JPH0230667A - 超微粒子からなるダイヤモンド焼結体およびその製造方法 - Google Patents

超微粒子からなるダイヤモンド焼結体およびその製造方法

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JPH0230667A
JPH0230667A JP63177223A JP17722388A JPH0230667A JP H0230667 A JPH0230667 A JP H0230667A JP 63177223 A JP63177223 A JP 63177223A JP 17722388 A JP17722388 A JP 17722388A JP H0230667 A JPH0230667 A JP H0230667A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、粉体のダイヤモンドを衝撃に伴って発生する
超高圧、高温によって、介在物を含まずに焼結してなる
高硬度、高靭性のダイヤモンド焼結体およびその製造法
に関する。
(従来の技術) 従来ダイヤモンドを含む焼結体は主に2種類の製造方法
が知られていた。一つはダイヤモンド粉にCo、 Nr
等の金属を添加してプレスによって静的超高圧を発生し
、ヒーターで同時に高温を発生させて金属の介在下に焼
結したダイヤモンド焼結体で、焼結体中に金属を含むた
めにその焼結体を切削工具として利用する場合に金属が
ダイヤモンドに比べて弱いため、その性能に限界がある
ことが知られている。もう一つの方法は、何も添加して
ないダイヤモンド粉を金属製カプセルに収め、その外部
から主として爆薬の爆発によって発生する超高圧を直接
伝えるか、爆薬の爆発などによって発生する超高圧を受
けて高速で飛躍する金属板を衝突させることにより、ダ
イヤモンド粉を圧縮成形して介在物なしに焼結する方法
である。例えばAkash iとSawaoka はJ
ournal of Material 5cienc
e(材料化学誌:雑誌名邦訳)の第22巻3276真に
、2−4μmと10−20μmの2種の粒度範囲を持っ
た単結晶ダイヤモンド粉に90G Paの衝撃を負荷し
、ダイヤモンドの真密度に対して88.5%と91.0
%の相対密度の焼結体を得たと報告している。また、吉
川、日中、青水及び藤原は、第2回ダイヤモンドシンポ
ジウム講演要旨集昭和62年12月14.15日開催)
25頁に、5−7μ擢、0.5−1μm1〇−0,5μ
mの3種の粒度分布を有する試料の衝撃圧力を負荷して
焼結体を得たとしているが、その硬度値やその他の焼結
体の性質については報告されてな(、硬度にばらつきが
多く、圧痕の測定できないものも多く、特にO−0,5
μ−の粒度範囲のものではダイヤモンドのグラファイト
化が顕著であったと報告している。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記方法による場合、500nm以下のダイヤ
モンド粒子が存在すると、超高圧を負荷するのと同時に
発生する高圧によって、それらが黒鉛化し、ダイヤモン
ド焼結体特存の高硬度が得られず、500nm以上のダ
イヤモンド粒子のみによって焼結しなければならず、好
ましくは、数μm以上の粒子を使用あることが適当とさ
れていた。500na+以上の粒子を焼結原料として使
用した場合には上記の黒鉛化による問題を発生し難くな
るが、概して三つの問題が発生する。
一つは大きなダイヤモンド粒子を原料として使用すると
、当然粒子間の空隙も大きくなる。従って粒子同士を強
固に結合するためには、その大きな空隙を埋めるだけの
大きな変形をダイヤモンド粒子に与えなければならない
。原理的にはダイヤモンド粒子の高い硬度、従って高い
変形抵抗にうちかつ高い圧力をかけて粒子同士を密着さ
せ、その際同時に発生ずる高温を利用して接合すれば良
い訳であるが、周知のようにダイヤモンドは脆性材料で
あり、衝撃で処理する場合にはダイヤモンド粒子を貫通
する亀裂の発生が避けられない。反面、−旦亀裂が発生
しても、高圧、高温によって再度結合されることが期待
できるが、全部の亀裂が再結合されることは殆ど無く、
亀裂のまま残存して焼結体の強度を低くする結果を有す
る。
二番目の問題は、一番目の問題を解決するために高い圧
力を負荷することによって発生する問題である。即ち、
高い圧力を負荷することによって、ダイヤモンド粒子の
集合体は強く圧縮されて断熱的に温度上昇するが、高い
圧力をかければかけるほど温度も高くなるために、好ま
しくない温度に達し、その結果黒鉛化を避けるために粒
子径を大きくしたのが逆に働いて黒鉛化を助長し、必要
な焼結体硬度が維持できなくなることになる虞れが大き
い。
三番目の問題は、上記の問題を解決して焼結体が出来た
とした場合の問題である。良く知られた事実として、ダ
イヤモンドは(111)面に襞間面を有する。即ち(1
11)面に平行な応力を加えることによって、ダイヤモ
ンドは容易にその面に沿って割れる。よって、天然、合
成を問わず、一つの単結晶ダイヤモンドをそのまま工具
に使用する場合、主な応力が(111)面に平行な方向
にかからないように配慮しなければならない。しかし、
どのように注意しても、工具として使用する場合は各方
向の応力が負荷されることは当然であり、襞間による単
結晶ダイヤモンド工具の破壊は謂わば宿命的なものとさ
れている。それを避けるために、多数の粒子を無作為に
配置して焼結し、強固な一体の焼結体として工具に利用
されている訳であるが、焼結体ダイヤモンドの微細な構
造を見ると個々の粒子は単結晶であり、それぞれ相変ら
ず襞間性を有している。そのため、工具として切削や線
引き、掘削等に使用される場合、局所に集中的かつ衝撃
的な応力がかかるため、個々の粒子の強度が問題となっ
てきて、襞間性が現われる結晶格子(111)面に近い
角度で粒子に応力が負荷されると容易にその粒子が損傷
を受けて破損し、場合によっては隣接したダイヤモンド
粒子に次々に亀裂を伝播させ、焼結体損耗を早める。要
するに、ランダムな方向で配列焼結した焼結体であって
も、微視的に見れば単結晶の集まりであるので、その欠
点が残っていると云う問題があり、解決されていない。
(課題を解決するための手段) 発明者らは、前項の問題を解決するために多くの理論的
、実質的検討を進め、本発明に到達した。
まず、前項の三つの問題点のそれぞれについて、各個に
検討し対策を考える。
(1)大きな粒子を使用するために空隙が大きくなり、
そのため強い衝撃をかける必要が生じ、亀裂が発生して
しまうことに対しては、基本的には原料として使用する
ダイヤモンド粒子径を小さくすることと、亀裂の発生し
難いダイヤモンド粒子を使用することで対処可能である
(2)前項により、おおきな粒子を使用しないことによ
って、強い衝撃をかける必要がなくなり、より弱い衝撃
をかけることによって焼結できるようになるため、必要
以上の高温が発生して、焼結体強度の維持に有害な黒鉛
化が発生することはなくなる。無論余りにも微細な粒子
を使用すると、焼結時に粒全体が選択的に高温になるこ
とによって有害な黒鉛化が発生し、必要な硬度が得られ
なくなるが、前項に記載したように500nm以上の粒
子を使用することによって黒鉛化は最低限に止めること
ができる。また、各種の実験によって、ダイヤモンド粒
子を貫通する亀裂を最低限に抑えるためには、無論それ
だけは従来の技術による焼結体と変らないので、次項に
述べる対策が必要になってくる。
(3)前記2項により、従来の技術でも衝撃強度を充分
に吟味すれば、有害な黒鉛化を最低限に抑えて工具材料
として使用可能な焼結体を作れる可能性もないことが分
かった。しかし、個々のダイヤモンド粒子が単結晶とし
ての性質を焼結体になってからも保持していることにな
る問題はそれらによっては対処できない。結論としては
、単結晶のダイヤモンド粒子を使用する限りはその問題
は避けられないことである。従って発明者らは爆薬の爆
発に伴う超高圧や、火薬銃あるいは二段式軽ガス銃また
は電気的方法によって発射された金属または弾丸が衝突
する際に発生する衝撃超高圧によって合成されたダイヤ
モンド(以後衝撃合成ダイヤモンドとする)が、多結晶
質であることに着目し、それを通常の単結晶ダイヤモン
ドに混合して焼結原料に用いることによって、単結晶の
ダイヤモンド粒子のみを焼結した場合に発生する問題を
解決し、事実上焼結体内に結晶上の方向性を伴わないた
めに、天然、合成を問わず単結晶で一体のダイヤモンド
を有する襞間性を全く伴わず、また、従来の焼結体ダイ
ヤモンドよりはるかに優れた耐摩耗性、耐衝撃性を有す
るダイヤモンド焼結体が得られることを見出したもので
ある。衝撃合成ダイヤモンドが多結晶質であると云う意
味は、個々の寸法が非常に微細な単結晶粒子(一次粒子
と称する)が多数集って一つの粒子(二次粒子と称する
)をかたち作っていることを意味し.一次粒子の寸法は
10mmから1100n 、二次粒子の寸法は数10口
―から数100 μ鴨まであることが知られている。
100 nm以下の寸法の一次粒子の集ってできた二次
粒子を事実上介在物なしに焼結した場合、焼結体は全て
100na+以下の単結晶が無作為に配置されて一体と
なっていることになり、100n−以下の極く微細な単
結晶の場合、襞間性は全く問題にならない。従って、衝
撃合成ダイヤモンドを原料として焼結体を作った場合、
方向性が全くない、全体が等質である理想的なダイヤモ
ンドが得られる。また、衝撃合成ダイヤモンドと通常の
単結晶ダイヤモンドを混合して焼結原料に用いると、単
結晶ダイヤモンドが多結晶ダイヤモンドと混在すること
によって、一つの単結晶ダイヤモンド粒子が損傷を受け
ても、隣り合った多結晶ダイヤモンド粒子がそれぞれ食
上めることによって、破損を最小限度に止める効果を発
揮することが分かった。更に、従来の単結晶ダイヤモン
ドを使用して衝撃焼結したダイヤモンド焼結体が、原料
ダイヤモンド粉末の粒子径が 500nm以上でないと
良好な焼結体が得られなかったのに対して、本発明によ
る衝撃合成ダイヤモンドと通常の単結晶ダイヤモンドを
混合して焼結原料に用いて、衝撃によって焼結したダイ
ヤモンド焼結体は、衝撃合成ダイヤモンドの粒子寸法が
 500nm未満でも、1100n以上あれば充分に優
れた性能の焼結体が得られることが判明した。その際、
100nra未溝のダイヤモンド粒子を1%以上含むと
、それが衝撃負荷時または圧力が常圧近くに低下しても
残留する高温のために、優先的に黒鉛化して、ダイヤモ
ンド焼結体の硬度を低下させることが判明した。尚、本
発明で云う粒子寸法、または粒子径の径とは、粒子の最
大と最小の部分の平均寸法を云うものとする。
また、本発明による超微粒子を含むダイヤモンド焼結体
は、極く微量のダイヤモンドが高温によって転換した黒
鉛を含むが、これは不定型の衝撃合成ダイヤモンドの表
面の一部で突出した部分が局部的にダイヤモンド不安定
領域の高温にさらされた結果生じたものと考えられる。
本来、黒鉛は固体潤滑材として用いられる程軟らかく、
高硬度と高強度を求めるダイヤモンド焼結体中に存在す
ることは好ましくないと考えられていた。しかし、非常
に微細な組織をもった本発明によるダイヤモンド焼結体
の場合は、後に述べる程の量が存在する程度であれば従
来の静的超高圧による市販ダイヤモンド焼結体より優れ
た性能を発揮し、殆ど問題ではなく、むしろ本発明によ
るダイヤモンド焼結体の特徴と考えられる。
(発明の効果) 本発明による焼結体は、衝撃合成ダイヤモンドと通常の
単結晶ダイヤモンドを混合して焼結原料に用いて衝撃に
よって焼結した、単結晶ダイヤモンドが多結晶ダイヤモ
ンドと混在することによって、一つの単結晶ダイヤモン
ド粒子が損傷を受けても、隣り合った多結晶ダイヤモン
ド粒子がそれを食い止めることによって、破損を最小限
度に止める効果を有するもので、切削工具、ダイス、掘
削工具、耐摩耗材として、従来のダイヤモンド工具材料
である、天然、合成の単結晶ダイヤモンド、単結晶ダイ
ヤモンドを原料とした焼結ダイヤモンドを有する襞間性
を事実上官していない全く新しい優れた焼結体である。
(実施例) 次に本発明を実施例によって説明する。
裏旌■上 第1図の断面図に示すような試料容器で、外径2511
111、高さ30mの円柱形のSUS 304ステンレ
ス鋼製で、直径12aas、深さ27111111の試
料室を有し、試料室入口部分に深さ12mmにわたって
雌ねじ溝を有するカプセル部1の内部に爆発衝撃によっ
て合成した、粒子数で99%以上の粒子径寸法が200
 nmから500nmの範囲にあるダイヤモンドを35
%と静的超高圧によって合成した粒子数で95%以上が
1μmから3μmの範囲にある単結晶ダイヤモンドを混
合した焼結原料2を充填し、同じ(SO5304鋼製の
高さ22mmで直径12mmで、側面の一方の端に長さ
10■にわたって雄ねじを有する蓋3をねし溝を利用し
て締め込んだ。M3には直径1胴の真空引き用の穴4を
予め開けてあり、ダイヤモンドを封入した後に、10−
 ’ torrの真空炉中で400°C,4時間保持し
て吸着した酸素を除去した。酸素の除去作業を終了して
から、真空引き用の穴は真空中で銀蝋によって封止して
内部の真空を保持した。
封入したダイヤモンドの量は1.32gで、かさ比重は
2.33g /cdとなり、ダイヤモンドの真比重とさ
れる値の約66.4%に相当する。
同様にして合計4個のカプセルを用意し、第2図の断面
図に示すSS 41鋼製のモーメンタムトラップと称す
る、直径80mm、厚さ30ma+の円板の平面上の直
径45鵬の同心円上に等間隔で4個の直径25目の平面
に直角な穴を設けた試料収納部5と、外径120mm、
内径80mm、厚さ30IIIIIlのリング6と、直
径120 rm、厚さ30+nmの円板7を組合せたも
の、直径2511I11の穴に、カプセルの蓋3が下の
方に位置するようにしてカプセルを詰め、全体を深さ1
20閣、直径200 mmの蓋のないポリプロピレン製
容器8に充填した粘土9中に、試料収納部5の側を上に
して埋め込んだ0次に爆発消音装置中の水10を満たし
た鋼製の槽11の上に木板12を渡して、その試料など
からなる構成13を槽の中央に位置するようにして載せ
、更に厚さ3.2 wS150圓角の5S41鋼板14
の中央部に比重1.64g/cnで爆発速度9.000
m/secの爆薬15を厚さ30mm、直径120 m
の円板状に成形したものを載せ、鋼板14の底面と構成
13の上面が平行でかつ距離が30mになるように鋼板
14の四隅に高さ30m、幅30m5+、厚さ15鴫の
木片16を配置して置いた。更に爆薬の上面に平面波発
生装置17を載せ、それに6号電気雷管18を装着して
通電し、爆薬15を鋼板14の平面に平行な爆轟波面で
爆発させた。爆発によって、爆薬15の下面の鋼板14
は下方に高速で飛ばされ、構成13の上面に平行に2.
8 Kmlsecの速度で衝突した。その際に鋼板14
と構成13の表面のSOS 304ステンレス鋼の衝突
面に発生した圧力を計算した所、?1.8GPa  (
約73万気圧)であった。
鋼板が衝突した構成13は、槽11内に満たされた水l
Oの中に打ち込まれ、槽11の底から回収された。
構成13のうち、試料収納部5とリング6はばらばらに
破壊されていたが、カプセルlは蓋3を備えたまま、変
形は認められたがほぼ原形を保って回収された。
回収したカプセル1の蓋3の反対側の端を、充填したダ
イヤモンドの表面が露出するまで旋盤を用いて切削バイ
トによって切削した処、ダイヤモンドは全体が強固に結
合した焼結体になっていた。
得られたダイヤモンド焼結体の表面を5−10μ−の粒
度範囲を有するダイヤモンドペーストで研磨し、マイク
ロビッカース硬度試験が可能な程度の平滑さに仕上げて
から荷重1kgfでマイクロビッカース硬度を測定した
ところ、衝撃波の入射側の面で平均4,830 kgf
/mm”  (n =12) 、反対側の面で平均6,
320 kgf/mm”(n =12)の値が得られた
アルキメデス法によって得られた焼結体の密度を測定し
たところ、3.29g/cdで、ダイヤモンドの真密度
とされる値3.51g/cfflの93.7%であった
ダイヤモンド焼結体の表面をX線回折試験によって検査
したところ、円板の上下面共に広い回折角にわたって僅
かな黒鉛の存在が認められた。
直径的12mm、厚さ約3.5Mの焼結体をレーザーで
十文字に切断して、−辺が約5.8 mmで頂角90”
の扇状のチップとし、12.7μm角で長さが150 
trnの鋼製の柄の長手の端に!I!Jiでダイヤモン
ド焼結体を包み込んで取り付け、切削試験用のバイトと
した。対象試験用として、市販の静的超高圧焼結による
Coを含むダイヤモンド焼結体によって、同様なバイト
を作成した。
一方、−C粉92−tχとCo粉8wtχを混合、成形
した後900℃1時間の焼成で仮焼体とした直径約10
0閣、長さ約250fflの円柱を、本発明によるダイ
ヤモンド焼結体を取り付けたバイトで切削した。切削条
件は、周速55−3On+/ 1Iin 、切込み0.
3−0.5 trm、送り0.2 m/revとした。
その結果、延べ2時間の切削でやや切れ味が低下したの
で試験を終了した。
焼結体の刃先を倍率20倍の実体顕微鏡で調べたところ
、先端が摩耗によって0.28M後退していた。
次に同様な切削試験を、市販の静的超高圧焼結によるC
oを含むダイヤモンド焼結体を取り付けたバイトで実施
した。その結果、切削を開始してから13分後に刃先が
欠損して以後の切削試験は実施できなくなった。
北較■土 実施例1の実験を繰り返した。ただし、充填したダイヤ
モンドは、静的超高圧で溶融触媒を用いて合成した。個
々のダイヤモンド粒子は単結晶のものとした。また、ダ
イヤモンドの粒子寸法は、全部の粒子の99%以上が2
50nmから500nmの範囲に含まれるものとし、実
施例1と同寸法のカプセルに1.18gが充填できた。
この場合のかさ比重は2.08g/ciffとなり、ダ
イヤモンドの真比重とされる値の約59.4%に相当す
る。
回収されたカプセルを実施例1と同様にして切削し、ダ
イヤモンド部分を露出した処、ダイヤモンドは一見強固
に焼結されたように見受けられた。
実施例1と同様にしてマイクロビッカース硬度を測定し
たところ、衝撃波の入射側の面で平均3.710 kg
f/rm”(n −12) 、反対側の面で平均4.9
20kgf/ma+”(n =12)の値が得られた。
また、ダイヤモンド焼結体の表面をX線回折試験によっ
て検査したところ、円板の上下面共に広い回折角度にわ
たって黒鉛の(002)面の回折を示すピークが認めら
れ、僅かな黒鉛の存在が示唆されたが、その回折ピーク
の高さをダイヤモンドの(111) ピークの高さで割
った値は、実施例1のものが0.03であったのに対し
て0.18あり、黒鉛化度がより高いことを示していた
。マイクロビッカース硬度が実施例1のものより低かっ
たのも、そのためと考えられる。
次に実施例1と同様にしてダイヤモンド焼結体による切
削試験用バイトを製作し、同様な切削試験をおこなった
。その結果、バイト先端は切削開始後8分で欠損し、静
的超高圧焼結による市販ダイヤモンド焼結体より劣って
いた。
裏施炭にi 実施例1の実験を繰り返した。ただし、使用したダイヤ
モンドの粒子寸法と種類及び鋼板が試料ダイヤモンドを
収納したカプセル表面に衝突する速度について、各種の
組合せを作って試みた。その条件及び結果を表1に示す
。尚、表中の充填率とは、ダイヤモンドの真比重を3.
515g/c4として、ダイヤモンド粒子を充填した際
のかさ比重を真比重で除した値を100分率で示したも
のである。また、発生圧力は、鋼板とステンレスカプセ
ルの衝突面に発生する圧力値である。
【図面の簡単な説明】
第1図は試料を収納するカプセルを説明するための図、 第2図は試料を衝撃処理して回収するためのモーメンタ
ムトラップと回収容器の断面図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.一次粒子径が100nmから10nmで、二次粒子
    径が100nmから50μmまでの多結晶ダイヤモンド
    粉55乃至95%と、粒子径が1μm以上で10μm以
    下の事実上単結晶のダイヤモンド粉95%が乃至5%が
    混合されて、不可避不純物を除く他の物質を介さずに直
    接に接合されており、実質的に一体となっていることを
    特徴とするダイヤモンド焼結体。
  2. 2.請求項1に規定するダイヤモンド焼結体において、
    その密度が85%以上であることを特徴とするダイヤモ
    ンド焼結体。
  3. 3.請求項1または2に規定するダイヤモンド焼結体に
    おいて、ダイヤモンド中に微量の黒鉛が含まれることを
    特徴とするダイヤモンド焼結体。
  4. 4.請求項1ないし3のいずれかに規定するダイヤモン
    ド焼結体の製造方法において、一次粒子径が100nm
    から10nmで、二次粒子径が100nm以上50μm
    未満の多結晶ダイヤモンド粉を5体積%以上95体積%
    以下含み、残部のダイヤモンド粉の最大径が10μm以
    下である焼結原料ダイヤモンド粉を金属製カプセルに封
    入し、爆薬の爆発や火薬銃あるいは二段式軽ガス銃また
    は電気的方法によって発射された金属板または弾丸を、
    SUS304ステンレス鋼同士の衝突条件に換算した場
    合、1.8Km/sec以上の速度で衝突させて高圧高
    温を発生させて焼結することを特徴とする直接焼結ダイ
    ヤモンド焼結体の製造方法。
  5. 5.請求項4に規定するダイヤモンド焼結体の製造方法
    において、焼結原料の多結晶ダイヤモンド粉が、一次粒
    子径が100nmから10nmで、二次粒子径が100
    nm以上で50μm未満である衝撃超高圧によって合成
    した多結晶ダイヤモンドであることを特徴とするダイヤ
    モンド焼結体の製造方法。
  6. 6.請求項4または5に規定するダイヤモンド焼結体の
    製造方法において、焼結原料のダイヤモンド粉が天然ダ
    イヤモンド、静的超高圧によって合成したダイヤモンド
    の何れかまたは両方からなるものであることを特徴とす
    るダイヤモンド焼結体。
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