2 JPH0231676 Y2 JP H0231676Y2 JP 1982078848 U JP1982078848 U JP 1982078848U JP 7884882 U JP7884882 U JP 7884882U JP H0231676 Y2 JPH0231676 Y2 JP H0231676Y2
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heating element
heat
heat insulating
metal mesh
cover
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、流体輸送配管におけるバルブ部等の
被保温部を好適に保温する保温カバーに関するも
のである。
(従来の技術) 従来、バルブ部等の被保温部を保温させる手段
として種々のものが提案されており、一般には、
被保温部にこれを囲繞するために取付けて、被保
温部を外気から被覆遮蔽させることによつて保温
させる保温カバーと、被保温部に電熱線或いは赤
外燈等の発熱体を取付けて、被保温部を加熱保温
させるものとに大別され、さらには実開昭49−
138460号公報に開示されるように、前述のものを
組み合わせたものすなわち保温カバーとなる断熱
材の内表面側に発熱体を配置するようにしたもの
もある。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、前者の単なる保温カバーでは、ある
程度の保温効果は期待できるけれども、外気温度
との差が極めて大きいような厳しい保温条件下に
おいては、余程綿密な保温旋工をしておかない限
り、どうしても外気温度が被保温部に伝わつてそ
の内部流体を凍結、凝固させ易いといつた不都合
があつた。
また、発熱体のみを取り付けるものでは、被保
温部を積極的に加熱しても、発熱体から外気への
放熱量が大きく、したがつて電力消費量の割には
さほど有効な保温を期待し得ない。しかも、バル
ブ部等の被保温部は、複雑な曲面形状を有する場
合が多いため、このような被保温部の外面にうま
くフイツトさせた状態で発熱体を確実に取付ける
ことが困難であるといつた不都合があつた。
これに対し、実開昭49−138460号公報に開示さ
れるようなものによれば、上記のものに比べ保温
効果を向上させることができる。しかし、ここに
開示されるものでは発熱体が板状であるため、複
雑な曲面形状を有するバルブ部等の非保温部の外
周にうまくフイツトさせるにはなお困難があつ
た。このような問題は、例えば実開昭49−61166
号公報に開示されるもののように、発熱体として
発熱線を用い、この発熱線を蛇行状に配置するよ
うにすることで解決することができる。しかしな
がら、上記のものでは発熱体として発熱線を採用
しているため、オーバーヒートを防ぐために温度
制御用のサーモスタツト装置等を設ける必要があ
つて構造が煩雑となるうえ、発熱線は被保温部に
対する装着あるいは取り外し時に断線を起こす可
能性があり、このような場合には発熱線を設けた
意義が全失われてしまつたりシヨートによる危険
が発生し易いという問題もあつた。また、従来に
おいては一般に、発熱線を蛇行状に配置し且つそ
の状態に維持するために、この発熱体を2枚のシ
ート間に挾持するようにしており、このため発熱
体が直接被保温部に接触することができず、保温
効果は未だ十分なものではなかつた。
なお、輸送配管を二重構造にして、スチームを
通すことも試みられてはいるが、バルブ部等の構
造が複雑化する等の欠点があり、実用的なもので
はない。
本考案は、上記の実情に鑑み、アルミ箔被覆材
にて被覆された断熱マツトの内表面側に、蛇行状
にした帯状発熱体を配置してなる保温カバーに関
してなされたもので、バルブ部等の被保温部を、
上記のような不都合が生じることなく、良好に保
温しうるようになされた保温カバーを提供するこ
とを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係わる保温カバーは、発熱体がグラフ
アイトと放射線架橋ポリマーとを混合した非直線
性マトリツクス抵抗体からなる発熱体であるとと
もに、アルミ箔被覆材にて被覆された断熱マツト
が、内表面側に金属メツシユを配し外表面側に耐
水性外装材を配した保護包袋内に収納され、且つ
この保護包袋の金属メツシユに前記発熱体が止着
されていることを特徴としている。
(作 用) 本考案においては、断熱マツトを収納した保護
包袋の内表面側に発熱体を蛇行状に配置したこと
によつて、外気側へ殆ど放熱させることなく有効
に被保温部を加熱保温できる。
また、前記発熱体がグラフアイトと放射線架橋
ポリマーとを混合した非直線性マトリツクス抵抗
体を備えたものであるから、この抵抗体の温度が
上昇すると、放射線架橋ポリマーが膨脹して混合
分散したグラフアイトの結合を切り、通電量を自
動的に少なくして発熱量を減少させる。すなわ
ち、前記発熱体は、抵抗体自体が発熱量を増減す
るという温度変化に伴う自己制御特性により、オ
ーバーヒートすることなく被保温部を加熱保温す
る。しかも、発熱体は上記の如き抵抗体を備える
帯状発熱体であるから、同一の発熱体を用いてそ
の長さを保温カバーの大小や蛇行配置に応じて切
断調整して使用することができ、且つ使用中に断
線が生じても即発熱不能になるようなことがなく
シヨートの危険性も少ない。
また、帯状発熱体は金属メツシユに止着される
ことにより確実に蛇行状に保持され、これによつ
て保温カバーは発熱体が直接被保温部に接触する
とともにこの被保温部の表面に良好にフイツトす
る。
(実施例) 本考案に係る保温カバーは、第1図に示すよう
に、保温カバー本体1の内表面部に発熱体2を添
設させてなるものである。
すなわち、保温カバー本体1は断熱性及び可撓
性を有すべく、ロツクウール等の断熱材からなる
断熱マツト3をアルミ箔被覆材4で被覆したもの
を、保護包袋内に収納させて構成されている。こ
の保護包袋は、ステンレス等の金属細線を網状に
編んでなる金属ニツトメツシユ材5とシリコンゴ
ムコートしたガラスクロス等からなる耐水性の外
装材6とを重合させた状態で、その周縁部分を縫
着7させて袋状に構成されたものである。なお、
保温カバー本体1の外表面部たる外装材6の長手
方向両端部には、第2図に示す如く、保温カバー
本体1を筒状態に金属製等の細紐8でもつて縛り
保持させておくためのフツク9,9…が突設され
ている。
このように構成された保温カバー本体1の内表
面部つまり金属ニツトメツシユ材5の表面部分に
は、帯状の発熱体2を蛇行状に配して止着10,
10…させてある。この発熱体2はグラフアイト
と放射線架橋ポリマーとを混合した非直線性マト
リツクス抵抗体でもつて構成してある。この発熱
体2は、その性質上、可撓性及び耐水性を有し且
つ全体が並列回路を構成するものである。したが
つて、この帯状発熱体2はその長さを切断調整す
ることで保温カバーの大きさや蛇行配置の状態に
関係なく用いられ、且つ使用中において断線が生
じても発熱不能になることがなくシヨートの危険
も少ない。
そして発熱体2を構成する前記抵抗体は、発熱
温度が一定以上に高くなると、ポリマーが膨脹し
てグラフアイトの結合状態を粗にし、電流通路を
少なく(抵抗値は大きい)して発熱量を減少さ
せ、また、発熱温度が一定以下になるとグラフア
イトの結合状態を密にして電流通路を大きく(抵
抗値は小さい)して発熱量を増大させる特性を有
している。なお、第1図において、11は発熱体
2の一端に止着せるエンドシールであり、12は
発熱体2の他端に接続された電源コードであり、
この電源コード12と発熱体2との接続部分は、
金属ニツトメツシユ材5と外装材6との縫合部分
に固着したゴムキヤツプ13に挿通状態で固定さ
れている。
次に、作用を上記実施例について説明する。
まず、保温カバーつまり保温カバー本体1を、
第2図に示す如く、被保温部例えば配管14のバ
ルブ部15にこれを囲繞する状態で取付ける。こ
の取付けは、細紐8を各フツク9,9間に掛けて
締付けることによつて簡単に行いうるが、この締
付けを調節することによつて、保温カバー本体1
及び発熱体2がバルブ部15の表面に良好にフイ
ツトした状態で取付けておくことができるのであ
る。
そして、電源コード12のソケツト12aを所
定の電源プラグ(図示せず)に接続させる。
これによりバルブ部15は、保温カバー本体1
によつて外気から遮蔽されると共に、保温カバー
1の内表面部に蛇行状に配して止着10,10さ
れた発熱体2によつて有効に加熱されその発生熱
が保温カバー本体1の断熱効果によつて外気側へ
殆ど放熱されることがなく、バルブ部15へ伝え
られるので、外気温度との差が極めて大きいとき
にも、効果的に加熱保温されるのである。
しかも、発熱体2が特にグラフアイトと放射線
架橋ポリマーとを混合した非直線性マトリツクス
抵抗体でもつて構成してあるので、その発熱温度
が一定以上に高くなると、ポリマーが膨脹してグ
ラフアイトの結合状態を粗にし、その結果抵抗値
が増大して電流が流れ難くなり、発熱量が減少し
て温度が下り、そして一定温度以下になると、元
の抵抗値に復帰するといつた特性を示すから、前
記発熱体2は、一定の発熱温度範囲内で自己制御
を行いうる。したがつて、発熱体2によるバルブ
部15の加熱保温作用が、オーバーヒートするこ
となく、経済的な消費電力で良好に行われる。特
に、発熱体2が自己制御する発熱量範囲を、外気
温度との差によつて必要とされるバルブ部15の
保温熱量と略一致すべく設定しておくと、消費電
力を最小限とすることができ、極めて経済的であ
る。
しかも、発熱体2は全体が並列回路を構成する
ものであるから、仮令発熱体2が断線したような
場合にも、電熱線等の如く断線後は発熱し得ない
といつたことがなく、断線後もそのまま継続して
発熱体としての機能を維持し得て、極めて有利で
ある。
なお、保温カバー本体1及び発熱体2は、前述
のように、何れも耐水性を有するものであるか
ら、バルブ部15等が屋外に配置されていても雨
水等の影響を受けることなく良好に保温しうる。
さらに、保温カバー本体1のバルブ部15から
の取外しは、バルブ部15への取付けと同様に、
細紐8をフツク9,9…から外すことによつて簡
単に行いうる。勿論、不必要な場合には保管して
おき、必要に応じて直ちにバルブ部15等被保温
部に取付けることが可能である。つまり、被保温
部に対する保温カバー本体1の着脱を容易に行う
ことができる。
また、本考案に係る保温カバーは、ポンプ、配
管、タンク設備等における凍結防止、液糖、苛性
ソーダ、C重油等の輸送、貯蔵設備等における凝
固防止、或いは寒冷地での水道管凍結防止等あら
ゆる分野に有効に適用することができる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案の保温
カバーは、発熱体を非直線性マトリツクス抵抗体
からなるものとしたことによつて、その自己制御
特性によりオーバーヒートすることなく経済的に
被保温部を加熱保温することができ、しかも断線
が生じても発熱不能となつたりシヨートによる危
険が発生することが少ない。
また、複雑な曲面形状を有するバルブ部等の被
保温部にも良好にフイツトした状態で取り付ける
ことができるため、発熱体による発生熱を断熱マ
ツトの断熱効果によつて外気側へほとんど放熱さ
せることがないといつた従来公知の保温カバーの
利点をより効果的にできるのに加え、発熱体が直
接被保温部に接触することができることにより、
被保温部への発生熱の伝達が効率よく行われると
いう効果も奏する。このように、発生熱の伝熱効
率が良く保温効率の良いことから、省エネ対策上
も極めて有利であり、特に前記の如き複雑な曲面
形状を有する被保温部を、外気温度との差が極め
て大きいような厳しい条件下において有効に保温
するのに最適である。
また、保護包袋を構成する金属メツシユに帯状
発熱体を止着するようにしたから、発熱体の蛇行
配置が容易且つ確実に行われ、且つ被保温部への
発生熱の伝達が金属メツシユを介してもなされよ
り効率良くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る保温カバーの一実施例を
示す一部切欠の斜視図、第2図はその使用状態を
示す斜視図である。 2……発熱体、3……断熱マツト、4……アル
ミ箔被覆材、5……金属メツシユ材、6……耐水
性外装材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 アルミ箔被覆材にて被覆された断熱マツトの内
    表面側に、蛇行状にした帯状発熱体を配置してな
    る保温カバーにおいて、 前記発熱体がグラフアイトと放射線架橋ポリマ
    ーとを混合した非直線性マトリツクス抵抗体から
    なる発熱体であるとともに、前記アルミ箔被覆材
    にて被覆された断熱マツトが、内表面側に金属メ
    ツシユを配し外表面側に耐水性外装材を配した保
    護包袋内に収納され、且つこの保護包袋の金属メ
    ツシュに前記発熱体が止着されていることを特徴
    とする保温カバー。
JP7884882U 1982-05-26 1982-05-26 保温カバ− Granted JPS58181090U (ja)

Priority Applications (1)

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JP7884882U JPS58181090U (ja) 1982-05-26 1982-05-26 保温カバ−

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JP7884882U JPS58181090U (ja) 1982-05-26 1982-05-26 保温カバ−

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JPS58181090U JPS58181090U (ja) 1983-12-03
JPH0231676Y2 true JPH0231676Y2 (ja) 1990-08-27

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ID=30088047

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