JPH02299587A - サル免疫不全ウイルスの遺伝子rnaに相補性を示すdna - Google Patents

サル免疫不全ウイルスの遺伝子rnaに相補性を示すdna

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JPH02299587A
JPH02299587A JP11612989A JP11612989A JPH02299587A JP H02299587 A JPH02299587 A JP H02299587A JP 11612989 A JP11612989 A JP 11612989A JP 11612989 A JP11612989 A JP 11612989A JP H02299587 A JPH02299587 A JP H02299587A
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JP
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dna
gene
plasmid
rna
virus
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JP11612989A
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Masanori Hayamizu
速水 正憲
Akira Hasegawa
明 長谷川
Keizaburo Miki
敬三郎 三木
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Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サル免疫不全ウィルスの遺伝子RNAに相補
性を示すDNAに関する。更に詳細には本発明はマンド
リルから単離されるサル免疫不全ウィルスSIVMND
の遺伝子RNAに相補性を示すDNA及びかかるDNA
を含むプラスミドに関する。
〔従来の技術〕
後天性免疫不全症候群(acquired immun
odefi−ciency syndrome ;AI
DS)は、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)が引き起こ
す重篤な免疫不全症であり、現在では全世界的に広がり
つつありその治療薬の開発が望まれている。AIDSの
病因ウィルスとして、RNAを遺伝子として持つレトロ
ウィルスであるヒト免疫不全ウィルス1型(HIV−1
)が最初に単離されCM、^、Grond et al
、、Proc、Natl、^cad、sci、。
U、S、^、、Vo1.83.p、4007(1986
)) 、また最近においてはパスツール研究所のグルー
プによって、AIDSのあたらしい病因ウィルスとして
西アフリカのAIDS患者よりヒI・免疫不全ウィルス
2型(HIV−2)が単離されている(F、CIave
l et al、、Nature(London) 、
Vol、324.P、691(1981) )。
一方、AIDSウィルスに類似するレトロウィルスがサ
ルからも単離されている。即ち、例えばベンガルザルよ
りSIV M^C(Simian immunodef
iciencyvirus)が単離されており(Neu
+mark、P、 、Nature。
Vol、326.P、548 (1987)) 、また
アフリカミドリザルよりSIVAcMが単離されている
(Nature、Vol、333pp、6172〜61
76(1988) )。
〔発明が解決しようとする課題〕 AIDSの病因ウィルスであるHIV−1においては、
個々のウィルス間でその塩基配列が変異しており、その
多様性が見い出されている。このウィルスは場所により
あるいは経時的に変異し、遺伝的な均一性がないなめ、
このウィルスに対するワクチンの開発には多くの問題が
ある。
従ってAIDSウィルスについての遺伝子の十分な解明
が望まれている。旧v−1.旧V−2についてはその一
部のウィルスについて全塩基配列が決定されている(B
、R,5tarcich et al、、Ce1l、V
ol、45.p。
637(1986) ; M、Guyader et 
al、、Nature(London)。
Vol 、326.p、662(1987) )。
しかしながら、サル免疫不全ウィルス(SIV)につい
てはSIVAGMの全塩基配列が決定されているにすぎ
ない(Nature、Vol 、333 p、6172
− (1988) )。
本発明者らは、SIVについて研究を重ねた結果、SI
VMND(7)遺伝子R,NAに相補性を示すDNAの
全塩基配列を決定することに成功した。そしてかかる成
功により、新たなAIDSウィルスのワクチン、診断薬
等の開発が可能となることを見出し、本発明を完成する
に至った。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、サル免疫不全ウィルス(SIVMND>の遺
伝子RNAに相補性を示すDNA及びかかるDNAを含
むプラスミドに関する。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明のSIVMNDの遺伝子RNAに相補性を示すD
NAの単離及びクローニングは以下のようにして行なう
ことができる。
マンドリルより末梢血を採取し、フィコールを用いた遠
心法により末梢血リンパ球を調製することによってウィ
ルス感染を受けた細胞を得ることができる。この細胞を
培養後、例えばMo1t−4clone 8細胞(R,
Kikukau+a et al、、J、Virol、
57゜1159(1986) )などと共に培養して更
にウィルス感染を行なう。Mo1t−4alone 8
細胞はヒト免疫不全ウィルス1型(HIV−1)等の遺
伝子の単離にも使用されたものであり、かかる細胞にウ
ィルス感染後、染色体外DNAを単離することによって
、レトロウィルスのRNAに相補性のDNAにより主と
して構成される2本鎖環状DNAが得られる。
本発明のSIVMsoのRNAに相補性を示すDNAは
、その全配列中にXba I部位を有することが本発明
者らによって明らかにされている。従って、かかる制限
酵素部位を利用することによって、本発明のDNAのク
ローニングを有利に実施することができる。
Mo1t−4clone 8細胞から染色体外DNAと
して得られた本発明のDNAのクローニングは例えば以
下のようにして行なうことができる。
即ち、得られた染色体外DNAを制限酵素χbaIで消
化し、他方同様にXba I部位を唯一ケ所存在する制
限酵素部位として有するλフアージベクター、例えばλ
Cng Cなどを用いてこれをXba Iで消化する。
消化後に得られる両者のDNAを、通常のライゲーショ
ンバッファー中でT、DNAリガーゼの存在下に反応さ
せて連結する。
次いで得られる反応液を用いてin vitroパッケ
ージングを行ないファージ粒子を構成する。このファー
ジ粒子をλファージに感染性の大腸菌例えばに−12株
LE 392 (^TCC33572)などに感染させ
て、寒天培地上に培養しλファージの溶菌プラークを形
成させる。この人ファージ溶菌プラークが形成された寒
天培地上にニトロセルロース膜を密着させて、λファー
ジの1部をニトロセルロース膜に固定化し、プラークハ
イブリダイゼーション法により、目的とするsrv、H
DのRNAに相補性を示すDNAが組み込まれたファー
ジプラークを同定する。同定に用いるプローブとしては
、SIVACM由来psAH121のgag−pol遺
伝子を含む断片をそれぞれニックトランスレーションに
より32pで標識したDNA断片などを使用することが
できる。
かかるプローブとハイブリダイズするファージプラーク
より、SIvMNDのRNAに相補性を示すDNAが組
み込まれたλフアージDNAが得られる。
かくして得られるSIVMNDのRNAに相補性を示す
DNAが組み込まれたλフアージDNA (例えばλO
ngCSIVMHODNA)を更に形質転換可能な大腸
菌、例えば大腸菌に一12株JM 109 (J、Me
ssiB。
Gene 、 33 、103 (1985) :)に
クローニングベクターpUC119を用いてサブクロー
ニングを行なう。
即チ、例えばλOng CSIVMNDを制限酵素Xb
a 1で消化し、得られる断片を同様の制限酵素部位を
有するプラスミド例えばpUc118 (J、Mess
inH等、。
Method in Enzymology:)などに
組み込む。得られるプラスミドを用いて大腸菌を形質転
換し、アンピシリン等の抗生物質耐性をマーカーとして
形質転換体を選択し、形質転換体から通常の方法、例え
ばアルカリ抽出法により、目的とするSIVMNDのR
NAに相補性を示すDNAが組み込まれたプラスミドD
NAを得ることができる。
かくして得られるプラスミドを制限酵素Xba Iで消
化することによって、本発明のSIVMNDのRNAに
相補性を示すDNAが得られる。
またこのプラスミドは、5IvllIHDのウィルス蛋
白を発現するための発現ベクターの構築などに用いるこ
とができ、かかるプラスミドを提供することも本発明の
目的の1つである。このようなプラスミドとしては、上
記した如きpUc118にSIVMNDのRNAに相補
性を示すDNAが組み込まれたプラスミド(pSMH1
03)以外にも、例えばpUc119などのpUC系ベ
クター、pBR322などのpBR系ベクター等の通常
使用される大腸菌由来のプラスミドにSIVMNDのR
NAに相補性を示すDNAを組み込んだプラスミドなど
が挙げられる。
本発明のDNAの単離及びクローニングは、上記した方
法に限定されず他の通常の方法によっても行なうことが
できる。即ち、例えばマンドリルから採取したリンパ球
を他の細胞と培養し、得られる感染細胞の染色体にイン
チブレイトされたS■■MNoのcDN^より、通常の
方法に従い単離及びクローニングを行なうこともできる
本発明のDNAが組み込まれたプラスミドpSMH10
3を、各種の制限酵素、すなわちKpn I 、Sac
  I 。
Pst I 、 BamHI 、 Xho Iなどで切
断することによって第2図に示してSIVMNDのRN
Aに相補性を示すDNAの制限酵素地図を作成した。
この制限酵素地図をもとにSIVMNDのDNAの各種
制限酵素による切断フラグメントを調製し、各フラグメ
ントをプラスミドpUc118 、 pUc119など
にサブクローニングし、得られるサブクローンを用いて
一本鎖ファージDNAを調整し、M13ジデオキシ法(
F、Sangeret et al、、Proc、Na
tl、八cad 。
Sci、、U、S、^、、74.p、5463 (19
77))によって各フラグメン1への塩基配列を決定し
た。かくしてSIVMNDのRNAに相補性を示すDN
Aの全塩基配列を決定した。全塩基配列は第4図に示し
た通りである。
本発明で対象とするDNAは第4図で示されるものに限
定されず、第4図に示した塩基配列と実質的に同様の作
用を示すDNA、例えば遺伝子コードの縮重に基づく第
4図に示した塩基配列の誘導体、第4図に示した塩基配
列の一部が欠失したあるいは一部が修飾された誘導体も
包含される。
第4図に示したようにSIVMNDのRNAに相補性を
示すDNAは9,215の塩基対(bp)からなる。そ
の遺伝子の構成は第3図に示したように、レンチウィル
スで見られる構成と同じであり、5’ LTR−gag
−pof−セントラル領域−env−F(3’ orf
)−3’ LTRで示される構成を有している。SIv
MNDに特徴的な点は、セントラル領域が4つのオープ
ン・リーディング・フレーム即ちvif 、 tat 
、 rev 、 vprから成り、SIVAcM 、 
srv曲りなどに見られるvpx遺伝子を有していない
点であるということと、旧V−1と同じ遺伝子構成をも
っている点である。
以下これらの構成について説明する。
(i)  LTR遺伝子 LTR遺伝子はウィルス遺伝子の両側に存在し、ウィル
スの増殖に必須であり、また細胞の染色体DNAへのイ
ンチブレイトに重要な役割を有するものである。
S IVMND +7) L T R遺伝子ハロ97b
pがらなり、ソノ構成エレメントのU3.R,U5はそ
れぞれ422bp 、 175bp 、 100bpで
ある。LTR遺伝子には、第4図に示したようにプロモ
ーター、ポリA付加シグナル、プライマー結合部位(P
13S)などが存在している。
(ii)  gag遺伝子 gag遺伝子は、ウィルス粒子の内部構造を構成する蛋
白質の前駆体ポリペプチドをコードする遺伝子である。
SIVMNDのgag遺伝子は、450がら1958ま
でのヌクレオチドに相当し、503個のアミノ酸をコー
ドしている。WilburとLipmanのプログラム
(LWilburとり、J、Lipman、P、N、^
、S、、USA、80,726(1983) 〕を用い
て、SIvMNDのgag遺伝子に対応するアミノ酸配
列と他のウィルス遺伝子のそれとの相同性を調べた所、
HIV−BRU [1’1ain Hobson、S、
、et al、、Ce1l。
Vol、40.pp、9−17(1985) )とは4
8.5%であり、HIV−2ROD [Guyader
、M、、et al、、Nature、Vol、326
゜pp、662−669(1987) 〕とは47.3
%であった。
gag遺伝子によってコードされる前駆体ポリペプチド
はスプライシングを受けて3つの蛋白p17゜p24 
、 p15になる。
gag遺伝子により、通常最も大量のウィルス蛋白が発
現されるのでかかるウィルス蛋白に基づいてウィルス抗
原を検出し易い。従ってgag遺伝子、即ちgag遺伝
子のRNAに相補性を示すDNAは、ウィルスの感染を
診断する診断薬、あるいは治療薬の開発に有用であり、
かかるgag遺伝子のRNAに相補性を示すDNAを提
供することも本発明の目的の1つである。
gag遺伝子のRNAに相補性を示すDNAは、例えば
Xho I 、 BamHIなどの制限酵素によって切
り出すことができる。
(iii)  poβ遺伝子 po1遺伝子は逆転写酵素をコードする遺伝子であり、
1,745から4,774まで′のヌクレオチドに相当
し、1.010個のアミノ酸をコードしている。またそ
の塩基配列のうち213bpがgag遺伝子とオーバー
ラツプしている。HIII BRUと旧V−2RODと
のpo1遺伝子に対応するアミノ酸配列の相同性は各5
3.3 、56.3%である。
(iv)  セントラル領域(vif 、 tat 、
 rev 、 vpr)は、SIvMNDの遺伝子の中
心部に存在し、vifは173個のアミノ酸をコードし
ており、vprは105個のアミノ酸をコードしている
SIVMNDの遺伝子のセントラル領域にはvpx遺伝
子が存在しておらす、この点が5IVIIIHDの大き
な特徴である。
(v)  env遺伝子 env遺伝子はウィルスの感染能を規定するウィルス粒
子の表面の糖蛋白質をコードする遺伝子であり、576
6から8378まで゛のヌクレオチドに相当し、外部糖
蛋白(EGP)とトランスメンブレン蛋白(TMP)と
の前駆体ポリペプチドをコードしている。env逍1云
子は8,124から8,126にストップコドンを有し
ている。
SIVMNDと他のHIVあるいはSIVとのenv遺
伝子に対応するアミノ酸配列の相同性は29.6−31
.2%(AGM 30.1%  MAC29,6%  
HIV  231.2%HIV−129,9%)テある
env遺伝子はウィルス感染性を決める糖蛋白をコード
するものであり、従ってenv遺伝子、即ちenv遺伝
子のRNAに相補性を示すDNAは、AIDSワクチン
、診断薬などを開発するための極めて有用な手段となり
得るものである。それ故かかるDNAを提供することも
本発明の大きな目的の 1つである。
env遺伝子のRNAに相補性を示すDNAは、例えば
制限酵素Pst I 、旧ndII[などで消化するこ
とによってSIVmnocI)D N Aから切り出す
ことができる。
(vi)  F(3’ orf)遺伝子F遺伝子は8,
170のヌクレオチドからスタートしており、215個
のアミノ酸をコードしている。
〔発明の効果〕
以上に詳述した本発明て提供される、srv聞oの遺伝
子RNAに相補性を示すDNA、該DNAを含むプラス
ミド、並びにSIVMNDの遺伝子RNAに相補性を示
すDNAの一部でそのenv 、 gag遺伝子にそれ
ぞれ相当するDNAは、下記の如く新たなAIDSウィ
ルスの診断薬、治療薬等の開発に極めて有用なものであ
る。又、サルウィルス研究の有用性という点で、IIT
V 、 SIV遺伝子の核酸配列の比較よりウィルス群
の変異、進化のパターンを予測することができ、ワクチ
ン開発における重要な知見を得ることか可能であるとい
うことがあげられる。
又HI Vはヂンパンジーのみにしか感染しないが、S
IVとサルの系においてはウィルス種とサル種の選択に
より容易に感染、発症系を作製できる。
しかし、ヒトではできない。さらに感染から発症への機
序の解析を実験的に可能とするため、この系は、ワクチ
ル開発、治療薬開発の動物実験モデルとして利用できる
(1)  SIVMNDの遺伝子RNAに相補性を示す
DNAの全塩基配列より、srvM、Dが作る蛋白のア
ミノ酸配列を推定することができ、これにより診断薬、
治療薬などの開発に有用な蛋白の合成が可能となる。
(2)  SIVMhoノ遺伝子RNAに相補性を示す
DNAを含むプラスミドに基づき、SIVMNDのウィ
ルス蛋白を発現するための発現ベクターを構築すること
ができる。
(3)  env遺伝子のDNAにより、新たなAID
Sウィルスに対するワクチン、診断薬などの開発が可能
となる。同様にgag遺伝子のDNAによってもワクチ
ン、診断薬などの開発が可能となる。
〔実施例〕
以下本発明を実施例により更に詳細に説明する。
実j1殊 1、染色体外D N A (Extrachromos
omal DNA)の抽出 マンドリルの末梢血リンパ球を、・25μg/mj!濃
度になる様コンカナバリンAを加えて、20%胎児牛血
清、10%粗精製インターロイキン2を含むRPM11
640培地にて3日〜7日間培養し、これにMo1t−
4C1one 8細胞を加え24時間培養後、ハート法
〔J、Mo1.Biol、、26,365−369 (
1967):)に従って、染色体外DNAを調製した。
2、染色体外DNAの制限酵素認識部位の検出クローニ
ングする際の染色体外DNA中に存在する制限酵素の切
断部位を検出する為に、染色体外DNAをBam1l 
I 、 Pst  r 、 Xba I 、 tlin
dIII等の酵素により切断し、0.7%アガロースゲ
ル電気泳動を行った。このゲルを通常のザザーン法によ
り、ニトロセルロースフィルターに転写して、プローブ
としてSIvAcM由来のgag−poβ領域を含むフ
ラグメントをニック)〜ランスレージョン法にて32p
標識したものを用いた。ハイブリダイゼーションは、3
0%ポルムアミド存在下、6 X SSC、5X De
nhardt’ S溶液、0.5%SDSによりプロー
ブをI XX106cp/社となるように加え、42℃
、18時間行った。洗浄の条件は2 X 5SC150
℃、30分間;0.5XSSC150℃、15分間行っ
た。フィルターを一70℃−晩露出させ現像した結果を
第1図に示した。この結果より染色体外DNAはXba
 Iにて2ケ所切断されることが示された。
3、染色体外DNAライブラリーの作成a、ライブラリ
ーのタイター(Liter)の決定染色体外D N A
 (Extrachromosomal DNA) 2
 μgをDNA中2ケ所切断する制限酵素Xba I 
(10unit)にて、完全に切断後、フェノール抽出
及びエタノール沈殿を行った。この方法は以下のように
して行なった。即ち、反応液を等量のフェノール−クロ
ロホルム−イソアミルアルコール(50:50:1)で
抽出する。遠心にて上層を分取後、2等量のエタノール
を加え、−80°C130分間放置する。
4℃にて、15000rpmで10分間遠心し、DNA
を沈殿させた後、乾燥させる(以下この操作をエタノー
ル沈殿とする)。沈殿を10μlの50mM Tris
−HCl、 pH7,510mM MgCl12. 0
.5mMジチオスレイトール及び0.1mM^TPから
なる溶液(ライゲーションバッファー)に溶解し、ファ
ージベクターλOng C(Xha I切断アーム)2
μgを加え、T4−DNAリガーゼ(1300un i
 t)にて、16°C518時間反応した。反応液の約
1/4量(DNA量として1μg)を用いて、in v
itroパッケージングを行った。in vitroパ
ッケージングは、ストラ1ヘジーン社のインビトロパッ
ケージングキットを用い、添付のマニュアル通り行った
。この結果、500μpのパッケージングファージ溶液
が得られ、このうちの一部を用いてタイトレージョン(
titration)を行った。Titrationは
、指示菌として大腸菌に一12株、LE 392を用い
た。LBプレート (バク1〜1ヘリプトン1%、酵母
エキス0.5%NaC10,5%)に軟寒天培地(0,
7%アガロース/LB)中に10mM HgCl2を含
むLB培地にて一晩培養した指示菌(100J11)を
加え、10−5〜10−2希釈したファージ溶液を加え
たものを重層し、37℃にて一晩培養しな。出現したプ
ラーク類を数え、このライブラリーのタイター(tit
er)とした。
b、λファージの調製及びDNA抽出 10+++M Hg5O,を含むLB培地10社に指示
菌として用いた大腸菌LE 392の一晩培養したもの
を1/100量接種し、0.0600が0.2となるま
で37℃で振とう培養した。ハイブリダイゼーションで
、ポジティブなシグナルを示す単一プラークを、パスツ
ールピペットにて突き取りこの培養液に加え、37℃1
5時間振とうしながら培養した。得られた培養液に、ク
ロロホルム1滴(50μl)加え、ポルテックスミキサ
ーにてかくはんし、3000g、10分間、遠心し、上
清をあつめた。このうちの8mN上清に等量の50mM
 Tris−HC(1、pH7,5,10mMMg5O
,溶液(以下TMバッファー)、及び1mg/m1濃度
のDNase 320μpを加え、室温に10分間放置
しな。さらに、1..6m(lの5MNaCN溶液、1
.8gのPEG −6000(ポリエチレングリコール
6000)を加えとかした後、水中で15分間放置後、
10.0001?で10分間スウィングローターを用い
て遠心した。
t20) 得られた沈殿を30On+j2 TMバッファーに懸濁
して、300μpのクロロホルムを加えよく混ぜ合わせ
、遠心(10000rpm) Lで、水層を分離した。
この操作をくり返し、ポリエチレングリコールを除去し
た。
水層ニ15mfノ0.5M EDTA pH8,o、3
0μfノ5 MNaC(lを加え、フェノール/ (T
 E (10mM Tris −H(t!、p118.
0.1mM EDTA))飽和を3507d!加えフェ
ノール抽出を行った。このフェノール抽出を2回くり返
し、さらにクロロホルム抽出を1回行った。上層を遠心
分Mf&、2当量のエタノールを加えDNAを沈殿とし
て得た。
この結果約1×105フアージの染色体外DNAλOn
gCファージライブラリーを作成することができた。
4、 λOngCSIVMNDのクローニングS IV
MNo (1) D N Aを含むファージ(λOng
 CSIVMNo)のスクリーニングは、得られたファ
ージライブラリーよりプラークハイブリダイゼーション
法を用いて行った。一枚のプレートについて約5000
個のファージプラークが出現する(2↑) (Lυ) ようにし、合計5X10’プラークについて行った。
前記の方法にて10枚のプレートを準備した。
得られたプレートを4°Cにて約1時間冷却し、ニトロ
セルロースフィルターにプラークをうつしとり、常法に
従って、プラークハイブリダイゼーションを行った。(
条件については前記した通りに行った)。プローブとし
ては5IvAcヶ、 pS八へ21株由来のgag−p
of領域をコードするXho  I −BamHIの2
kbフラグメントをニックトランスレーション法により
、p32ラベルしたちの1μg(約lXl0’cpm)
を用いた。ハイブリダイゼーションは、30%ホルムア
ミド5 X Denhart’ s中、42℃で一晩行
い、2XSSCで50℃、15分洗浄を2回行った後、
o、ix s s c、50℃、15分間洗浄を行った
。フィルターを乾燥後、Kodack X線フィルム(
xR−5)で、−80℃、−晩感光後、現像し、ポジテ
ィブシグナルを約10制得た。得られたポジティブシグ
ナルを示すプラークを更にシングルプラーク単離に付し
た(単一なプラークとして得られるように再度ハイブリ
ダイゼーションを行い精製した)。
5 クローン化されたSIVM、oのサブクローニング 上記のことく得られたλOngCSIVヶ、、 DNA
(3μg)を制限酵素Xba lにて切断後、0.7%
低融点アガロースゲル電気泳動で、約9キロベースのX
ba  I断片を分離し、フェノール抽出及びエタノー
ル沈殿にてフラグメントを精製した。得られたフラグメ
ントをpUc118(EocRIで切断したもの)20
mgと混ぜ、50mM Tris−HCN 、 pH7
,5、10mMHgC(!2. 0.5mM DTT 
、  0.1.mM ATP存在下、T4− DNAリ
ガーゼ(1300unit)を加え、16℃、18時間
反応した。この反応液を用いて、大腸菌に一12株JM
 109を形質転換し、XGAr叩−プレ=1へ(5−
ブロモ−4−クロロ−インドリルβ−D−ガラクI・シ
ト(0,04%)、0.1mMイソプロピル−β−D−
ヂオガラクトピラノシド、50μg/mVアンピシリン
を含むLBプレート)にて選択し、得られた形質転換細
胞から、アルカリ抽出法によりプラスミドDNAを調製
した。このようにして得られた目的のプラスミドDNA
をpsMI(103と名付けた。
6、  psM8103の制限酵素地図の作成pSMH
103を用いて、制限酵素Pst I 、Xba I 
Kpn I 、 BamHI 、旧ndI[[、Xho
 I 、 EcoRI 、 PvuII、について制限
酵素で切断し、第2図に示す制限酵素地図を作成した。
7、  STVMNDの塩基配列の決定psMI+10
3のKpn I 、 Sac  I 、 BamHIの
制限酵素切断部位を用いて、クローニングベクターpU
c118゜pUc119にサブクローニングを行った。
得られたサブクローンを用い、ジデオキシ法により塩基
配列を決定した。
各サブクローンをTAKARΔ社製のキロシーフェンス
用デレージョンキットを用い、添付されているマニュア
ル通りの操作を行い、各種の欠損体を作成した。これに
大腸菌に一12株MV 1184を形質転換しくカルシ
ウム、クロライド法)、得られた形質転換株から1本鎖
ファージDNAを調整した。
1本鎖ファージDNAの調整は、TAKARA社pUC
118、119添付のマニュアル通り行った。要約すれ
ば、形質転換株を0D600が0.2となるまで培養し
、ヘルパーファージM13KO7をmoi約10で感染
させ、選択用薬剤として、カナマイシンを加え、−晩(
18時間)培養する。培養液から菌体を沈殿させ、上清
にポリエチレングリコール6000を加え、ファージを
遠心により沈殿させる。得られたファージ粒子をフェノ
ールにて処理し、一本鎖DNAをエタノール沈殿で得た
。これを用いてM13ジデオキシ法で塩基配列を決定し
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は染色体外DNAをXba Iにより消化した場
合(レーン2)及び未消化の場合の電気泳動図である。 レーン2より、このDNAはXba  Iにより2ケ所
で切断されることが判明した。 第2図は本発明のDNAの制限酵素地図である。 第3図はサル免疫不全ウィルス遺伝子の構成を示す。 第4図は、本発明のDNAの全塩基配列を示す。 第1図 “8と °擾−!シ ・旨 、ツ ・茶1 ・づT ・
≦  興 ・腺曹 ・≦  →δミニ−δタ ≧−ご2
 ≧C豪覧 l+c6のH−F−11−14E−40ω 〇−手続補
正書(方式) 平成1年9月λg日 特許庁長官 吉 1)文 毅 殿 1、 事件の表示 平成1年特許願第116129号 2、 発明の名称 ザル免疫不全ウィルスの遺伝子RNAに相補性を示すD
NA 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 氏名速水正憲 名称 東亜燃料工業株式会社 4、代理人 住所 〒105東京都港区虎ノ門−丁目8番10号5、
補正命令の日付 6、補正の対象 (1)図面(第4図) (2)委任状 7、 補正の内容 (1)図面(第4図)の浄書(内容に変更なし)(2)
委任状を別紙のように追究する。 8、添付書類の目録

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、サル免疫不全ウィルス(SIV_M_N_D)の遺
    伝子RNAに相補性を示すDNA。 2、全塩基配列が第4図に示される請求項1記載のDN
    A。 3、SIV_M_N_Dの遺伝子RNAのenv遺伝子
    に相補性を示すDNA。 4、SIV_M_N_Dの遺伝子RNAのgag遺伝子
    に相補性を示すDNA。 5、SIV_M_N_Dの遺伝子RNAに相補性を示す
    DNAを含むプラスミド。 6、SIV_M_N_Dの遺伝子RNAに相補性を示す
    DNAが大腸菌由来のプラスミドに組み込まれた請求項
    5記載のプラスミド。 7、プラスミドがpSMH103である請求項6記載の
    プラスミド。
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